( ・∀・)と愉快な仲間たちのようです
- 43: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:23:11.53 ID:noG97Q6+0
- 第二話 『ご主人様』
俺は、なぜ渡辺がメシを食えているのか知らない。
決まった日に外出しているわけでもなく、聞いても「ひみつ〜」とはぐらかされるだけだ。
ドクオみたいにバイトに勤しんでいるのか、俺のように親の遺産を食い潰しているのか。
頭のネジが外れすぎた奴を雇うところなんてたかが知れてるし、キャバ嬢でもしてるんだろ、というのがドクオの意見だった。
渡辺は馬鹿だが顔はいい。胸もでかいし甘え上手だ。俺にもドクオにもすぐなついてくる。
何度か問いただしても返答は同じだったが、メシ代が出ている限りあまり気にはならなかった。
- 44: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:23:48.97 ID:noG97Q6+0
- その謎がわかったのは金曜日、小雨がちらつく夜のことだった。
( ・∀・) 「スリーカード」
('A`) 「…ワンペア」
( ・∀・) 「へへへ、今日は俺のバカ勝ちだな」
(#'A`)「ちくしょう!なんで勝てね」
ドン!
と、ドクオが言い終える前に扉が勢い良く開く音がした。
- 45: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:24:25.96 ID:noG97Q6+0
- 身構えたのも束の間、入ってきたのは渡辺。
('A`)「ったくおめーは…入るならもうちょい静かに入れよ」
从'ー'从「…」
( ・∀・)「んー?どうした黙り込んで」
从 ー 从「…」
从;-;从「うわあああああああん!」
(;'A`)「どうした!?何だ何がおこtt」
从;-;从「怖かったよう!うわああああん!」
- 46: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:25:00.33 ID:noG97Q6+0
- 突然泣き出した渡辺をなだめるが、まったく止む気配がない。
抱きつかれたドクオの服は、鼻水と涙でぐしょぐしょだ。
男二人と泣いてる女が一人。他人が見たら間違いなく修羅場だと思うだろう。
- 47: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:25:23.44 ID:noG97Q6+0
- …
从'ー'从「それでねー、男の人がドンドン!ってやって怖くなってねー」
('A`)「もうちょいまとめて話せや」
从;'ー'从「これでもがんばってるんだもん!それで…えーと…」
( ・∀・)「ようは男に追われた、ってことだな?」
从'ー'从「そう!顔隠しててみえなかったけど、すごーく怖かった」
- 48: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:25:45.55 ID:noG97Q6+0
- バイトが終わった渡辺は、そのままの格好でここ(俺の家)の最寄駅まで来た。
帰宅途中、男に追われコンビニに逃げ、トイレに隠れるものの男は着いてきたらしく、
窓を叩き何やら怒鳴られたらしいが、やはり怖くなってここまで走ってきたとのこと。
まとめるとこんな感じだ。
- 49: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:26:27.66 ID:noG97Q6+0
- ('A`)「どうしてケータイ使わなかったんだか…」
( ・∀・)「そんなに利口だったら苦労しねーよ俺らはよ」
雨でびしょぬれだった渡辺を風呂に、半ば無理やり入れた後、俺たちは窓を開けて一服。
( ・∀・) 「まあ本人がいたら『馬鹿じゃないもーん』てなもんだろ」
- 50: ◆dIeazkfFEk :2006/12/14(木) 00:26:52.22 ID:noG97Q6+0
- ('A`)「ハッ、それもそうだ…おっと」
ドクオが立ち上がろうとしたその時、渡辺の鞄を倒してしまった。
中から出てきたものを見て、俺は驚愕することになる。
('A`)「こ…」
( ・∀・)「これは…」
(;・∀・)「メ イ ド 服 !?」('A`;)
つづく
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