( ^ω^)ブーンが日本一のロックバンドになるようです

  
1: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:45:47.77 ID:4dObBiOA0
  
( ^ω^)「うはー、僕も今日から高校生だお!」
今日はVIP高校の入学式。
彼、ブーンこと内藤ホライズンはこれから始まるVIP高での生活にwktkしていた。
( ^ω^)「やっと式が終わったお」
新入生はそれぞれの教室へと向かう。



  
3: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:47:30.03 ID:4dObBiOA0
  
きりーつ!れい!ちゃくせき!

/ ,' 3「今日から君らの担任になる荒巻だ。よろしく」

( ^ω^)「うはwwwかわいい女の子だらけwww・・・お?」
となりの席から音が聞こえる。

('A`)「・・・マンドクセ」
耳にイヤホンをはめながら担任の挨拶を聞いているこの男。
後に日本中にその名を轟かすボーカリストとなるドクオである。



  
6: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:48:41.87 ID:4dObBiOA0
  
( ^ω^)「きみきみ。先生が話をしてるお。ちゃんときくお」
('A`)「・・・・・」
(#^ω^)(シカトかお!!)

ぶちっ!

ブーンは勢いよくドクオのイヤホンを耳から引っこ抜いた。
そして自分の耳に装着した。
(;'A`)「あっ!オイてめぇ!」
( ^ω^)(僕をシカトしてまで聴く音楽とはなんだお?!)



  
7: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:49:53.07 ID:4dObBiOA0
  
その瞬間、
耳へと爆音でながれてくるギターサウンド。
脳へと直接刺激してくるグルーヴ感。
ブーンは違う世界へと旅立っていた。
(#'A`)「かえせよ!」

ぶち

(;'A`)「・・・・?」



  
10: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:51:11.79 ID:4dObBiOA0
  
イヤホンを取り返されたことも忘れ5秒ほどブーンは放心していた。
我に返ったブーンはドクオにすごい勢いで話しかけた。

(;^ω^)「き・・・きみ!この音楽はなんだお?!」
(;'A`)「なにって・・・ロックだろ・・・きいたことないのか?」
( ^ω^)「ロック!!はじめてちゃんときいたお!これがロックンロールかお!」
('A`)「ああ、ロックだ・・・って・・・」

/ ,' 3「お前ら、初日から騒ぐとはいい度胸だな。廊下へGO!」



  
11: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:53:26.22 ID:4dObBiOA0
  
クラスの失笑に送られながら廊下にでる二人。
('A`)「なんで俺まで・・・マンドクセ」
(*^ω^)「やばいお!ブーンはもうロックのとりこだお!」
('A`)「・・・かっこよかったか?」
(*^ω^)「かっこいい!かっこよすぎるお!」
('A`)「だろ?ロックは最高の音楽なんだ!聴いたことないんだったらCD貸してやろうか?」
(*^ω^)「ぜぜぜぜぜひ!たのむお!」
('A`)「いいぜ。あ、俺はドクオってんだ」
( ^ω^)「ブーンだお!よろしく頼むお!」

これが二人の出会いだった。



  
14: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:56:02.56 ID:4dObBiOA0
  
学校が始まってひと月が過ぎた放課後。
ブーンとドクオは、ドクオの家でレコードを聴いていた。
二人はCDを貸し借りしてる間によくつるむようになった。

('A`)「やっぱクラッシュはかっけーな」
( ^ω^)「パンクといったら僕はやっぱりピストルズちゃん!」
すっかりロックにはまってしまったブーンはドクオに借りたCDだけでは飽き足らず、
CDを買いあさりいろいろな音楽を聴きまくっていた。



  
18: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/24(佐賀県警察) 23:59:32.88 ID:4dObBiOA0
  
ふと壁に立てかけてあるギターに気づくブーン。
( ^ω^)「おっ!ギターなんてもってたかお?」
('A`)「アコギだけどな。部屋片してたらでてきたんだ。」
カチッ
(;^ω^)「くせーお。タバコはやめるお。それよりドクオ、弾けるのかお?」
('A`)「うっせー。タバコは俺の酸素だ。」
よっこらせとドクオは立ち上がりギターを抱えてまた座る。
適当にチューニングをし弾き始める。



