( ФωФ)さとりごころのようです

246: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:22:26.46 ID:bk6Zvl/A0
   



  五章 異界の理


     二話 演




247: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:27:05.53 ID:bk6Zvl/A0
lw´‐ _‐ノv「で、どうして憑かれなかったのはこの力のせいだと思うの?」

(;Фω+)「まだ聞いてくるか」

lw´‐ _‐ノv「んじゃ、ロマの素敵な厨二の名前を教えてちょ?」

(;+ω+)「……厨二いうな」


これが漫画のシーンなら、彼はそのうち血涙を流すだろう。

さて、居間には二人が向かい合っている。
ヒートは少し前に出掛けた。
そしてシューは先ほど彼が誤魔化した思考について訊ねていた。
ちょっと知られるとまずいなので、はっきりいう必要があった。

(;Фω+)「あのな、シュー。
        今、お前の力を固定化しようとしている大事な時だ。
        説明したとおり、それは自己暗示みたいなものなのだ。
        変なことを知られて変な力になったら、本当に泣いてしまうぞ、私が」

なんのために力に名前をつけたか考えてほしい。
無駄なことを考えてないで、少しは自分の力を把握しろと言いたい。
しかしシューは唇を尖らせて反論する。



248: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:32:39.69 ID:bk6Zvl/A0
lw´‐ ,‐ノv「だってー。
       私の力でも、誰かの記憶全てを見透かすことはできないけどさー。
       それでもロマってば他の人とは違って、全然見えない時があるんだもーん。
       何でもない思考は見えるのに、重要そうなところが全然見えないんだも―ん」

( ФωФ)「見えない時があるだと?」

記憶力のよい彼だが、これまでのシューを思い出してみてもそんな様子はどこにもなかった。
まあ凄まじい嘘つき少女のことだ、そんな姿を見せないようにしていたかもしれない。
そして己の力を考えたら、たしかにどんな力を以てしても見えない時がなければおかしいのだ。
ちょうどいい、と考え、彼は自分の力を少しだけ説明してやることにした。

( Фω+)「そうだな。
        私の力の名はやはり言いたくない。
        だが、力のある種の性質くらいなら話してもいい」

lw´‐ _‐ノv「ある種の性質?」

( +ω+)「……私にとってそんなに好きな力ではないから。
        できるかぎり他人には言わないでおくれな」

lw´‐ _‐ノv「……」

シューは黙る。
彼の気持ちが理解できたからだろう。
読みとる力が彼女にあるから。
また、好きかどうかは置いておいても、彼女もまた他人に力を知られたくないと思っているから。
……なぜなら、彼女は自分が他人とは “ 違う ” のをよく理解しているから。

沈黙の意味は彼も分かっていたが、あえて無視した。



251: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:36:47.86 ID:bk6Zvl/A0
( Фω+)「……私は条件がそろえば浄霊できるし、霊障にも強い。
        これは霊に対して強い耐性があるからだ」

強すぎる耐性といってもいい。
その気になれば幽霊を殴れる。
つまり 『 己に憑かないようにできる 』 だけではなく 『 己と霊を反発させることができる 』 のだ。
だから浄霊もできるし霊障にも強い。


……見るということは見られるということだ。


彼も霊の念くらい見ることができる。
しかし彼が覗くとき、霊も彼を覗くことができるのだ。
仮に己の核を霊に知られたならば、それは憑かれたも同然だ。
だから霊への耐性で、彼は己を見せないようにしている。

そしてシューの霊能力。
同じ理由で彼女の力にも強い耐性が発揮されるのだろう。
考えてみれば……その耐性を以てしても、記憶をみられるのは驚きだが。
ただ、それでも彼の核だけはみえなかったのだろう。
だから彼の思考を表面上は理解できても、深いところまで知ることはできない。


そのことに彼は少し安堵する。



252: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:41:50.94 ID:bk6Zvl/A0
つまり結論はこうだ。

( +ω+)「ふっ、雑魚め」

lw´‐ ,‐ノv「……そういうセリフ吐く奴って、大抵あとで死んじゃうよね」

(*ФωФ)「ごもっとも」


( +ω+)「バトル漫画の敵役じゃなくてよかったと思っておくよ。
        それよりお前の力について聞きたいことがあるのだが」

lw´‐ _‐ノv「ん?」

( ФωФ)「サトリについてならどんなことでもいい。
        知ってることを全て話してみてくれないか?」

lw´‐ _‐ノv「心が読める」

( ФωФ)「うん、他には」

lw´‐ _‐ノv「それだけ」

(;+ω+)「……まあそういうケースも覚悟してたがな」


“ 前途多難 ” という言葉が頭をよぎった。



254: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:47:41.79 ID:bk6Zvl/A0
( ФωФ)「いいかよく聞け。
        神仏や妖怪の名を借りるなら、ほぼそれらに成りきるつもりでやらねばならん。
        そのため伝聞や文献などで詳しく知ってた方がいい」

