( ^ω^)ブーンがJ( 'ー`)しカーチャンに親孝行をするようです
- 271: VIP足軽flash : 2006/11/30(木) 11:32:38.84 ID:97hKlOMA0
- ( ;^ω^) 「う・・ぅ ぉ?ぉ・・」
J( 'ー`)し 「ブーン?大丈夫・・?」
( ^ω^) 「ぉ・・ぉぅ スー・・スー」
ブーンは少しうなされていたようだ
今度はどんな夢をみているのだろう
(=゚ω゚) 「おいブーン 早くかえるぞ」
( ・∀・) 「今日も帰ったらマリカーだな」
J( ^ω^) 「ちょっとまってだお・・今行くお!」
この地域の小学校は、分団という制度が採用されており
地区ごとに男女あわせ大体10〜20人ほどの人数で登校している
そのおかげかブーンは友達もたくさんできた
特にブーンの地区にいる、モララーは、学年でも注目をあびる
カリスマ性をおびた人間だった。
- 273: VIP足軽flash : 2006/11/30(木) 11:39:44.91 ID:97hKlOMA0
- (=゚ω゚) 「しかしお前、髪の毛すごい伸びたな キムタツの真似か?」
J( ^ω^) 「そういうわけじゃないお、なんとなく伸ばしてるんだお
僕のほうが早かったお。まねしたのはあっちだお」
( ・∀・) 「ははは、そりゃあいいな。流行の最先端ってやつだ!」
ブーンは三年になっていた。この頃になると子供はそれぞれの
個性が出始め、様々なことにも興味を持つようになる
そんな中でもブーンは髪を伸ばし縛るという
当時の男児としては一風変わった髪型をしていた
同時期に人気アイドル木村達也も同じような髪型をしていたか
それをまねするのは美容師かイケメンの一部ぐらいだった
(=゚ω゚) 「うお・・そりゃ うあ!ダッシュ板乗り損ねた」
J( ^ω^) 「ィョゥ君・・ここはいただきだお!」
- 274: VIP足軽flash : 2006/11/30(木) 11:46:22.69 ID:97hKlOMA0
- 当時家庭用ゲームの発達により外で遊ぶ子供は徐々に数を減らしていた
ブーン達もそんな中の一組であった。そんな中ゲームがうまい=あこがれ
のような方程式も少しずつできつつあった
( ・∀・) 「じゃあ次は俺とだな、ブーン」
J( ^ω^) 「今日こそは勝つお・・モララー君!」
(=゚ω゚) 「一周差・・・・どうして俺はこんなに下手なんだ・・」
モララー、ブーンは学校でも話題になるほどのゲームの腕前だった
特にモララーは顔、勉強、運動、そしてもう一つの新たな要素
「ゲーム」においてもその才を発揮していた。
( ・∀・) 「お・・ブーン、日に日にうまくなってるな」
J( ^ω^) 「モララー君に勝つために毎日特訓してるお!」
一方のブーンはというと、ゲームこそ秀才的であったが勉強はてんで駄目だった
ゲーム機はというと、トーチャンが会社の同僚にもらってきたとかで気づけば家においてあった
- 1 : VIP足軽flash [sage] : 2006/11/30(木) 11:52:24.91 ID:97hKlOMA0
- ( ;^ω^) 「う・・ぅ ぉ?ぉ・・」
J( 'ー`)し 「ブーン?大丈夫・・?」
( ^ω^) 「ぉ・・ぉぅ スー・・スー」
ブーンは少しうなされていたようだ
今度はどんな夢をみているのだろう
(=゚ω゚) 「おいブーン 早くかえるぞ」
( ・∀・) 「今日も帰ったらマリカーだな」
J( ^ω^) 「ちょっとまってだお・・今行くお!」
この地域の小学校は、分団という制度が採用されており
地区ごとに男女あわせ大体10〜20人ほどの人数で登校している
そのおかげかブーンは友達もたくさんできた
特にブーンの地区にいる、モララーは、学年でも注目をあびる
カリスマ性をおびた人間だった。
