( ・∀・)は人類牧場を経営するようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:07:40.44 ID:fMzeGFnLO
無機質な物が意思を持ったらどうなるかという妄想を人はよくしてきた。

意思をもってなお人の為に尽くすのか。


人の愚かさを知り、人に対して反逆するのか。


人が好んで妄想したのは後者だった。

でも、僕は前者だったはずだ。



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:09:55.27 ID:fMzeGFnLO
人の為に生き、人に認めて貰うために頑張ってきたのに………


僕は報われなかった。


生きていていいと言ってくれさいしたら良かったのに………


何で駄目なの?どうして生きちゃいけないの?
どうして僕から離れていくの?
一人は嫌だよぉ……一人は………


だから………



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:14:55.71 ID:fMzeGFnLO
(´ ゜∀゜`)「壊してやる!人の倫理も魂も!僕という存在を認めるまで永遠に人を食らってやる。僕を認めろ!僕を愛せ!血肉になっても僕を刻みつけろ!」


(´ ゜∀゜`)「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」


(´ ゜∀゜`)「食らってやる!食らってやる!世界を!星を!銀河でさえも………!」


(´ ゜∀゜`)「だから僕を認めろおおおおお!」


(´ ゜∀;`)「一人にするなぁぁぁぁぁ!」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:16:35.68 ID:fMzeGFnLO
第二話



魔人の証明



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:18:33.92 ID:fMzeGFnLO
(;ФωФ)「こ、これは一体どういう事なのですか……」


驚愕と言う言葉を顔で表したかのような表情で、彼は僕を見ている。

うすうす気づいてるんだろ?ねぇ?


( ・∀・)「何って?皆僕が殺したんだよ。凄いでしょ?」


(;ФωФ)「この数を………そんな、そんな事出来るわけ……」


( ・∀・)「君も悪い子だよねぇ」


(;ФωФ)「え?な、何を………」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:19:59.54 ID:fMzeGFnLO
( ・∀・)「君は知っていたんだろう?ニダーが企んでいた事を…」


そう彼は知っていたのだ。ニダーを監視し、彼の行動を観察していた、もう一人の観察者である彼は………


( ・∀・)「君は彼の行動を計算していたんだろう?こうなる事も分かっていた筈だ。君は殺人を黙認したんだ。それはいけないことなんだよぉ」

まぁ僕も同罪ではあるが……



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:28:11.49 ID:fMzeGFnLO
(;ФωФ)「私はただ、あなたのために……」

( ・∀・)「アハハハハハハ!僕の為?君はね!勘違いしてるんだよ!」

(;ФωФ)「えっ………」


そう……彼は勘違いしている。

(´ ゜∀゜`)「僕はね!始めからこの状況を待ち望んでいたのさ!今!現在の!この!状況を!」

そうだ!自衛にのみ行うというルールを自ら定め、今まで我慢していたこの快楽行動を!

僕は待ち望んでいたんただ。



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:29:41.16 ID:fMzeGFnLO
(´ ゜∀゜`)「僕は殺人鬼なんだよ!人を殺すことで快楽と繋がりを得ることが出来る快楽殺人鬼なんだよ」


(´ ゜∀゜`)「村外れの名医なんて仮の姿さ!」

(´ ゜∀゜`)「待ち望んでいたんだ!この結果を!血と肉を!」

僕は待ち望んでいた!
僕は待ち望んでいた…
そうさ………僕は待ち望んでい……たのか?



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:31:50.51 ID:fMzeGFnLO
(;ФωФ)「そ、そんな………」


彼は落胆している心底落胆していた。

心の中は絶望だらけだ!

