('A`)バケモノが暮らすお城のようです

4: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 10:57:11.48 ID:htuIuD9B0

ドクオが城に着く少し前の城内─


( ^ω^)「─…」

( ФωФ)「…─?」

( ^ω^)「─」

lw´‐ _‐ノv「─」

∩(#ФωФ)∩

(;^ω^)「─!?──!」


シュールを見て警戒するロマネスクに、ブーンはこの日起こった事を説明していた。



5: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 10:58:52.96 ID:htuIuD9B0

lw´‐ _‐ノv「というわけで今日からここはあたしのお城です」

( ^ω^)「またそうやってめんどくさくなる発言を…」

∩(#ФωФ)∩「離れるんじゃブーン、お前ごと焼くぞ」

lw´‐ _‐ノv「望むところだ」

( ^ω^)「まてコラ」

∩(#ФωФ)∩「…」

(#ФωФ)「百歩譲ってさっきの冗談は許すとして、この城に住むじゃと?」

lw´‐ _‐ノv「ふつつか者ですが」

( ^ω^)「いい加減黙ってくれお」

lw´‐ _‐ノv「はい」



6: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:00:23.59 ID:htuIuD9B0

( ФωФ)「許すと思うか?」

lw´‐ _‐ノv「うん」

( ФωФ)「……いやいやいやいや、即答か。そのふてぶてしさは認めるが」

( ФωФ)「わしらに危害を加える存在と共に暮らすなど、許す訳ないだろう」

lw´‐ _‐ノv(…寝てただけのくせに偉そうに)

( ^ω^)(…)

( ^ω^)「ロマネスク、多分だけどシュールにはもう敵意は無いお」

lw´‐ _‐ノv「ないぞ」

( ^ω^)「…さっきも言ったとおり、帰る場所も」

( ФωФ)「…」



7: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:01:25.93 ID:htuIuD9B0

( ^ω^)「仲間を皆殺しにされて、一人で生きてきて、城に誘っちゃって乗り気だったところで…」

( ^ω^)「……ここで追い出すのはちょっとひどくないかお?」

lw´‐ _‐ノv「…」

( ФωФ)「……むぅ」

( ФωФ)「確かにそうかもしれんが…」



             「─うああああああああああああ!!!」



10: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:03:00.29 ID:htuIuD9B0

lw´‐ _‐ノv「!?」

(;^ω^)「…今の声は…」

(;ФωФ)「ドクオか!?」


三人が城の扉へと走り出す。







                  第十二話      吸血 <前編>








11: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:04:26.71 ID:htuIuD9B0

(-A-)


