( ^ω^)ブーンがJ( 'ー`)しカーチャンに親孝行をするようです

  
70: VIP足軽roop :2006/11/27(月) 17:47:06.20 ID:HtjRWYsh0
  
( ^ω^) 「・・・・お?」

J( 'ー`)し 「あら、おきたの。おはよう」

( ーωー) 「スー・・スー・・・」

J( 'ー`)し 「・・・おやすみ」

ブーンは酷く疲れていた
無理もない。丸一日以上母の横で目を覚ました状態だった



  
82: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 21:15:10.45 ID:HtjRWYsh0
  
そんなこんなで無事に卒園式を迎えたブーンだった

( ^ω^) 「あーうーあうーあーうーあうー♪」

式では元気一杯の園児の歌声がホール全体に響く

( ^ω^) 「あうーあー・・・」

(=゜ω゜) 「おいブーン、しぃ先生みろよ」

(*゚ー゚) 「・・・・・・・」

園児からは横顔しか見えないが、しぃ先生が少し俯いていた
カーチャンもそうだったが、なんでみんな悲しくなくても泣くんだろう
ブーンは疑問に思いながらも、さっき以上に大きな声をだした



  
86: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 21:32:23.15 ID:HtjRWYsh0
  
クラスに戻るとしぃ先生はいつもと変わらぬ
園児に負けないぐらいの大きな声で話し始めた

(*゚ー゚) 「それじゃ・・みんな元気でね」

子供らしい はーい という声、中には泣いている親もいた
その後、徐々に部屋から人がいなくなり始めた頃

( ^ω^) 「先生・・」

(*゚ー゚) 「どうしたの?ブーン君」

( ^ω^) 「あの・・ガラスのこと、きちんと謝りたいんだお ごめんだお」

(*゚ー゚) 「ふふ、ブーン君は優しいのね」

しぃ先生は本当にうれしそうに笑っている

(*゚ー゚) 「でもね・・優しいだけじゃダメなときもあるのよ」



  
87: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 21:38:00.69 ID:HtjRWYsh0
  
( ^ω^) 「どうしてだお?優しいのがダメなのかお?」

(*゚ー゚) 「ううん、優しいのはいいことよ。先生もいつもいってるものね。」

(;^ω^) 「お?おっおっ?どういうことだお・・よくわからないお」

(*゚ー゚) 「君は君らしくありなさい   少し難しいかしら。」

ブーンは途中から先生の言っていることがわからなかった
優しくしなさい?でも優しいだけじゃダメ?イイ?
そんなやりとりを隣でカーチャンが聞いていた

J( 'ー`)し 「先生・・ありがとうございました」

(*゚ー゚) 「お母さんこそ、子は親に似る・・優しいお母さんで羨ましいです」

J( 'ー`)し 「そんなことは・・。それでわ、そろそろ行きますね」

( ^ω^) 「先生、バイバイだおー!また年賀状書くおー!!」

(*゚ー゚) 「うん・・バイバイ・・ またね。」



  
89: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 21:50:54.25 ID:HtjRWYsh0
  
その数分後、職員の集まる部屋

/^^\ 「フッジsー・・もとい、藤原紀香も結婚して、しぃ先生も結婚ですか・・」

(*゚ー゚) 「富士山先生、どうもお世話になりました」


/^^\ 「礼を言われるようなことはなにも・・。お幸せに
      またあなたのような先生をさがさなければいけませんな ははは」

こうしてしぃ先生の、最後のクラス会は終わった
今から始まる生活とは正反対の・・そう、まるで
初恋が終わったときのような複雑な気持ちで。

一方こちらは帰り道
ブーンは棒付きキャンディーを舐めていた



  
92: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 21:55:21.96 ID:HtjRWYsh0
  
J( 'ー`)し 「ブーン・・さっきの先生の言ったこと、覚えときなさい」

( ^ω^) 「んぐ・・チュバ え、なんか言ったかお?」

J( 'ー`)し 「ううん、なんでもないの。それより小学校でも友達沢山できるといいわね」

( ^ω^) 「できるお。保育園でも、いっぱいいたお。」

J( 'ー`)し 「そうね・・家は狭いから、呼べないものね ごめんね。」

( ^ω^) 「いいんだお、僕外で遊ぶの好きだお。」

そんなことを言っているうちに二人は家に着いた
卒園証書や、先生の手紙入りのアルバムを整理し
いつもとかわらぬ食卓、そして少し変わった一週間だけの
春休みを過ごすことになった



