川 ﾟ -ﾟ) 少女クーは‘２’に棲まうモノ達と奇妙な旅をするようです

2： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:25:39.07 ID:Z5lutbZ00

�Gであった姉妹二人と寺の息子とその他二人

4： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:28:54.55 ID:Z5lutbZ00

「・・・あぁ、来たのか」

「はい。双子の件で報告にまいりました」

「・・・あぁ、やってくれ」

「双子の姉の方は、私が物部天獄の名を出しても反応はありませんでした」

「ふむ」

「しかし、妹の存在は知っていました」

「・・・？ 部分的に記憶を取り戻したのか？」

「いえ・・・情報提供者がいたようです」

6： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:30:36.00 ID:Z5lutbZ00

「・・・どこまで知っていた？」

「妹の存在だけです。いる、という事だけ教えられたようでした」

「・・・何処の誰だ？ あの子にそのような情報を与えたのは」

「目下、調査中です。残念ながら、今分かっている事は以上です」

「そうか。では引き続き、調査を頼む。これから暫く、その調査に専念してくれ」

「・・・はい」

・・・
・・・・
・・・・・

7： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:33:39.75 ID:Z5lutbZ00

('A`)　・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　？？

('A`)　・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　最近、元気ないねー？ どしたの、おにーちゃん

('A`)　んー・・・

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　？

8： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:35:07.78 ID:Z5lutbZ00

どーも。一里身毒男です。
俺の持っているフリーメールに、奇妙なメールが来ました。

題名も差出人も記入されてないし、本文もない。
あるのは、何かを添付してあるファイルだけ。

それが〜.EXEとかの実行ファイルなら、
すぐウイルスメールだと思って削除していただろう。

しかし・・・
その添付ファイルの拡張子は、jpegだった。

ただの、画像ファイルか。
それなら、見ても問題ない・・・？

そう思ったのが、間違いだったのかもしれない。
ウイルス対策ソフトでチェックしても、
問題がなかったので開いてしまった。

9： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:37:47.67 ID:Z5lutbZ00

開いた画像に写っていたのは、
綺麗な少女だった。

かなり、デレに似ているけど・・・
違うのは、吊り目であることだろう。
デレの目は、タレ目気味だ。

うん。そこまでは、全く問題がない。
問題なのは・・・
その子が透き通っていることだろう。

なんじゃこれ・・・心霊写真・・・？
合成か？

11： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:40:04.47 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟーﾟ*ζ　何ー、みてるのー！！

(；'A`)　わっ、コラ。見るなっ！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　・・・

(；'A`)　・・・

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　何、コレ

(；'A`)　・・・さぁ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　・・・

12： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:40:23.39 ID:Z5lutbZ00

無表情に、ＰＣの画面を見つめるデレ。
そこから、何の感情も読む事ができない。

・・・さっきまでは、このデレは俺のよく知る妹だった。

でも、今は・・・以前の、あの嫌な箱に接しているデレ、
あの、おねぇちゃんがいて、すぐ癇癪を起こす・・・
俺の知らないデレに変わってしまったような気がする。

13： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:45:09.42 ID:Z5lutbZ00

(；'A`)　で、デレ。落ち着いてくれ・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　・・・ん？私は落ち着いてるでしょ？

(；'A`)　そ、そうか・・・

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　私に、似てるね

(；'A`)　あぁ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　誰だろうね〜・・・

(；'A`)　・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　透けてるしｗ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　・・・

(；'A`)　・・・

15： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 20:58:30.36 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟーﾟ*ζ　ねぇ、おにーちゃん

(；'A`)　はぃ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　この写真の場所って何処かな？どっかの崖っぽいけど？

(；'A`)　さぁ・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　全然、心あたりないかな？

(；'A`)　あぁ

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　・・・

(；'A`)　・・・

17： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:01:17.04 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟーﾟ*ζ　そっか・・・じゃあ、しょうがないね

(；'A`)　あぁ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　この場所、探そう？

(；'A`)　えっ・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　だめかな？

(；'A`)　ダメってことはないけど・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　じゃ、がんばろう〜

