( ^ω^)は8つのメロディーをさがすようです
- 125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 23:07:57.05 ID:1ON5spjh0
- ――第2話 みらいからのらいほうしゃ だお――
※
二人は遂に山頂へと辿り着く。
地面に、黒い隕石のようなものがめり込んでいた。 その影に、何か蠢くものが見える。
( ^ω^)「あれ、もしかしてお前の弟じゃね?」
(´;ω;`)「おおっ!! 逢いたかったぞピッキーよ!!!」
(○´・ω・`)「おにいちゃああーーん!!!!」
( ´・ω・`) べろべろべろべろべろ(´・ω・`○)
二人は、互いの舌を舐めまわして、兄弟の深い愛情を味わっていた。
(;^ω^)「こんなネタ、今のVIP世代にはまずわからねーお!!!」
その時だ。
ブーンは、隕石の上から何かが飛び出してくるのを見つけた。
- 126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 23:09:25.63 ID:1ON5spjh0
- ブーンが見つけたのは、一匹の小さなカブトムシだった。
( ^ω^)「あん? なんだコレ」
(・Ш・)「〜〜〜〜!! 〜〜!!」
( ^ω^)「おーい、デブー」
(´・ω・`) 「あん?」
( ^ω^)「このカブトムシ、いくらで売れるかな?」
(´・ω・`) 「ちっせーなぁ。 多分100円くらいにしかならんぜ」
(・Ш・)「〜〜〜!!!!!!」
ビカビカビカビカビカビカ!!!!
(;´・ω・`) 「亜ぁうsjかhsdl;k;l!!!!」
- 129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 23:10:47.38 ID:1ON5spjh0
- カブトムシから発せられた電磁波によって、ショボンは卒倒してしまった。
盛大に泡を吹いている。
(;^ω^)「こ、こいつ… ただのカブトムシじゃねーお」
(・Ш・)「さよう、ワシはただのカブトムシではない」
(・Ш・)「10年後の未来からやってきた屈強なる戦士…」
(・Ш・)「ブンブーン じゃ!!!」
( ^ω^)「ぷっ、だっさwwww」
びがびがびがびがびが!!!
( ゚ω゚)「あっばばばっばばばばば」
- 130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 23:12:48.59 ID:1ON5spjh0
- (・Ш・)「…むっ?」
(・Ш・)「この少年は…」
( ゚ω゚)「とととっとめろこのやややろう!!」
ひゅうん…
(・Ш・)「もしやお前の名前は……」
(・Ш・)「ロト では!?」
( ^ω^)「ゲームが違いますお」
(・Ш・)「あ、そう」
- 131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/19(月) 23:13:51.63 ID:1ON5spjh0
ブンブーンは「Take2ね!」と言って、再び前フリを始めた。
(・Ш・)「むむむむむっ!!!!!」
(・Ш・)「もしやお前の名前は…!」
(;^ω^)「ブーンだお」
(・Ш・)「やーはーりー!!!」
( ^ω^)(自分から名乗らなきゃ、多分延々と続いてたお)
- 151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:06:31.66 ID:TVG+B0Xq0
- (・Ш・)「いいか。 運命の子よ。今からのワシの話をよく聞くのじゃ」
( ^ω^)「だが断る」
(・Ш・)「骨のズイまでしびれたいか?」
(;^ω^)「おっおっお」
ブーンはちっちゃなカブトムシの前に正座した。
(・Ш・)「よいか…」
(;^ω^)ゴクリ
- 154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:08:44.95 ID:TVG+B0Xq0
(・Ш・)「さっきも言ったとおり、わしは10年後の未来からやってきた!
未来はもう散々なありさま…なのじゃ! 南極の氷が溶けるとか… ゴミ問題とか… そんなの比ではない!!
