( ^ω^)達はタイムマシーンに乗るようです

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 22:31:36.11 ID:Zm6tlesw0
*(‘‘)*「ただいまー!」

('A`)「オース。なんだ、やけに元気だな」

*(‘‘)*「うん! しぃちゃんとお話しながら帰ったの!」

('A`)「そりゃよかったなー」

ドクオはしゃがみ、ヘリカルと目線を合わせて言った。

('A`)「お父さん達は明日からしばらく家を空けるってのは知ってるよな?」

*(‘‘)*「うん… ヘリカルはおばあちゃんちに行くんでしょ?」

('A`)「ああ、そうだ… 寂しいかもしれんが、
   おばあちゃんは優しいから大丈夫だ」

*(‘‘)*(おばあちゃんは嫌い… ガミガミババアだもん…)


('A`)「んで、俺達はタイムマシーンの調整で忙しいんだ
    悪いけどご飯はテーブルの上にあるから一人で食べてくれ」

*(‘‘)*「うん! 分かった!」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 22:38:24.04 ID:Zm6tlesw0
ヘリカルは赤いランドセルをソファーに投げ出し、テレビを見ながら食事を摂った。
一人で食べると広く感じる食卓。これもブーンだかショボンだかが片手間に作った手製のテーブルだ。
古びた研究所を改造して作った家には、いつも油やらの匂いが立ち込めていて、男三人の住まいだからどこもかしこも雑多している。
だけどヘリカルには最高の居心地だった。

ヘリカルは彼らを心から尊敬している。
お父さんは一人しかいないということも、実は当然のごとく理解している。
だが、ヘリカルにとって誰が本当のお父さんなどということは… どうでもよい事柄だった。三人誰もが彼女にとっては本当の父である。


その反面、彼女が気になることが一つあった。



*(‘‘)*(このテーブルは四角形)

*(‘‘)*(私の左にブーンおとうさん、右にドクオおとうさん、正面にショボンおとうさん)

*(‘‘)*(…私が生まれる前は誰が座っていたんだろう)

*(‘‘)*(お母さん?)


*(‘‘)*(私のお母さんってどんな人なんだろう…?)



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 22:41:24.13 ID:Zm6tlesw0
棚の上に乗っている写真立ての中の写真。
そこに写っているのはいずれも男三人組のみ。それかヘリカルを含めた四人。


*(‘‘)*(タイムマシーンで10年前に行けば会えるかな?)

*(‘‘)*(やっぱり美人かな?)

*(‘‘)*(でぶちんのお母さんだったらやだな…)


*(‘‘)*「…」


「シチュー冷めちゃうお!」



*(‘‘)*「あ、ブーンお父さん!」

( ^ω^)「ちょっと一抜けしてきたおwww 一緒に食べるお!」

*(‘‘)*「うん!」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 22:44:19.91 ID:Zm6tlesw0
( ^ω^)「ハフハフwww うめえ!」

*(‘‘)*「ねえブーンお父さん」

( ^ω^)「なんだお?」

*(‘‘)*「ヘリカルのおかあさんって、どんな人?」

(  ゚ω゚)「ぶほっ!」

(;^ω^)「え、えーっと…」

ヘリカルのびー玉のような瞳がブーンを見つめた。

( ^ω^)「美人だお! うん、美人!」

*(‘‘)*「えー、本当?」

( ^ω^)「本当だお! ありゃ最高だお!」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 22:45:58.69 ID:Zm6tlesw0
*(‘‘)*「他には?」

( ^ω^)「え?」

*(‘‘)*「他のとくちょーは?」

(;^ω^)「えーっとぉ…」



「おーいブーン! いつまでメシ食べてんだ!!」


( ^ω^)「あいよー! 今行くお!」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 22:47:32.58 ID:Zm6tlesw0
(^ω^ )「…ま、もしタイムトラベル先でお母さんに会ったら よろしく言っといてやるお」






*(‘‘)*「ほんと!?」





(^ω^;)「多分」






――――――――
―――――
―――



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 23:44:21.61 ID:Zm6tlesw0



タイムマシーン出発の昼間。
山のふもとにある墓場へと続く国道を、パタパタと音を立てながらスクーターは行く。





( ^ω^)「着いたお」



ブーンは太陽を背にとぼとぼと歩く。とある人物のお墓に向かって。
橙のスカーフが風に揺れていた。


( ^ω^)「ふわぁあ」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 23:48:04.83 ID:Zm6tlesw0
他の石墓より一回り小さいそれの前でブーンはぴたりと止まる。
そして、赤い花を添え、そこにしゃがみこんだ。


