( ・∀・)と愉快な仲間たちのようです

  
2: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:34:03.07 ID:6Vn05Xx40
  
第七話『クリスマスプレゼント(その二箱目)』

( ・∀・) 「つーことで、朝メシは無しだ」
('A`) 「おいおい!頼むぜ当番さんよ」
(;・∀・)「悪ぃ、卵割れちったんだ。昼は作るからよ…」
从'ー'从「あたしお寿司がいいー!すしすしー!」
('A`) 「俺ステーキ」
(;・∀・) 「てめえら…」
持ち帰ってから気づいたが、パックの卵が半分割れていた。あれだけ乱暴に置けば当然か。
仕方なく俺は昼飯まで作ることになった。もちろん朝の使いまわしだが。



  
3: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:37:04.26 ID:6Vn05Xx40
  
事件が起きたのは、次の日の朝だ。
その日は渡辺が朝の当番で、俺とドクオはまだぐっすり寝ていた。

『きゃあ!』

(;・∀・)「どうした!?」('A`;)
渡辺の叫び声で、二人して飛び起きた。
从;'ー'从「こ、これ…」



  
4: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:40:25.47 ID:6Vn05Xx40
  
ポストに入れられていたのは、真っ赤に染まった矢と、それに刺さっていた手紙。
封をしてあるシールは、ご存知ハートマークだ。

('A`;)「昨日の…つけられてたのか!」
手紙の内容はこうだ。

『警察に 言った ら こ ろ す』
新聞紙の張り合わせで作られた、いかにも陳腐な代物だが、脅迫としては十分だった。

(;・∀・) 「たぶん、顔を見られたと思ったんだろうな…」
从;'ー'从「こ、これじゃ買い物もできないよ〜」



  
5: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:42:25.81 ID:6Vn05Xx40
  
俺は別に顔を見たわけではない。確認してたらこんなにゆっくりしてないだろ。

('A`) 「…ったく、とんだクリスマスプレゼントだ。こうなりゃ、やることはひとつしかねえな」
当然だった。このままでは、おちおち外にも出れない。
( ・∀・) 「また犯人探しか…悪いねぇ、今回俺が原因だよ」
('A`) 「あーめんどくせえ」
(;・∀・) 「そう言わずに、な?頼むわ」
('A`) 「見つかったら、焼肉だぜ?」
从'ー'从「お寿司もね♪」
(;・∀・) 「…仕方ねえな」

こうして、犯人探しが始まった。
どっちにしろ、いろんな意味で痛い目を見るのは確実だったが。



  
6: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:44:59.06 ID:6Vn05Xx40
  


『もしもし、まだ不審そうな奴は見つからねーぞ』
( ・∀・) 「むしろお前が不審者に見られないか心配だよ」
『なら行かすな!そっちこそ狙撃されないように…まぁ、それはねえか』

ドクオからの着信。早朝からご苦労なことで、なんて言っちゃ失礼だよな。
朝から公園を中心に張るしかない、ということで出てもらった。夜勤の帰りついでだからちょうどいいとのこと。
俺は顔が割れてるから出れない。女の渡辺を出す選択肢は端からなかった。当然か。



  
7: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:47:32.09 ID:6Vn05Xx40
  
('A`) 「ただいま、っと」
( ・∀・) 「どうだった?やっぱり何もねえか?」
('A`) 「パトカーばっかで誰も近寄ってねえよ。入ることすらできねえ」
矢ガモが見つかったせいか、警備はより厳重になっていたらしい。警察も必死のようだ。
('A`) 「監視カメラでもつけねーとムリだわ。時間的にもな」
( ・∀・) 「監視カメラ、か…そんなもん」
从'ー'从「あるよ!あるあるー!」
(;・∀・) 「へ??」
从'ー'从「まかせなさい!なんとかしてみるっす♪」
('A`) 「アテがあるんか?」
从'ー'从「もちろん!ふふふ♪」
いつになく渡辺は嬉しそうだった。何があるのか知らないが、本当に頼りになるんだろうか。



  
9: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:51:31.13 ID:6Vn05Xx40
  


次の日の昼、渡辺がそのアテとやらを連れて帰宅した。
しかし…

从'ー'从「ただいまー♪」
( ´_ゝ`) 「お邪魔しますよ」
(´<_` ) 「兄者に同じく」
(;・∀・) 「お…お前らは…あのときメイド喫茶にいた…」



  
10: ◆dIeazkfFEk :2006/12/20(水) 23:53:22.29 ID:6Vn05Xx40
  
( ´_ゝ`) 「そう!俺達こそ」
(´<_` ) 「天下無敵の」
( ´_ゝ`) 「渡 辺 様 親 衛 隊 !!!」(´<_` )

(;・∀・) 「…馬鹿すぎて…」
(;'A`) 「……言葉に、ならねえ…」
(´<_` ) 「フッ」
( ´_ゝ`) 「流石だな俺等」

昔の人は言いました…類は友を呼ぶ、と。
もしかしたら、俺は明日にでも矢ガモと同じようにされているかもしれない。

こんなのがアテになるのか、俺は不安で胃が痛くなった。


つづく



戻る第八話