川 ゚ -゚) 少女クーは‘2’に棲まうモノ達と奇妙な旅をするようです

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:44:57.02 ID:FMtMVLae0




I廃墟に棲むモノ




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:45:12.06 ID:FMtMVLae0

( ´∀`) もなもな。まんじゅう美味いもなw

( ・∀・) 早く来い! モナー!

( ;´∀`) あ、ごみんなさい。すぐ行くもな〜



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:48:22.10 ID:FMtMVLae0

やー!
僕は、モナーだモナ!

モナーは、今、探検中なんだモナw
友達の、モララーくんも一緒だモナwww

今 探検中なのは
ふるーい、ふるーい、建物なんだモナ〜

2階建てのアパートみたいだったんだけど。

凄く汚れて、ボロボロぼろ。
あんまり、入って魅力のある場所じゃ無いモナ



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:50:16.72 ID:FMtMVLae0

でも・・・
最近、僕らに心を揺さぶり、冒険心を駆り立てる
ある‘話’が耳にはいったんだモナw

それはww

「「幽霊が出るwwww」」

だモナwww

てことで、モララーくんと
探検ごっこをしてるんだけど・・・


やっぱ、お昼に探検してもそれらしいものは見えませんモナ



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:51:23.12 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) 二階に上がってみるか?

( ´∀`) そうモナね

( ・∀・) このまんまじゃ面白くねぇもんな

( ´∀`) もな

( ・∀・) あー、やっぱ夜、うち抜け出してくるべきだったぜ〜

( ;´∀`) 流石に、それはちょっと・・・

( ・∀・) おwびびりぃだなw

( ;´∀`) う、うるさぃもな!



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:54:12.77 ID:FMtMVLae0

モナー達は、2階へと上がっていきます。

ことん。

ふと、その2階のほうから音がしました。

なんだろう・・・
ちょっとドキドキ。

階段途中で立ち止まってしまいます。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:57:59.78 ID:FMtMVLae0

( ;・∀・) な、なんだ?

( ;´∀`) わかんないだもな・・・

( ;・∀・) おい、モナー。お前調べて来いよ〜

( ;´∀`) えぇ・・・!!



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 20:58:30.30 ID:FMtMVLae0

バタン・・・

今度は、扉の閉まる音がしたモナ・・・

決定的! 誰かいるモナ!


( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) だ、誰だモナ!



「む・・・ 侵入者か。珍しいな」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:00:48.05 ID:FMtMVLae0

モナーたちの前に、声の主は姿を現したモナ。
予想外・・・

それは、おそらく。
モナー達より、ちょっと年上・・・かな?
そんな女の子だったモナ。

き、綺麗だモナ・・・
モナーが今まで生きていた中、出会った女の子の中でも
ベストスリーに入る女の子だモナ!

でも、なんか近寄りがたい感じも、するモナ
それに、着てる服がやけに古臭いような・・・



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:02:12.67 ID:FMtMVLae0

川 ゚ -゚) ・・・君らは、誰だ?

( ・∀・) モララーだ!

( ´∀`) モナーだもな

川 ゚ -゚) ふむ。ここに、何しに来た?

( ・∀・) 探検だっ!!!

( ´∀`) ここで、幽霊が出たという話を聞いたんだモナ。
     だから、真相を暴きに来たんだモナ!

川 ゚ -゚) なるほどな

( ´∀`) 君も、その口かモナ?

川 ゚ -゚) いや・・・



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:05:50.36 ID:FMtMVLae0

川 ゚ -゚) 私はこのアパートの関係者でな。ちょっと見に来た、というわけだ

( ´∀`) ・・・このアパートの? 昔住んでたのかモナ?

( ・∀・) いや、それはおかしいぜ。
      ここが廃墟になったのは、俺らが生れるずっと前だぜ

( ;´∀`) もな?じゃ、どぉいう・・・

川 ゚ -゚) ・・・私は住んでいないが
     私の祖父がいたんだよ

( ・∀・) フーン

( ´∀`) そうなのかモナ



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:06:45.98 ID:FMtMVLae0

川 ゚ -゚) ・・・ところで

( ´∀`) もな?

( ・∀・) なんだ?

川 ゚ -゚) 君らの探究心に水を差して悪いのだが

( ´∀`) ?

( ・∀・) ?

