ブーンと相棒のようです
- 3:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:30:17.94 ID:OwJvuYxyO
- vipマンションという様々 な職種、個性を持つ人が住むマンションがある。そこに最近入居してきた少年がいる。
( ^ω^)と相棒のようです
第一話
出会いそして相棒
少年はブーンという平凡でどこにでもいるような大学生。田舎の毎日変わりばえのしない生活に飽き大学の入学を理由に親元を離れ一ヶ月前に引っ越ししてきたばかりである。
( ^ω^)「夢の一人暮らしにもようやくなれてきたお。 今日は念願の給料日だおww」
学費や食費等生活に関する諸経費は親から支援してもらっていたが、一人暮らしを満喫する為にバイトをしていた。そう今日はブーンが待ちに待った給料日なのである。
( ^ω^)「欲しい物はもう決まってるんだお!! ズバリ人間の相棒、ワンチャンだお!」
一人暮らしを始めたものの、やはり一人は寂しくこの寂しさを紛らわすには相棒が必要だと何度も思っていた。
( ^ω^)「準備の良いブーンは、既にワンチャン用品を用意してるんだお!!」
ブーンが居る周りには養育書からペットシート、ドックフードが散らばっている。その中にある『ワンチャン特集ベスト百』を手にとりあの犬がいいだの、あの犬は嫌だの考えだす。
しかし色々な犬種に目移りしてしまいなかなか決めれないブーンは一目惚れした犬を買う事に決め用意を始める。
( ^ω^)「きっとブーンが気に入るワンチャンがいるはずだおwww」
- 4:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:31:24.56 ID:OwJvuYxyO
- 今から向かう所は『動物村』といい、多様なペットの取り扱い、ペット用品からペット専門のフードショップ、ホテル、美容室までもが入っているという大型店である。
ブーンは『動物村』に着くと可愛い子犬、Mix犬、人気の犬種を見てはため息をつく。あれ程犬を欲していたブーンは何故ため息をつくのか、それは…
( ^ω^)「ふざけてるのかお…ブーンの稼ぎじゃあ届かないだと!?」
あまりの高額な値に驚愕していた。相棒を手に入れる事にばかり気を取られていたブーンは相場の把握さえできてなかったのだ。そう、犬は子犬だと20万、人気の無い犬種でも十万はする。
( ^ω^)「全然たりないお…ブーンの新生活は早くも暗礁に乗り上げたみたいだお…。
といってもローンは組みたくないお…」
( ´ー`)「お客様どうなされました?」
( ^ω^)「いや…恥ずかしい話、子犬を貰いに来たんだけど七万しかなくて買えないんだお…」
( ´ー`)「ほぅ」
店員は何かを考えブーンに一つの言葉を繰り出す。
( ´ー`)「ペットを飼う時に大事な事を一つお伝え致します」
( ^ω^)「……?」
( ´ー`)「それは、『いかなる時でも愛情を持ち、どんな個性を持ったワンチャンでも家族のように接してあげること』です。
それをお約束頂けるなら予算内でお譲り致しますよ」
- 5:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:32:46.58 ID:OwJvuYxyO
- ( ^ω^)「ほんとかお?
ブーンには相棒が必要なんだお!!『約束するお』!」
( ´ー`)「契約完了ですな」
店員はそう言うと静かに店の奥に消えていく。5分後一匹の犬を連れまたブーンの前に戻ってきた。
その犬は憎めなく愛嬌があり瞳にはただならぬ自信に満ち溢れていた。ブーンは一目見た瞬間に、なんともいえぬ魅力に目を奪われてしまう。
( ´ー`)「この子はいかがしょうか?
当店イチ押しのワンチャンです。」
ブーンは静かに息をし真剣な眼差しでその犬を見る。そして圧倒してくる雰囲気、かもしらされる風格に魅せられてしまった。
( ^ω^)「気に入りましたお!!
是非譲ってくださいお!!」
何故店頭に出ていなかったのか、何故こんなに契約書が多いのか、何故こんなにも魅力的な犬が格安なのか、ブーンは特別な出会いと感じてしまいこの奇妙な三つの理由を聞かずに契約を済ませてしまう。
そして持ってきておいたキャリーケースに犬を入れ帰路についた。
- 8:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:34:58.75 ID:OwJvuYxyO
- ( ^ω^)「今日からここが君の家だお!!」
家につくとこれから起こるであろう楽しい思い出を想い描き相棒に家を紹介する。犬は家を駆け回り早くも自分のお気に入りの場所をみつけたようだった。
( ^ω^)「おっおwww
ブーンのベッドを気に入ったのかお?可愛いお」
犬は鋭い目付きでブーンを見つめ口を開く。
▼・ェ・▼「あんたが今度の飼い主かよろしゅうな!!んで早く飯にしてくれ!」
(;^ω^)「空耳かお…今犬が喋ったような…」
ブーンは自分が可笑しくなってしまったのかと思ったが何かの聞き間違えかと、もう一度よく聞いてみる事にした。
(;^ω^)「あのぉ…ブーンのベッドを気に入って頂けましたでしょうか?
大変お姿凛々しいですお。」
突然の事態に言葉が固くなってしまう。
▼・ェ・▼「おぅ気に入ったぜ!!よろしゅうな!」
(;^ω^)「そっそれはよかったお…。
失礼ですが、何で喋れるんですか…?」
▼・ェ・▼「んっ猫にも猫又って奴がいるだろ!?