  
94: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 22:05:44.11 ID:HtjRWYsh0
  
ブーンが休みの間、近くの土手を散歩したり
カーチャンの職場を見学しにいったりと、ブーンは楽しい日々を過ごしていた
そして小学校の入学式が目前に迫りつつあった

J( 'ー`)し 「長岡さん、ありがとうございます。」
  _
( ゚∀゚) 「お構いなく、去年家の息子の着た物でよければ はは」

J( 'ー`)し 「これで明日ブーンも胸を張って入学式にでられます」
  _
( ゚∀゚) 「息子の晴れ舞台ぐらい、どこの親は華々しくさせてやりたいと思うものですね はは」

その後一礼をし、家に帰るカーチャン
  _
( ゚∀゚) (そうか・・もうそんな年なんだな。これからも大変ですぞ・・はは)




  
99: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 22:21:53.26 ID:HtjRWYsh0
  
J( 'ー`)し 「ブーン、明日は準備で早く起きなきゃいけないからもう寝なさい」

( ^ω^) 「はいだお・・ってまだ7時だお!ドラゴンボールが!ブゥが!」

J( 'ー`)し 「ビデオとっといてあげるから、大丈夫よ。」

( ^ω^) 「わかったお・・お休みだお。」

 

     ____
    /l┌――┐!      _
    l | |    | |    |[ニ:|ニ|
    `l└――┘!     ||
 J( 'ー l`l´ ̄ ̄ ̄|     /|\
 ( つ ∩ ̄ ̄ ̄     / |  \
 と__)__)            /  |    \
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103: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 22:30:49.59 ID:HtjRWYsh0
  
J( 'ー`)し 「ビデオもとったし・・そろそろ始めようかしら」

カーチャンは長岡にもらったセーター調のジャケットを
ブーンの背丈に直し始めた。一縫い一縫い丁寧に。

J( 'ー`)し 「友達・・できるかしらね。」

母はいつでも子が心配なものだ
そんなころ寝室でブーンはうなされていた

(;^ω^) 「う・・ん うぇ・・ぅ・・ 気持ち悪いお」

ブーンは昔から緊張すると気分が悪くなる体質だった
保育園に入学したとき、楽しさでいっぱいだったのだが
団体の中で色々なことを学び、成長したせいだろうか
今回はかなり酷かった

(;^ω^) 「カーチャン・・気持ち悪いお・・ぅ・・ぅぇ」

J(;'ー`)し 「大丈夫?ブーン・・早くトイレn・・」



  
104: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 22:36:28.92 ID:HtjRWYsh0
  
次の瞬間、ブーンは体をビクンと動かすと
口から夜食べた物を嘔吐してしまった

(;^ω^) 「うぶ・・ぼぇ ぼぁぇ・・」

J( 'ー`)し 「あら・・」

(;^ω^) 「う・・ごめんだお・・ごほ、ごめんだお。カーチャン」

ブーンは半泣きになりながら謝っていた

J( 'ー`)し 「気にしなくていいから 口、ゆすいできなさい。」

ブーンは言われるままに台所にいった
カーチャンは何も言わず処理をしていた。

ブーンが戻ってくる頃には床はきちんと拭かれ
光沢を放っているかのようだった フローリングが幸いした



  
107: ◆QueeniallQ :2006/11/27(月) 22:41:49.86 ID:HtjRWYsh0
  
J( 'ー`)し 「あなたは・・昔からそうね。緊張すると気分が・・。」

(;^ω^) 「どうしてなんだお・・楽しいはずなのにだお」

カーチャンは静かにブーンを抱き寄せた

J( 'ー`)し 「大丈夫よ 大丈夫。私の子供だもの。友達もいっぱいできるよ
       勉強もしっかりやればついていけるよ。先生もいい人よ。」

( ^ω^) 「カーチャン・・」

J( 'ー`)し 「大丈夫よ」

そういってブーンの頭をなでると、ブーンは自分から
おやすみだお と一言行って再び寝室に戻っていった
ブーンの優しすぎるところが、裏目に出ないだろうか
カーチャンはそんなことを考えながら、解れかかった糸を縫い始めた

ブーンはその夜、母の暖かさに包まれて眠りについた



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