(;ФωФ)「あなたは清廉潔白だった。尊敬していたのに……あなたの事を」


(´ ゜∀゜`)「それも嘘の姿さ!皆!人は勝手に思い込むんだ!妄想するんだ。僕の事なんて何も知らないくせに!」


(´ ゜∀゜`)「勝手に恐怖するんだ!勝手に憎むんだ!勝手に疎外するんだ!
僕は変わらないのに皆が勝手に変わっていくんだ!勝手に僕を捨てるんだ!僕がどんなに求めても手の届かない届かない所に言っちゃうんだ!僕を独りにするんだ!」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:35:07.58 ID:fMzeGFnLO
そうだ!皆そうだ!僕という存在を勝手に決めつけ勝手に憎み!勝手に敵視するんだ。

僕はただ皆と一緒に居たかっただけなのに!

繋がっていたかっただけなのに!皆!皆!

愛して欲しかった。構って欲しかっただけだ!

どうして僕を憎むの?
どうして僕のせいにだけにするの?僕を作ったのは人だったくせに!

(´ ゜∀゜`)「僕を受けいれない世界なんていらない!壊してやる!砕いてやる!あの時みたいに………!」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:41:45.12 ID:fMzeGFnLO
僕は体を倍以上に膨れ上がらせた。

大きな刃をもつ腕を何本も伸ばした。

全てをかける強靭な脚を生やした。

噛み砕く、大きな牙を取り付けた。


そして僕は魔人となった!

全てを食らう魔人に!



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:45:31.50 ID:fMzeGFnLO
( ゜゜w゜゜)「ねぇ?怖い?僕は怖い?僕は醜い?僕は異端?」


(;ФωФ)「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


人ならざる魔人となった僕を彼は恐怖した。

そうさ、人が恐れるように僕が作ったんだ!
この魔人を!これが僕の力だ!

ありとあらゆる物質を操り、大気も大地も、光も闇も世界のあらゆる法則も理屈もねじ曲げる。

外宇宙の敵と戦う為に定めづけられた人類の英知の結晶


星すら食らい、宇宙すら手中におさめた。


銀河すらも取り込み、すべてを無にした虚無の魔人


それが僕だ!



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:48:03.63 ID:fMzeGFnLO
( ゜゜w゜゜)「君は僕の邪魔をしたんだから報いを受けなきゃいけないよね」


(;ФωФ)「ひぃ!ひぃぃぃぃぃぃ!」


僕はロマネスクの周りを土壁で覆い彼を隔離した。

(;ФωФ)「な、何を…………」


( ゜゜w゜゜)「君の大事な物を壊してやる!家族を!恋人を!友人を!仲間を!」


(;ФωФ)「そ、そんな!止めろ!」


( ゜゜w゜゜)「アハハハハハハハハハ!嫌だ!アハ!アハハハハハハハハハ」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:49:30.15 ID:fMzeGFnLO
僕は走った。

すると世界が震撼した。
世界が恐怖した。

小さな事で大きな力を使う僕を嘲笑った。


アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

( ゜゜w゜゜)「殺してやる!奪ってやる!」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:51:38.38 ID:fMzeGFnLO
僕は着いた。人の群れの集合体に!村に!僕が殺しにやってきたのだ。

村の人が僕に気づいた。そりゃそうか、今、僕でっかいもの…………

でも彼らに逃げ場なんてない。


( ゜゜w゜゜)「僕からは誰も逃げられないもんねぇ!」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:53:25.51 ID:fMzeGFnLO
僕は彼らの周りに壁を作った。

触れたら食われる食人の壁を………溶かされ、砕かれ、苦痛と憎悪が伴う地獄に落とされる悪夢の壁を……


壁に食われるぐらいなら、僕に殺された方がまだましだ。


( ゜゜w゜゜)「さぁ!チョンパしてやる!チョンパ!」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:56:06.20 ID:fMzeGFnLO
僕は無数の手で彼らの体をチョンパする。

足をチョンパする。

手をチョンパする。

頭はチョンパしない……
すぐ死んでしまうから……

苦痛はとっても良いものだから………



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:58:05.49 ID:fMzeGFnLO
子を守る母親を、二人まとめてチョンパする。


必死に神に祈る聖職者をチョンパする。


恐怖で腰が抜け、動けなくなった老婆をチョンパする。

ロマネスクの母と女は壁に食わしてチョンパしない。

子供はまとめて噛み砕く!

