( ^ω^)ブーンがパリイを打つようです

  
1 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 02:59:14
  

第一話

一年後

VIPの地盤を整えたブーンは、南クオリティ地方へと進出した。
目的はヴィクトール運河を支配する、運河要塞の攻略である。

( ★皿★)「ソーモンのクジンシーを倒し、日の出の勢いのようだがそれもここまでだな。
      クジンシーは七古参でも小者。我が主ボクオーン様こそ真の古参よ。
      ボクオーン様の片腕としてこの要塞を預かる私が始末してやろう」

ボクオーンの片腕を名乗るヴァイカー、寧ろ手ごわいのはこのペットであるパイロレクスとリザード。
ブーン達…新たに宮廷魔術士であるアリエスを加えた5人が対峙する。

だが、決着は呆気なくついた。
1年の間に信じ難いまでの力を見につけたブーン達の敵ではなかったのだ。



  
2 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:00:02
  

( ^ω^)「ほうびをとらせるお」

(*`∀´)「いえ、要塞の宝箱から十分頂きましたから」

( ^ω^)「そうかお!抜け目ないお、ふひひひ」

こうしてブーン達は運河を取り戻し、
帝国全盛期の領土を回復した。

彼らは破竹の勢いでカンバーランドの内乱も解決し、
さらに領土を拡大していった。


――132年後――



  
3 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:00:42
  

長きに渡って術を研究し、土台を固めたソフィア帝は、ルドン地方への進出を決断する。
途中龍の穴の格闘家を助けつつ、宝石鉱山を攻略して更なる資金源を得る。

その後、数多の血がルドン高原で流れたことを知る者は少ない。

謀殺に疲れたのかは把握できぬが、ソフィア帝は次の皇帝を指名する。


選ばれたのは―



  
4 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:01:33
  

(;^ω^)「え?僕が次の皇帝かお?!」

彼の名はホライゾン。
重装皇帝として名を残したブーンの子孫に当たる。

ξ゚听)ξ「ええ、ソフィアさまが兄上を指名したのよ」

彼女の名はツン。
皇帝ブーンの片腕であった猟兵から名を貰っている。
同時に、ホライゾンの妹でもある。

(´・ω・`)「うほっ、いい指名…。やらないか」

(;;^ω^)

彼はショボン。暫く前の皇帝の名を親からつけられた(ちょっと変わった)中年である。
ショボンは彼らの保護者代わりも務めていた。

( ゚∀゚)( ´∀`)「オレ(僕)らもつれていくんだろうな(モナ)!」

説明は省略する。



  
5 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:02:14
  

( ^ω^) 帝国重装歩兵皇帝
ξ゚听)ξ 宮廷魔術士女
(´・ω・`) フリーメイジ男
( ゚∀゚)  ホーリーオーダー男
( ´∀`)  シティシーフ男

かくして、歴戦の勇士の名を継ぐ者たちが、
再び帝国の十字を刻むこととなる。




ルドン高原を抜けたホライゾンたちは、小さな村を発見する。

( ^ω^)「これはひどいお」

まさに、麻のように乱れた大地。子供達の服装もボドボドダ。

( ▼皿▼)「こんな土地ではろくな作物はできん。われわれはトバの町と交易をして生計を立てているんだ。
      それが、このところモンスターにさえぎられていて、子供達にひもじい生活をさせている…」

ホライゾンたちの行動は、決まった。モンスターは東のダンジョンに住み着いているらしい。



  
6 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:03:03
  

ホライゾンたちは敵を掻い潜り、一直線に首領の元へと向う。
ターゲットは、オピオンと呼ばれる奇怪な鰻の一種だ。

( ^ω^)「毒霧に気をつけるお!」

ホライゾンの合図と共に、力に優れるジョルジュとモナーが斬りかかる。
ショボンとツンは、術でサポートを行う。
ホライゾンはひたすらパリイパリイパリイ!
それが、重装歩兵の定め。

( ゚∀゚)「今の俺達じゃあ、オピオンなんて物足りなくねぇかい?」

あっさりと一匹を仕留めたジョルジュが剣の血を振り払う。
残りは3匹。

( ´∀`)「毒さえなければ食べたいくらいモナー」

鰻を素早い動きで翻弄しつつ、豆腐を切るかのように弄ぶ。
みじん斬りと呼ばれる技だ。



  
7 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:03:45
  

虐殺にも近い力の差を見せ付けつつ、オピオンの退治を終える。
村に戻った彼らを、住民が出迎える。


(*゚∀゚)「もっと南に行くと、ムーって動物と暮らしている人たちがいるんだって」

子供達は礼をしたあと、新たな情報を彼らにもたらした。
ムーと言うのは様々な用途に対応できる動物である。
利用価値はあるだろうと、ホライゾンたちはムーの越冬地へと向う。





ミ,,゚Д゚彡「いつもならムー達がナゼール海峡へ移動を始める時期なのだ。
      ところが、間にモンスターの住みかが出来たので、なかなか動き始めないのだ。
      このままではナゼール海峡の氷が解けて、南へ渡れなくなってしまう」

彼はサイゴ族という、ムーと共に暮らす民族の一人、フサギコ。
神妙な面持ちで、越冬地を訪れた彼らに愚痴を零す。



  
8 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:04:34
  

( ^ω^)「ここまで来たのも何かの縁だろうし、手伝うお!」

ホライゾンの言葉を聞いたフサギコの表情が明るくなる。

ミ,,゚Д゚彡「おお、確かに君らは強そうだ。君らならドラゴンも倒せるだろう」

ξ//.//)ξ「ほ、褒めたって何も出ないんだからね!」

( ^ω^)( ´・ω・`)( ゚∀゚)( ´∀`)

ξ#゚听)ξ

ミ;゚Д゚彡「と、ともかくよろしく頼むよ。モンスターの住みかはこの南だ」



  
9 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:05:26
  

南のダンジョン

多少入り組んだ地形と沢山の岩、それを飛び越えながらホライゾンたちは奥へ進んでいく。

ξ゚听)ξ「油断するとすぐ転ぶわね…」

しかし慣れてくれば、その岩を利用して敵を回避することすら出来た。

( ´∀`)「お、あれが親玉モナ?」

武器を掲げたカエルと角の生えたトカゲ。
トードマスターとホーンリザードである。

(´・ω・`)「僕らにとってどうやらあの敵はサービスのようだね」

親玉と雑魚敵の差は殆どない。
さほど苦労することも無く、モンスターを始末する。



  
10 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:06:12
  

―二年後―

サイゴ族との信頼関係を結んだホライゾンは、
領土の拡大に伴って更なる知識の集結を進めるために大学の建設を命じる。
そして、ある程度間が出来た彼らは、再びムーの越冬地に訪れる。


ミ;゚Д゚彡「子供と子ムーが迷子になってしまいました。何処にいるかはわかっているのですが、
      我々はもう移動しなければなりません。残念ながら見捨てるしかありません」

( ^ω^)「おっおっ、僕達に任せるといいお!」

彼らのためなら、それくらいはお安い御用である。


しかし、その先に待ち受けているものを…彼らが知る由もなかった。


第一話 終





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