( ^ω^)は8つのメロディーをさがすようです
- 3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 11:58:05.06 ID:xW5TLJfU0
- ―― 第四話 うごきだすじゃあく だお ――
※ 次元のはざま ※
次元のはざま。 ここは、過去でも、未来でもない。 時の流れから、離れた空間。
そんな場所には、とある悪党たちの隠れ家がある。
ちなみに、し○りゅうとかオ○ガはいません。
……こんこん
「だれじゃー?」
(#´_ゝ`)「お… 俺だ」
- 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:02:46.03 ID:xW5TLJfU0
- 「おれ ってだれじゃー?」
(#´_ゝ`)「おれはアニジャだー お前のにいちゃんだー 開けてくれっつーの!」
「はーい!」
(;´_ゝ`)「まったく」
股間を押えながら、ドアの前で待つ「スターマン・アニジャ」
ファミリーのNO.2であるはずだが、バカ。 どこかネジが外れている。
ついさっきブーン達の時代に行って、あっさり負けてきた。 全身スーツの色は情熱の赤。
好きな食べ物は、馬刺し。
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:07:30.96 ID:xW5TLJfU0
- ――がちゃ
〃'´⌒`ヽ
.〈((リノ)))i iヽ
.l从・∀・ノ!リ人 「あにじゃ! おかえりなのじゃ!」
開かれたドアから顔をひょっこりと出したのは、スターマン・イモジャ。
現時点で超能力はファミリーの中では一番低いが、秘められた力は未知数。
全身スーツの色は可愛らしいピンク。 初歩的なPSIしかまだ使えない。
学年は小学3年生。
( ´_ゝ`)「ただいマントヒヒー」
从・∀・ノ!リ人「どこにいってきたじゃ!?」
( ´_ゝ`)「山だよー」
从・∀・ノ!リ人「山? じゃあ、カブトムシ捕まえてきた!?」
( ´_ゝ`)(逆に負けてきたなんて口が裂けても言えません)
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:09:58.12 ID:xW5TLJfU0
- 从・∀・ノ!リ人「ところで…」
从・∀・ノ!リ人「こかん押えてどうしたのじゃ?」
( ´_ゝ`)「や、やられた………」
从・∀・ノ!リ人「せいびょうでももらったのか?」
(;´_ゝ`)「アホか!」
彼女はちょっぴりおませさんでもある。
アニジャとイモジャは扉を開け、会議室と言う名の茶の間に入った。
- 9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:12:51.40 ID:xW5TLJfU0
- アニジャは会議席に着いた。
目の前のホワイトボードには、「スターマン定例会議 125回目」と書き殴られている。
( ´_ゝ`)「おい妹者、漢字間違えてるぞ」
从・∀・ノ!リ人「え、どこどこ!?」
( ´_ゝ`)「”議” って文字、右側にちょん、が一個足りない」
从・∀・ノ!リ人「ほんと? どこに付け足すのじゃ!?」
( ´_ゝ`)「えーとここらへんにちょん」
(´<_`;)「いやお前も間違ってるから」
( ´_ゝ`)「あ、弟よ。ひさぷーだな」
(´<_` )「別にそれほど久しぶりでもねーよ」
- 10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:15:21.75 ID:xW5TLJfU0
- (´<_` )「それにしても遅かったなアニジャ。 もうすぐ会議が始まるぞ」
( ´_ゝ`)「すまない… ところで今日の会議のテーマはなんだ?」
(´<_` )「クーピーの白の必要性について」
(;´_ゝ`)(来るんじゃなかった……)
パソコンをカタカタといじりながら、アニジャと会話を交わす男。
スターマン・オトジャ。 アニジャとは違い行動的ではないため、頭脳戦が得意。
全身タイツの色はクールなブルー。 ちなみにスターストームはαまでしか使えない。
愛読書は、「老人と海」
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:18:49.37 ID:xW5TLJfU0
- ( ´_ゝ`)「あっ、お前ブラクラゲットしてんじゃねーよ!」
(´<_` )「ん?」
(゚<_゚ )
(´<_`;)「せっかくアルファの最新話見てたのに……」
( ´_ゝ`)「大体なあ、おまえ小説読みながらエロ動画見るってどんな器用さだよ」
(´<_` )「うるさい。これからの世の中は、グローバル化に対応してかなきゃならんのだ」
(´<_` )「ところでお土産買ってきてくれた?」
( ´_ゝ`)「ああ… オトジャは確かパソコンのマザーボードだったね
はい、酢昆布」
(´<_` )「てめぇ……」