- 2 : VIP足軽flash : 2006/11/30(木) 11:52:47.00 ID:97hKlOMA0
- (=゚ω゚) 「しかしお前、髪の毛すごい伸びたな キムタツの真似か?」
J( ^ω^) 「そういうわけじゃないお、なんとなく伸ばしてるんだお
僕のほうが早かったお。まねしたのはあっちだお」
( ・∀・) 「ははは、そりゃあいいな。流行の最先端ってやつだ!」
ブーンは三年になっていた。この頃になると子供はそれぞれの
個性が出始め、様々なことにも興味を持つようになる
そんな中でもブーンは髪を伸ばし縛るという
当時の男児としては一風変わった髪型をしていた
同時期に人気アイドル木村達也も同じような髪型をしていたか
それをまねするのは美容師かイケメンの一部ぐらいだった
(=゚ω゚) 「うお・・そりゃ うあ!ダッシュ板乗り損ねた」
J( ^ω^) 「ィョゥ君・・ここはいただきだお!」
- 3 : VIP足軽flash : 2006/11/30(木) 11:54:34.70 ID:97hKlOMA0
- 当時家庭用ゲーム普及により外で遊ぶ子供は徐々に数を減らしていた
ブーン達もそんな中の一組であった。そんな中ゲームがうまい=あこがれ
のような方程式も少しずつできつつあった
( ・∀・) 「じゃあ次は俺とだな、ブーン」
J( ^ω^) 「今日こそは勝つお・・モララー君!」
(=゚ω゚) 「一周差・・・・どうして俺はこんなに下手なんだ・・」
モララー、ブーンは学校でも話題になるほどのゲームの腕前だった
特にモララーは顔、勉強、運動、そしてもう一つの新たな要素
「ゲーム」においてもその才を発揮していた。
( ・∀・) 「お・・ブーン、日に日にうまくなってるな」
J( ^ω^) 「モララー君に勝つために毎日特訓してるお!」
一方のブーンはというと、ゲームこそ秀才的であったが勉強はてんで駄目だった
ィョゥは勉強もイマイチ、運動はそこそこだったが、よくある子供の喧嘩では負け知らずだった
ゲーム機はというと、トーチャンが会社の同僚にもらってきたとかで気づけば家においてあった
- 4: VIP足軽flash : 2006/11/30(木) 11:57:26.71 ID:97hKlOMA0
- ( ・∀・) 「やらせるものか・・!」
J(;^ω^) 「ぉ・・ぁぅぁぅ・・」
(=゚ω゚) 「こいつら・・人間じゃねぇよ・・」
一人遠く眺めるィョゥを他所に二人は白熱していた
しかしゴールの風景はいつもと同じ。モララー操るクッパの勝利だった
J( ^ω^) 「また負けたお・・よくそんな扱いにくいキャラ使えるなぁだお」
( ・∀・) 「ふふ ちょっとしたコツさ」
(=゚ω゚) 「なぁ、まだ時間あるし外であそばねぇ?」
( ・∀・) 「そうだな・・三角公園でもいくか」
木枯らしが吹き、秋が次第に冬の顔を見せ始める頃
紅葉という仕事を終えた木々は葉を散らせていた
近くの三角公園は文字通り、道路沿いに作られている
三角形をした公園である。ここは分団の集合場所でもあった
- 7: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:05:36.74 ID:97hKlOMA0
- ( ・∀・) 「お・・枯葉がいっぱい落ちてるな。あの上はもっと・・ よ」
この公園の隅には防災用具入れがある
丁度その上まで伸びている木があり、枯葉が溜まっていた
モララーは身軽に木を上り、用具入れに飛び乗った
J( ^ω^) 「さすがだお 僕もいくお」
(=゚ω゚) 「お前遅いから後だ」
J(;^ω^) 「あうあう」
そんなやり取りの後、三人とも上に上ると
絨毯のように見事に敷き詰められた葉っぱに乗っかった
( ・∀・) 「そら!」
モララーは枯葉を両手いっぱいに集めると二人に投げつけた
(=゚ω゚) 「うお、やりやがったな」
J( ^ω^) 「食らえだお!」
