( ^ω^)がBLの世界にきたようです。
- 6: 鯨 ◆Kujira/tHU :2006/12/08(金) 19:44:36.12 ID:SUzkbZ7w0
智之「おにいちゃん…手、痛いよ…」
(;^ω^)「あ……ごめんだお」
力をいれて掴んでいたのか、痛みに眉をよせる智之。
僕が慌てて手を離すと、握った痕が赤くなっている。
(;゚ω゚)「痛そうだお…」
智之「んーん、大丈夫……っわぁ!?」
智之が驚いた声をあげた。
僕が智之の赤くなった手首を舐めたからだ。
痛々しい痕にねとりと舌を這わすと、智之は恥ずかしいのか体を捩り僕から逃げようとした。
( ゚ω゚)「暴れちゃ駄目だお、お粥が…」
智之「あっ…!」
- 8: 鯨 ◆Kujira/tHU :2006/12/08(金) 20:05:01.80 ID:SUzkbZ7w0
智之の体をお粥から避けるために抱き寄せた僕は、バランスを崩しそのままベッドに倒れた。
智之が僕の体の上にうつ伏せに倒れ、僕がそれを抱きかかえている体勢だ。
トクトクと智之の心臓が脈打つ音が聞こえてくる。
( ゚ω゚)「とも、すごく軽いお、ちゃんとご飯食べてるのかお?」
智之「た…食べてるよ……」
智之の細い体を触りながら問う。
目の前にある智之の顔がさらに赤くなり、僕を直視できないのか視線をそらしてしまった。
( ゚ω゚)「とも?」
智之「ぼ、僕もう部屋に戻るよ、そろそろ眠いし…」
- 19: 鯨 ◆Kujira/tHU :2006/12/08(金) 20:39:02.73 ID:SUzkbZ7w0
智之が僕の胸に両手をつき起き上がろうとする。
僕はそれを引き止めるように腰を掴み、言った。
( ^ω^)「ここで寝ればいいお」
智之「え?…でもおにいちゃんの邪魔になるよ…」
( ^ω^)「平気だお、ベッド広いし」
智之「それに…雅之が一人で可哀想…」
智之と雅之は二人一緒の部屋で寝ている。
今も雅之は一人で寝てるんだろう、僕と智之がこうしていることも知らずに…。
そう思うと智之同様心が痛んだ。
( ^ω^)「わかったお」
智之「うん、ごめんねお兄ちゃん」
( ^ω^)「でもそのかわり…」
智之「?」
( ^ω^)「おやすみのキスだお」
- 26: 鯨 ◆Kujira/tHU :2006/12/08(金) 21:18:44.88 ID:SUzkbZ7w0
体を起こし膝の上に智之を座らせる。
智之は何をされるのかと体を硬くしてしまっていた。
緊張をほどくように頭を優しくなで、頬に手を添える。
ぴく、と智之の肩が揺れ、怯えた目が僕をじっと見てきた。
智之「おにいちゃん…?」
( ^ω^)「おやすみ、とも…」
智之「んっ……」
智之の赤く柔らかい唇へと口付ける。
反射的にぎゅっと目を閉じた智之は、怖いのか僕の腕にしがみついていてとても可愛らしかった。
智之は目を閉じたまま僕の腕の中にいる。僕がまだキスを続けると思ってるのだろう。
それなら、と思い再びキスをしようとした時、僕は視線に気づいた。
(;^ω^)「雅之……」
智之「っえ…?」
雅之「………何、してんだよ…」
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