( ^ω^)ブーンがパリイを打つようです

  
11 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:06:58
  

第二話

ホライゾンたちはフサギコ達に子供達の居場所を教えてもらい、
件の洞窟へと足を踏み入れる。
空洞が多く、まともに探せば時間がかかりそうだ。

ξ;゚听)ξ「兄上、どうしましょう?」

髪をかきあげた後、ツンがホライゾンの方へ顔を向ける。

( -ω-)「ちょっと静かにするお…………」

( ゚ω゚)!!!!

モンスターたちの吐息の狭間から、小さな鳴き声が聞こえる。
ホライゾンの体が、僅かに動いた。

( ゚∀゚)「そうか、鳴き声を辿っていけばいいわけだな」

話は早い。
確実に聞き取るため、モンスターを殲滅しつつ進んでいく。



  
12 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:07:52
  

恐らく今の自分達は、ブーン帝の時代よりも遥かに強くなっているだろう。
しかし時を経るにつれ、モンスターたちも次第に強化されつつある。

( ´∀`)「これも七古参の力モナー?」

遥か昔、多くのモンスターを退治したと言われる七古参。
もしそれが今のモンスターの力の元凶だとすれば、皮肉な話である。
人間からすれば、モンスターの進化速度は十分脅威に値するのだ。

(´・ω・`)「だが、心配のし過ぎではないか」

ショボンが風の刃を巻き起こし、パイロレクスを切り裂いていく。
熟練度に応じて威力を飛躍的に増加させる術、ウインドカッター。
消費魔力に対するコストは群を抜いている。

ξ゚听)ξ「声が近くなってきましたわ、兄上」
ξ////)ξ「べ、別に兄上がいなくても場所くらい解ったんですからね!」

(;^ω^)

特に意味も無くツンが赤面する。
こういうところは、先祖に良く似ているらしい。



  
13 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:08:29
  

( ^ω^)「近いお!」

目的地が目の前であることを声が示す。
傍を異形がうろついているが、今はそれを無視する。
―その正体も知らず。
                                        ,;-‐-、
            ,;-‐'゙、^:^ー、.                      i' / ;' ;゙゙ヽ、
          / 、 r、.゙:、゙i ヽ!       AA ┬ AA         `'゙゙、/_r  ヽ、
         /  i゙ー'^ー'‐'‐'   ,,-−'' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''−,,,          `i   ゙:、
         /   ,;!        / :ィ≠ミヽ)  f ィ'下:::テz_ヽ         |   ゙:、
       . /   ,;: |       r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ  ヽ.       |    ゙i
       /   ;;'_,!     :::r'7 ::.  ヾ=' ''=-=''' ^ ̄´   ヽ..      _,!    ゙:
      .,ノー‐‐'''''" ゙7'ー    :| ::   _―‐ 、,,_,,----..     ゙) ゙; ⌒`i::゙ヾ、___,,!
      i'::::::ヾ;;::::::::     ゙: ヽ`l  /´ _..,,     _..、丶   /,;i'    :::::::::::::;;ノ
      .゙ヾ;;:::::゙、::::;  ミ   ヾ,l  丿 / ! i` T"i  ! i ヽ  ヒ -''゙ 彡  ::::::;;;/  
         `゙゙゙''ヾ;;!_ 彡 "l,_l  丿 /‐'" ̄ ̄ ̄`'''ヘ  i  ゙レr゙,, ミ  -‐'"    」。
      .       ,´:::::::::  ヽ":/ _../         ゙、 `−,_i ,!、":::::::;;ヽ、
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             " ,,゙   i |_i"  ゙、 ゙、        / / i l"   i´  ',  i,,
           .i  ":::: /  |   ヽ i        / /  .|'"    ヾ   ゙,,  i,
           i  :::/   .{     i 工エェェエ工 /  |      \   '; _i
          _/," :::/     '、  ゙l; : ゙ー 、,,_____,,....‐''´, ノ         '、` _ ̄,⊃
       _,,=='´ "::::,'     / \ ゙l;:      ,,_;,ノ \         ヾヽ ':;ヽ