  
24: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:03:57.25 ID:nzj+ibGl0
  
ジャージャーンジャジャーンジャン

(*^ω^)「あああああ!このイントロはあああああ!」
('A`)「Breakin rocks in the hot sun♪」
( ^ω^)「ギター何気に弾けてるし、ドクオいい声してるお!」
(*'A`)「サンキュ。まー弾けるっていってもコードくらいしか弾けないけどな」
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)「ん?」
ドクオが大きく息を吐く。部屋の中を白い煙が漂う。



  
28: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:06:52.02 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「バンド組むお」

('A`)「・・・」

( ^ω^)「最高のロックバンドをつくるお」

ジュッ。灰皿にタバコを強く押し付け火を消した。

('A`)「やるか・・・」



  
30: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:10:09.50 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「ブーンはベースやるからドクオはボーカルやれお」
('A`)「おお。ってなんでお前はベースなんだ?」
(*^ω^)「弦が4本しかないから簡単そうだお」
('A`)「・・・・」



31: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:13:47.65 ID:nzj+ibGl0   
ある日曜日、二人はニュー速市のブーンのベースを探しに楽器屋に来ていた。
( ^ω^)「楽器屋なんて初めてだお・・・」
('A`)「まぁあんまびびるなよ」

そしてベースコーナー。

(;^ω^)「いっぱいあるお・・・。どれがどれだか・・・」
('A`)「まー基本はプレベかジャズベだな」
(;^ω^)「プレ・・・?ジャズ・・・?」



  
32: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:14:04.79 ID:+aiC3Wc+0
  
しかしこのころグレーロブリテンはリバプールで
ポール「おっ、バンド組むぞバンド」
ジョン「へっ、たりーやってられっかよ」
ジョージ「あのう、ぼくでよければ混ぜて欲しいかなあ、なんて・・・」
リンゴ「空気嫁、空気」
かくして後に世界最高のポップスバンドとよばれるバンドが立ち上がろうとしていた



  
35: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:16:30.47 ID:nzj+ibGl0
  
('A`)「プレシジョンベース(プレベ)の特徴
   ・ エレキベースの元祖
   ・ 2つのシングルコイルを分離して搭載した、スプレット型ピックアップ搭載
   ・ ピックアップは ボディーの中心部にあり1ピックアップ
   ・ 音域特色は特に中・低音域の音が太く、骨太な音色
   ・ 特にハードロック・パンク系に好まれる傾向がある
   ・「プレシジョン」とは「正確な・はっきりとした」という意味

    ジャズベース(ジャズベ)の特徴
   ・ ネックは比較的細め
   ・ シングルコイルタイプのピックアップ搭載
   ・ ピックアップは通常センターとリアについていて2ピックアップ
   ・ 音域特色は中域に張りがありヌケが良い、低〜高音バランスが良くオールマイティー
   ・ ジャズ用というわけではなく、幅広いジャンルで使える」



  
37: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:18:42.61 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「転載かお」
('A`)「うるせ」
( ^ω^)「プレベにするお」
('A`)「おいおいそんな簡単に決めていいのか?せめて音を聞いてからでも・・・」
(*^ω^)「無骨な感じに惚れたお!」
('A`)(まいっか。最初の楽器だしな・・・)



  
41: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:22:10.27 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「おおおおお!プレベっていってもなんかいっぱいあるお!」
('A`)「これは音を聞かないとわからないな・・・ブランドもいっぱいあるし」
ドクオは店員を呼び止めてごにょごにょと話をした。
店員「サーセンwwwwおすすめはやっぱりフェンダーっすねwwwww」
そういうと店員は壁にかかっていたフェンダーのベースを取りアンプとつなげた。
そして、弾いた。



  
45: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:25:49.11 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「・・・これは・・・」
('A`)「次はピックで弾いてもらっていいすか?」
店員「注文多いすねwwwwサーセンwwww」
店内に響き渡るベース音。中低音が強く出たかなり攻撃的な音だ。

( ^ω^)(これだお)