( ^ω^)「…」

( ^ω^)「僕らがタイムマシーンに乗り、そして戻ってきたとき」

( ^ω^)「このお墓は消えているお」

( ^ω^)「…ちょっとだけ、過去を変えてくるんだお」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

( ゚∋゚)「未来が変わるかもしれんのだぞ!!」

('A`)「変えねーよばぁーか」

( ゚∋゚)「くくく 口だけでは信用できんわい!!」


一方その頃のラボトリー。
出発間際にして、ドクオたちは政府の足止めを喰らっていた。



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 23:53:44.09 ID:Zm6tlesw0
( ゚∋゚)「だからな! NATAから派遣されたジミー調査員を添乗させろ!
     じゃなきゃ政府はお前らのタイムトラベルを認めぬぞ!」

(´・ω・`) 「今のこの国には時間旅行に対する法律なんてないはずだ
      僕たちは自由に過去と未来を行き来できる
      それに僕たちはそんな悪事を働くつもりはない」

*(‘‘)*「そうだ! お父さんたちがそんなことするわけないじゃんかキーック!」

ヘリカルの蹴りが役人のスネをとらえた

(;゚∋゚)「クエエェーッ!! なんてやつら!」


('A`)「帰った帰った! 夕方までには出発したいんだ」

('A`)「早く帰らなきゃ…」


ドクオは光線銃らしきものを取り出した。


( ゚∋゚)「ひょっ、ひょえ!」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/19(水) 23:57:10.90 ID:Zm6tlesw0
( ゚∋゚)「さ、最後は暴力か!」

('A`)「ふん、何でも言いやがれ」

( ゚∋゚)「また夕方来るからな! 待ってろよ! クエッ!!」


聞き苦しい文句を置いて、役人は家を出て行く。
乗ってきた車のエンジンが負け犬の遠吠えのように響く中、ドクオはにこりと笑った。


('A`)「これ、ヘリカルのおもちゃにって
   穴あけドリルをショボンが改造したやつなのになあww」

(´・ω・`) 「未来が変わる…か」

(´・ω・`) 「…」



(´・ω・`) 「あ! そういえばヘリカル、学校は!?」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:00:34.58 ID:aPiUXWV/0
*(‘‘)*「あっ… お父さん達がタイムマシーンいじってる姿見てたらついつい…」

*(‘‘)*「忘れちゃってた!」


('A`)「忘れちゃってた! じゃねぇーよー」

(´・ω・`) 「まったく…」

ショボンはタイムマシーンに備え付けたデジタル時計を見た。
画面は10時半を表示している。

*(‘‘)*「今から三時間目かー」

(´・ω・`) 「三時間目から登校とは、とんだ不良娘だ」



(´・ω・`) 「いいかい、学校はとても大事だぞ」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:03:16.70 ID:aPiUXWV/0
*(‘‘)*「大事じゃないよ! 学校なんか…つまらない」

*(‘‘)*「お父さんが買ってくれる問題集やってるほうがずっと面白い」


(´・ω・`) 「確かにお前はそこらの子供より頭がいいかもしれない」

(´・ω・`) 「でも勉強以外にも学ぶことだってたくさんある!」


('A`)「ぷっ」

(´・ω・`) 「なんだよっ」

('A`)「さっきから聞いてりゃー 全然ショボンらしくねーことばかり言いやがって!」

(´・ω・`) 「そ…そうか?」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:05:41.32 ID:aPiUXWV/0
('A`)「まるでスギ…」

*(‘‘)*「?」

('A`)「なんでもねー」


('A`)「ほら、とにかく学校にいきな」


会話の流れが留まると、ヘリカルは退屈そうな顔をして作業場を後にした。
そして、ドクオは一時停止した言葉をショボンにむかって再生した。



('A`)「……杉浦みたいだ」


(´・ω・`) 「…」



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:09:11.02 ID:aPiUXWV/0
*(‘‘)*「はあーあ…」

*(‘‘)*「……水曜日の三時間目ってなんだっけ?」

*(‘‘)*「…なんでもいいや」


パタパタパタ…


( ^ω^)「あっ、ヘリカル!」

*(‘‘)*「お父さん! ブーンお父さん!」

(;^ω^)「今から学校だお?」

*(‘‘)*「そーだよ。悪い?」

(;^ω^)「い、いや別に…」

*(‘‘)*「どこに行ってきたの?」



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:11:54.78 ID:aPiUXWV/0
( ^ω^)「いい旅行ができますようにー! ってお祈りしてきたお!」