長生きするとよ人間位の言葉なら理解できるんだよ」
( ^ω^)(なんで犬が普通に喋るんだお…さっきまでワンワンいってたのに…というかこいつ何歳なんだお?)
- 9:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:36:47.52 ID:OwJvuYxyO
- ▼・ェ・▼「取り敢えずお前なんて名前だ!?」
(;^ω^)「…ブーンですお…」
▼・ェ・▼「ブーンか面倒だからブーって呼ぶわ!!
俺様はビーグルっていうから好きに呼んでくれていいぜ!!」
未だに頭の整理が着かずにいた。確かに飽きない生活になりそうだが想い描いてた生活からはあまりにも掛け離れている。
( ^ω^)「ビーグルですかお(まず整理だお!ブーンは給与が入ったからペットを飼おうとしたんだお…それで店員さんの好意で犬を譲ってもらって帰ったら…)」
▼・ェ・▼「おいどうした!?飯まだか!!」
( ^ω^)「今用意しますお(可愛かった筈の犬が喋った上に憎らしくなったお…というかほんとに犬なのかお…?)」
▼・ェ・▼「だから俺の飯!!どうしんだよ?ブー?」
( ^ω^)「いや待てよ!!もしかして最近の犬は喋るのかお!?」
▼・ェ・▼「しらねぇが普通喋らねぇだろwww
俺様は天才的だから喋れるだけで、喋れる犬居たら俺失禁しちゃうわww」
- 11:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:37:40.04 ID:OwJvuYxyO
- (;^ω^)「…ですよねー?
ご飯の前に一つだけ確認させてもらって宜しいでしょうか?」
▼・ェ・▼「なんだ!?」
( ^ω^)「ちなみに長く生きられてるみたいなんですが、何歳なんですか?」
▼・ェ・▼「確か今一歳だぜ!?
人間で言ったらブーと同じ位だな!!」
( ^ω^)「あはは…(なんだと…!?こいつ妖怪かと思ったら普通の子犬かお…ありえねーお)
今すぐ用意致しますお」
ブーンは相棒もといビーグルが要望するドックフードを用意する。餌を与えられたビーグルは皿まで食べそうな勢いでむしゃぼりつき食べ終わると、食材袋に顔を突っ込み、袋から尻尾をだしている。
ブーンは今の内だと隣に住むドクオに相談しにいく事にした。
( ^ω^)「ドクオ空けてくれお!!
大変なんだお!」
- 12:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:38:46.05 ID:OwJvuYxyO
- ('A`)「ブーンどうしたんだ?
今いいとこだから手身近に頼むぜ」
( ^ω^)「ブーンの相棒が生意気で全然犬ぽくないんだお!!」
('A`)「待て待て!取り敢えず落ち着いて話してくれ」
ブーンは一呼吸すると一部始終ドクオへと伝えるが、ドクオは怪訝な顔をするだけであった。
('A`)「ブーン…『夢』じゃああるまいしそんな訳ないだろ!?
きっとなんかの勘違いだろ…取り敢えず俺夢の続きを見たいからまたな」
( ^ω^)「ちょっ待ってくれお!(誰も信じてくれないだろうが、やはり夢なんかに嵌まってるドクオなんかに相談したのがそもそも間違えだったお。)」
静かに閉まっていくドアを見詰めながらブーンは部屋へと戻っていった。そして部屋の中の状況を確認しようとドアを開けた瞬間、ブーンはまたもや目が点になった。
( ^ω^)「肉をフォークを使って食ってやがるだと…!?」
そうビーグルは物の見事にフォークを使い肉を食べていた。しかもブーンの夕食予定であった肉を。
▼・ェ・▼「おうブーお帰り!!
お前が用意してくれたなかなか旨かったぜ!!
んで食後のデザートにしようぜ!?」
- 13:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:42:29.43 ID:OwJvuYxyO
- (#^ω^)「…デザートだと…!?
僕の晩飯食っといてなにいってるんだお!!」
▼・ェ・▼「ちっしけてやがんな!!
常識的に考えてドックフードはご飯、だからオカズがいるだろ!?
そんなに怒るなよ?」
(#^ω^)「グルメすぎなんだお!!
ふざけるのもいい加減にしろお!!」
▼・ェ・▼「まぁ今回はブーに相談しないと食った俺が悪かったわ。
だが今日から一緒に住むわけだから仲良くしようぜ!?」
- 14:ブーンと相棒のようです :2008/11/25(火) 19:44:01.33 ID:OwJvuYxyO
- ブーンはあの言葉を思い出す。
『いかなる時でも愛情を持ち、どんな個性を持ったワンチャンでも家族のように接してあげること』
( ^ω^)(そうだったお…ブーンはあの時決心したんだったお。確かに望んだ生活にはならなかったけど、考えてみたらこんな体験絶対あんな田舎暮らしじゃあ体験できないお!!)
ブーンは色々考え今の状況を+思考に考えてみることにした。
( ^ω^)(考えてみたら話せるなら寂しさはより紛れるし意思疎通もしやすいお!食べ物以外は害はなさそうだし様子をみるお!!)
( ^ω^)「まぁ今回は許してやるお!!
相棒仲良くしようお!」
▼・ェ・▼「あぁよろしくな!!」
そうして形では和解した二人の奇妙な生活が始まる。第一話完
▼・ェ・▼「このまま第一話裏に続くぜ!!」
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