lw´‐ _‐ノv「情報不足ってこと?」

( +ω+)「有り体にいってしまえば。
        しかし情報不足でも、力を制御できないわけではない。
        その分、本人の努力が必要になるがな」

lw´‐ _‐ノv「ああ、そういうことね」

(;ФωФ)「……すごいね、先読み」

lw´‐ ,‐ノv「いや、ロマがすでに答えを言ってたじゃん」

記憶を見たわけじゃないようだった。
彼がすでに答えを述べていたらしい。
しかし、述べたはずの彼は首を傾げた。

(;+ω+)「……??
        いつ言った?」



lw*‐ _‐ノv「『 変なことを知られて変な力になったら、本当に泣いてしまうの〜、あん♪ 』」

(;ФωФ)「んな気色悪い語尾付けてないっ!!」



256: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 05:51:59.50 ID:bk6Zvl/A0
lw´‐ _‐ノv「『 変なこと知られると変な力がつく 』 。
       そうと言うからには、想像力でいくらでも補える訳よね?
       先入観がなければ余計な力はつかない、ってことだからさ」

(;+ω+)「あ、ああ、そうだ」

しかしたったそれだけで答えにたどり着いたらしい。
彼は驚いた。
彼女は思った以上に聡かった。

lw´‐ _‐ノv「つまり普段はアホの子として見てたってわけか」

(;ФωФ)「いや、そこまでは」

lw´‐ _‐ノv「……。
       ………………アホの子かあ」

(;+ω+)「自分の言葉でそこまで肩を落とすな」

彼は「アホの子」と思ってもいないし、口にしてもいない。
なのだが、シューはなんとなく暗い顔をしているようにみえる。
表情が変わらないので、なんとなくでしか分からないが。

(;Фω+)「……まあ正解だ。
        名前を借りた奴がどういう奴なのかを想像する。
        大切なのはそのイメージを信じることだ」



260: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:00:23.97 ID:bk6Zvl/A0
lw´‐ ,‐ノv「ふむふむ。
       要は自分で好きなキャラ作って演じろってことかな?」

( ФωФ)「大まかにいえばそうだな。
        演じるのは得意だろ?」

lw´‐ _‐ノv「できなくはないけどさ……」

シューの声が滞る。
気持ちは分かる。
「サトリを演じろ」、といわれてもそれの本質が理解できなければ演技も難しい。

lw´‐ _‐ノv「いや、そういうので悩んでるわけじゃないんだけどさ」

本日は南寄りの風が非常に強く、会話が飛ぶ恐れがあります。
さすがにそろそろ彼も慣れてきたが。
というか、もう彼が話さなくてもいい気がしてくる。

lw´‐ _‐ノv「いや、会話ちょーだいよ。
       むしろロマの話がなければ困惑するロマを見れない」

(;+ω+)「私を困らせるのが目的か」

悪趣味な子もいたものだ。



261: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:04:53.40 ID:bk6Zvl/A0
( Фω+)「で、結局何で悩んでいるのだ?」

lw´‐ _‐ノv「んー、なんというかさ。
       実は私たちみたいなのを妖怪とか神って呼ばれるんじゃないかと思ってね。
       それなら無理に演じようとしなくても大丈夫じゃない?
       私たちがそのものなんだから」

( +ω+)「……伝承は歪められて人が神に崇められた、とでもいいたいのか?」

lw´‐ _‐ノv「そんな感じ。
       特に私は骨抜きで生まれた捨て子さんみたいじゃん。
       自分でもあまりにおかしいと思うしさ」

恵比寿神を例えに出してきた。
障碍持ちが神様になる、とでも言いたいのだろう。
彼が生まれる大昔はそうだったかもしれない。

実際、この霊能力というものはほとんど精神病みたいなものだ。
幻覚をみて、幻覚を追い払い、幻覚に憑かれる。
そんな話を以前、彼はヒートたちにした。
おそらく病院にいったら薬を出されるだろう。

そしてシューは脳に障碍を負っている。
そのせいで人の顔が見えない。
さらに幻覚をみるとなると、シューと親しくない周りの人はどう思うだろうか。
また、実際に力があると分かったらどう接するだろうか。


……明るい未来はどこにある?