- 8: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:11:22.48 ID:97hKlOMA0
- 三人は夢中になり枯葉の投げあいをしていた
そこにはルールもなく、他には誰もいない
三人にとってはまさにパラダイスだった
大人達から見ればくだらない遊びなのかもしれないが
終わりの決められていないそれは、最高に楽しいものだった
( ・∀・) 「はぁ・・はぁ さすがに疲れてきたな」
(=゚ω゚) 「そうだな・・ずいぶん暗くなってきたしな」
ブーンが続けようとしたときだった
( ><) 「コラ!なにやってるですか!」
近所でも厳しいことで有名なわかんないさんだ
三人が用具入れに上っていることを注意しに来たらしい
( ・∀・) 「ヤバイ・・うるさいのがきたぞ 逃げろ」
(=゚ω゚) 「丁度時間だし、変えるか とう」
J( ^ω^) 「早く帰らないとカーチャンに叱られるお・・ よいしょだお」
- 9: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:16:23.83 ID:97hKlOMA0
- そういうとほぼ三人同時に飛び降り、一目散に住宅街逃げていった
ここら一帯は迷路のように入り組んだ道になっており
配達業者は必ず一度は道を間違えるようなところだった
( ><) 「まったく・・逃げ足の速いやつらです!」
わかんないさんもそれを知ってのことか、追いかけはしなかった
( ・∀・) 「はくしゅ ぉぉぅ 冷え込んできたな」
三人は走りながら会話をしていた
J( ^ω^) 「大丈夫かお?モララー君」
( ・∀・) 「誰かが噂してるんだろ」
(=゚ω゚) 「自慢か・・?モララー」
( ・∀・) 「そういう意味で言ったんじゃないよ」
(=゚ω゚) 「馬鹿は風邪をひかないっていうが、それは本当みたいだな 俺も気をつけないと」
ィョゥがそういうと同時にブーンも言葉を発していた
J( ^ω^) 「じゃあ僕らは大丈夫だお」
(=゚ω゚) 「・・・なにかいったか?」
J( ^ω^) 「・・・なんでもないお」
- 10: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:20:11.78 ID:97hKlOMA0
- ( ・∀・) 「それじゃ、また明日なー」
(=゚ω゚) 「おぅ!風邪ひくなよ!」
J( ^ω^) 「ばいばいだおー」
三人とも急いで家に帰った
時計の針は丁度6時をさす頃だった
J( ^ω^) 「ただいまだお」
J( 'ー`)し 「お帰りなさい・・どこいってたの?5時には帰ってきなさいっていってるでしょ」
J(;^ω^) 「ごめんだお、つい時間を忘れてたお」
J( 'ー`)し 「今度から気をつけなさいね」
カーチャンは仕事を変えて、今は以前とは別のところでパートをしている
時間に融通のきく職場なので、この時間にはほぼ毎日家に帰れるようになっていた
- 11: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:27:27.83 ID:97hKlOMA0
- J( ^ω^) 「カーチャン・・かなり髪伸びてきたお 切ってほしいお」
J( 'ー`)し 「そうねぇ・・そろそろ切ろうかしら」
ブーンは遊びたい盛りで毎日のように遊びにいっていた
母も昼は仕事をしているので、髪を切る暇などなかったのだ
ブーンは髪を伸ばすことに抵抗もなく、気づけば長くなっていた
それ以上に貧乏だったときの癖か、床屋で切ることすら少し抵抗があった
家に少しでも負担をかけたくないというブーンのやさしさだった
J( 'ー`)し 「じゃあ、食事が終わったら切ろうね」
J( ^ω^) 「ありがとうだお。」
二人は食事を済ますと、風呂場に新聞紙をひき