ギーグという銀河宇宙最大の悪者が、何もかもを地獄の暗闇にたたきこんでしまったのじゃ!」
( ^ω^)「うそくせーwww」
- 155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:10:14.66 ID:TVG+B0Xq0
(・Ш・)「うそではないっ!」
(・Ш・) 「……。しかし、しかしじゃ…
わしのいる未来に不思議な言い伝えが残っているのじゃ!
「少年がそこにたどり着くならば、正しきものは光を見つける。
時の流れは悪夢の大岩を砕き、光の道ができる」…と。
その少年がブーン!
あんただということが、わしのするどい直感! シックス・センスでわかったのじゃァアアア!」
( ^ω^)「名前間違えたくせにwww」
- 157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:11:56.70 ID:TVG+B0Xq0
(・Ш・)「 ……。ギーグの悪の計画は、
もうすでにこの時代の一部にもおよんでいるはずじゃ!
今すぐに戦いを始めれば間に合うはず… じゃ!! その為にワシはやってきた!!
大切なのは知恵と勇気、そして仲間たち!」
( ^ω^)「んな、昔のジャンプ漫画じゃあるめぇし」
- 158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:13:14.08 ID:TVG+B0Xq0
(・Ш・)「…言い伝えでは、3人の少年と1人の少女がギーグを倒すという。
詳しいことはあとで教える。いくぞ!心配するな わしがついている」
(;^ω^)「ど、どこに???」
(・Ш・)「ここの近くに、早速ギーグの放った悪の化身の気配がするんじゃ!」
そう言って、ブンブーンは羽を広げて飛び立っていった。
ブーンも慌ててそれを追っていく。
(´・ω・`) (3人の少年…?)
(*´・ω・`) (たぶん、その中のひとりは俺だな… ぶひひひっ)
(´・ω・`○)「にーちゃーん、ねむいし早く帰ろうよぅ」
- 159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:14:53.81 ID:TVG+B0Xq0
- ※
男の子と、犬と、カブトムシは山の中腹まで下りてきた。
しかし、そこにはブンブーンの言う「敵の気配」はない。
( ^ω^)「うそこいてんじゃねーおビンビーン!」
(・Ш・)「ブンブーン じゃ! なんだその卑猥な名前!」
(;・Ш・)「おかしいのう。 ワシの勘が鈍ったかの」
―――その時、彼らの近くで叫びが聞こえた。
「ブヒィーーッ!!!」
( ^ω^)「こ、この声は!!」
- 160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:18:19.36 ID:TVG+B0Xq0
- ※
( ´_ゝ`)「おらおらおらぁ!! ニンゲンをいたぶるのは楽しいぜ!!」
(´;ω・`)「ちきしょぉー ママンに言いつけてやるブヒ」
再び彼らは道を駆け上った。ひらけた場所に出る。
ブーンの眼前には、ムチで叩かれているショボンの姿が。
ブーンは、バットを構えてこう呟く。
( ^ω^)「デブでカスでもそいつは一応… 友達だお!」
( ^ω^)「その手を離せ! だお」
(・Ш・)「よう言った! それでこそ正義の味方じゃぞ!」
- 50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:17:01.70 ID:bzZ/sAsK0
( ´_ゝ`)「あん? キング・スターマンの息子 アニジャ様にたてつく気かいッ!?」
全身タイツの、どうみても不審者ですありがとうございました的な男はムチをしまい、
掌になにやらヒカリを蓄え始めた。
( ´_ゝ`)「喰らえ!! スターファミリー奥義!! す た ぁ☆す と ぉ む!!!!!」
――――男の乳首に貼り付けられていたニップレス ☆←こんなかんじのやつ が、神々しく輝いた。
( ゚ω゚)「ちょwwwww 掌にためたエネルギーはwwwwww」
(・Ш・)「くるぞッ!!!」
- 162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:29:11.40 ID:hRpA9x7g0
- アニジャの掌から、光線状のエネルギー波が放出される。
ブーンは目がくらみ、その場に膝を落とした。