- 13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:21:10.42 ID:bzZ/sAsK0
从・∀・ノ!リ人「あにじゃー!あにじゃー! ウチにもおみやげくれ! くれ!」
( ´_ゝ`)「はい、酢昆布だよ」
从・∀・ノ!リ人「わーい! おみやげだおみやげだー!」
歓談を交わしていると、奥のほうからドスの効いた声が轟いた。
「…帰ったのかい? アニジャ」
(;´_ゝ`)「は、はい! ただいま帰りました!」
(´<_` )(いっけねー エロ動画消さなきゃ)
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:22:04.12 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「ちゃんとパワースポットは潰せたのかい?」
スターマン・ハハジャ 「全盛期のころはフリーザなら倒せた」という逸話がある。
その実力は勿論ファミリー一で、逆らえるものなど誰もいない。
全身タイツの色は母性漂うオレンジ。 「スターストーム」もとい「かめはめ波」とか使えたりする。
得意な料理は、肉ジャガ
( ´_ゝ`)「ただいまママ! はいこれ、おみやげの酢昆布だよ」
(´<_` )(こんぶ何個持ってんだよ)
.@@@
@# _、_@
(# ノ`)「あとで頂くとするわ。 それで… どうだったのよ」
从・∀・ノ!リ人「やられたっぽいのじゃー!」
(;´_ゝ`)「あ、こらイモジャぁああーー!」
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:23:56.38 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`) ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
母者の拳に、赤き闘志が集まる。
アニジャは頭を抱えて慄いた。
(;´_ゝ`)「ひゃーーー!!! 堪忍やで!! 堪忍やでママ!!」
(;´_ゝ`)「だって! 予想GUYだったんだよ! なんか強いカブトムシいるし! 変なガキもいるし!」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`)「スターマンに”敗北”の二文字などない! ましてや言い訳など持っての外!
罰として…」
(;´_ゝ`)「うひゃああぁぁああ! スーファミ没収は堪忍やでママ!」
- 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:39:00.36 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`)「…」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`)「ACアダプタをしばらく預かっておくわ!」
なんという生殺し。 兄弟一同は机に頭をガクンとぶつけた。
(;´_ゝ`)「ギャァーー」
(´<_`;)「そんなッ!」
从;∀;ノ!リ人「うわーん」
- 25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:40:38.45 ID:bzZ/sAsK0
- ハハジャは上座にどっしりと座り、腕を組んでアニジャに尋問を始めた。
.@@@
@# _、_@
(# ノ`)「それで… 誰に負けてきたって?」
(;´_ゝ`)「なんか、滅茶苦茶強いカブトムシがいたんだよ! ブンブーンってやつ!
あと、( ^ω^)こんな顔のガキがいてさ! いやー参ったよハハハハ」
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:42:23.95 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`)「聞けば聞くほどカーチャンはあんたをぶん殴りたくなってきたよ」
(;´_ゝ`)「ひいいい!! 銀河系まで飛ばさないで! 遊泳して戻ってくるの大変なんだから!」
(´<_` )「お前三日間火星で遊んでたらしいじゃねえか」
从・∀・ノ!リ人「わー! いもじゃも行きたい!」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) ゴゴゴゴゴゴ
(;´_ゝ`)「お、おさえて! おさえてママ!」
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:43:58.51 ID:bzZ/sAsK0
- ( ´_ゝ`)「ねえママ、一つ気になったんだけど聞いていい?」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「なんだい」
( ´_ゝ`)「なんでパワースポットなんかを潰さなきゃいけないんだ?