簡易的なサロンが出来上がった
バーバーカーチャン
J( 'ー`)し 「じゃあ、切るわね」
手馴れたように髪を切っていくカーチャン
昔知り合いの美容院の手伝いをしていたことがあったらしい
30分ほどでブーンの髪は整えられた
- 14: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:33:03.29 ID:97hKlOMA0
- (;^ω^) 「おおぅ・・久しぶりに短い髪の自分をみたお」
J( 'ー`)し 「はい、できたよ。随分印象が変わるものね」
( ^ω^) 「ありがとうだお、さっぱりだお。洗う時間も短縮とうれしいことばかりだお!」
なによりもブーンはカーチャンに切ってもらったことがうれしかった
こうして時間が取れるようになったとはいえ、カーチャンが朝早かったりすると
朝食と置手紙、それに家の鍵が置かれている ということも時々あった
J( 'ー`)し 「それじゃ、お風呂入りなさい」
ブーンはいつもより長く鼻歌を歌いながら湯船に使った
ストーブの前で着替えを済ますと、まだ体が冷めぬうちに眠りについた
- 16: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:40:59.06 ID:97hKlOMA0
- ( ^ω^) 「いってきますお!」
J( 'ー`)し 「いってらっしゃい」
ブーンは心機一転、晴れ晴れした気分で集合場所に向かった
いつもより30分も家を早く出て、走りながら集合場所についた
( ^ω^) 「おはようだお!」
そこにはいつも一緒に登校する分団の人間が4人ほどいた
いつもならモララーが一番早いはずなのだが、今日は姿を見せていなかった
( ^ω^) 「(?モララー君どうしたんだお?)みんなおはようだお」
( ´_ゝ`) 「ブーン、どうしたんだその髪?」
フーン兄である。ブーンとは一つ上の学年あたり
下にはフーン弟がいる。ブーンより一つ下になる
(´<_` ) 「プ なんか変だな」
ブーンはこの兄弟が好きじゃなかった
分団の中でもモララー派とフーン派で分かれていた
もう一人はモララー派の一年生で、それを眺めていた
- 17: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:46:14.28 ID:97hKlOMA0
- (#^ω^) 「そんなことないお」
(´<_` ) 「時にブーン君、どこで切ってきたんだ?」
( ^ω^) 「カーチャンに切ってもらったんだお」
( ´_ゝ`) 「だから変なんだな・・ だっせ 長いほうがよかったな 」
(;^ω^) 「う・・お・・」
(´<_` ) 「元に戻したほうがいいな あ 戻せないか 乙」
(;^ω^) 「・・・・」
ブーンはその場から去った
これから学校に行くというのに、もう一度自宅に足を向かわせた
( ´_ゝ`) 「どこいくんだ?あいつ」
(´<_` ) 「さぁ ほっとけよ兄者」
その目には涙がいっぱいになっていた
それを周りにさとられないようにしながら歩いた
人もぽつぽつ集まり始める頃、ようやくモララーが来た
今日は少しだけ調子が悪かったので遅めに起きたのだった
- 20: VIP足軽gif : 2006/11/30(木) 12:50:10.99 ID:97hKlOMA0
- ( ・∀・) 「おはようお前ら あれ?ブーンはまだきてないか」
丁度そこにィョゥも到着した 彼にとってはいつもより早い時間だった
(=゚ω゚) 「(モララーは風邪ひかなかった?やはりあいつも馬k・・)
お、モララーも今来たのか?お前にしては珍しい」
( ・∀・) 「お前今失礼なこと考えてなかったか?すぐに顔に出る奴だからな」
(=゚ω゚) 「そ、そんなことねぇよ ところでブーンは今日休みか?