外に倒れていたドクオを城の中へ運び、いつものソファに横にさせる。


( ^ω^)「…なんでドクオが倒れてたんだお…」

lw´‐ _‐ノv「…んー…外傷は別に無いっぽいけどね」

( ФωФ)「…ふむ?ならば何故気絶しておったのじゃ」

lw´‐ _‐ノv「さぁ?」



12: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:05:36.75 ID:htuIuD9B0

lw´‐ _‐ノv「ま、ドクオが起きればわかるんじゃない?」

( ФωФ)「…それはそうじゃが」

( ´ω`)「疲れる一日だおー…」

( ФωФ)「…ブーンはもう休め、わしがこいつを見張っててやる」

lw´‐ _‐ノv「何もしないってば」

( ФωФ)「わしはまだ信用しておらん」

( ´ω`)「…シュールを追い出すのかお?」

( ФωФ)「…」

lw´‐ _‐ノv「…」



13: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:07:04.51 ID:htuIuD9B0

lw´‐ _‐ノv「じゃあこうしない?」

( ´ω`)「おー?」

lw´‐ _‐ノv「あたし今日は外で寝るからさ」

lw´‐ _‐ノv「明日返事聞かせてよ」

( ФωФ)「む…」

lw´‐ _‐ノv「明日の夜、またここに来るけど」

lw´‐ _‐ノv「これも信用しない?」

( ФωФ)「…」



14: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:08:22.67 ID:htuIuD9B0

( ФωФ)「わかった、明日の夜じゃな」

lw´‐ _‐ノv「ん、よし」

( ´ω`)「…」

lw´‐ _‐ノv「またねブーン、良い夜を」

( ´ω`)「…おー」



15: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:09:43.76 ID:htuIuD9B0

シュールは扉を開けると同時に翼を広げ、羽ばたいて暗闇へと姿を消していった。


( ФωФ)「…」

( ´ω`)「…」

( ФωФ)「…もう寝ろ…」

( ´ω`)「…」

( ´ω`)「…おやすみおー…」

( ФωФ)「…おやすみ」



16: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:10:58.99 ID:htuIuD9B0

( ФωФ)「…見張りは…」

( ФωФ)「…」

( ФωФ)「…必要ないか」

( ФωФ)(…なんか頭がボーっとする)








(-A-)



17: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:12:06.85 ID:htuIuD9B0

(-A-)















( A )



18: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:13:11.64 ID:htuIuD9B0

─66年前









ニダニダ






ギィ─






ニダw



20: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:14:44.08 ID:htuIuD9B0

─城内


<ヽ`∀´>「…ここは…」

<ヽ`∀´>「いいふいんきだニダ!」

<ヽ`∀´>「ウリにはこんな孤独(笑)な空気がよく似合うニダ!」

<ヽ`∀´>

<ヽ`∀´>スゥゥ

<ヽ`∀´>「誰かいないニダー!?」

ニダー!?ニダー!?ニダー!?ニダー…

<ヽ`∀´>

<ヽ`∀´>「ニダアアアアアアアアアアアア!!!!」

ニダー!ニダー!ニダー…

<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwwwwwwwww」

(#'A`)「うるせぇ!」

<ヽ`∀´>そ



21: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:16:21.49 ID:htuIuD9B0

<ヽ`∀´>「お前は誰ニダ?」

(#'A`)「お前が誰だ」

<ヽ`∀´>「お前から名乗れニダ」

(#'A`)「それが人の昼寝を邪魔した人間の態度か!」

<ヽ`∀´>「黙れ凡人!ウリを誰だと思ってるニダ!」

(#'A`)「知るか!用が無いなら出てけ!」

<ヽ`∀´>「ホルホルホルw聞いて驚けニダ!ウリは…」

<ヽ`∀´>

<ヽ`∀´>「ただの旅人ニダ」

(#'A`)「帰れ」

<ヽ`∀´>



22: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:17:28.85 ID:htuIuD9B0

<ヽ`∀´>「まぁ待つニダ」

<ヽ`∀´>「ここに来たのはただの観光って訳じゃないニダ」

('A`)「あん?」

<ヽ`∀´>「ウリはこの城のふいんきに惹かれたニダ」

<ヽ`∀´>「だから今日はこの城に泊まることに決めたニダ」

('A`)「帰れ」

<ヽ`∀´>「いやニダ!」

('A`)(…うぜぇ)



25: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:18:48.71 ID:htuIuD9B0

('A`)「…崖の下に村がある、どうしてもってんならそこに行け」

('A`)「ここは普通の奴が寝れるところじゃない」

<ヽ`∀´>「…」

<ヽ`∀´>「崖の下?」

('A`)「ああ」

<ヽ`∀´>「どうやって崖を降りればいいニダ」

('A`)「…すぐそこに坂道がある」

<ヽ`∀´>「案内しろニダ」

('A`)「…やだよ」

<ヽ`∀´>「じゃあここに泊まるニダ」

(#'A`)「あのなぁ」



26: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:19:51.04 ID:htuIuD9B0

(#'A`)

<ヽ`∀´>


しばらく睨み合う二人


('A`)「…わかった、案内するからそこに泊まれよ」

<ヽ`∀´>「最初っからそうしろニダ」

(#'A`)「礼ぐらい言ったらどうだ?」

<ヽ`∀´>「ご苦労ニダ」

(#'A`)「…はっ」

<ヽ`∀´>(…村……)

<ヽ`∀´>(ま、ここまで来れば大丈夫ニダ)