(；'A`)　・・・

18： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:01:36.87 ID:Z5lutbZ00

('A`)　しかし、この情報だけじゃ、調べようがないな

ζ(ﾟ−ﾟ*ζ　・・・メールの送信者に聞いてみるのは？

('A`)　残念ながら、送信者の情報が表示されていない

ζ(ﾟーﾟ*ζ　・・・？そんな事があるの？

('A`)　だって、実際にそうじゃないか・・・ほら

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　・・・ほんとだ

('A`)　だろ？

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　うん・・・

('A`)　調べようにも、完全にお手上げなんだよ

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　んー・・・

19： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:02:31.87 ID:Z5lutbZ00

デレがパーカーのポケットから、
携帯電話を取り出した。

操作しながら、
誰かの電話番号を探しているようだ

20： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:05:05.05 ID:Z5lutbZ00

('A`)　・・・？誰に連絡とろうとしてるんだ？

ζ(ﾟーﾟ*ζ　私のクラスメイトに、お寺の子がいるの。
　　　　　　霊感も強くって、将来は後を継ぐって

('A`)　ふーん・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　その人に、聞いてみようかな

('A`)　どぞ

21： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:06:03.17 ID:Z5lutbZ00

ぷっぷっぷっぷ・・・
とぅるるるるるる・・・
とぅるるるるるる・・

がちゃ

「はい、もしもし」

「あ、ショボくん？」

「ああ、デレさん。どうかしたの？」

「ちょっと、相談があるんだけど・・・」

「ふーん？」

「今から、兄と行ってもいいかな？」

「・・・相談というのは・・・僕の人とは違う能力を使うもの、と考えていいのかな？」

「うん」

「いいよ。いま、お寺で掃除してたから。来てよ」

26： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:19:51.01 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟーﾟ*ζ　じゃ、行こう

('A`)　写真見せただけで、わかんの？

ζ(ﾟーﾟ*ζ　ダメで元々。行ってみましょう

('A`)　あい〜

27： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:20:01.74 ID:Z5lutbZ00

歩いて数分で、目的地にはすぐ着いた。
デレは意気揚々と俺の前を歩き
目的の人を見つけた。

ボロボロのお寺の境内で掃除する少年。
ションボリとした顔で、枯葉を竹箒ではいている。

その少年にデレは近づき、
プリントアウトしておいた先ほどの写真を渡した。

29： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:25:11.55 ID:Z5lutbZ00

(´･ω･｀)　・・・ふむ

ζ(ﾟーﾟ*ζ　この写真の場所に行きたいの。
　　　　　　分からない？

(´･ω･｀)　・・・デレさん

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　はい？

(´･ω･｀)　知ってどうするの？

ζ(ﾟーﾟ*ζ　別に。でも、私そっくりの人がいるんだから、気になっても当然でしょ？

(´･ω･｀)　・・・

('A`)　・・・君、わかるのかい？

31： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:27:05.90 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟーﾟ*ζ　あ、これ。私のおにーちゃんね
　　　　　　おにーちゃん、この人がさっき言ってた人で、ショボンくん。
　　　　　　略して、ショボ君

('A`)　ｺﾚ・・・

(´･ω･｀)　初めまして。ショボンです

ζ(ﾟーﾟ*ζ　で、わかるの？

(´･ω･｀)　・・・知らなくていい事ってのは世の中に沢山あるよ？

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　・・・

('A`)　・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　それって・・・

(´･ω･｀)　ん？

33： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:30:42.69 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　やっぱ、私と関係があるってことなんだね？

(´･ω･｀)　・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　それ、私のおねーちゃんなの？

(´･ω･｀)　・・・違う

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　ふうん？

(´･ω･｀)　今現在、君の兄弟はあくまでそのお兄さんだけ
　　　　　　その人は最早、何の関係もない人

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　・・・

('A`)　・・・

35： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:32:16.77 ID:Z5lutbZ00

最初、俺はどんな胡散臭い奴が出てくるのかと思っていた。
でも、少し考えを改めた。

安易にこれは貴方の前世のなんたらかんたら・・・って喋り始めたら
デレを引きずってでも連れて帰る気だったけど

この少年に特別な力があるかどうかは別として
少なくとも、この少年はホラを吹いてまわるタイプの人物ではなさそうだ。

俺は、人にとって非日常的な存在を既に知ってしまっている。
人の中に、そういったものに通じている者がいても
おかしな話ではない。

もう少し、掘り下げて聞いてみてもいいかも・・・しれない。

デレの勢いに負けて振り回されてるような俺だが、
自分自身、この写真には興味がある。

36： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:33:35.61 ID:Z5lutbZ00

('A`)　その写真な

(´･ω･｀)　はい？

('A`)　俺のフリーメール・・・って分かる？フリーメールって

(´･ω･｀)　わかります

('A`)　そこに送られてきたんだわ。突然

(´･ω･｀)　ふむ

('A`)　送信者も件名も本文もなくて、添付ファイルを開いたら

(´･ω･｀)　この写真があった・・・？

('A`)　そういうこと。で、妹にそっくりだろ？
　　　 不審がっているところ、こいつに見られたってわけ
　　　 で、ショボンくんの所に話がいったの

37： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:35:16.31 ID:Z5lutbZ00

(´･ω･｀)　ふーむ・・・

('A`)　送信者の意図がわからない。
　　　 ・・・君に出来る方法で、もしかして・・・わかるのか？

(´･ω･｀)　わかりません

(；'A`)　・・・ですよねー

(´･ω･｀)　・・・

('A`)　ふむ。送信者の意図がわからんくても、他に分かる事があるのかい？

(´･ω･｀)　・・・話さない方がいいと思うんだけど

('A`)　・・・

39： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:37:07.46 ID:Z5lutbZ00

俺はこういう場面に、前であった事がある。
誰かが警告してくれたのに、
興味本位で足を突っ込んで、死ぬほど後悔した・・・

あの時と、同じ・・・？

俺は話すように促すべきか迷った。

恐らく、止めるのが正解だ。

でも・・・誰かが真剣に知りたがっているのを止めるほどには
俺にはその危機に対する確信はなかった。

だから・・・デレを止める事は出来なかった。

40： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:38:18.97 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　教えてください