*(‘‘)*「ふーん。どこに?」

( ^ω^)「サロン山」

*(‘‘)*「サロン山? サロン山にはお墓しかないじゃない」

(;^ω^)(しまつたww)「あ、ああ〜 そう! 僕のご先祖さまにお祈りしてきたんだお!」

*(‘‘)*「ふーん……」




( ^ω^)「学校まで、乗っていくお?」

*(‘‘)*「うん!」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:15:20.70 ID:aPiUXWV/0
スクーターは風を切り、広がる晴天の下をぐんぐんと進んでいく。
ヘリカルはヘルメット越しにその風景を見る。
まるで次々とスライドのように切り替わっていく町並みを、彼女は綺麗だと思った。


( ^ω^)(ヘリカルを後ろに乗せて走るのもこれが最後かもしれないお)

( ^ω^)「ヘリカル〜」

*(‘‘)*「何?」

( ^ω^)「乗り心地はどうだお?」

*(‘‘)*「さいこう!」



( *^ω^)「良かったおww」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:19:20.49 ID:aPiUXWV/0


小学生にとって、病院に行ったわけでもないのに途中から学校に行くという行為。
それは中々小恥ずかしいものがある。
モナーのようないちいちなじる存在がいたら尚更だ。


( ´∀`) 「あー! ヘリカルが来たモナ!」

(*゚ー゚)「おはよ! ヘリカルちゃん!」

*(‘‘)*「おはよ…」


( ´∀`) 「どうせまた保健室にいたんだモナ! ずりぃモナ!」

*(‘‘)*「ちがうよ!バカ!」

( ´∀`) 「うひひww バカでーすwww」



*(‘‘)*「…はあ」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:25:54.76 ID:aPiUXWV/0
一方、教室の隅には陰湿な空間が出来ていた。


川д川「…」

「おいブスさだこー! こっちむけよー!」

「いつも同じ服着てんじゃねーよwww」

「ぎゃはははww」



*(‘‘)*「さだこちゃん…」

ヘリカルは貞子を庇おうとするが、しぃがそれを制止した。
しぃはヘリカルにこっそりと耳打ちをする。

(*゚ー゚)(駄目だよ〜… ヘリカルちゃん…)

*(‘‘)*「なんで!?」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:29:31.71 ID:aPiUXWV/0
(*゚ー゚)(あの子をかばったら今度はその人がいじめられるんだよ〜…)

(*゚ー゚)(ただでさえモナーに目を付けられてるのに、
     これ以上ばかにされるヘリカルちゃん見たくないよ…)

*(‘‘)*「そんな! …じゃあしぃちゃんもいっしょにさだこちゃんを助けようよ」

(*゚ー゚)(…やだよ)

(*゚ー゚)(……いじめられたく…ないもん)



*(‘‘)*「…」



男の子も女の子も、いじめの渦中に属さないものは皆、
知らん振りして貞子たちの前を通り過ぎる。
ヘリカルの胸に得体の知れないもやもやとしたモノが湧いた。



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:33:00.46 ID:aPiUXWV/0


( ´_ゝ`)「この時、太郎君はどういうきもちだったかかんがえてみよう」


*(‘‘)*(どうしてわたしは正しいことをしているはずなのにバカにされるの?)

*(‘‘)*(どうしてみんなさだこちゃんの前を通り過ぎるの?)

*(‘‘)*(わからない…)


( ´_ゝ`)「はい、ヘリカルさん、言ってみて」

*(‘‘)*「知りません!!!」

(;´_ゝ`)「えっ!?」




そう言ってヘリカルはまた教室から勝手に退出するのであった。



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:36:38.54 ID:aPiUXWV/0
*(‘‘)*(気持ちなんて… じゅぎょーで教えてもらう人の気持ちなんてぜんぶうそだ)


*(‘‘)*(わたしは… かがくとかより、人の気持ちがわかる人になりたいな)

*(‘‘)*「どうすればなれるのかな……」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「あいつさーww 頭良すぎて逆にバカなんだよwww」
「わかるわかるwww」

( ´∀`) 「天才バカボンだモナwww」


―――――
―――
――



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:39:33.32 ID:aPiUXWV/0
PM:6:00 タイムマシーン出発時刻

現在時刻 PM:5:00

ヘリカルとブーン達は最後の夕食を囲んでいた。




*(‘‘)*「…」

( ^ω^)「そうしかめっつらすんなお!」

('A`)「そうだぜー。今日のチャーハンは一際美味くできたんだ」


*(‘‘)*「…おなかへらない」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:42:11.19 ID:aPiUXWV/0
(´・ω・`) 「買い食いでもしたかっ!?」

