( ・∀・)は人類牧場を経営するようです
- 2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:19:18.90 ID:pXoWIR8qO
- 忌み人
彼らの最大の特徴は猫のような耳と尻尾である。
性格は異様に大人しく臆病
交渉の場に子供を送りつけるなど意味不明な行動も見られる
人種、というよりこの地の民族とは明らかに違う亜人である。
他の国、または他部族との交流や交易は行っておらず、宗教的な理由から彼らは避けられている。
岩窟森の忌み地と呼ばれる森の中で、自給自足の生活を営んでいる。
( ・∀・)のノート
- 3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:20:58.37 ID:pXoWIR8qO
- 第四話
亜人
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:25:52.54 ID:pXoWIR8qO
- ( ^ω^)( ´_ゝ`)(´<_` )( ゚∀゚)…………………
川 ゚ -゚)「……………」
( ・∀・)「…………」
( ・∀・)「…………」
( ・∀・)「…………」
( ・∀・)「まだー」
川 ゚ -゚)「まだです……」
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:28:05.41 ID:pXoWIR8qO
- 使者の懐柔に成功した僕は、彼らの案内でかれこれもう二時間は森の中を歩いている。
別に疲れるとかそういう訳ではないが、やはり二時間も集団の中でじっとしているというのは僕の性格的に合わない。
だが彼らに話しかけたとしても、恐らく逃げ出してしまうだろうし、
話しかけても逃げ出さないであろう前方の彼女は非常にそっけない
( ・∀・)(つまんない……)
- 11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:30:26.30 ID:pXoWIR8qO
- 何らかの暇つぶしが必要だと感じた僕は、前方のフサフサの物体に目をつけた。
このフサフサの物体をサワサワする事で道中の暇を潰そうと考えたのだ。
フサフサに拒否権はない………
( ・∀・)つ川 ゚ -゚)サワサワモフモフ
( ・∀・)つ川 ゚ -゚)サワサワモフモフ
( ・∀・)つ∩川 ゚ -゚)パチンッ!
( ・∀・)つ川;゚ -゚)∩グルン
( ・∀・)つ川;゚ -゚)サワサワモフモフ
( ・∀・)つ川;゚ -゚)サワサワモフモフ
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:34:24.72 ID:pXoWIR8qO
- ∩川;゚ -゚)∩「な、何なんですか!さっきから!や、や、やめてください!」
( ・∀・)「いや、つい…触りごこちが良さそうだったからねぇ」
∩川;゚ -゚)∩「と、とにかく……私の耳を触るのは厳禁です!分かりましたか?!」
( ・∀・)「嫌だ……っと言ったらどうする?」
∩川;゚ -゚)∩「え、あ………あうあう」
∩川;゚ -゚)∩「……………」
( ・∀・)「…………………」
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:36:41.51 ID:pXoWIR8qO
- (;^ω^)「あっ!大変だ!へ、蛇だ!蛇だお………」
( ;_ゝ;)「ぎゃああああああ!蛇だ!蛇怖いよー!」
(;<_; )「ひいいいいいいい!僕は美味しくないよ!兄者は美味しいよおおお!」
( ;_ゝ;)「弟者このやろう!」
( ;∀;)「今のところ僕おっぱいしか言ってなーい!」
( ;ω;)( ;_ゝ;)(;<_; )( ;∀;)
うわあああああああん!