(・Ш・)「あぶないっ!」
ブンブーンがブーンの前に立ち塞がった。
小さなカブトムシの身が、そのエネルギー波を一点に集中させ、ブーンを防ぐ。
そして羽を思い切り広げると、「すたぁ☆すとぉむ」はピシャリという音と共に掻き消された。
- 163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:30:31.38 ID:hRpA9x7g0
- ( ´_ゝ`)「んなっ! こいつ… 一体」
(・Ш・)「くくく。 お前がやってきた時代では、”ブンブーン”という名は聞かなかったかい……?」
(;´_ゝ`)「なんだと!!!!」
〜〜〜〜〜
一方ブーンは
( ^ω^)「はなくそほじほじ」
( ^ω^)「うめえwwwww」
/ ,' 3 (あー かえりてぇ)
- 164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:31:08.02 ID:hRpA9x7g0
- ブンブーンの体躯が蒼い炎を帯び、何度もアニジャにアタックしていく。
アニジャはそれを防御しつつ、腕を剣状に変化させて応戦するが、当たらない。
( ´_ゝ`)「ちきしょう… ちょこまかとうざいやつめ!」
(・Ш・)「ブーン! わしがこいつを踊らせているうちに、トドメをさせ!」
(;^ω^)「そ、そんなこと言ったってー!! 僕、いっぱんピープルだおーー!!!」
- 165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:31:35.05 ID:hRpA9x7g0
- (・Ш・)「ワシの言葉を忘れたかー!!」
( ^ω^)「…」
〜〜〜〜〜
(・Ш・)「もしやおぬしの名前は…」
(・Ш・)「ロト では!?」
〜〜〜〜〜
(;・Ш・)「ちーがーう!!!!」
- 166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:32:07.06 ID:hRpA9x7g0
(・Ш・)「大切なのは、知恵と勇気 じゃ!!」
(・Ш・)「それさえあればっ!!! レベル3でゾーマにでも勝てる!!!」
( ^ω^)「…」
(・Ш・)「…」
(・Ш・)「ごめん! 言い過ぎた!!」
「こいつ、絶対マザーシリーズよりドラクエのほうが好きだろ」
そんなことを思いながら、ブーンはバットを握り直した。
( ^ω^)「大切なのは… 知恵とっ… 勇気…」
- 168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:34:45.54 ID:hRpA9x7g0
- ( ^ω^)「もうどうにでもなれぇえええーーい!!!!」
( ^ω^)「うおおおおおーー!!!」
( ´_ゝ`)「ふんっ! 小僧の打撃など……」
SMAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASH!!!!!!!!!!
(;´_ゝ`)「ギャアァアアアアアアアアアアアァァアアア!!!!!!」
――――アニジャの コカンに ヒットした!
ブーンたちは アニジャを おいはらった!
- 169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:35:41.04 ID:hRpA9x7g0
(・Ш・)「よくやった! よくやったぞブーン!」
(;^ω^)「はぁはぁ…」
(;^ω^)(本当は脳天を狙ったつもりだったんだお…)
/ ,' 3 (どんだけ狙い外れてんだよwwwwww)
( ´_ゝ`)「てめぇら!! 流れ星が降る夜は気をつけなッ!」
アニジャは、訳の分からない捨て台詞を吐いて、山奥へと消え去って行った。
ブーンの、生まれて始めての、戦いが終わった。
( ^ω^)「……。 なんか、めっちゃ疲れたお」
/ ,' 3 (お前、途中まではなくそほじってただけだろww)
(・Ш・)「そこで、じゃ。 ブーン、胸に手をあててごらん」
( ^ω^)「?」
- 171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:36:43.25 ID:hRpA9x7g0
- ブーンは言われるがままに、胸に手を当ててみた。
掌から、何か安らぎのようなものが放たれ、それが身体全体に染み渡る。
( ^ω^)「…!! 元気になったお!」
(・Ш・)「それは、”PSI” 所謂、超能力」