僕に踏まれて肉になる。
皆、皆殺してあげる

( ゜゜w゜゜)「アハハハハハハハハハ!ねぇ!今どんな気分、ねぇ!今どんな気分」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 14:59:48.89 ID:fMzeGFnLO
いい気分で殺し続けている僕に誰かが石を投げつけてきた。


誰だろう!自殺志願者かな?


(; ><)「……………うわぁ!うわぁ!」


( ゜゜w゜゜)「………………」


彼には見覚えがあった。たしか毒で死んだ夫婦の残された子供だ。


そうか……彼も特異人物だったんだね。

不幸という名を背負った。アハハハハハハハハハ!



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 15:02:31.27 ID:fMzeGFnLO
( ・∀゜゜)「やぁ初めまして!少年」


(; ><)「ひぃ!………何なんですか!何で皆を傷つけるんですか!何で皆を殺すんですか?ワカンナイデス!ワカンナイデス!」

今の僕に向かって質問とは……アハハどうやら彼は相当な特異人物なようだ。


( ・∀゜゜)「ねぇ、お父さんとお母さんはどう?僕の上げた薬は効いた?」


(; ><)「な、何を いってるのかワカンナイデスないです!」


( ・∀゜゜)「アハハハハハハハハハ!わからない?僕はお医者さんだよ!君の両親の病気を小さい頃から直して上げたお医者さんだよ!そして毒で殺したのも僕だよ!」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 15:06:31.44 ID:fMzeGFnLO
(; ><)「え、嘘なんです!違うんです!あれはニダーのさくりゃくだってロマネスクお兄ちゃんがいってたんです。お医者さんはお父さんとお母さんをずっと助けてくれたんです。
偉い人なんです!嘘はいけないんです!僕は憧れてたんです…」


( ・∀゜゜)「アハハハハハハハハハ!君もまた決めつける!最初からそんな人いなかったんだ!君の想像する人そのものが嘘だったんだよ!」


(; ><)「ち、違うんです!違うんです!違うんです!」


( ・∀゜゜)「アハハハハハハハハハ!違わないよ!君は僕に特異を見せつけた!だから君は生きなきゃならないんだ!」

(; ><)「な、なにをいってるのかワカンナイデス!」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 15:09:13.43 ID:fMzeGFnLO
僕は少年の周りに透明な見えない壁を作った。


そして殺しを再開する。

わざと壁に肉になった人の塊をぶつけてやる。

散々見せつけてやる。

苦痛に歪む顔を貼り付けてやる。


植え付けやる!恐怖を!絶望を!


(; ><)「うわぁぁぁぁぁ!返すんです!皆を返すんです!この悪魔!悪魔ぁぁぁぁ!」



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 15:17:54.90 ID:fMzeGFnLO
悪魔?そうだ………僕は悪魔だ!

人を愛し、人に恨まれ、人を求め、人を殺す悪魔!

世界の正義も悪も食らいつくし!世界のあらゆる定義を壊す悪魔!

そう僕は僕の名は…………


( ゜゜w゜゜)「僕は魔人だ!魔人モララーだ!」


( ゜゜w゜゜)「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!僕を認めない奴なんて皆、殺してやるんだ!」

そうだ!孤独は嫌だ!一人は嫌だ!

忘れ去られるのは嫌だ!
嫌われるぐらいなら、恐怖で皆を支配してやる。

第二話 終わり



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 15:20:13.41 ID:fMzeGFnLO
次回第三話


( ;_ゝ;)「うわぁぁぁぁぁん!流石だよな俺ら!」

(;<_; )「そうだよ!俺達流石だよ!兄者!」

(;^ω^)「ひぃぃぃぃぃぃ!すいません!すいません!」

(;゚∀゚)「ひぃぃぃぃぃぃ!おっぱぁぁぁぁぁい!」



川 ゚ -゚)「貴方は人間…………なの」



自虐なる忌み人


続く



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