ブーンと相棒のようです

15:ブーンと相棒のようです 裏 :2008/11/25(火) 19:45:55.14 ID:OwJvuYxyO
ここはvip市にあるペットショップ『動物村』。
今回の主役はそこの店長( ´ー`)の話しである。

( ´ー`)「ビーグル幸せにな!」

▼・ェ・▼「しけた顔してどうしたんだシラネーヨ!?また会えるだろうが!!」

今までも確かに珍犬は存在したがここまで変わった犬は初めてだった。人間の言葉を理解しフォーク等を巧みに使いこなす犬なんて…

( ^ω^)と相棒のようです
第一話裏
シラネーヨとビーグル


ビーグルが入荷された時は可愛いらしい子犬だった。
一番に売れていくと思ったビーグルが残ったとき、シラネーヨはなかなか売れないビーグルに息子のように接し色々話しかけたりして可愛がっていた。
そしていつものようにやんちゃなビーグルが試供品を食い散らかし叱りつけようとすると異変が起きた。

( ´ー`)「ビーグルダメじゃないか!!
      節介の試供品を!!」

▼・ェ・▼「気にすんなよ!!
今日のはちっと苦かったがなかなか旨かったぜ!!」

( ´ー`)「!!」



16:ブーンと相棒のようです 裏 :2008/11/25(火) 19:46:41.57 ID:OwJvuYxyO
▼・ェ・▼「取り敢えず俺に食われてあいつも幸せだとおもうぜ!」

( ´ー`)「ビーグルが喋ったぁぁ!!」


シラネーヨは一度はびっくりしたが、恐れも抱かず人間の言葉を理解する事に好奇心で胸がいっぱいになった。いや恐怖はあったのかもしれない、しかしそれをまぎわらせるかのようにビーグルに様々な教養を付けていった。

時には算数を教え

( ´ー`)「一+一=?」
▼・ェ・▼「二だろ!?」

時には肉球での物の持ち方を教え

( ´ー`)「肉球で掴むようにもつべし!
      えぐるようにもつべし!!」

▼・ェ・▼「なかなか難しいな!!
     もつべし!!」

時には英語を教え様々な事を教えているとビーグルは人の子よりも早く覚えていた。シラネーヨは息子が出来たような感覚と他のものには知られてはいけないという妙な感情に、ほんとは売らなくてはいけないビーグルに夢中になっていた



17:ブーンと相棒のようです 裏 :2008/11/25(火) 19:47:34.27 ID:OwJvuYxyO
( ´ー`)「ビーグルずっと俺の側にいてくれるよな!?」

▼・ェ・▼「あぁ当たり前だろ!?」

ビーグルは尻尾を振りシラネーヨの周りを回る。変なとこは犬のままでなんだか安堵を覚えた。しかしそんな幸せに見えた二人に転機が訪れる。

ニュースを見ていると変なニュースが流れた。


イ从゚ ー゚ノi、「次のニュースです。
試供品のペットフードに含まれる物質に特殊な物質が発見されました。
まだどんな不具合、効果が起きるのか判明していませんが科学班での調査が進んでいます。
尚このペットフードはvip市の製造ロットだけに発見されており全国的な被害はないと思われます」

( ´ー`)「まさか…」

▼・ェ・▼「こえぇニュースだな…」

そこに試供品のパッケージが移し出されシラネーヨはあの日を思い出す。そうあの日、その試供品をビーグルが全て食べていたのであった。シラネーヨは薬の副作用でビーグルに変化をもたらした事を理解した。
そして回収、調査に来るであろう業者、科学者の存在を予感しビーグルの処分、実験材料にされる事を危惧した。

(;´ー`)(このままでは私の大事なビーグルが連れ去られてしまう…)



18:ブーンと相棒のようです 裏 :2008/11/25(火) 19:48:27.69 ID:OwJvuYxyO
それからシラネーヨは立ち入り調査が入る前に手離す決意をした。そしてビーグルを幸せにしてくれそうなあの少年に託そうと考えた。

その少年はいつもにこやかに笑顔を振り撒き、ペット用品を集めては満面の笑みで帰っていく。まだ見ぬペットを心待ちにしているその少年ならシラネーヨ以上に愛情を注いでくれるだろう。

度重なる接客を経て接する内にシラネーヨはその少年の胸に抱く熱い犬への情熱を確かに感じとり、この少年ならビーグルを大事にしてくれると確信した。

ビーグルもガラスごしにその少年の動きを観察し度々来る少年に興味をもっているようで、口には出さないが終始気にしていたようだった。


そしてあの少年が訪れた。シラネーヨは少年にビーグルを紹介する為に接客へと出かけビーグルに想いを伝える。

( ´ー`)「あの子の所で元気で暮らしてくれ、きっと幸せになれるから」

▼・ェ・▼「あぁ…わかったぜ!!シラネーヨまた遊ぼうな!?」

( ;ー;)「あぁ美味しい物用意して待ってるよ…」

二人は別れそして、二人は出会ったそんな劇的な一日だった。

第一話裏




戻る第二話