27: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:20:50.86 ID:htuIuD9B0

─坂道


('A`)「にしても、旅人にしちゃ派手な服着てるな」

<ヽ`∀´>「ウリの故郷ではこれが普通ニダ」

('A`)「故郷?」

<ヽ`∀´>「ここからかなーり遠いところのハン国ニダ」

('A`)「…ハン国ぅ?」

<ヽ`∀´>「知ってるニダ?」



28: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:21:52.28 ID:htuIuD9B0

('A`)(…あんまりいい噂は聞かないとこだけど)

('A`)(…)

('A`)「…聞いたことはあるけどよく知らない」

<ヽ`∀´>「…そうニダか」

<ヽ`∀´>「…」

<ヽ`∀´>「その方がいいニダ」

('A`)「ん?」

<ヽ`∀´>「何でもないニダ」



29: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:22:53.26 ID:htuIuD9B0

('A`)「そのニダニダってのはなんなんだ?」

<ヽ`∀´>「ウリの国では語尾にニダをつけるのが礼儀ニダ」

('A`)「へぇ…」

<ヽ`∀´>「ハン国はいつも礼儀だなんだってうるさいニダ」

<ヽ`∀´>「…ウリのニダはもう染み付いちゃったけど」

<ヽ`∀´>「ウリにはもっと自由な生活が似合ってるニダ」

('A`)「…だから旅をしてるのか?」

<ヽ`∀´>「ニダ」



30: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:24:07.91 ID:htuIuD9B0

<ヽ`∀´>「旅はいいものニダ」

<ヽ`∀´>「今まで無かった解放感、赤の他人との交流、見たことない景色に味わったことの無い食べ物」

<ヽ`∀´>「やめられないニダ」

('A`)「楽しそうだな」

<ヽ`∀´>「ニダ!お前も旅をするといいニダ!」

('A`)「…旅ねぇ」

<ヽ`∀´>「なんなら一緒に来るニダ?」

('A`)「…」



31: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:25:21.20 ID:htuIuD9B0

('A`)「楽しそうだけど、遠慮しとく」

<ヽ`∀´>「何でニダ?」

('A`)「…あの城にさ、俺の他にもう一人住んでるんだけど」

('A`)「俺が出て行ったら、そいつが一人になる」

<ヽ`∀´>「ならそいつも連れてけばいいニダ」

('A`)「あの城はどうすんだよ」

<ヽ`∀´>「…あー……」

('A`)「…」

('A`)「ま、気が向いたら旅に出るかもしれないんだけどな」

<ヽ`∀´>「そうニダか」

('A`)「…」

('A`)(旅か…)



33: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:26:47.40 ID:htuIuD9B0

─坂道を下りきったとこ

('A`)「もう見えるだろ?あの村だ」

<ヽ`∀´>「ニダ!見えたニダ!」

<ヽ`∀´>「そういえば名前はなんて言うニダ?」

('A`)「あの村か?ソゲン村だ」

<ヽ`∀´>「そうじゃなくてお前の名前ニダ」

('A`)「…ああ、ドクオ=バラッドだ」

<ヽ`∀´>「ウリはニダー=ニムだニダ」

('A`)(ニが多い…)



34: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:28:05.64 ID:htuIuD9B0

<ヽ`∀´>「明日、もう一度あの城に行っていいニダ?」

('A`)「…なんで?」

<ヽ`∀´>「あの城を探検したいんだニダ」

('A`)「物好きな奴だな」

<ヽ`∀´>「旅人はそうでなくちゃいかんニダ」

('A`)「…」

('A`)「好きにして」

<ヽ`∀´>「ニダ!わかったニダ!」

<ヽ`∀´>「じゃあまた明日ニダ」

('A`)「ああ」

<ヽ`∀´>ノシ

('A`)ノシ



('A`)「かえろ」



35: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:29:21.54 ID:htuIuD9B0

─城内

( ФωФ)「む、帰ってきたか」

('A`)「…珍しいな、ロマがこんな真昼から起きてるなんて」

( ФωФ)「あれだけうるさい声が聞こえればな…スルーしようと思ったが」

( ФωФ)「…やはり気になってのう」

('A`)「…じゃあ結構前から起きてたんだな」

( ФωФ)「ていうか見てた」

('A`)「…会話に参加しろよ」

( ФωФ)「寝起きにあんなやかましい奴と話せるか」

('A`)「…そのやかましい奴だけど」

( ФωФ)「ぬ?」

('A`)「明日また来るってよ」



36: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:30:32.44 ID:htuIuD9B0

( ФωФ)「…何をしに?」

('A`)「この城を探検したいんだとさ」

( ФωФ)