262: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:10:24.19 ID:bk6Zvl/A0
思考を切り替える。

( +ω+)「……例えお前が妖怪でも化け物でも構わん、それでも演じろ。
        “ 演じている ” という認識をしっかり持て。
        そう意識しないと力をコントロールできないぞ」

サトリを演じているから、本当の自分はサトリではない。
サトリを演じているなら、サトリの力は自分ではない。
大事なのは己と力を切り離した考え方だ。

lw´‐ ,‐ノv「そっか、だから名前が大事なんだね」

( ФωФ)「ああ、そうだ」

lw´‐ _‐ノv「でもイメージするにも情報はやっぱり必要じゃない?
       サトリのことはあまりよく知らないんだけど、どうしようか?
       私の想像でキャラ付けしとくべきかな?」

( +ω+)「そうだなあ、調べられるだけ調べたほうがいいな。
        まあ今の時代、ググれは何かしら出るだろう。
        東方なんとかにもそれをモデルにしたのがいたからな」

lw´‐ _‐ノv「そして第三の目か。
       天さんになるのはさすがに勘弁願いたいんだけど」

(;+ω+)「……ならないから安心しろ」


体に何か異常が現れても、せいぜい痣どまりだ。
そんな奇天烈進化したら、彼でもビビる。



263: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:15:33.76 ID:bk6Zvl/A0
…………。



lw´‐ _‐ノv「えーと、さとりさとり、っと」

二人はシューの部屋に来た。
彼女は机の上にはノートパソコンで、ネットに接続する。
その過程で彼は見てはいけないものを見た……かもしれない。
壁紙には 「お兄ちゃん」 と連呼している少女がいた。
とても狂気を感じたので、彼は聞いてみた。

lw´‐ _‐ノv「某フリーゲームに登場する妹さん、最高に病んでる。
       今はそんなことどうでもいいから。
       それより検索したらウィキペディア出てきたんで開くよ」

(;+ω+)「あ、ああ」

兄妹のいなかった彼には分からない。
しかしどうやらどの世界でも妹という人種は病んでるらしい。
一つ、勉強になった。
ちなみにそこでパソコン使ってる奴も妹である。

(;ФωФ)「妹って怖いな」

lw´‐ _‐ノv「……妹っていうのは、昔の日本では “ 近しい女性 ” って意味だったんだけどね。
       そんな考え持っているようでは一生童貞だぞ ☆ 」



264: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:20:42.74 ID:bk6Zvl/A0
『 本当は実態のない、もしくは大きな猿のような姿をしている。
 山で出会うとされている。
 全てを見透かし、口に出すよりも早くそれらをしゃべる。 』

簡単にまとめると、このような内容であった。
大きな猿の姿をしている、と書かれていたが、この少女は正直小さい。
むしろ、一緒にいたらまだ彼の方がそのようにいわれてしまうだろう。

ただ、


( Фω+)「『 口に出すよりも早くそれらをしゃべる 』 。
        まんま、今日のシューだな」

lw´‐ _‐ノv「そうだね。
       容姿はともかく、それ以外では当てはまりそうだね。
       マジで演技する必要があるのか疑問だわ」

( +ω+)「山で出会うのか?」

lw´‐ _‐ノv「一応我が家は山の中腹にあるんだけどね」

( ФωФ)「ずっと家に閉じこもってるわけじゃないだろ?」

lw´‐ ,‐ノv「まあそうだけど」



266: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:25:36.73 ID:bk6Zvl/A0
( Фω+)「あとは想像でそいつの生態を作り上げるしかないか。
        おまえはサトリという妖怪をどういう奴だと思う?」

もし現実に妖怪がいたとしたら。
もしサトリが本当にいるとしたら。
それはどのように人と接触しているか。
何を考えて動くのか。

シューは考え、口を開く。

lw´‐ _‐ノv「……もし本当にいるとしたら。
       そいつは本当に空気みたいなものかもしれんね」

( Фω+)「どうしてだ?」

lw´‐ _‐ノv「どこにも聖人君子はいないから。
       人間何かしら疾しいことがある。
       だからそれを知られることを恐れてる」

「だから空気」、とシューは締める。
顕著な例が悪人だろう。
自分が悪いことをしたから、他人の目が気になる。
すれ違うだけの誰かを恐れる。
油断するとどこかで知られてしまうかもしれない。