*(‘‘)*「してない…」


( ^ω^)「寂しいのかお? 大丈夫だお!」
('A`)「ああー。早けりゃ三日ぐらいで帰ってこれるさ」



*(‘‘)*(学校行きたくない…)



(´・ω・`) 「そうだ、今日学校で先生から何か言われなかったか?
      電話も入れずに遅刻だからなー…」

*(‘‘)*「言われてなーい」

(´・ω・`) 「そうか…」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:47:13.83 ID:aPiUXWV/0
( ^ω^)(なんか最近ショボン過保護だおー)

('A`)(旅立ちが近づくにつれひどくなっとるなー)

(´・ω・`) 「おばあちゃんちに行く身支度は済んだか?
      着替えは? 洗面用具は? 歯ブラシとか… あああとなー」

*(‘‘)*「ごちそうさま」


ヘリカルは仏頂面のまま食器を流しに持っていき、
ソファーの上に横たわった。



(´・ω・`) 「ふ、不安だ… 不安だよおぉおぉお!!」

(;'A`)「だからといって俺の顔を見つめないでくれショボン」

(^ω^;)「だからといって僕の方を向かなくなおドクオ」



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:52:59.20 ID:aPiUXWV/0


PM:6:00 タイムマシーン出発予定時刻



(´・ω・`) 「よーっしゃー んじゃいっちょカマしますか」

('∀`)「政府とかNATAとかと協力してればよー
    ここ一面がカメラの海だったなw」

(´・ω・`) 「まっぴらごめんだね!」

( ^ω^)「宇宙に行くよりすごいお! ふひひww」



ジーパンにTシャツ。ありえないほどの軽装で三人は丸い流線型の機体に乗り込む。
機体は四輪で、太い四つタイヤには何やら電飾のようなものが取り付けられている。

ホコリが天井の隙間から射す光で、キラキラと光っていた。
彼らの目にはそれがとても綺麗に思えた。




*(‘|壁「……」



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:55:52.30 ID:aPiUXWV/0
(´・ω・`) 「よーし、じゃあエンジンふかすぞ…」

(;^ω^)「ちょ、ちょいまった!」

('A`)「なんだブーン、ウンコか?」

(;^ω^)「ビンゴ!」




タイムマシーンからブーンは飛び降りた。
それと入れ替わるように、開いていたハッチから機体に乗り込む影が一つ………




⊂ニニニ(;^ω^)ニニ⊃「漏れちゃうおー!」



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 00:59:07.09 ID:aPiUXWV/0
ブーンはリビングへと上がっていく。
そこには、今まで四人で過ごしてきた風景があった。



( ^ω^)(この風景も…)

( ^ω^)(旅から帰ってきたら無くなってしまうお)

( ^ω^)(あの大きくてボロいソファーの裏で寝転がっているヘリカル)

( ^ω^)(彼女も…)

( ;ω^)



( ^ω^)「おっと! うんこうんこ!」

⊂ニニニ( ^ω^)ニニ⊃ ぶーん


――――
―――
――



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 01:01:52.50 ID:aPiUXWV/0
*(‘‘)*(せっまー! くっさー!)

*(‘‘)*(でもなんだかわくわくする…)

*(‘‘)*(おばーちゃんはうるさいし、学校はつまんない)

*(‘‘)*(だからお父さんたちにこっそりついていくんだ…)


そして、お母さんに会いに行くんだ。


〜〜〜〜〜

( ^ω^)「ふぃー すっきりしたお!」

( ^ω^)「おろ? ここのハッチが少し開いてるお」

バンッ

( ^ω^)b「これでよし!」



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 01:08:21.80 ID:aPiUXWV/0
( ^ω^)「おいすー!」

('A`)「やっと戻ってきやがったか!」

(´・ω・`) 「…よし、それじゃ行こう。まずは試運転に2年後の…」

(´・ω・`) 「未来へ行く」


ショボンはキーを差し込んだ。機体がバイクのような悲鳴を上げる。
ブーンとドクオは各所にあるレバーやアクセルを操作している。




(´・ω・`) (待ってろ…)



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2008/03/20(木) 01:08:56.99 ID:aPiUXWV/0
( ^ω^)「角度よし!」

('A`)「方位よし!」

(´・ω・`) 「天候よし!」



(  ゚ω゚)('A`)(´・ω・`) 「レッツ・ゴー!!!!!!!!!!!!!!!!」
*(‘‘)*(ゴー!)






車のエンジンより何倍もけたたましい音をあげながら、機体は振動した。
局地的地震を引き起こすほどに流線型のタイムマシーンは揺れて… 揺れて… 揺れて…


――――そして、消えた。



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