( ・∀・)は人類牧場を経営するようです

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:13:00.32 ID:fMzeGFnLO
僕は人と戦うのが嫌だった。

だから僕は星を離れ、人から遠ざかり、宇宙に漂っていた。

でも人は僕に襲ってきた。僕を危険視し、僕を殺しにきたんだ。


何でなの……僕達友達だったじゃないか!



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:14:38.14 ID:fMzeGFnLO
…………これは誰の記憶だろう………


僕は星にいて星で彼らを皆殺しにした筈だ………


こんな記憶僕は知らない………


じゃこの記憶は何なんだろう?



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:16:26.03 ID:fMzeGFnLO
わからない………



わからない………



どういう事何だろう………



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:20:09.86 ID:fMzeGFnLO
第三話



自虐なる忌み人



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:23:15.03 ID:fMzeGFnLO
( ゜゜w゜゜)「アハハハハハハハ!悔しい?ねぇ悔しい!?」


(; ><) 「うぅぅぅぅぅぅぅ」


( ゜゜w゜゜)「悔しいなら僕を殺してみろ!僕を追いかけ、僕を壊してみせろ!
力が無いからお前の大事な物は死んだんだ!」


( ゜゜w゜゜)「力がなければ、またお前は大事な物を失うぞ!また殺される!みんな居なくなるぞ!」


( ゜゜w゜゜)「アハハハハハハハハハ!じゃあね!じゃあねぇ!」


(; ><)「うわあああああああ!」


(; ><)「うわあああああああああああああああああああああ!」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:27:14.32 ID:fMzeGFnLO
そしてそれから十年の月日が流れた。

僕は最初の村と同じように、僕の知識を餌にしながら各村を転々としていた。


だが最初の村のようには長続きはしなかった。

やはり何らかのトラブルが生じ、僕は村を追われた。


家族や血筋などをこだわる彼らは、やはり僕を信用しなかったのだ。


そして彼らは次々と居なくなっていった。

毒死、圧死、狂死、水死
様々な死が彼らを襲った。

まぁ、気の毒なことだ………


今の僕にはこれといって重要でもない………



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:28:58.03 ID:fMzeGFnLO
この世界、いや正確にいえば僕がいるこの島は地形や気候、そして国土ともに日本に良く似ていた。

四季はしっかりしており、豊富な降雨量を誇るため、稲作による米の収穫も行われている。


日本、か…………

僕の故郷だ…………



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:31:38.50 ID:fMzeGFnLO
彼らは僕を大事にしてくれた………

僕を生きているとも言ってくれた。


彼らには色々教わった。

非常に肉感的な女性の体に交換され、大きな施設の中で一風変わった服を着せられて、特定の声優の声を発しながら写真を撮られた事もあった。


男女が絡み合う漫画を密室で描かされ、お前はおっぱいの魔術師だと誉められた事もあった。


彼らは俗に言う変態と言う人種だった。

他にも色々彼らに教わった。

非常に良い思い出だ。


そういえばあの施設で言わされた言葉は何だったけ…………

たしか…………



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:38:11.61 ID:fMzeGFnLO
( ・∀・)∩「禁則事項です!……あれ?これは古いやつだ……違っ」


(;゜ω゜)「ひぃぃ!な、なんですかお禁則事項って!」


( ;_ゝ;)「禁則事項怖いよぉぉ!」

(;<_; )「禁則事項しても僕達美味しくないよぉぉ!」


( ;∀;)「ひぃぃぃぃ!助けておっぱい!」


( ・∀・)∩「…………………」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:40:54.55 ID:fMzeGFnLO
そう言えば彼らが居るのをすっかり忘れていた。

忌み人である彼らを………


(;^ω^)ビクビク……

(;´_ゝ`)ビクビク……
(´<_`;)ビクビク……
(;゚∀゚)ビクビク……


( ・∀・)「……………」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:43:59.91 ID:fMzeGFnLO
∩( ・∀・)∩「ばぁ!」


(;゜ω゜)(;´_ゝ`)(´<_`;)(;゚∀゚)

ぎゃああああああああああああああ!


∩( ・∀・)∩「………………」


彼らの特徴の一つは異様に怖がりだという事だ。少し驚かしただけでもあっという間に逃げ出してしまう。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:48:01.05 ID:fMzeGFnLO
彼らはこの島、そして他の部族全てから忌み人としてたいそう嫌われていた。

どうやら性格の不一致や民族的嫌悪では無く、宗教上の問題、そして人種の違いから彼らは避けられているようだった。

そして僕はそんな彼らに興味を持ち、明らかに不自然な地形の中にある彼らの土地に拠点を作ったのだった。



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:50:22.97 ID:fMzeGFnLO
しかし、ここでも僕のような人物は歓迎されないのか、立ち退いてくれという要求をしに、彼らが僕に使者を出してきた。


(;^ω^)「ひっ、こし引っ……越し………ひっこしこしこし」


( ・∀・)「あ?………」


( ;ω;)「ひいぃぃぃぃ!お助けぇぇぇ!」

( ・∀・)「え?ちょっと……あれ?…………いっちゃった」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:53:39.39 ID:fMzeGFnLO
僕は明らかにやる気の無い使者の立ち退き要求をかわしつつ、着実にこの地に馴染んでいった。