(´･ω･｀)　・・・君とは、もう関係ないのに

ζ(ﾟーﾟ*ζ　・・・それを、貴方が決めないで

(´･ω･｀)　・・・

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　助けを求めてる、そんな気がするの
　　　　　　 どうしても、そんな気が・・・

(´･ω･｀)　・・・

42： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:41:15.46 ID:Z5lutbZ00

(´･ω･｀)　うん・・・その送信者が何を考えてお兄さんに送ったかは知らない

('A`)　うん・・・

(´･ω･｀)　だけど、僕にはそこに心当たりがある。

ζ(ﾟーﾟ*ζ　！！！

(´･ω･｀)　そこは、津出山の、ものべトンネル付近。
　　　　　　そこから出たとこすぐの、事故が良く起きる急カーブだね

('A`)　・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　よし、行こう！ おにいちゃん！

(；'A`)　え・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　はやく、いくよ！

(；'A`)　お、おうーー・・・

44： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:43:04.88 ID:Z5lutbZ00

(´･ω･｀)　・・・まって！

ζ(ﾟーﾟ*ζ　ん？

(´･ω･｀)　僕も行きたい

('A`)　・・・君も？

(´･ω･｀)　・・・僕も、この目でみたい

('A`)　・・・？

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　・・・？

(´･ω･｀)　危険なモノの可能性もある。それを見極めたい

('A`)　・・・まぁ、来たければ、来たら？

(´･ω･｀)　・・・恩に着ます

48： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:49:05.45 ID:Z5lutbZ00

でだ・・・
どうやって行くつもりなのか。

うちに車なんて贅沢品はない。
唯一ある移動手段は自転車。

あとは、なけなしのお金を払うことになる、タクシーしかない・・・
デレは俺がバイトして、少しばかり懐が豊かになっている事をしっかり把握していた。

・・・俺の・・・俺の秘かな趣味（プラモデル：箱庭シリーズ）がぁああああ
あるスレに影響されて集め始めて、あと渡し場で全種類が揃うのに！！！
分からん奴はググレ！
その分のお金ぐらい、残ってくれよぉおおお！

そんな、心の叫びを知ってか知らずか。
デレは嬉しそうに、ショボンくんは済まなそうに
車どおりの激しい道路に向かって走りながらタクシーを捜し始めた。

50： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:50:59.49 ID:Z5lutbZ00

ぶろろろろろ・・・
きぃー　ばたん

(　 ＾ω＾)　やー。どちらに向かいますかお？

('A`)　あ、津出山の、ものべトンネルってわかりますか？

(　 ＾ω＾)　・・・あんな所に、何のようですかお？

ζ(ﾟーﾟ*ζ　・・・有名な心霊スポットらしいので
　　　　　 肝試しにちょっと・・・

(　 ＾ω＾)　・・・ふーん、そうですかお

ζ(ﾟーﾟ*ζ　はい！

(　 ＾ω＾)　・・・ん？ 君は・・・

ζ(ﾟーﾟ*ζ　え？

52： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:52:59.87 ID:Z5lutbZ00

(　；＾ω＾)　・・・い、いや・・・なんでもないお

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　？

(　 ＾ω＾)　・・・それより、君達

('A`)　はい？

(　 ＾ω＾)　あそこには、何もいないから行ってもしょうがないと思うお？

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　・・・なんでオジサンにわかるの？

(　；＾ω＾)　あ、・・えーと

(´･ω･｀)　いいんです

(　 ＾ω＾)　え？

(´･ω･｀)　僕ら、そんなものがいないって、証明しにいくのですから

(　 ＾ω＾)　・・・そうですかお

56： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:54:48.52 ID:Z5lutbZ00

(　 ＾ω＾)　（まぁ・・・
　　　　　　　 どうせ、見えはしないかお・・・）



(　 ＾ω＾)　（それより、あの子・・・似てるお・・・）

57： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:56:10.93 ID:Z5lutbZ00

ぶろろろろ・・・

車が走る。
30分走った所で、俺涙目。

箱庭シリーズ：渡し場を買うどころか
帰りの料金も足りるだろうか・・・

そんな不安がよぎったころ

トンネルが見えた。

証明が付いておらず、
不気味に暗い、ものべトンネル。

そのトンネル内に入ったところで
車内でずっと静かだったショボンくんが叫んだ。

58： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 21:58:10.04 ID:Z5lutbZ00