!!まさかあいつ風邪ひいたんじゃ・・ちくしょう 天才はあいつだったのか!」
( ・∀・) 「(そんなこと考えてたのか・・)そうだなぁ・・なぁ、お前知らないか?」
(*‘ω‘ *) 「・・・・フーン兄弟が」
ちんぽっぽは小声でフーン兄弟のほうを指差した
( ・∀・) 「あいつらがどうかしたのか?」
- 29: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 15:34:32.47 ID:eaTUC1fS0
- ちんぽっぽは一連のやりとりをモララーとィョゥに話した
( ・∀・) 「そんなことがあったのか・・っておい、ィョゥ」
ィョゥはちんぽっぽの話を最後まで聞かずに
フーン兄弟のところへ少しだけ駆け足で歩み寄った
(=゜ω゜) 「お前ら、ブーンに色々いったってほんとか?」
( ´_ゝ`) 「なんのことだが・・なぁ」
(´<_` ) 「言いがかりだな 兄者」
ィョゥはフーン兄の胸倉を掴んだ
(=゜ω゜) 「ほんとは言ったんだろ?おい!」
フーン兄は年上ということもあってか、強気に掴み返した
弟は目をそらし知らん振りをしている
( ・∀・) 「ィョゥ やめとけよ」
すかさずモララーが止めに入るものの
二人ともにらみ合ったままである
- 30: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 15:43:08.26 ID:eaTUC1fS0
- ( ・∀・) 「お前らが喧嘩してもどうしようもないだろ」
普通なら分団の最上級学年が止めに入るか、煽るかするのだろうが
この分団では一番上の学年がフーン兄の代であるせいか
仲裁役はたいていモララーがやるという雰囲気ができていた
しかしモララーの顔も一見冷静そうに見えるが、息を荒げているのがわかる
( ・∀・) 「フーン達が言ったことが本当なら、今すぐブーンの家に行って
謝らせたいが、今はとりあえず学校に行こう。低学年のやつらもいるし、時間だ」
そういうとィョゥは遠くに見える、この公園のシンボル染みた時計を見た
7時40分 彼らが出発しなければならない時間だ
( ・∀・) 「ただ・・次に会ったときはちゃんと謝れよ。
話を聞く限りじゃそっちが悪いみたいだし。」
( ´_ゝ`) 「フン・・知るかよ」
(*‘ω‘ *) 「・・・・先生になんていうぽっぽ?」
ちんぽっぽがボソと呟くと、フーン兄は明らかにあせった様子を見せた
ただの喧嘩ならまだしも、相手は家に帰ってしまっている状況だ。
なによりもこの時期の子供の、先生に言われる、ということはある意味恐怖でもある
- 31: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 15:52:37.87 ID:eaTUC1fS0
- (=゜ω゜) 「・・・・・」
ィョゥは無言のまま手を離した
お互いの襟元は少しだらっとしていた
( ・∀・) (ブーン・・大丈夫かな 俺が遅れていなければ)
モララーは昨日遅くまで遊びすぎたことを少し後悔していた
一方ブーンは、ついさっき来た道を戻ることに違和感を感じていた
いつもなら頭の上にあるか、沈みかけの太陽を見ながら帰るところだ。
( ^ω^) 「・・・」
カーチャンにきってもらったことを「変」となじられたのに
何も言い返せなかった自分 なぜかカーチャンに対して沸く申しわけなさ
自分の気に入ってる物事を馬鹿にされた悔しさ
それらの感情とともに流れ出していた涙も、いつしか止まっていた
( ^ω^) 「ただいま・・だお」
J( 'ー`)し 「ブーン・・?どうしたの?学校は?・・・おかえりなさい」
母はなぜこんな時間に息子が帰ってくるのか
心配になって聞いてみた。息子は真っ赤な目のまま話し始めた
- 32: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 16:04:07.09 ID:eaTUC1fS0
- J( 'ー`)し 「そう・・そんなことがあったの」
母はうつむく息子の顔をあげ、しっかりと見つめて話し始めた
部屋にはカーチャンのお気に入りのCDが流れている