その後も何本かベースを試した。
しかしブーンの腹は決まっていた。



  
47: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:28:25.71 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「最初のフェンダーのべースくださいお!」
店員「あざーっすwwwwwww初心者セット(アンプとか教則本とかもろもろ)つけますか?wwwwww」
( ^ω^)「おねがいしますお!」



  
50: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:32:51.92 ID:nzj+ibGl0
  
(*^ω^)「フヒヒ。買ってしまったおwww」
楽器屋からでた二人は公園で少し遅めの昼食をとっていた。
('A`)「結構簡単にきまったな」
ゆっくりと煙を吐き出すドクオ。と、そのとき声をかけてきた男がいた。



  
51: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:35:43.40 ID:nzj+ibGl0
  
(´・ω・`)「やあ」
('A`)「・・・誰?」
(´・ω・`)「ひどいなあ。同じクラスのショボンだよ」
( ^ω^)「僕は知っているお!」
(´・ω・`)「すまない。そのハードケースをみて声をかけさせてもらったよ」
( ^ω^)「フェンダーのプレベだお!ブーンの今までためたお年玉全額つぎ込んだやつだお!なかなか目が高いおショボン君」
(´・ω・`)「おお!いいベースだねぇ。ところで君たちはバンドを組んでいるのかい?」
('A`)「まあそんなとこだな。ドラムもギターもいねぇけど」
(´・ω・`)「じゃあ僕をドラムにしてくれないかな?まわりに楽器をやっている人がいなくてね」
( ^ω^)('A`)「!!」
(´・ω・`)「まぁいきなり言われてもハイとは答えられないよね。よしわかった。僕についてきてくれ」



  
57: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:40:08.56 ID:nzj+ibGl0
  
そういうとショボンは踵を返しスタスタと歩き始めた。
なにがなんだかわからないブーンとドクオはとりあえずショボンについていくことにした。

(´・ω・`)「さあはいってくれ」
(;^ω^)「で、でけーお!」
ついた先はショボンの自宅だった。



  
58: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:40:42.05 ID:nzj+ibGl0
  
(;'A`)「おまえんちに来てどうすんだよ」
(´・ω・`)「この階段をおりればわかるさ」
三人が階段を下りた場所。そこにはスタジオがあった。
(*^ω^)「すげーお!!ドラムに、アンプにマイクにスピーカー!そろい踏みだお!」
ショボンはよっこらせとドラムセットに座りセッティングを始める。
(´・ω・`)「君たちに僕をテストしてもらいたい」
セッティングをしながら二人に話しかける。
(´・ω・`)「やっぱりどれくらい叩けるかわからないと使ってもらえないよね」
('A`)「・・・」
(´・ω・`)「よし・・・!いくよ」



  
61: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:44:06.36 ID:nzj+ibGl0
  
ショボンのドラミングはすごかった。本当に高校生かというものだった。
リズム感、強弱、手数のレベル。すべてにおいてとても優れたもので、
ブーンとドクオはただただ見ていることしかできなかった。



  
64: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:46:56.42 ID:nzj+ibGl0
  
(´・ω・`)「ふう・・・どうだったかな・・・?使ってもらえるかい?」
( ^ω^)「使うもなにもこちらからお願いしたいくらいだお!だおね?ドクオ!」
('A`)「だな。」
(´・ω・`)「よかった!ああこういう日のために練習しておいてよかったよ!よしブーン君そのベースを使ってセッションでもしようか!」
(;^ω^)「セッションもクソもミソも僕は初心者でまったく弾けないお・・・」
(´・ω・`)「!!」
('A`)「こんな初心者と組んでもいいのか?おまえうまいのに・・・」



  
66: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:49:24.14 ID:nzj+ibGl0
  
ショボンは考え始めた。おかしい・・・と。
(´・ω・`)(おかしい・・・。公園で見かけたとき二人にはミュージシャンのオーラがでていた・・・。)
('A`)「おーい。てかタバコ吸ってもいいか?」
(´・ω・`)「え、ああ、いいよ。」
そういうとショボンもポケットからマルボロを取り出し火をつけた。
(;^ω^)「ショボン君もタバコ吸うのかお?」
(´・ω・`)「まぁね。ドクオ君のはラッキーストライクかい?」
('A`)「ああ。パッケージで決めた。」