川;゚ -゚)つ「ああっ!こらお前達!」
( ・∀・)つ川;゚ -゚)つサワサワモフモフ
∩川;゚ -゚)∩「ドサクサに紛れて触らないで下さい!」
- 18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:39:40.49 ID:pXoWIR8qO
- ( ・∀・)「はっはっはっはっ」
∩川;゚ -゚)∩「な、なにがおかしっぐむ……」
( ・∀・)「はっはっはっ舌噛んでやんの!」
∩川;゚ -゚)∩「く………(屈辱だ……なんとか挽回して主導権を取らなきゃ)」
∩川;゚ -゚)∩「……………」
∩川;゚ -゚)∩「………………」
川 ゚ -゚)「……………」
( ・∀・)「………?」
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:42:31.96 ID:pXoWIR8qO
- 川 ゚ -゚)「そんなに私達が可笑しいですか?」
( ・∀・)「ん?」
川 ゚ -゚)「このような耳とシッポがある私を………あなたは嘲笑っているのですか?忌み人である我々を中傷すると言うのですか?」
( ・∀・)「………………」
彼女は急にしおらしい顔になって僕に謝罪を誘うような発言をし始めた。
おそらくは彼女の狙いは僕に謝罪をさせ、場の主導権を奪い取る事だろう。
うん、やはり彼女は頭が良い。
まだ十歳ぐらいなのに中々やるじゃないか。
でもね……君は結構分かりやすいんだよ
- 22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:44:28.01 ID:pXoWIR8qO
- ( ・∀・)「別に僕は君達を嘲笑ってなんかいないよ?」
川 ゚ -゚)「私はあなたがそのように考えているようにしか思えないのですが……」
( ・∀・)「僕はね…………」
川 ゚ -゚)「……………」
( ・∀・)「君があまりにも可愛い過ぎるからついつい構ってしまうんだよ」
川 ゚ -゚)「え」
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:46:45.61 ID:pXoWIR8qO
- 川;゚ -゚)「え……あっその、あの、え、あ」
( ・∀・)「君はびっくりするほど顔が整ってるし、目もパッチリしてて綺麗だ。
髪もサラサラしてる。君があまりにも美人だからついつい構いたくなっちゃったんだ」
川;゚ -゚)「え、いや、あの嬉し……じゃなくて…な、ありが、いや、あ、う」
どうやら効果は抜群のようだ。
まさか彼女はここで口説かれるとは思ってもいなかったのだろう。非常に動揺している。
彼女の最大の弱点は、相手が自分の思ってもいない行動、または言葉を出すと思考が停止し、分かりやすいぐらい動揺してしまうという事だ。そしてそのままずっと相手に主導権を奪われ続ける。
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:49:14.63 ID:pXoWIR8qO
- 彼女はおそらく村の中で僕のような人物に主導権を握られた事が一度も無かったのだろう。
だからあんなに僕の前に使者として自信満々で現れたのだ。
並みの相手なら彼女でも十分通用するかも知れないが、相手は僕だ………分が悪い。
取りあえず、せっかく彼女から主導権を取ったのだから早速お願いしてみようじゃないか。
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:51:17.53 ID:pXoWIR8qO
- ( ・∀・)「村に着くまで僕にずっと耳触らしてちょうだい」
川;゚ -゚)「あっ!はい………」
川;゚ -゚)「…………………」
川;゚ -゚)「あっ」
( ・∀・)つ川;゚ -゚)わーい!わーい!
つ川;゚ -゚)(しまった謀られた!)
つ川;゚ -゚)(くっ悔しい!ギギギ)
- 29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:55:23.27 ID:pXoWIR8qO
- ( ・∀・)「ネコミミー」
サワサワモフモフ
川;゚ -゚)「……………」
( ・∀・)「フサフサシッポー」
サワサワモフモフ
川;゚ -゚)「…………」
( ・∀・)「可愛い君ー」
- 31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 17:57:24.56 ID:pXoWIR8qO
- 川;゚ -゚)「あっ……………うぅ」
( ・∀・)つ川;゚ -゚)
サワサワモフモフ
( ・∀・)つ川;゚ -゚)
サワサワモフモフ
( ・∀・)つ川;゚ -゚)
サワサワモフモフ
( ・∀・)つ川;゚ -゚)
サワサワモフモフ
( ・∀・)つ川 ; -;)「うっ……」
サワサワモフモフ
- 36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 18:01:42.41 ID:pXoWIR8qO
- 川 ; -;)「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
彼女はついに耐えきれなくなって逃げだしてしまった。
もう少しもつかとは思ってたけれど、想像しているよりまだ弱いようだ。
( ・∀・)「まだまだだね!アハハハハハ!」
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 18:07:01.81 ID:pXoWIR8qO
- さぁ、彼らの村がようやく見えて来た。
早くツンという子を治療して彼らの観察を開始しようじゃないか………
それにしても彼女
川 ゚ -゚)「あなたは人間なの」
どういう事だろう?彼女は何であんな事を僕にいったのだろうか………
村に着いたら彼女に聞いてみるか………
彼女は容易い事だし…
第四話 終わり
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/25(金) 18:10:19.66 ID:pXoWIR8qO
- 次回第五話
/ ,' 3「あんたは今から○○だ!」
(;・∀・)「…はい?」
川;゚ -゚)「…村長!」
( ^ω^)( ´_ゝ`)(´<_` )( ゚∀゚)ξ゚听)ξ(*゚∀゚)(*゚ー゚)
意義なーし!
(;・∀・)「…な、斜め上だ」
容易すぎる忌み人 油断の中生まれた予期せぬ権力
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