川 ゚ -゚) 私は最近、この建物によく出入りしていたから・・・
     幽霊が出るという噂がたっていたのは、恐らく私の所為だぞ?

( :´∀`);・∀・) !



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:10:29.86 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) なんだーちぇ

( ;´∀`) なんだ、ガックリ来たもな・・・

川 ゚ -゚) そうだ。ここには、君たちの思うような面白いものは何もない。
     分かったら、帰るといい

( ´∀`) そうするかモナ・・・

( ・∀・) ・・・

( ´∀`) ん? どうしたモナ? モララーくん

( ・∀・) ・・・

( ´∀`) ?



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:11:48.26 ID:FMtMVLae0

モナーの耳元に、モララーくんは口を近づけ何かを囁いてきた。

いわく。

「あやしい」

この様な廃墟に、今更何の用があってくる?

しかも、自分達とそんなに歳が変わらないように見える少女が、
たった一人で、だ

幽霊はいないかも知れないが

もしかしたら、それ以上の秘密がここにはあるかもしれない!

そう、モララーくんは主張してきた。

・・・考えすぎじゃないかモナ?
そういうと、モナーは殴られたモナ

モララーは美少女に向き直って、
笑顔でこう告げた



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:14:36.71 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) そうか、邪魔したな
      俺達、帰るわ

川 ゚ -゚) うむ

( ;´∀`) もな?

( ・∀・) うし、いくぞ。モナー

( ;´∀`) も、もな・・・

( ・∀・) ・・・

( ;´∀`) モナ



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:17:37.00 ID:FMtMVLae0

一階に引き返し、出口へと向かうモララーと僕。
降りる途中に振り返ると、先ほどの少女がじっとこちらを見つめていたモナ。

確かに、怪しいモナ。
まるで、ここには近寄って欲しくない何かがあって
それで、ちゃんと帰るかどうか、監視しているみたいな・・・

一階に降りて、少女の視界からモナー達が消えた時
モララーくんは「隠れるぞ」と言ったモナ。

姿を隠して声を潜め、2階の動向を覗うモララーくん。

全く、音がしない。

女の子が二階にずっといるのなら
もう少し音がしてもよさそうだけど・・・

静かな、静かな時間がすぎる。



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:19:32.96 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) ・・・静かだな

( ´∀`) だ、モナ・・・

( ・∀・) 変だな。外出るには、俺達の目の前を通り過ぎなきゃ無理だよな

( ´∀`) ・・・そうモナね

( ・∀・) もう一回、上がってみるか?

( ´∀`) またあの女の子に会ったら、どうするんだもな?

( ・∀・) そんなん、適当に忘れ物したって言えばいいじゃないか

( ;´∀`) そ、そうかモナ・・・

( ・∀・) いって見ようぜ・・・



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:22:39.42 ID:FMtMVLae0


再び、階段を上がるモナ。
今度は人気が全くしませんモナ。

誰にも止められることなく、2階にたどり着く。

2階を眺めると、廊下に接して扉が5つ並んでいる。
その扉の一つに、文字が書いてあるものがありましたモナ。

モララーくんと一緒に近づいて、確認してみると。

「わたしは このさきの へやに いるよ」

と書いてありましたモナ。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:25:58.46 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) ・・・なんだ?

( ´∀`) さっきの女の子が、書いたのかモナ?

( ・∀・) わかんねぇ。さっきの女なら、俺達を呼ぶような書置きするか?

( ;´∀`) そうモナね・・・

( ・∀・) そもそも、俺達に宛てた書置きじゃねぇんじゃねぇか?

( ´∀`) と、いうと?

( ・∀・) 住人が、自分の部屋にこんなことは書かんだろうから・・・
      俺達みたいに、探検に来た奴らが待ち合わせのために書いたとか?

( ´∀`) なるほど。



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:26:54.86 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) しかし、さっきの女はどこ行ったんだろうな?

( ´∀`) 意外と、他にも降り口があってそこから降りたのかもしれないモナね

( ・∀・) うーん・・・

( ´∀`) どうするモナ?

( ・∀・) んー・・・この部屋、入ってみるか?