  
69: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:52:15.30 ID:nzj+ibGl0
  
(;^ω^)(なんか取り残された感が・・・)
( ^ω^)「ブーンも吸うお!!ショボン君!一本オクレ兄さん!」
ブーンはショボンからマルボロを一本もらい火をつけた。
思いっきり吸い込みかっこよく煙を吐き出す・・・、ことはできずにむせてしまった。
(;^ω^)「ゲーッホゲッホゲホドシコムリムリッポン!」
('A`)「ははは、だせーな」
(´・ω・`)「ははは、最初はだれだってむせるさ」
(´・ω・`)(うん。1からバンドを作るっていうのもおもしろいな・・・。最初に感じたオーラを信じてみんなでやってみよう。)



  
71: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 00:53:42.33 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「お?」
(´・ω・`)「あらためておねがいするよ。僕をバンドにいれてくれないか」
('A`)「おkっていってるじゃねーか。こんな初心者でよかったらな」
( ^ω^)「だおだお!」
(´・ω・`)「ありがとう!」

こうしてブーンたちのバンドにショボンが加わった。



  
80: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:00:30.78 ID:nzj+ibGl0
  
自宅でベース練習に燃えるブーン。ショボン加入から2週間が過ぎようとしていた。

( ^ω^)「ふー。だんだんさまになってきたお。」
ベースを買ったその日から時間さえあればベースを弾いていた。
才能があったのか努力の結果なのかブーンの上達はすさまじく、実際なかなかさまになっていた。



  
84: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:04:21.06 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「そろそろメトロノーム練習も飽きてきたしショボンとあわせたいお」
トゥルルルルル
そのときブーンの携帯電話が鳴った。ショボンからの着信だった。
ピッ
( ^ω^)「シャモモメン!」



  
92: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:07:20.86 ID:nzj+ibGl0
  
(´・ω・`)「やあ、練習ははかどっているかい?」
( ^ω^)「がんばってるお!」
(´・ω・`)「早速だがみんなであわせたいんだ。ギター弾けるって子を呼んどいたからあわせてみよう」
( ^ω^)「わかったお!今すぐいくお!」
ピッ
( ^ω^)(ギター弾ける子ってだれだろうお?)
ブーンはクラスメイトひとりひとりの顔を思い浮かべながらショボンの家へと急いだ。



  
96: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:10:15.69 ID:nzj+ibGl0
  
ショボンの家に着いたブーン。早速地下スタジオへ向かうと既に全員そろっていた。
スタジオはタバコの煙で曇っていた。
('A`)「おせーぞ」
(´・ω・`)「やあ。彼がギタリストの長岡君だよ。」
( ゚∀゚)「よろしく。ジョルジュってみんなからは呼ばれてるからそう呼んでくれ」
( ^ω^)「よろしく!ブーンだお!」
('A`)「よっし、そろったことだしセッションしてみっか。まだジョルジュのギター聞いてねえしな」
( ^ω^)「セッティングするお」



  
97: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:14:58.96 ID:nzj+ibGl0
  
全員がセッティングをはじめる。もちろんブーンはエフェクターなどもっていないのでアンプに直結である。
チューニングをすませ、アンプ(アンペグ)のつまみをいじりブーンのセッティングは終わる。
(ちなみにブーンのセッティングはBASS4、MID8、TREBRE3です)
ふとジョルジュのほうをみる。ジョルジュもエフェクターはつながないようだ。



  
102: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:20:57.35 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「ジョルジュもエフェクター使わないのかお?」
( ゚∀゚)「俺にはこのテレキャスターとJCM800(マーシャルのヘッドアンプです)があれば充分だ」

かちりと言う音ともにジョルジュはギターのシールドをアンプに差し込む。
( ^ω^)(こいつしか僕らのバンドのギターはいねーお!)
('A`)(なんかきたわ)
(´・ω・`)(まだ音も出していないのになんだこの存在感は)

そして、ジョルジュは弾いた。



  
103: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:22:25.15 ID:nzj+ibGl0
  
>>97
最初の試奏のときのセッティングです。
あとGAIN7.5です。書き忘れました。



  
115: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:32:04.86 ID:nzj+ibGl0
  
単純なAコード、しかしそのAコードは全員の心をとらえた。
テレキャスターではないんじゃないかと思うほどの太い音、しかしそれでいて芯のあるテレキャスターらしい音。
セッティングはフルテン(つまみ全部MAXのことです。)。