そして彼らは一人が駄目ならと使者を二人に増やし、
二人が駄目なら三人、三人が駄目ならという事で今に至る。

この間にもう一年も過ぎてしまった。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:56:49.43 ID:fMzeGFnLO
彼らは一体何を考えているのだろう………

おそらく十歳にも満たないであろう子供を四人集めた所で一体何の牽制になるというのだろうか………


( ・∀・)「実は何にも考えてなかったりー」


僕はギャル風の軽口をたたきながらいそいそと食事の準備を始めた。

別に必要な行為ではないが偽装という意味で何となく食べていた。


しかし思わぬお客さんが来たため、僕は食事を中断する事にした



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/24(木) 23:59:36.69 ID:fMzeGFnLO
川 ゚ -゚)「ごめんください………」

(;^ω^)(;´_ゝ`)(´<_`;)(;゚∀゚)

何やら勝ち気そうな少女を筆頭に使者達が帰ってきた。

∩( ・∀・)∩「がお!」

川 ゚ -゚)「……………」

(;^ω^)(;´_ゝ`)(´<_`;)(;゚∀゚)ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!
川 ゚ -゚)「………………」


( ・∀・)「………………」


( ・∀・)「何か用かな?お嬢さん?」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:02:23.47 ID:pXoWIR8qO
どうやら使者が来たようだ。

本当の使者が……でもやっぱり子供だけど……


川 ゚ -゚)「単刀直入に言います」

( ・∀・)「どうぞー」


川 ゚ -゚)「この地から早々に立ち退いて頂きたいのです」

( ・∀・)「なん…」

川 ゚ -゚)「ここは忌み地……我々の土地です。どの様な理屈を言われようが貴方にここにいる資格はありません」


川 ゚ -゚)「どのような目算があるかは私には解りかねませんが、貴方は目障りです。」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:04:30.89 ID:pXoWIR8qO
(;^ω^)(;´_ゝ`)(´<_`;)(;゚∀゚)……………………


( ・∀・)「ふーん……」


川 ゚ -゚)「考えて頂けますか?」


( ・∀・)「………………」


川 ゚ -゚)「…………………」


( ・∀・)「…………………」


川 ゚ -゚)「…………………」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:07:16.05 ID:pXoWIR8qO
( ・∀・)「…………………」


川;゚ -゚)「…………………」


( ・∀・)「…………………」


川;゚ -゚)「あ、あの………」


( ・∀・)「ねぇ、僕達は共存出来るんじゃないかなぁ」


川;゚ -゚) 「え?いや………」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:14:30.46 ID:pXoWIR8qO
( ・∀・)「僕はこうみえても医者でね!
この地にはまだ僕の知らない薬草があるんじゃないかと思って探しに来たんだ!」


川;゚ -゚)「あ、あの………」

( ・∀・)「ここでさぁもし新しい薬草が見つかれば病気で苦しむ可哀想な人を救ってあげられるかも知れないんだ!」


川;゚ -゚)「私の話を………」

( ・∀・)「君の村に病気で苦しんでる人はいない?
この地に留まらせてもらう見返りに、僕は君達に僕の医学を提供して上げるよ!」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:16:57.55 ID:pXoWIR8qO
( ・∀・)「…………………」

川;゚ -゚)「……い、医者なら間に合って……」

(;^ω^)「お医者様なのかお!」


川;゚ -゚)「ぶ、ブーン!」

( ・∀・)「そうだよ!もしかして医者が入り用かな?」


川;゚ -゚)「違う……医者は間に合って………」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:19:05.67 ID:pXoWIR8qO
(;^ω^)「ツンを!ツンを助けて欲しいお………」


( ・∀・)「うん!わかった!僕に任せとけ!」

川;゚ -゚)「ブーン…………」


(;^ω^)「早速村に案内するお」


( ・∀・)「うん!大丈夫!僕がいるからもう安心だよ!」


川;゚ -゚)「あ、あぁ…………」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:24:36.92 ID:pXoWIR8qO
アハハ!ありがとう!小太りの少年、君のおかげで交渉は上手くいったよ!他にも色々手は考えていたんだけどね!簡単に済んで良かった。

それと下手に頭が良いって考え物だよね!


ねぇ、名前も知らない君


川;゚ -゚)「…………………うぅ」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:26:59.26 ID:pXoWIR8qO
川;゚ -゚)「すいません…………」


( ・∀・)「何だい?どうかしたのかな!」


川;゚ -゚)「一つだけ聞いて良いですか?」


( ・∀・)「うん!良いよ!何でも聞いて!」


川;゚ -゚)「あなたは………」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:29:13.82 ID:pXoWIR8qO
川 ゚ -゚)「あなたは人間ですか………」








( ・∀・)「…………………………え」


第三話 終わり



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 00:32:15.86 ID:pXoWIR8qO
次回第四話



( ・∀・)「ネコミミー」

川 ゚ -゚)「やめてください………」


( ・∀・)「フサフサシッポー」


川 ゚ -゚)「やめてください………」


( ・∀・)「可愛い君ー」

川;゚ -゚)「や………あうあう」


亜人



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