(・Ш・)「今、君が使ったのは、
身体の疲れや傷を治癒する。 ”ヒーリング”と呼ばれるものじゃ」
(*^ω^)「す、すごい!!! これで僕も第二のユリ・ゲラーだお!!!」
(・Ш・)「ふっふっふ。 出会った時に、私の念動力で君に授けたんじゃ」
(・Ш・)「きっとそれらの超能力は、旅の助けになるだろう」
( ^ω^)「旅? ぼく、旅に出るお?」
( ^ω^)「この超能力で、ギーグとやらをすぐぶっ潰しにいくお!」
(・Ш・)「そうともいかんよ」
(・Ш・)「さあ… ”ヒーリング”でそこで横たわってるブタも癒してあげなさい」
(#´・ω×`)「人間です」
- 172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:37:29.36 ID:hRpA9x7g0
( ^ω^)つ ホワワァ…
(´・ω・`) 「ぬおおお!! 元気満点!!」
(○´・ω・`) 「でも、怖くてチビったパンツはそのままだね!」
(´・ω・`) 「ぶちころすぞ」
( ^ω^)「よーし、それじゃショボンの家に帰るおー!」
(´・ω・`) (´・ω・`○) 「おー!」
- 175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:39:00.03 ID:hRpA9x7g0
- ※ショボンの家
(◎´・ω・`◎)「おお!! 我が息子たちよ!! どこへ行っていたのだ!」
(´・ω・`) 「ちょっと隕石を見に」
(◎´・ω・`◎)「なぬぅ!? まあよい、ともかく無事でよかった!!」
( ´・ω・`) べろべろべろべろべろ(´・ω・`◎)
二人は、互いの舌を舐めまわして、親子の深い愛情を味わっていた。
(;^ω^)「だからおぼっちゃまくんネタはやめろっつーに!!! だお!!」
(´・ω・`◎)「…ん? そこにいるのは、ブーン君かね」
- 176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:39:29.83 ID:hRpA9x7g0
- ( ^ω^)「どっからどうみてもブーンだお」
(◎´・ω・`)「うちの子供たちが迷惑かけてすまなかったね…」
(◎´・ω・`) 「ところで…」
(;^ω^)「うっ。この語り口は」
(◎´・ω・`)「いい加減に、君の家、立ち退いてくれないかなァ…??」
(◎´・ω・`)「君んちのせいで、わしらは、いつまで貧乏暮らし…」
(◎´・ω・`) 「君の親父に貸したお金の総額… 耳元で言ってあげようか…?? ブヒッ」
(;^ω^)「ウッ」
- 178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:41:59.66 ID:hRpA9x7g0
- 一方………
川´・ω・`) 「…」 ← ショボンのかーちゃん
ぷーん ぷーん ぷーん
(・Ш・)〜 (この家は広いのう)
〜(・Ш・)(色んなものがあるわい)
ぷーん ぷーん ぷーん
川´・ω・`) 「うっさいわね、このハエ」
ペチッ
(゚Ш゚)「オゥドゥフッ」
- 181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:46:19.45 ID:hRpA9x7g0
- (◎´・ω・`) 「本当にワシはワシ自身のお人よしさにあきれるね」
(◎´・ω・`) 「正直もんは損してばかり!!! わしらみたいに、ね ぶひひww」
(◎´・ω・`) 「……ん? ママ、その手にもってるやつ、なに?」
川´・ω・`) 「なんかでっかいハエ」
( ^ω^)「?」
ブーンは、ショボンママがつまんでいる生き物を目をしかめて見つめた。
( ^ω^)「…」
( ゚ω゚)
- 182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/20(火) 00:48:32.69 ID:hRpA9x7g0
- 未来世界からやってきた、屈強な戦士!!! ブンブーン!!!
スターマンの、必殺技さえ受け流す!!!!!
しかし、彼は!!! とある専業主婦のチョップにより、死んだ!!!
ブーンは、一体これから どーなってしまうのかッ! (声: ガチンコファイトクラブの人)
(;^ω^)「いやーマジしゃれならん」
(続く)
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