( ^ω^)ブーンがJ( 'ー`)しカーチャンに親孝行をするようです

  
42: VIP足軽q :2006/11/27(月) 16:10:23.21 ID:HtjRWYsh0
  
先日の一件があけ、無事入園を果たしたブーン
夏が顔を見せる暑い日、事件は起こった

(*゚ー゚)  「それじゃ、ブロックで遊びましょう」

(=゜ω゜) 「なぁブーン、こんなガキみたいなことやってられないよな。投げあいっこしようぜ」

(; ^ω^) 「え・・・でも起こられるお。言うこと聞かないとだめだお」

(=゜ω゜) 「固いことこと言うな。ほら、いくぞ」

ブーンは半強制的に投げあいをやらされた
しぃ先生も人数の多さからかはじめは目に付かなかった


(=゜ω゜) 「次は本気で行くぞ・・てい」

(; ^ω^) 「あ・・・」

ブーンはとりそこねてしまい、他の園児の頭に直撃した



  
43: VIP足軽q :2006/11/27(月) 16:19:10.30 ID:HtjRWYsh0
  
( <●><●>) 「・・・びぇ ぶぇ」

急いで駆け寄っていくィョゥとブーン

(=゜ω゜) 「おま・・避けろよ ていうか、泣くなよ 頼むから泣くな」

( ^ω^) 「だ・・大丈夫かお?ごめんだお」

(*゚ー゚) 「あれ?どうしたの・・って泣いてるじゃない! あなたたちなにしたの!」

(=゜ω゜) 「(やべぇ・・)えっと、なんかブーンが急にブロックを投げはじめて
      急にこっちに投げたから取れなくて、こいつの頭に当たった・・」

(; ^ω^) 「(は・・話が違うお、僕はやってないお!)」

(*゚ー゚) 「でも、ィョゥ君はとめようとしなかったのね。二人ともしばらく外に出てなさい」



  
45: VIP足軽q :2006/11/27(月) 16:26:17.70 ID:HtjRWYsh0
  
(  ^ω^) 「なんでこんなことになったんだお・・」

一階に部屋のあるブーンのクラスは、廊下は野外にあり、
文字通り「外」に出されていた。中からは園児たちの楽しい声がする

(=゜ω゜) 「おもしろくないな・・早く帰って北斗の拳みたいのに
      なぁ、いつになったら入れるんだろうな」

(  ^ω^) 「反省してたら、すぐ入れてくれるに違いないお。ちゃんと謝ればいいお。」

ブーンが言い終えると同時に、窓が音を立てた

(*゚ー゚) 「二人とも、言うことはない?」

(=゜ω゜) (  ^ω^) 「ごめんなさい だお」 

(*゚ー゚) 「危ないからもうあんなことしちゃだめよ。それじゃ、ィョゥ君だけ入りなさい」

(  ^ω^) 「!!!!!!!!」



  
48: VIP足軽q :2006/11/27(月) 16:32:30.43 ID:HtjRWYsh0
  
(;^ω^) 「な・・なんでだお、先生」

(*゚ー゚) 「ブーン君は言いだしっぺだし、当てた本人だからもう少し反省してなさい」

(;^ω^) 「そんな・・僕はやってないお。みんなと遊びたいお」

(*゚ー゚) 「やってないなら、どーして最初に言わないの。もう少し我慢しなさい」

そう言い残し、ィョゥをつれてしぃ先生は再び部屋に入り園児たちの世話をやいていた

( ^ω^) 「酷いお・・。僕はやってもないし、やりたくもなかったのに。
      こんなこと・・あんまりだお」

そのとき、ブーンの中には今までに感じたことない熱いものが煮えたぎっていた

(=゜ω゜) 「(悪いことしたな・・ブーンに謝らなきゃ。その前に・・)先生、あの。」

(*゚ー゚) 「うん?どうしたのィy・・・」   次の瞬間

「ガシャーン!!!!!」



  
55: VIP足軽q :2006/11/27(月) 16:48:46.80 ID:HtjRWYsh0
  
(*゚ー゚) (=゜ω゜) ( <●><●>) 「!!!!!」

みんながいっせいに音をする方向を見ると
普段見慣れている、丁度半分から下がすりガラスの上段
そこに漫画のふきだしのような穴が空き、足元にはガラスが散乱していた
そしてその向こうには大人用の大きなカサを逆に持って泣き出しそうなブーンがいた