疑心暗鬼に陥れば、人間、何もないところにだって怖がるもの。
ならばサトリの正体は自分を包む空気そのものだ。



267: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:30:15.92 ID:bk6Zvl/A0
( +ω+)「まあ空気にはなれんがな」

lw´‐ _‐ノv「だったら、向こう側の住人とでもいえばいいのかな?
       誰かの失態を叩く vipper やニュー速民みたいな?」

(;+ω+)「一気に嫌な例えになったなあ」


似てるかもしれないと思ったのは内緒。

仕組みとしては……とても否定したいが……サトリの力を現代風にした感じだ。
マスコミが誰かの粗を探し、それを知られる。
ニュースをみて好き好きに意見を書く。
まあ所詮は便所の落書きであるし、レスも正鵠を射ることがあまりなかったりするが。

lw´‐ _‐ノv「……シューちん、肉便器かあ」

(;ФωФ)「まてっ、私はそんなこと考えてないぞっ!!」

lw´‐ ,‐ノv「否定しなさんなって。
       今の私、心が読めるんだからにぇ」

(;ФωФ)「読んだ上に変な言葉をつけたしてるだろっっ!!」

どうしてだろう?
疾しいことを考えていないはずなのに、彼は己がとてつもなく駄目な人間に思えてきた。



268: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:35:17.40 ID:bk6Zvl/A0
lw´‐ _‐ノv「そうだね、ダメ人間だね。
       そこで 『 調教 』 とかのフレーズの出さないヘタレにはガッカリだよ」

(;+ω+)「……こいつは」

そもそもそういうことをしたいなら、この家に泊まった日にやってるものだろうと彼は思った。
一応、どきっとする場面も無きにしも非ずだが、手を出したら自分で自分が許せなくなる。
おそらくだが、彼のそういうところをすでに力で見抜かれているのだろう。
信頼されていると考えてもいい。
彼は少し嬉しく感じたが、やっぱり頭が痛かった。

(;ФωФ)「そもそもお前、下ネタ駄目なんじゃなかったのか?」

lw´‐ _‐ノv「え?」

(;ФωФ)「……」

lw´‐ _‐ノv「……」


lw´‐ _‐ノv「駄目に決まってるだろ」

(;+ω+)「言動が一致してないのだが」

どう信じろと?



269: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:41:10.19 ID:bk6Zvl/A0
「おそらくまだ不安定だから、言動が食い違う」
そう彼は思い込むことにした。

lw´‐ _‐ノv「そうそう、まだ不安定なのぉ。
       ごめんしてぇ」

( +ω+)「何故だろう、段々シューの言葉が信用できなくなってる気がするのは?」

lw´‐ _‐ノv「なんだと?
       私が信用できないだと?
       あまり私を怒らせない方がいい」

( ФωФ)「怒らせたらどうなるのだ?」

lw´‐ _‐ノv「今後、ロマを『 お兄ちゃん♪ 』って呼ぶぞ?」

(;ФωФ)「やめれ」

彼は想像してしまった。
「お兄ちゃん」を連呼する最高に病んでるシュー。
とても恐ろしかった。

シューはパソコンの電源を落とす。
「さて、どうしよう?」と目で訴えてきた。



270: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 06:45:13.78 ID:bk6Zvl/A0
( Фω+)「イメージトレーニングはできそうか?」

lw´‐ _‐ノv「まあなんとか」

( ФωФ)「では、しばらくここでイメージを固めてみろ。
        私は居間に戻ってるから、演技できそうだと思ったら来てくれ。
        ヒートが帰ってきたらおしまいな」

lw´‐ _‐ノv「ふむ、了解した」

( ФωФ)「ではまた」

lw´‐ _‐ノv「おk、またね」

そうして彼はシューの部屋をあとにする。
シューもまた彼と一緒に部屋を出る。

(;+ω+)「いやいやいやいや」

lw´‐ _‐ノv「もう大丈夫ってことだよ」

( Фω+)「ぬ?」

何故一緒に部屋を出るのかと聞く前に答えを押しつけられた。
さっきまでと比べるとあまりに飛ばしすぎで、彼は一瞬混乱した。
すごいというか、さすがというか。



271: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 07:06:36.95 ID:bk6Zvl/A0
( ФωФ)「しかし」

( ФωФ)「「イメージ出来上がるの早いな」」lw´‐ _‐ノv

(;ФωФ)「……」

lw´‐ _‐ノv「ググったので」

( ФωФ)「それでも」

( ФωФ)「「そんなすぐに演じられるものなのか?」」lw´‐ _‐ノv

(;ФωФ)「……」

lw´‐ _‐ノv「演技は私の特技なので」



lw´‐ ,‐ノv「どうだ」

(;+ω+)「……ううむ」

何故か彼はものすごい敗北感に襲われた。



272: ◆pGlVEGQMPE :2010/12/30(木) 07:11:16.83 ID:bk6Zvl/A0
(;+ω+)「一応聞くが」

(;+ω+)「「サトリを演じてると意識しているか?」」lw´‐ _‐ノv

(;+ω+)「……」

lw´‐ _‐ノv「もちろんさ」


ビッと彼女は親指を立てる。
とても頼もしくみえた。










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