( ФωФ)+

('A`)「…おい何考えてんだ」

( ФωФ)「別に何も」

('A`)「なんか光ってたぞ」

( ФωФ)「…ふむ、まぁ何じゃ」

( ФωФ)「良い暇つぶしになると思っただけじゃよ」

('A`)「…ほんとにそれだけだろうな」

( ФωФ)+



37: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:32:13.68 ID:htuIuD9B0
一方、ソゲン村

ドンドンドン

ガチャ
J( 'ー`)し「はぁい」

<ヽ`∀´>「こんにちわニダ」

J( 'ー`)し「はいこんにちわ、どちら様ですか?」

<ヽ`∀´>「ウリはニダーと言う旅人ですニダ」

<ヽ`∀´>「今晩泊めてくれる家を探してますニダ」

J( 'ー`)し「あらあら、大変ねぇ」



38: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:34:07.68 ID:htuIuD9B0

J( '-`)し「でも、ごめんなさいね」

<ヽ`∀´>「ニダ?」

J( '-`)し「うちも家計に余裕があるわけじゃないの」

J( '-`)し「主人がニューソク国の命令で戦争に出向いちゃってね」

<ヽ`∀´>「…」

J( '-`)し「…いえ、主人だけでなく村の男の人皆が連れて行かれたわ」

J( '-`)し「畑仕事もはかどらなくてね、村全体の活気もおとなしくなったの…」

<;ヽ`∀´>「…」

J( '-`)し「…だから、遠慮してもらえないかしら」

<;ヽ`∀´>「わ、わかりましたニダ」



39: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:35:45.43 ID:htuIuD9B0
<;ヽ`∀´>「そんな大変なときに失礼しましたニダ」

J( '-`)し「いいえ、こちらこそごめんなさいね」

<;ヽ`∀´>「じゃあ、この村で泊まる所を探すのは諦めたほうがいいニダ?」

J( '-`)し「…うーん」

J( '-`)し「村長さんのところへ行ってみる?」

<ヽ`∀´>「村長さんニダ?」

J( '-`)し「ええ、きっと驚くわよ」

<ヽ`∀´>「?」

J( '-`)し「案内しましょうか」

<ヽ`∀´>「お願いしますニダ」

J( '-`)し「じゃあ、ついてきてね」

<ヽ`∀´>「ニダ」

   ,,,,,<ヽ`∀´>  ,,,,,,J( '-`)し



40: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:37:51.09 ID:htuIuD9B0
ドンドンドン
J( 'ー`)し「村長さーん、旅人の方がお見えですよー」

「旅人さん?どうぞ入って下さい」

J( 'ー`)し「はーい」

ギィ─
J( 'ー`)し「さぁ、どうぞ」

<ヽ`∀´>「失礼しますニダ」

<;ヽ`Д´>「…ニダ!?」



43: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:39:51.87 ID:htuIuD9B0
扉を開けた家の中には靴を脱ぐための段差、そして壁と窓しか無い。
しかしニダーが驚いたことはそんなことではなく─


<;ヽ`Д´>「…」




             +   / \
               //  \\ +
             < (  ○  ) >
               \\  //
              + \ /


 




綺麗に光っている小さな珠が宙に浮かんでいることだった。



44: ◆8ucKZ4ro3. [ずれた…orz畜生] :2009/03/07(土) 11:41:10.98 ID:htuIuD9B0
<;ヽ`∀´>「何あれ!?何あれ!?」

< ○ >「あれとはなんですか失礼な」

<;ヽ`Д´>「ぎゃあああああああああしゃべったああああああああ!!」

< ○ >「ちょ…なにこいつウゼェ」

< ○ >「なんでこんなの連れてきたんですか」

J( 'ー`)し「泊まる所を探してるらしくて」

< ○ >「いや、だから何故わたしのところに」

J( 'ー`)し「ありがとうございます村長さん」

< ○ >「カーチャンさん?会話をしてください」

J( 'ー`)し「夕飯の支度があるのであたしはこれで…」

< ○ >「カーチャンさん!?」



45: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:42:51.53 ID:htuIuD9B0
<;ヽ`Д´>「バケモノーー!!」