心配なのか、ボスが庭に隣接する窓からこちらを見ていた
J( 'ー`)し 「カーチャン、いつもいってるけどね、あなたの思うままにやればいいのよ。」
J( 'ー`)し 「あなたが髪を切ろうと思ったこと。カーチャンの切った髪形を気に入ったこと
それをみんなに自慢しようとしたこと。それは、誰にも迷惑をかけてないでしょ」
J( 'ー`)し 「今流れてる曲ね・・お父さんが、息子に歌った曲なの
思い切って全てを受け入れる 苦しみを、一人で背負うことは無いって。
悪い方向ばかりに考えるんじゃない って」
ブーンはようやく、曲が流れていることに気づいた
J( 'ー`)し 「他人は他人、自分は自分なのよ。あなたの好きなことをしなさい
他人の目を気にしてて、自分の好きなことをできなかったらなにもできないよ。」
( ^ω^) 「カーチャン・・」
J( 'ー`)し 「あなたは、あなたなの。ブーンは、たった一人しかいないの。
たった一人の、カーチャンの息子なのよ。もしも今日は学校に行きたくなかったら
一日休みなさい。今日はカーチャン、仕事お休みだから。」
母がそう言い終ると、ブーンは立ち上がった
- 33: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 16:07:47.92 ID:eaTUC1fS0
- ( ^ω^) 「もう大丈夫だお・・ カーチャン。ありがとうだお」
そのありがとう一言には色々な意味があった
話を聞いてくれて、聞かさせてくれて。
そして、カーチャンの息子 ということに対して。
J( 'ー`)し 「そう・・?学校行くの?」
( ^ω^) 「うん・・行ってきますお」
こうしてブーンは一人で学校に行くことになった
母は学校に電話をし、息子が遅れるということを伝えた
(=゜ω゜) 「・・・・・・」
( ・∀・) 「おい、ィョゥ。低学年が後ろに離れてってるぞ」
モララーたちはいつもと少し違った雰囲気のなか、学校についた
('、`*川 「フーン君たち・・ちょっといいかな?」
校門ではブーンの担任の伊藤先生が待っていた
- 58: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 22:43:20.87 ID:eaTUC1fS0
- ( ・∀・) 「センセー、ちょっとブーンの奴が調子悪くなっt・・」
('、`*川 「うん、わかってるわよ モララー君」
モララーは他に歩いている生徒達に悟られて大事にならぬように
調子が悪くなったとごまかそうとしたが、その言葉は途中で切られた
( ´_ゝ`) 「・・・なにか」
('、`*川 「なにかじゃないの。いいからきなさい」
(´<_` ) (時に兄者、これは絶体絶命というやつじゃないのか)
( ´_ゝ`) (あの顔・・これは平謝りをしたほうがよさそうだな)
普段優しい伊藤先生だが、いじめの類の指導になると
まるで鬼のような形相を浮かべるのは校内でも有名だ
- 60: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 22:58:05.41 ID:eaTUC1fS0
- フーン兄弟が言われるまま伊藤先生に連れて行かれると
モララー、フーンは教室へと向かった。朝の挨拶では別の先生が来た
(´・ω・`) 「えー、伊藤先生はちょっと用事があるので一時間目からきます」
(=゜ω゜) 「・・・・・」
事情を知っているせいか、ィョゥは不機嫌そうにしていた
モララーはというと、どこか窓のほうを眺めていた
⊂( ^ω^)⊃ 「早く学校にいかないとだお・・」
ブーンは急いで学校の門を後にすると、校舎のところに見慣れた先生がいた
( ^ω^) 「あ・・伊藤先生、おはようだお・・」
その隣にはフーン兄弟がそっぽを向いていた
- 61: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 23:00:17.03 ID:eaTUC1fS0
- ( ^ω^) 「先生、ごめんなさいだお」
('、`*川 「なんでブーン君が謝るの、謝るのはこの子達よ」