「あの女か！」

俺も前方を見る。
すると、確かに黒いパーカーに短ズボンをはいた女性が道の脇に立っている。

こんな場所に、一人で若い女性がいるはずがない！

「そ、そうかもしれないな・・・」

「え、君、何を言っているんだお・・・？」

「あ、あれが・・・？」

60： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:00:48.00 ID:Z5lutbZ00

ショボン君がタクシーの運転手さんに無断で窓を開け
上半身を外に出した。

「運ちゃん、吃驚してハンドル操作を狂わすなよ？」

「お、おぉ・・・？」

「ちょ、ちょっと、ショボ君。キャラ変わってない？」

「え？　え？」

ショボン君は両手を重ねて、前方にいる女性に手の平を向ける。

そして、目を瞑って・・・
そう、まるで、気を溜めるかのように
息を吸うと、一気に吐き出す！

62： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:02:26.52 ID:Z5lutbZ00

「破ぁーーーーー！！！！！！！」


ショボンくんの手から青白い光弾が飛び出し
前方にいた女性に向かって飛んでゆく。

前方にいた女性は両手を振り回して慌てて避けようとするも避けきれず
青白い光弾に襲われて、吹き飛ばされた。

66： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:03:46.78 ID:Z5lutbZ00

(　；＾ω＾)　ちょｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ζ(ﾟΔﾟ；ζ　ええええええええええ

('A`;)　て、寺生まれってスゲェ・・・


(´･ω･｀)　これで安心だな・・・

73： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:06:17.31 ID:Z5lutbZ00

そういって、ショボンくんはポッキーを口に咥えた。
寺生まれってスゲェ・・・そう、もう一回思った。

タクシーの運ちゃんは慌てて車を車道の脇に寄せ、
何か叫びながら崖の方に走っていく。

俺とデレは、ショボンくんに詰め寄った。

74： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:06:38.30 ID:Z5lutbZ00

ζ(ﾟΔﾟ；ζ　ちょ、ちょっと！ おねぇちゃんかもしれないのに、何するのよ！

('A`;)　お前、あれどうやってやったんだ？

ζ(ﾟΔﾟ；ζ　あの幽霊さん、大丈夫なの？

(´･ω･｀)　僕の力が勝っていれば、成仏したはずだ

ζ(ﾟΔﾟ；ζ　ええええええええええ・・・

('A`；)　mjd・・・？

ζ(ﾟΔﾟ；ζ　なんで、あんなことしたの！

(´･ω･｀)　やっぱり君にとって、あれがここにいるのは良くないから

ζ(ﾟΔﾟ；ζ　え・・・

77： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:09:16.07 ID:Z5lutbZ00

まだ運ちゃんが崖下に向かって何かを叫んでいる。

なんだ？
何て叫んでるんだ？


ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　・・・ツン？

('A`)　え？

ζ(ﾟ−ﾟ＊ζ　ツンって、あの人叫んでない？

(´･ω･｀)　・・・まさか

78： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:09:51.36 ID:Z5lutbZ00

突然、ショボン君が振り向いた。
俺達もそれにつられて、ショボン君の見たほうを見る。

そこには・・・
あの写真の女性。

ちょっぴり吊り目な事と、透けている事。
それ以外は、デレそっくりな女性。

そしてその女性は、吊り目な目をこれ以上上がりそうにないくらいに
吊り上げてショボン君の目の前に浮かび上がっている。

79： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:10:55.79 ID:Z5lutbZ00

ξ＃ﾟ�听)ξ　・・・今のは痛かった。痛かったわよーーーーーーー！！！！

(；´･ω･｀)　！！！！！！


周りにある枯葉や木の枝が舞い上がり
件の女性の周りを回り始める。

倒れていた太い木まで浮かび上がってきた時
俺とデレは危険を感じて退避した。

そういえば・・・と思い
チラッとタクシーの運ちゃんを見ると

こっちにようやく気が付いて、向かってくる。

80： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 ：2008/05/05(月) 22:13:47.61 ID:Z5lutbZ00

ξ＃ﾟーﾟ)ξ　思い知りなさいね・・・　

(；´･ω･｀)　く・・・

ξ＃ﾟ�听)ξ　いっけぇえええええっ！！！！



件の女性の周りを回っていたものが
凶暴な風とともにまるで竜の様になって

ショボンくんに襲い掛かった。

ショボンくんは何もできずに吹き飛ばされて

タクシーの運ちゃんに激突し
二人仲良く１０ｍ以上とんでガードレールにぶつかって
動かなくなった。

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