< ○ >「…まずは落ちついて下さい」

<;ヽ`Д´>「うるさいニダ!!お前はなんなんだニダ!!」

< ○ >「なに…と言われましてもね」

< ○ >「信じないでしょうけど精霊です」

<;ヽ`Д´>「何言ってるニダ!!信じるわけないニダ!!」

< ○ >「でしょうねぇ」

<;ヽ`Д´>「その落ち着きっぷりもまた腹立つニダ!!」



46: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:44:23.97 ID:htuIuD9B0

<;ヽ`Д´>「───!!─────!!」

< ○ >「──」

<;ヽ`Д´>「─!?」

< ○ >「───」

<;ヽ`Д´>「──!?──!?」

< ○ >「…─」

< ○ >「────」

<;ヽ`∀´>「─」

< ○ >「──」


________
_____
__
_



47: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:45:49.90 ID:htuIuD9B0
─翌朝

ばたーん


<ヽ`∀´>「ドクオー!!いるニダー!?」

(-A-)「んぐー…」

<ヽ`∀´>「起きるニダ!すんごい話聞かせてやるニダ!」

(-A-)「んがー…」

 <ヽ`∀´>
    ⊂彡☆ ) A-)
       パーン

(メ)A-)「んがー…」

       _, ,_ 彡☆ )A-)
     <ヽ`Д´>彡 ☆ )A-)
      ⊂彡☆ )A-)
          パパパーン

(メメメメ)A-)「ん〜…」

<;ヽ`∀´>(…こ…こいつ…)

パン!



48: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:47:52.43 ID:htuIuD9B0
(メメメメ)ドォン!)

<;ヽ`Д´>そ「ニダ!?」

( ФωФ)「…」
   つ⊂

   ∬∬
(メメメメ)::::)∬


<;ヽ`Д´>「…」

<;ヽ`Д´>「……何が起こったニダ…」

( ФωФ)(わしに気付いてない……じゃと…?)



49: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:49:27.02 ID:htuIuD9B0
( ФωФ)「…そこのお前」

<;ヽ`Д´>「!?」


二階から見下ろしていたロマネスクが、階段を下りながらニダーに呼びかける


( ФωФ)「…」

<;ヽ`Д´>「…だ、誰ニダ…?」

( ФωФ)「…」

∩( ФωФ)∩

<;ヽ`Д´>「?」

( ФωФ)∩
   つ⊂彡 パン

<;ヽ`Д´>「…」

(メメメメ)ドォン!)

Σ<`Д´r; >「!?」



50: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:50:59.91 ID:htuIuD9B0
(メメ\メ)::::)/「うがー!!」

( ФωФ)「うわ、どうなってんのこれ」

<;ヽ`Д´>「え……え………?なにがどうなってるニダ…」

( ФωФ)「いっそう不細工になったのぉドクオ」

(メメメ#)∩∩))

(メメメ#)A゚)「ロマ!起こすときはもっと火力落とせ!!」

( ФωФ)「落としたら落としたでお前起きんじゃろう」

(メメメ#)A゚)「俺はやればできる!」

( ФωФ)「だったら寝坊を直さんか」

(メメメ#)A゚)「無理だ!!」

<;ヽ`Д´>(…ついていけないニダ…)



52: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:53:37.02 ID:htuIuD9B0
('A`)「ん…ニダーいたのか」

<ヽ`∀´>「空気になるところだったニダ、それよりも」

<ヽ`∀´>「さっきの爆発何だニダ」

('A`)「…あー」

('A`)「見ちゃったか」

<ヽ`∀´>「ニダ?」

( ФωФ)「お前が起きないから、ついな」

( ФωФ)+「やってしまった」

('A`)「なにがやってしまっただ、昨日から考えてたんだろ」

( ФωФ)「さぁのう」

<ヽ`∀´>「…頼むから会話に入れてくれニダ」



53: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:55:46.52 ID:htuIuD9B0
('A`)「えっとさ」