あんなの、人間どもが勝手に崇めてるだけのちっぽけなオブジェじゃないか」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「私に聞かれてもね、お上の命令なんだよ」
( ´_ゝ`)「ギーグか?」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「そうよ。 結構お給料いいんだからアンタら頑張りなさいよ
まんまが食べられなくなってもかーちゃん知らないよ」
(´<_` )「前のところは散々だったな」
( ´_ゝ`)「ペプシマンのバイトは相当辛かったぜ」
お前らだったのか!
- 28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:48:00.60 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「さて、そろそろ会議を始めるとするかね」
母者の一声で、会議が始まった。
テーマは、「クーピーの白の必要性について」
从・∀・ノ!リ人「いらーん!」
会議は終了した。
(´<_` )「充実した話し合いだったな」
(;´_ゝ`)「言ってろ」
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:50:51.26 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「さて… どうやって”ジャイアントステップ”を壊滅させようかねえ」
どちらかというと、こちらが本題のような気もする話し合いが続けて行われた。
オトジャが咄嗟に発言をする。
(´<_` )「ママ、いい考えがあるよ」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「言ってみやがれ」
(´<_` )「やっぱり兄貴みたいに直接手を下しに行くのは無茶だ。
何かしらの邪魔が入る。 だから、町の奴らに”潰させる”んだよ」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「ふんふん。 続けなさい」
- 31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:53:26.36 ID:bzZ/sAsK0
- (´<_` )「これ、なんだかわかる?」
オトジャは、スーツのポケットから大粒のカプセルを取り出した。
( ´_ゝ`)「あ、それ”わるわるカプセル”じゃねえか」
(´<_` )「そうだ。 ギーグが未来の人々に施した悪の兵器わるわるカプセル」
(´<_` )「これを割って、中にある気体を吸わせれば、心の中の悪しき部分が増幅するんだ」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「でもそれは、まだ自我が固まっていない子供にしか効果がないわよ」
(´<_` )「いいんだよ。 悪ガキのパワーってのは案外凄いもんさ」
(´<_` )「そして俺が、悪ガキのリーダーに”ジャイアントステップにお宝が埋まってる”って吹き込むのさ!」
(´<_` )「すると…」
- 32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:55:27.25 ID:bzZ/sAsK0
- .@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「スコップ持ったガキ共がジャイアントステップに群がる」
( ´_ゝ`)b「地面穴ぼこ」
d(´<_` )「パワースポットボロボロ」
从・∀・ノ!リ人「わー! オトジャあたまいい!!」
(´<_` )「よし! それじゃあ早速19××年に行ってくるぜ」
( ´_ゝ`)「俺も行くぜ!」
その時、母者の怒声がアニジャの背中に飛んだ。
アニジャは身を震わせて、立ち止まる。
.@@@
@# _、_@
(# ノ`) 「アニジャ!!! あんたはだめっ!!!」
(;´_ゝ`)「ひょえっ!」
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 12:58:30.28 ID:bzZ/sAsK0
.@@@
@# _、_@
(# ノ`)「任務を遂行できなかった罰として、妹者のしゅくだいを手伝いなさい」
从;・∀・ノ!リ人「いっぱいたまってるんだ〜… えへへ」
(;´_ゝ`)「チクショー!」
オトジャは次元の切れ間に飛び込み、ブーン達の時代へと向かった。
一方その頃オネット……