自然にベースとドラムが入っていく。
( ^ω^)「いくおー!!」
(´・ω・`)「やるしかないよね」

単純なAコードのみのセッションが始まった。
('A`)「俺もいくぜ」
ドクオのがなり声がバンドサウンドの上に乗っかる。今この瞬間、ひとつのバンドが誕生した。



  
119: 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 01:39:40.83 ID:nzj+ibGl0
  
( ゚∀゚)「いいベードラだ!これについてこれるか?!」

( ゚∀゚)「お っ ぱ い カ ッ テ ィ ン グ !!」

ジョルジュが右腕をすばやく上下に動かす。ジャキジャキと小気味よいサウンドが響く。
まるで6本の弦をまとめて1本の弦で弾いているようだ。

(´・ω・`)「負けてられないよね」
ショボンも負けじと鋭いタムまわしをおこなう。まるで雷でもなっているかのようなサウンドだ。



  
157: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 02:12:31.20 ID:nzj+ibGl0
  
(;^ω^)(僕もなにかすごい技かましてやりたいお・・・でもなんもできないお・・・)
ブーンはしょんぼりしているがこのグルーヴを作り出しているのは他でもないブーンなのだ。
毎日、毎日、メトロノームで練習した成果がここで現れていた。
たしかにブーンはルート音(コードの基本となる音)しか弾いていないが、絶妙のリズムでバンドを引っ張っていた。
ブーンはピックでベースを弾いているのだが、ブーンのピッキングは結構強い。
そのためギターの音に埋もれず、荒々しいベースサウンドを奏でることができていた



  
160: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 02:15:35.18 ID:nzj+ibGl0
  
('A`)「おうるああらああい!!」
ドクオも自分なりにメロディをつけて歌いだす。ドクオはきれいな声ではない。
まるで泥の中を猛スピードで突き進むような。
しかし、ただ汚いだけではない。汚い中にも何かがある、そう思わせる声だ。



  
163: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 02:22:54.38 ID:nzj+ibGl0
  
数分後セッションは終わった。
全員汗だくになっている。スタジオのすみにあるいすに腰掛けブーン以外の3人がいっせいにタバコに火をつける。
(;'A`)(;´・ω・`)(;゚∀゚)「フーッ」
(;^ω^)「ちょwwwwww」
(´・ω・`)「なかなかよかったね・・・」
('A`)「ああ、ジョルジュのカッティング最高だったぜ」
( ゚∀゚)「俺はおっぱいカッティング命だからな。ドクオの声もかっこよかったよ」
( ^ω^)「すげー楽しかったお!」



  
167: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 02:28:57.56 ID:nzj+ibGl0
  
('A`)「よし、ジョルジュ俺たちのバンドにはいれ」
( ゚∀゚)「すごい上からだな・・・だが把握した」
( ^ω^)「うはwwwwこれでめでたくバンド結成だおwww」
(´・ω・`)「そうなるとバンド名を決めなきゃね」
ショボンが二本目のタバコに火をつけながら言った。
( ゚∀゚)「おっぱいハンターズ!」
('A`)「ドクオバンド」
(´・ω・`)「くそみそテクニックス!・・・ってみごとにばらばらだね・・・。」



  
172: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 02:35:31.54 ID:nzj+ibGl0
  
( ^ω^)「The Very Important Persons どうだお?」
('A`)「いきなり横文字かよwwww」
( ゚∀゚)「読めない。却下」
(´・ω・`)「ながいなぁ・・・略してT,V,I,Pってどうかな?」
('A`)「採用」
( ゚∀゚)「採用」
(;^ω^)「ちょwwww」



  
175: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/25(佐賀県職員) 02:40:53.70 ID:nzj+ibGl0
  
こうして彼らのバンド「T,V,I,P」は結成された。

メンバー
Vo…ドクオ('A`)
Gt…ジョルジュ( ゚∀゚)
Ba…ブーン( ^ω^)
Dr…ショボン(´・ω・`)

第1章 終了



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