( ´∀`) ・・・

( ・∀・) まぁ、どうせ何にも無いだろうが・・・
      もしかしたら、さっきの女もこの書置きみて入ったかもしれねぇし

( ´∀`) 最近書かれたものなら、あの子も調べるかも知れ無いモナね

( ・∀・) ただ、注意しなきゃな。バレたら、ちょっとあの女、面倒そうだし

( ´∀`) ・・・そうもなね



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:28:05.33 ID:FMtMVLae0

ドアノブに手を掛け、しずかに回す。

ほとんど音もたたずにドアノブはまわり、
何の妨害も無く扉は開いた。

モナーは、モララーくんの方をみる。
モララーくんはモナーの方を見て頷いた。

中へと、静かに入った。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:30:20.82 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) ・・・何もねぇな

( ´∀`) そうもなね・・・

( ・∀・) ・・・ん?

( ´∀`) どうしたモナ?

( ・∀・) いや、気のせいか・・・



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:32:12.88 ID:FMtMVLae0

部屋の中に入り、先に進む。

廊下を歩いていくとT字の分かれ道に突き当たる。
そこの壁には、また文字が書かれていた。

こんどの文字は、こうだモナ


「わたしは ひだり に いるよ」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:33:19.59 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) ・・・

( ´∀`) ・・・

( ・∀・) なあ、やっぱおかしいわ

( ´∀`) 確かに。待ち合わせてるとは、なんか違う感じモナ・・・
       なんか、誘い込まれているような、変な感じだモナ

( ・∀・) いや、それもなんだが。俺がいいたいのは・・・

( ´∀`) ?

( ・∀・) このアパートの構造だ

( ;´∀`) もな?



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:34:17.94 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) 外から見て、せいぜい2DKくらいの間取りにしか見えねぇ

( ´∀`) 2DK?

( ・∀・) ・・・ダイニングに、部屋が二つって間取りのことだ

( ´∀`) ・・・ふーん

( ・∀・) だが、入ってみたらどうだ?
      入ってすぐ廊下が5mくらい伸びてて
      T字に廊下が分かれてる。
      そこまで、左右の部屋への入り口はない。

      こんな間取りのアパートなんてあるか?

( ´∀`) 元々、アパートだったかが分からないモナ



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:35:47.45 ID:FMtMVLae0

( ・∀・) アパートじゃないにしてもだ。
      こんな使い勝手の悪い間取りになんてするか?

( ´∀`) うーん・・・

( ・∀・) ・・・どうするよ?

( ´∀`) 左の廊下・・・行ってみるモナ・・・

( ;・∀・) ・・・あぁ

( ;´∀`) ・・・



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:39:24.20 ID:FMtMVLae0

正直、少し怖くなってきたモナ。
T字に分かれた廊下。

左に曲がっても、すぐには部屋に入れません。
5m歩いた先に、更にまたT字路が見えるモナ。

モララーくんが言うとおり、
この構造は少し、オカシイ気がする。

いま、モナーの左にある空間はなんだモナ?
それに・・・

2階には5世帯分の部屋があるなら、そのどれもが大体均等な面積でつくってあるはずだモナ。
でも、明らかに・・・
モナー達が入った部屋の比率が、この建物の面積のかなりを占めている。

何故・・・?



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:43:14.36 ID:FMtMVLae0

自分の発想の貧困な頭では、その答えは思い浮かばないモナ。
とにかく、進んでみるしか・・・

・・・
廊下を進みながら、ふと右手の壁になにかがあるのを見つけた。
掲示板みたいだ。

そこには何かの紙と写真が貼り付けてあるのが見えたモナ。



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:43:54.31 ID:FMtMVLae0

( ´∀`) ・・・モララーくん

( ・∀・) ・・・ぇ?

( ;´∀`) この、写真・・・

( ;・∀・) ・・・



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:45:52.04 ID:FMtMVLae0

その写真は茶色っぽく変色した、
白黒写真だった。

いつの物か分からない・・・
戦前の物かモナ・・・と、適当にあたりをつけるくらいしか。

まぁ、何時の時代の物かなんて、そんな事はどうでもいいモナ。

問題なのは・・・



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:47:46.38 ID:FMtMVLae0

( ;・∀・) これ、あの女だよな?

( ;´∀`) う、うん・・・いや、お婆さんかも知れないモナ?

( ;・∀・) でもよ、着てる服まで同じじゃねぇか?