フーン兄弟がこちらをみあげた
('、`*川 「ほら、早くしなさい」
( ´_ゝ`) 「・・すまなかったな」
(´<_` ) 「兄者に同じだ」
この二人は内心面白くなかったが、ここで黙っていると
どうなるかがわからないほど馬鹿でもなかった
( ^ω^) 「・・僕もあんなところで帰ったのは、反省してるお。」
- 63: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 23:21:31.24 ID:eaTUC1fS0
- ('、`*川 「これからはなかよくしなさいね。相手の容姿のことを馬鹿にするんじゃありません」
( ´_ゝ`) 「・・・オーケーだ」
そういうとフーン兄弟は解放され、各自の教室へと向かった
('、`*川 「ブーン君・・もう大丈夫?」
( ^ω^) 「大丈夫だお、先生。僕も悪かったお」
('、`*川 「これからも何かあったら、すぐに言うのよ」
( ^ω^) 「はいだお」
先生は職員室に、ブーンは教室に行った
ガラ 数人がこちらをみたが、後は遊んでいて気に留めなかった
( ・∀・) 「お・・」
(=゜ω゜) 「おせぇぞ!ブーン!」
( ^ω^) 「おはようだお。」
- 65: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 23:29:04.68 ID:eaTUC1fS0
- ( ・∀・) 「なんだ、髪短いのもいいじゃないか」
(=゜ω゜) 「あいつらはブーンに言いがかりつけたかっただけだな」
(*^ω^) 「そ・・そうかお?照れるお」
(=゜ω゜) 「じゃ、ブーン 宿題見せてくれ」
( ・∀・) 「・・・自分でやれよ」
(;^ω^) 「・・・忘れてたお」
( ・∀・) 「・・・・・」
そうこうしてるうちに伊藤先生が授業の用意を持って教室に入ってきた
みな急いで座ると日直が号令をかけた
ξ゚听)ξ 「キリーツ」
いつもと違うところといえば、休み時間にブーンにかけられる
髪切ったんだねー や 今日どうして遅刻したの?といったことぐらいだった
ブーンは適当にごまかしたりしてやり過ごした
そして変わらぬ三人の下校風景
- 66: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 23:34:30.75 ID:eaTUC1fS0
- (=゜ω゜) 「ポケモンやろうぜ!俺のリザードンでぼっこぼこにしてやんよ!」
( ・∀・) 「(俺スターミー育ててるんだけどなぁ・・)そうだな、ブーンはどうする?」
( ^ω^) 「みんなごめんだお、今日はちょっと先帰るお」
(=゜ω゜) 「なんだよお前・・わかったぞ 俺のリザーd・・」
( ・∀・) 「そうか、じゃあまた今度やろうな」
( ^ω^) 「みんな、また遊んでくれお ばいばいだお」
(=゜ω゜) 「・・・今度やる時までにちゃんと育てとけよ」
半ばィョゥは無視される形で三人はそれぞれ
家のある方へと向かっていった。勉強が待っているもの
トレーニングが待っているもの 母が待っているもの
みなそれぞれ目的は違うが、同じように走っていった
- 68: ◆QueeniallQ :2006/11/30(木) 23:40:42.83 ID:eaTUC1fS0
- ( ^ω^) 「ただいまだお」
母は丁度夕飯の支度をしていた
J( 'ー`)し 「おかえりなさい、学校どうだった?」
( ^ω^) 「モララーが似合ってるっていってくれたお」
J( 'ー`)し 「そう・・よかったね。」
( ^ω^) 「カーチャン」
J( 'ー`)し 「?」
( ^ω^) 「ありがとうだお」
母は無言のままトントンと軽快に包丁を鳴らす
それが返答なのは、ブーンもなんとなく感じていた
J( 'ー`)し 「食べようか」
( ^ω^) 「おっおっ!今日はカレーかお!やったお!」
その日のカレーにはブーンの大好きなものが入れられていた
ジャガイモ ニンジン 牛肉 etc...
それに、母の愛情がたっぷりと。
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