('A`)「あいつはロマネスクって言って」

('A`)「人間と精霊のハーフなんだ」

<ヽ`∀´>「!…」

('A`)「そんな訳で火をちょろっと出せる」

('A`)「普段は説明マンドクセーし信じないのが大半だから、力を見せないことにさせてる」

( ФωФ)「…はずじゃった」

('A`)「黙ってろ」

<ヽ`∀´>「そうニダ!精霊ニダ!」

('A`)「ん?」

<ヽ`∀´>「あの村に精霊がいたニダ!」



54: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:57:20.01 ID:htuIuD9B0
('A`)「ああ、うん」

('A`)「いるよ?」

<;ヽ`∀´>そ

( ФωФ)「純精霊なんぞ滅多に見れるもんじゃないぞ、よかったな」

<;ヽ`∀´>「…反応薄いニダ」

( ФωФ)「…で?」

<ヽ`∀´>「ニダ?」

( ФωФ)「すごい話というのはそれだけか?」

<;ヽ`∀´>「そ…そうニダ」

<;ヽ`∀´>(こいつどの辺から見てたんだニダ)



55: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 11:58:41.57 ID:htuIuD9B0
┐( ФωФ)┌ フー

( ФωФ)「ま、いいじゃろう」

('A`)「何を期待してたんだ」

( ФωФ)「もっとこう…暇を潰せる話題を…」

<ヽ`∀´>「…この辺は精霊が多いニダ?」

('A`)「いや、そういうわけでもない。この辺だとロマネスクと」

( ФωФ)「村のジーアスだけじゃな」



57: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 12:00:35.96 ID:htuIuD9B0
<ヽ`∀´>「…ウリの国には精霊なんていなかったニダ」

('A`)「それが普通さ、むしろ二人もいるこの辺がおかしいんだ」

( ФωФ)「…反論できん」

<ヽ`∀´>「…変な奴らニダ」

<ヽ`∀´>「…」

<ヽ`∀´>「あ」

('A`)「ん」

<ヽ`∀´>「そうニダ!城を探検しに来たんだったニダ!」

('A`)「…あーそうだっけ」



58: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 12:01:41.20 ID:htuIuD9B0
<ヽ`∀´>「早速案内しろニダ!」

('A`)「…探検なのに案内が必要とな?」

<ヽ`∀´>「細かいこと気にするなニダ!しろニダ!」

( ФωФ)「…お前もなかなか変な奴じゃのう」

<ヽ`∀´>「はーやーくーしーろー!」

┐('A`)┌ 

┐( ФωФ)┌



60: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 12:03:14.20 ID:htuIuD9B0

    コノシロハヨンカイマデアッテジャナ

                       ニダ!タンケンシガイガアルニダ!

オレタチイルジテンデタンケンジャナイダロ…
                    ダマレニダ!

                                    …ダメダ、メンドイ

ニダ!?
            ドクオ、アトハマカセタ

エ…ジャアオレモネル…

        オマエハダメニダ!

                               …ニカイカラヨンカイマデゼンブシンシツデス

   ハショルナニダ!          トイレハドコニダ?

                トイレトカソトダロjk

                                ナン…ダト…?



61: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 12:05:58.15 ID:htuIuD9B0
─ハン国

 王
( `ハ´)「…あいつはまだ見つからないニダ?」

大臣「…はっ、部下の者が国中を探しているのですが…」

 王
( `ハ´)「もう一週間ニダ、いつまで待たせるニダ」

大臣「…捜索隊を増やし、国内及び国外の捜索をさせますニダ」

 王
( `ハ´)「国民にも捜索させろ、見つけた者には減税の報酬で釣れ」

大臣「わかりましたニダ」



62: ◆8ucKZ4ro3. :2009/03/07(土) 12:07:53.30 ID:htuIuD9B0
 王
( `ハ´)「全く…貴様らの警備はガキ一人見張ることもできないニダか」

大臣「…申し訳ありませんニダ」

 王
( `ハ´)「使えん奴らニダ…」

 王
( `ハ´)「…ニダーめ…」



 第十二話      吸血<前編>    終



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