  
14 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:09:11
  

r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ 「ちょっと待て、オレを無視していくとはどういう了見だ!」

(;^ω^)「今、お前の相手をしている暇はないお!」

どう見ても関わりたくない異形。
夜道で酔っ払いに絡まれるのと似たような感じである。
眼前の相手は、それどころのレベルではないのだが。

r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ「キサマ、だれと話しているのかわかっておらんな。
                オレは七古参の一人、ダンターグだ。」


表情が一斉に凍りつく、…一人を除いて。



  
15 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:10:04
  

( ゚ω゚)「ダンターグ…七古参がこんなところで何をしているお?」

普段は笑みを絶やさぬ彼が、目を見開いてダンターグを名乗った異形を睨む。

r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ「ふっ、オレの目的は強くなること。それだけだ。
                ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが
                そんなことはオレには関係ない。強いモンスターの多いこの地方で
                奴らと同化して自らの力をアップしているのだ」

ダンターグが大きく足を上げ、地面を叩き、揺さぶる。

r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ「キサマら虫けらの分際で何故オレを無視した?
                弱者は強者にひれ伏すものだぞ!」

( ^ω^)9m「こんなところに長年いるから、世の中の流れに取り残されてしまうんだお、まったく。
         ダンターグ、今後もここでおとなしくしていれば、見逃してやるお」

まるであざ笑うかのように、ホライゾンは異形を指差す。
異形の額に、歪みが生じたようにも見えた。



  
16 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/23(金) 03:10:39
  

r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ「なに…?今のはオレの聞き間違えか?」

両手を握り締め、今にも襲い掛からんと叫びを洞窟内に響かせる。
それだけで並の者は、ショックで命を落とすやも知れぬ。

                                        ,;-‐-、
            ,;-‐'゙、^:^ー、.                      i' / ;' ;゙゙ヽ、
          / 、 r、.゙:、゙i ヽ!       AA ┬ AA         `'゙゙、/_r  ヽ、
         /  i゙ー'^ー'‐'‐'   ,,-−'' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄''−,,,          `i   ゙:、
         /   ,;!        / :ィ≠ミヽ)  f ィ'下:::テz_ヽ         |   ゙:、
       . /   ,;: |       r'  iノjr1` i;;  i ヾで辷ノ  ヽ.       |    ゙i
       /   ;;'_,!     :::r'7 ::.  ヾ=' ''=-=''' ^ ̄´   ヽ..      _,!    ゙:
      .,ノー‐‐'''''" ゙7'ー    :| ::   _―‐ 、,,_,,----..     ゙) ゙; ⌒`i::゙ヾ、___,,!
      i'::::::ヾ;;::::::::     ゙: ヽ`l  /´ _..,,     _..、丶   /,;i'    :::::::::::::;;ノ
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         `゙゙゙''ヾ;;!_ 彡 "l,_l  丿 /‐'" ̄ ̄ ̄`'''ヘ  i  ゙レr゙,, ミ  -‐'"    」。
      .       ,´:::::::::  ヽ":/ _../         ゙、 `−,_i ,!、":::::::;;ヽ、
            /`-_::、N l :゙、 `、,-−‐-;,.,;−‐ー,,′/,フ ノ (::::::::::;;;;;-ミ、
             " ,,゙   i |_i"  ゙、 ゙、        / / i l"   i´  ',  i,,
           .i  ":::: /  |   ヽ i        / /  .|'"    ヾ   ゙,,  i,
           i  :::/   .{     i 工エェェエ工 /  |      \   '; _i
          _/," :::/     '、  ゙l; : ゙ー 、,,_____,,....‐''´, ノ         '、` _ ̄,⊃
       _,,=='´ "::::,'     / \ ゙l;:      ,,_;,ノ \         ヾヽ ':;ヽ
見逃してやろうだと?百年早いわーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

激戦の火蓋は、切って落とされた。

第二話 終





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