- 36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:00:51.86 ID:bzZ/sAsK0
- ※ ライヤーの家の地下 ※
(@∀@)「かーちゃんのたーめなら」
(´・ω・`) 「えーんやこーら」
(;´・ω・`) 「おいくそニート! 全然掘り進められてないじゃねーか!」
(@∀@)「おかしいなぁ… もう少しなのに」
- 37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:02:54.61 ID:bzZ/sAsK0
- (´・ω・`) 「この硬い岩みたいなのが邪魔なんだよっ!」
(´・ω・`) 「ぶひひいいいいいい!!!」
ショボンは思い切りつるはしを振り上げ、岩を目掛けて振り下ろした。
ぴしりという音と共に、土の壁は崩れる。 同時に、黄金の輝きが二人を包んだ。
遂に像を発掘したのだ。
(@∀@)「ぬおお!!! 出た! 遂に出たぞショボンくん!!」
(@∀@)「なんて… 凄い… 輝きなんだ……」
(@∀@)「……」
(´・ω・`) 「ぶひひ!! これで億万長者だなニート!」
(´・ω・`) 「?」
- 38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:03:37.95 ID:bzZ/sAsK0
- (@∀@)「グフフフフフ… チカラが わいてきたゾ」
(@∀@)「オレはさいきょう ダ」
(@∀@)「もうコワイモノなんテ ないんダ」
(´・ω・`) 「お、おいどうしたんだよニート。 はやくこれ背負って帰ろうぜ」
ショボンは金の像を触ろうとした。
しかし、ライヤーがそれを乱暴に跳ね除ける。
(´・ω・`) 「な、なにすんだよクソニート!」
(@∀@)「このゾウは オレのモノ オレのモノは オレのモノ」
ピシャリ!!!!!
(;´・ω・`) 「雷!? なんでこの地面の下で雷が?」
(@∀@)「オレは… チカラを てにいれたゾ」
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:05:56.03 ID:bzZ/sAsK0
- ライヤーは像を持ち上げ、いとも簡単に肩に乗せると、何処へか走り去っていった。
金の像は見た目からはかなりの重量があったはずである。
しかし、ライヤーは高らかに笑いながらそれを背負っていったのだ。
(´・ω・`) 「なんだアイツ… 気が狂ってら」
(´・ω・`) 「でも… 面白そうだなwww ぶひひwww」
(´・ω・`) 「あとをつけていこう。 そうだ、オレも旅に出るんだ。
ブーンばかりにいいとこ見せられてたまるかよ」
(´・ω・`) 「いっつもいっつもリーダーはアイツ 正しいのはアイツ
かっこいいのはアイツ 勝ち残るのはアイツ 得をするのはアイツ」
(´・ω・`) 「……待ってろよぉ。ブーン。世界を救う旅だと? クソ生意気だぜ
やんなるくらいに邪魔してやるよっ!!! ぶひひひ!!!!」
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:07:48.90 ID:bzZ/sAsK0
ひかりが めざめるとき やみもまた めざめる
・・・・・・・・・・・
・・・・・
・・
( ^ω^)「…。 なんか今、すごく身体がぞわっとしたお」
( ^ω^)「まあいいや。 先を急ぐお!
早くジャイアントステップを見つけるんだお!」
( ^ω^)「あれ? あそこに見慣れない人がいるお」
- 42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:10:11.33 ID:bzZ/sAsK0
- ※ オネット通り ※
ひゅうん…
(´<_` )「ここがオネットの町か」
(´<_` )「早速行動開始だ。 これを… こうセットしてと」
オトジャは「わるわるカプセル」を柔らかな地面に突き刺す。
そして、それを思い切り踏んづける。カプセルがぷちんと破裂した。
目には見えない無味無臭の煙が、オネットの町一面を包み込んだ。
(´<_` )「よし、これでこの町のガキどもが今よりずっと悪びれるはずだ」
(´<_` )「あとは適当な不良グループを探して、ホラを吹くのみ」
とんとん
(´<_` )「あん?」
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/25(日) 13:10:32.38 ID:bzZ/sAsK0
- 「不審者ですね」
(´<_` )「いや、おれ、スターマン」
「明らかに、不審者です」
弟者は逮捕されてしまった。
(続く)
戻る/第5話