( ´_ゝ`)はお菓子をごちそうするようです
- 75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:28:08.12 ID:46jwtoC10
お菓子屋さんのお向かいには、お花屋さんがありました。
お花屋さんの店長さんは、とてもかわいらしく、こころのやさしいひとでした。
そんな店長さんですから、とうぜんたくさんのひとが好きになりました。
いま、お菓子屋さんのまどから、お花屋さんの店長さんをみている男のひとも、
たくさんのひとの内のひとりです。
( ´_ゝ`)はお菓子をごちそうするようです 2
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:31:04.51 ID:46jwtoC10
('A`) 「ああ、花になりたい」
お客さんは、ほおづえをつきながら呟きました。
ふたりの店長さんは、いつものことなのでお客さんを気にしません。
('A`) 「ああ、花になればいつでも彼女の側にいられる。 彼女に微笑んでもらえる。
彼女がしゃがんだらパンツが見えるかもしれない。 ああ、羨ましい」
ですけど、今日のお客さんはどうしたことか、あぶない独り言をもらしてしまい、
それをきいてしまった近くの席の女の子はおそろしくなって、
たのんだお茶をのむまえに、そそくさとお店をでていってしまいました。
このことにはさすがの店長さんもだまっていられませんでした。
- 78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:34:04.20 ID:46jwtoC10
(´<_` ) 「お客様、欲望は口に出さないよう、お願いします」
('A`) 「ああ、パンツになりたい」
お客さんはきいてくれませんでした。
これを見ていたもうひとりの店長さんは、お客さんにいいました。
( ´_ゝ`) 「お客様、パンツにしてあげることは出来ませんが、花にしてあげることなら出来ますよ」
お客さんは店長さんのほうをふりかえりました。
('A`) 「mjd?」
( ´_ゝ`) 「mjd」
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:37:04.68 ID:46jwtoC10
うれしくなったお客さんは、すぐさま店長さんのもとにかけよります。
('A`) 「どうすればいいんだ?」
お客さんのようすは、ひっしです。
これもお花屋さんの店長さんのぱんつが見たいがためかとおもうと、
もうひとりの店長さんはなんだか目がしらがあつくなりました。
店長さんは、お客さんにお菓子をさしだしました。
ちいさくて、まあるくて、いろいろないろの、お花のようにかわいらしいお菓子。
( ´_ゝ`) 「マカロンです」
- 84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:40:05.25 ID:46jwtoC10
('A`) 「マカロン?」
いつもコーヒーしかたのまないお客さんは、こんなお菓子をみるのははじめてでした。
ですけど、このかわいらしいお菓子は、どこかお花屋さんの店長さんににていて、おもわず
ほおがゆるみました。
('A`) 「これをどうすればいいんだ」
( ´_ゝ`) 「食べて下さい」
お客さんはいわれたとおりに、お菓子をたべました。
まるでさとうのように、あまいあまいお菓子です。
お花屋さんの店長さんによくにあう、ぴんくいろのお菓子は少しいちごの味がします。
お花屋さんの店長さんをたべているみたいだ。
お客さんはじゅうぶんあじわってたべました。
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:43:18.58 ID:46jwtoC10
(´<_`;) 「なんだか気持ち悪い顔をしていたが・・・」
もうひとりの店長さんはすこしとまどっていましたが、もうひとりの店長さんは
お菓子のようにかわいらしいたねになった、お客さんをつまみあげました。
( ´_ゝ`) 「弟者、植木鉢買ってきて」
(´<_`;) 「はあ・・・」
店長さんはためいきをつくと、お向かいのお花屋さんへむかいました。
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:46:03.00 ID:46jwtoC10
※
いっしゅうかんご、植木ばちにきれいなお花がさきました。
だれもみたことがないような、めずらしい、お客さんのことなどすこしもかんじさせない、
かわいらしいお花です。
そんなお花がちょうどきれいにさききった日、お花屋さんの店長さんがやってきました。
从'ー'从 「こんにちわぁ〜」
のんびりとしたお花屋さんの店長さんのえがおは、どんなお花にも負けないくらいに
かわいらしいです。
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:49:13.25 ID:46jwtoC10
そんなお花屋さんの店長さんのらいてんに、店長さんはいそいでお客さんのお花を
ちいさなかわいらしい花束につくりました。
( ´_ゝ`) 「もうすぐご結婚されるそうですね。 おめでとうございます。
こちら、お客様からのファンの方から、プレゼントとを預かっています」
どうぞ、と店長さんはお花屋さんの店長さんに、花束をわたしました。
从*'ー'从 「わぁ、かわいい〜 でもファンだなんて、ちょっと照れちゃいます〜」
お花屋さんの店長さんは、花束よりもかわいらしく、すこしはずかしそうにほほえみます。
店長さんはそんなようすをみて、お客さんに、よかったですね、とこころのなかでいいました。
- 92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:52:11.05 ID:46jwtoC10
※
お花屋さんの店長さんは、いちごのケーキと紅茶をいっぱいのんでかえっていきました。
そのむねにはお客さんの花束がいて、すこしうらやましくもおもいました。
(´<_` ) 「兄者、あの花は?」
( ´_ゝ`) 「花屋に渡したぞ」
(´<_`;) 「切ったのか?」
( ´_ゝ`) 「? うん」
店長さんは、もうひとりの店長さんがどうしてあわてているのか、わかりません。
(´<_`;) 「あれって、客、切ったら死ぬ ・・・んじゃない、の?」
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`) 「でも、ほら。 根っこと茎、残ってるし」
(´<_`;) 「・・・・・・」
- 96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/09/29(火) 16:56:02.77 ID:46jwtoC10
それからというもの、このお菓子屋さんには
茎がすこしだけはえた植木ばちがあるようになりました。
( ´_ゝ`)はお菓子をごちそうするようです 2 おわり
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