(; ^ω^) 「はぁ・・はぁ・・あう・・あ・・」

(*゚ー゚) 「・・・みんな、怪我はない?ちょっと待ってなさい」

しぃ先生はそういうと別の窓から外に出て、ブーンによっていった

(*゚ー゚) 「・・・・・」

(; ^ω^) 「あうあ・・う・・ぐ ぐす ぐず ぶえ」

ブーンは泣き出していた。自分がなぜこんなことをしてしまったのか
駆けつけてくる他の先生や、こっちをみるほかの園児。そして
今までにみたことない状況になっている、普段見慣れているガラス
頭の中に入る込むいろいろな感情に浮かび上がる思い
その全てが一緒くたになり、もはや泣くこと意外できなくなっていた

(*゚ー゚) 「・・・・・怪我は、なかった?」



  
58: VIP足軽q :2006/11/27(月) 16:54:33.29 ID:HtjRWYsh0
  
しぃ先生の言葉の後のことは所々しかしか覚えていない
その後、いつも横からしかみていなかった先生の集まる部屋
そこでずっと下を向いていた。覚えてるのはカーチャンがきた時

J( 'ー`)し 「本当に・・ご迷惑を・・」

/^^\ 「いえいえ、子供は時々大人に理解できない行動をとるときがあります
      それを理解しようとする・・わからなかったとしても、その姿勢を子供はみています
      一緒になってあげることが、大切なんです。きっと。私はそう思っとります
      なので、あんまり怒ってやらんでくださいな。」

J( 'ー`)し 「はい・・ごめんなさい。 今日は本当に・・」

カーチャンと、山みたいな顔をしていた先生が話していた
そしてカーチャンは自分がやったわけでもないのにごめんなさいといっていた
カーチャンのごめんなさいを聞くたびに、ブーンはまた泣き出しそうになっていた



  
64: VIP足軽roop :2006/11/27(月) 17:05:00.19 ID:HtjRWYsh0
  
時計の針は、丁度お迎えの時間を示した頃だった

J( 'ー`)し 「この子にもしっかりいっておきますので・・。さようなら」

(*゚ー゚) 「さようなら。 ブーン君、明日も元気にきてね」

( ^ω^) 「はいだお・・先生、ごめんだお。」

そういうとブーンとカーチャンはゆっくりとした足取りで帰っていった

(*゚ー゚) 「私も過ぎたところがありました・・すいませんでした」

/^^\ 「そんなことはありません。しぃ先生は、他の先生に見習ってほしいぐらいですよ
      園児一人一人に対して、まるで我が子のように熱心になる。」

しぃ先生は複雑そうな顔をして答えた

(*゚ー゚) 「だからこそ、今回はこんなことになってしまったかもしれませんね」

/^^\ 「しぃ先生は今までどおりでいいんですよ。
      ただ、別れが余計に寂しくなるかもしれませんね」

(*゚ー゚) 「・・・後半年・・ですね。」



  
65: VIP足軽roop :2006/11/27(月) 17:15:09.20 ID:HtjRWYsh0
  
あのときの感情は怒りの一言で済ませられるものではなかった
ブーンは先生に勘違いされたことに対してはさほど気にしてはおらず
むしろ、仲間はずれにされていることのほうが嫌だったのだ
普段からカーチャン、トーチャンのいないブーンは、一人に慣れてしまっていた

( ^ω^) J( 'ー`)し  「・・・・・・」

入園後は毎日が楽しかった
沢山友達がいて、賑やかで、刺激的で
だからこそ、ああやって一人ぼっちになることは耐えられなかった
もう二度と一人で暮れる夕日を見ながら飛行機を飛ばすのは嫌だった
築いたホームに似たものが崩れるのが、恐かった

( ^ω^) 「・・・カーチャン」       

J( 'ー`)し 「なに?」

二人の手はしっかりとつながれていた。母の手は力強かった
カーチャンはしっかりとこの子を育てようと、改めて思った
そして、自分に対してなぜか。怒りのようなものを感じていた



  
67: VIP足軽roop :2006/11/27(月) 17:26:58.17 ID:HtjRWYsh0
  
( ^ω^) 「ごめんだお・・」

J( 'ー`)し 「あなたはさっき謝ったから、もう謝らなくていいのよ。」

( ^ω^) 「これ・・今日みんなと作ったんだお。紙ヒコーキ。
      カーチャンの好きなピンク色で作ったんだお あげるお。」

J( 'ー`)し 「・・・・ありがとう」

その夜、ブーンは生まれて初めて夢というものを見た
家族水入らずで色々なところを飛び回る、楽しさに溢れた。
普段夢をみないせいか、それは現実と間違えるほどだった
ただ、家族が乗っているその足元の紙飛行機を除いては・・。



戻る3話