( ;´∀`) ・・・うん。もしかして・・・



「「さっきの少女は・・・幽霊?」」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:51:41.76 ID:FMtMVLae0

( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・

( ;・∀・) ・・・どうする? 行くか?

( ;´∀`) ・・・うーん・・・

( ;・∀・) ・・・も、モナーが怖いんなら、帰ってもいぃぜ?

( ;´∀`) ・・・こ、怖くなんて、ないモナ!

( ;・∀・) そ、そうか・・・

( ;´∀`) う、うん・・・



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:53:33.54 ID:FMtMVLae0

二人とも、しまったという顔だモナ。
あぁ、男の意地って、こういう時嫌だモナ。
うぅう・・・

また、突き当たり。
T字路になっている所。

ここに来てようやく、左右に部屋があるのが見えた。
どっちに、行こう?

そう考えた時、また同じような書置きが
突き当たりの壁に書いてあることに気が付いた。

壁には今度は・・・


「あたまは ひだり からだは みぎ」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 21:57:23.38 ID:FMtMVLae0

( ;・∀・) ・・・あたまは ひだり?

( ;´∀`) からだは・・・ みぎ?

( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・

( ;・∀・) ・・・おい、やばいぜ。絶対

( ;´∀`) ・・・に、逃げるかモナ?

( ;・∀・) ・・・ああ、絶対にその方が・・・

( ;´∀`) ・・・



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:00:02.76 ID:FMtMVLae0


ぎぃいいいいい〜



・・・バタン。
・・・

みし・・・
みし・・・・
みし・・・・・

誰かが、扉を開けて入ってくる音だモナ。

そして、そのまま、歩いてくる音だモナ!!!!



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:04:16.40 ID:FMtMVLae0

( ;・∀・) ・・・ぇ

( ;´∀`) ・・・ぁぅ

( ;・∀・) ・・・か、かくれる所・・・

( ;´∀`) ・・・なぃモナ・・・

( ;・∀・) しかたねぇ、行くしかねぇ!!!

( ;´∀`) ど、どっちだモナ!?

( ;・∀・) わからねえ! とりあえず、右だ!

( ;´∀`) わ、分かったモナ!!!



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:07:41.71 ID:FMtMVLae0

出来るだけ音を立てないように、
右側の部屋へと逃げ込む。

そして、その扉を閉めた。

そして、その部屋の中を逃げるように進んでいくと。
そこの突き当りには、また別の字が書いてあるモナ。

「わたしの からだは このしたにいるよ」

続けて、下を見ると

「ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:09:43.58 ID:FMtMVLae0

( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・


「コンコン」

「・・・コン・・・コン」


( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:11:37.51 ID:FMtMVLae0

ぎぃいぃいぃぃぃぃぃぃ・・・
ばたん。

ぎしっ
ぎしっ   ぎしっ





「も、もなぁああああああああぅっ!」

「わああああああああああっ!!!!」

モナー達は急いで、その部屋の窓から飛び降り・・ようとした。

窓は、開かなかった。

ガラスがひび割れ、文字のようなものが浮かぶ。



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:13:16.91 ID:FMtMVLae0

「にげて」

「にげて、にげて」

「にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、
 にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、
 にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、
 にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、
 にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、にげて、
 にげて、にげて、にげて、にげて、にげて・・・」



・・・

ぴちょん。ぴちょん・・・。ぴちょん。

何か、液体のようなものが滴っている音がする。
すぐ、後だ。



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:15:22.44 ID:FMtMVLae0

「み、見ちゃダメだモナ。モララーくん」

「お、俺だって、俺だって見たくねぇよぉお!」

「じゃ、ダメだモナァっ!!」

「だって、もう、すぐ後にいるじゃねぇか!!!!」

「だ、ダメだモナ〜! 見ちゃ、ダメだモナァ!!!!」



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:16:31.10 ID:FMtMVLae0

ぴちょ、ぴちょ、ぴちょ、ぴちょ、ぴちょ・・・

二人とも、後を振り返る決心がつかないまま時間がすぎる。

その間に何かが、二人の後ろで一杯たれて
水溜りのようなものが出来てきた。

その水溜りは、モナーたちのほうまで広がって来たモナ。

・・・真っ赤な、真っ赤な水溜り。

モナーとモララーくんは思わず目を見合わせ、
同時に後を振り向いた。



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:18:00.60 ID:FMtMVLae0

そこには、男がいた。
顔一杯の大きなマスクをして

右手には大きな包丁。
左手には子供の・・・くび

水溜りは、その首から垂れたもので出来ていた。



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:18:28.08 ID:FMtMVLae0

「おい、餓鬼。どっから入ったぁ?」

「・・・まさか、見つかるとわなぁ?」

「しょうがねぇ。お前らも・・・やっとくか」


・・・
・・・・

さくっ

変な、音がした。



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:21:37.39 ID:FMtMVLae0


Σ( ;・∀・) !!!

