('A`)と怪異のようです

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:35:38.92 ID:9LD0V53t0
どうもバッドエンドです本当にありがとうございました。
コンティニューしますか?

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:37:18.97 ID:FDv0mz57O
する!する!

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:37:19.82 ID:RI9/qahsO
こんてにゅうして欲しいです><



143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:39:07.68 ID:9LD0V53t0
1、言う


(; A )「あの、棺桶死さん…」

【+  】ゞ゚)「呼び捨てでいい」

(;'A`)「オサムさん」

頭痛が痛い。ふざけてる場合じゃないけど、頭の片隅でふざけ続けないと発狂しそうだ。
俺は息を吸って、吐いて、もう一度、吐き出す息と共に言葉を紡ぐ。

(;'A`)「今、この、部屋って、」

【+  】ゞ゚)「ああ」

オサムさんは、俺の言いたい事を察してくれたようだ。
そして、絶望的な事を言ってくれた。




【+  】ゞ゚)「そう、『この部屋』だ」



145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:42:36.02 ID:9LD0V53t0

ぐらぐらする。頭痛で熱も併発されたのか? 糞喰らえ。
視界が回転する。薄暗い暗色だらけの部屋。回転してるのか?

【+  】ゞ゚)「それでも君は、君と、その身近な人は、君の永遠を望んでいないようだ」

激しい頭痛で思考力が奪われる。
いいや、思考力があっても、きっと俺は、オサムの言葉の意味を理解出来ない。

そのまま、ぐるぐると回る世界と共に、俺の意識は暗転した。
















目覚めた時には、何故か肉が目の前にあった。



147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:45:48.25 ID:9LD0V53t0

(゚A゚)「妖怪肉達磨が!」

( ^ω^)「プレスしてやろうか」

('A`)「すみませんでした」

肉がどけると、見慣れた天井が見えた。
俺の部屋、上の階の住人が水漏れを起こし、染みのついた汚い天井。
いつもは怒りと共に見上げてた天井だが、この時ばかりはほっとした。

( ´_ゝ`)「お、起きたか」

兄者は、何故か風呂桶を手にしている。
甚平を着ているその姿と相俟って、なんだか時代劇のエキストラのようだ。

( ´_ゝ`)「ほれ」

べしょんと顔に濡れタオルを乗せられる。
いきなり何すんだ。ふざけんな糞池沼が。

(#'A`)「絞れ馬鹿野郎!」

優しい俺は、兄者が差し出した桶で水を絞った後、兄者に向かって投げた。
避けやがった。この至近距離で。



149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:50:10.11 ID:9LD0V53t0

( ´_ゝ`)「ぶっ倒れてたから心配してみれば、元気じゃないか」

( ^ω^)「何事もないほうがいいお」

('A`)「あー」

説明は聞いてないが、二人の言葉で大体理解する。
つまり、あの地下室かどっかで、ぶっ倒れてた俺を兄者か内藤が見つけたんだろう。

オカルトではいいほうだ。
行方がわからなくなって、そのままとか。
死体で帰ってきたり、発狂するよりは大分いい。

('A`)「倒れてたって、何処で?」

それでも一応、話を進める為に聞く。

( ^ω^)「地下室で見つけたんだお」

内藤が見つけてくれたのか。

('A`)「ありがとう」

見つけてくれなかったら、俺は今頃、

                                                   考えたくもない。



151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:53:22.72 ID:9LD0V53t0

('A`)「…そう言えば、あの子は見つかったのか?」

内藤の表情が曇る。
ああ、やっぱりか。

( ^ω^)「全部、探したんだお。あの後三人応援を呼んで、五人で」

なんだよ。やっぱり頼れる奴がいたんじゃねーか。

('A`)「俺が居た場所も調べたか?」

( ´_ゝ`)「ああ、地下室はドクオがいた部屋で行き止まりだったがな」

( ^ω^)「だおね。他に部屋もなかったし、本当に何もない部屋だったお」

('A`)「そっか」

つまり、あのオサムも、扉も、会話も、俺の見た幻影だったのだろうか。
点滅する蛍光灯も、暗色の部屋も、錆びたドアノブも、全部。

('A`)「…親御さんは?」

内藤の説明を受けながら、俺は右から左へ受け流す。
考えたくなくて、言葉を聞きたかったけど、どうも意識がそっちのほうに向いてしまう。
俺は、面倒事には首を突っ込まないタイプだと思っていたのだが。



153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:57:28.98 ID:9LD0V53t0

( ^ω^)「ドクオ、聞いてるかお?」

('A`)「ああ、うん」

曖昧な返事だったが、内藤は説明をそのまま続けてくれた。

( ^ω^)「それで、父親のほうは今日警察に相談する事にしたらしいお
      色々後ろめたい事があったみたいだけど、妻の命に比べれば、だとお」

('A`)「素敵な夫婦愛だな」

( ^ω^)「お」

言ってしまってから、今の言葉は皮肉と捉えられたか、と後悔した。
もっと考えてから発言すべきなのだろうが、俺はこんな所で頭が回らない。

('A`)「円満ではないな…」

弁解も撤回する気も起きなかったので、そのまま言葉を続ける。
窓からは、夕日が差し込んでいた。



154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/07/15(水) 22:59:29.94 ID:9LD0V53t0

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松の木の枝に、縄をかけている男がいました。
それを見た通りすがりは、まさか命を捨てる気なのか、と思いました。

引き留めようと声をかけます。
それに人は応えました。

「俺ってばマジリスペクト」

そう言って、人は首に縄をかけ吊りました。
通りすがりは、人を引き留める事が出来ませんでした。

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2” 『希望を持って覗く事』
                     おしまい



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