Σ( ;´∀`) !!!

( ・∀・) あれ?

( ´∀`) ・・・?

( ・∀・) ここどこだ?

( ´∀`) 分からんモナ



98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:24:20.26 ID:FMtMVLae0

川 ゚ -゚) よう。気が付いたか。

Σ( ;・∀・) あっ!!!

Σ( ;´∀`) うわぁっ!!!

川 ゚ -゚) 失礼な反応をする奴らだな

( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・

川 ゚ -゚) くっくっく・・・

( ;・∀・) お前、なんなんだ!

( ;´∀`) ・・・



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:26:40.09 ID:FMtMVLae0

川 ゚ -゚) 国家を転覆せんとした、悪逆非道な一少女だったものさ

( ;・∀・) ?

( ;´∀`) ?

川 ゚ -゚) それよりだ。お前ら、何を見た?

( ;・∀・) く、く、首! くびだぁあああ!

( ;´∀`) 子供の首を持った! 男がぁあああ!

川 ゚ -゚) ふん・・・これを見ろ

( ;・∀・) え?

( ;´∀`) なんだモナ?



103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:26:56.19 ID:FMtMVLae0


それは古い新聞記事の切抜きだった。


・・・バラバラ殺人に、関する。



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:28:51.80 ID:FMtMVLae0

川 ゚ -゚) 100年以上も前に起きたやつだが、有名な事件だ。
     もしかしたら、知っているかもしれないな?

( ;´∀`) もな・・・ここいらでは珍しい大事件って、聞いたことは・・・

川 ゚ -゚) お前らのご両親は教えてくれなかったかもしれないが
     その事件の現場は、ここだったのさ

( ;・∀・) ・・・

川 ゚ -゚) だから、幽霊とか、変な噂が立ちやすい所でな。
     私はここを見て回るようにいいつけられているのさ

( ;´∀`) ちょ、ちょっと待ってモナ!

( ;・∀・) そうだ!

川 ゚ -゚) ?



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:31:54.42 ID:FMtMVLae0

( ;´∀`) モナー達は、どうなったんだモナ!?

( ;・∀・) 俺達は実際に、その事件の現場に出くわしたんだぞ!?

川 ゚ -゚) ・・・

( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・

川 ゚ -゚) さっきも言ったが、その事件が起きたのは100年も前の話だ

( ;・∀・) ・・・

( ;´∀`) ・・・

川 ゚ -゚) ところで、少年達・・・

( ;´∀`);・∀・) ?

川 ゚ -゚) さっきの、首だけの子供・・・



110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:33:55.82 ID:FMtMVLae0


「顔、覚えてないか?・・・おぼえて、ないだろうなぁ・・・」

「ど、どういう事だモナ?」

「ふふふふ・・・」

「お、おい・・・女・・・」

「おい、折角教えてもらったんだ。しっかり覚えておけよ?」

「???」

「秘密を探ろうとすること。それは、向上心の表れ。素晴らしい。
 だが・・・

 その秘密、探ってもいいものかどうか、よく考える事だ。
 安易に開くと、その秘密の扉は・・・

 お前らを喰らうかもしれんぞ?」

「・・・」

「・・・こんなふうに」



112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:36:01.37 ID:FMtMVLae0

ぐにゃり・・・

ぼとっ

ぴちょん・・・ぴちょん・・・ぴちょ・・・


「お、女! く、首が!!!」

「う、うゎぁああ、うわ、ぎゃあああああああああああああああああああああああああっ!!!」


ずだだだだだっ!

バタン!!!!



113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:36:39.74 ID:FMtMVLae0



「・・・もう、近寄るな。
 ここは、地獄への入り口だ。


 ・・・私の地獄の、な・・・」



114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 22:36:54.90 ID:FMtMVLae0


おわり



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