( ^ω^)ブーンがパリイを打つようです

  
1 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:13:57
  

第一話

――ダンターグを倒してから数百年後。
時の皇帝ブーン15世――無論重装歩兵――は、残りの七古参の状況を部下に調べさせていた。

そして、ボクオーンがステップ地方で秘密裏に麻薬の製造をしている情報を掴んだのであった。

( ^ω^)「これはkwsk調べる必要がありそうだお」

話によると、最近になって急にステップの中央に戦艦型の要塞が現れたらしい。
どうやら、術によって隠されていたようだ。

あまり表立って行動すると先手を打たれる可能性があるため、
ブーンは一人でステップへと向う。



  
2 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:17:27
  

( ,,゚Д゚) 「よくきたぞゴルァ。あの船型の要塞が出来てから、モンスターが増えて困っているんだな」

情報収集のためにステップの集落を訪れたブーンを、遊牧民(ノーマッド)の青年、ギコが出迎える。
ブーンは自らの身元を説明し、比較的あっさりとギコの理解を得た。

( ^ω^)「こんなところに要塞を作って何をしているんだお?」

そもそも情報を掴んだからここにいるわけではあるが、
詳細キボンとばかりに彼に訊ねる。

( ,,-Д-)「俺達が痛み止めに使っている薬草から麻薬を作ってるんだ。
      奴らは大事な薬草を根こそぎ持っていきやがる。」

彼は拳を握り締め、ブーンの容貌を確かめてから提案する。

( ,,゚Д゚) 「これから要塞に攻撃をかける。遠い国の皇帝とやら、あんたも強そうだし一緒に来るかゴルァ?」

( ^ω^)「そういう奴らには先制攻撃だお!」

断る理由はなかった。



  
3 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:17:58
  

                  |、_,,-ソ
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    /二二二二二二(≡≡|≡≡),,,'‐‐'''''''~~~~ ̄ ̄]
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 ∠ソ二~~~~~''''''''''''‐‐‐‐、___∇,,,,;‐‐‐‐''''''''''~~~~~|/(━<
   ゝ、_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ノヾ、_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|′
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( ,,゚Д゚) 「あれが戦艦だゴルァ、…お?」

彼らが突入しようとした瞬間、黒光りする戦艦が急に移動を開始した。
人の身では、もはや取り付く島もない。
一目散にその場を離れ、集落に戻るしかなかった。



  
4 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:18:31
  

( ,,;-Д-) 「…逃げ回るしかできねぇなんて、なんとも情けない話だゴルァ…」

(;^ω^)「…仕方ないお、ちょっと国に帰って対策を練ってくるお」

大学にならばいいアイディアがあるのでは、とブーンは考えていた。







――帝都VIP VIP大学――

大昔の皇帝がここに入学して以来、数多くの人間がこの門を叩いた。
ブーンは、アイディアを仕入れるために構内を歩き回る。
すると、やたらと目に付く一人の学生らしき姿を発見する。
なにしろ、堂々と眠っているのだから。

       _,,..,,,,_       
     / ,' 3 `∩ーっ 
     l   ⊃ ⌒_つ
      `'ー---‐'''''



  
5 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:19:02
  

君、名前は名前はなんだお!皆真面目にやっているのに、君は何をしているお!
    ( ^ω^)o,,,_
  (( /つi'" ,' 3  ` ーっ )) ユサユサ
    し-,l   ⊃ ⌒_つ
      `'ー---‐'''''"


  おっおっおっ
         、ゞヾ'""''ソ;μ,
        ヾ  ,' 3    彡  ブワッ
  トテッ   ,∩ミ        ミ
     ,,ノ o彡        ミ
   と__ノ/ソ,, , ,; ,;;:、ヾ`

/ ,' 3 `「荒巻・スカルチノフ・孔明といいます。コウメイとでもお呼びください。
     緊張しているといざという時に力が出ないでしょう。
     頭も同じですよ。いざと言う時のためにリラックスしているんです」

( ^ω^)「…なるほどだお、妙に説得力があるお。
      じゃあ、どういうときがいざという時なんだお?」



  
6 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:19:46
  

コウメイは体の大きさを戻してから、答えを返す。

/ ,' 3 `「七古参が全て倒されて皇帝陛下の力が必要なくなったとき。その時が私の働く時です。
      今は陛下の力と大臣達の協力で国が動いています。
      しかし、七古参を倒すと言う目的が達成された時、その力は何処へ向かうのでしょうか?
      陛下の力に頼ることに慣れきった人々は、どうやって生きていくのでしょう?
      人々が自分で自分のことをする国を作らなければならないのです。
      私の能力はそのために使いたい。」

感心したようにブーンが数度頷く。

( ^ω^)「ただ、さぼっているだけではないようだお。
      どうだお?その力、七古参を倒すためにも使ってみないかお?」

/ ,' 3 `「それに関して。良い薬を持っているのですが、お使いになりますか?」



  
7 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:20:30
  

ブーンの脳裏に疑問符が浮かぶ。

( ^ω^)「別に僕は病気じゃないおw」

コウメイは僅かに頬を緩ませて微笑む。

/ ,' 3 `「いえいえ、この薬は地上を動き回る船によく効く薬です。
     ただし、多少高くつきますが…」

自信満々の笑みに、ブーンはどこか惹かれるものがあった。

( ^ω^)「わかったお、君に任せるお!」

/ ,' 3 `「では私はフォーファーへ行って準備をいたします。
     陛下は後ほどゆっくりといらっしゃってください」

彼の言うことに従って、しっかりと準備を整えた後にカンバーランドのフォーファーへと向った。



  
8 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:21:05
  

                  |、_,,-ソ
                  | V <
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                ヽ三 ノ
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       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  

フォーファーの港には、地上戦艦と同型、色違いの青い戦艦が浮かべられていた。
他に目立った点としては、旗に掲げられたVIPの印であろうか。



  
9 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:21:39
  

/ ,' 3 `「お待ちしておりました。港の船をごらんになりましたか?
     アレをステップに運んで、地上戦艦に対抗する帝国戦艦に作り変えます。
     早速取り掛かりますので、ステップまでおいで下さい」












―――たらい回しである。



  
10 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:22:16
  

―ステップ

遊牧民の集落のすぐそばに、既に戦艦が用意されていた。

( ^ω^)「これなら地上戦艦を撃破できるお」

/ ,' 3 `「陛下。これは囮です。」

ブーンは眉を顰め、首を傾げながら訊ねる。

( ^ω^)「オトリ?」

/ ,' 3 `「そうです。帝国戦艦完成間近と聞けば、ボクオーンは必ずモンスターを使って
     破壊しようとするでしょう。その隙に地上戦艦に潜入し、ボクオーンを撃破するのです」

( ^ω^)「なぜそんな回りくどいことするんだお?これで地上戦艦を吹き飛ばせばよくないかお?」

/ ,' 3 `「目的は地上戦艦の破壊ではありません。ボクオーンの撃破です。そのためには…」

( ^ω^)「長文は聞けないお」

/ #,' 3 `



  
11 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/25(日) 11:23:30
  

コウメイが大雑把に言うには、ボクオーンの戦力を減らしつつ地上戦艦の動きを止め、
帝国最強の兵であろうブーンを直接叩き込める作戦であるらしい。

(;^ω^)「ようは鉄砲玉だお?」

/ ,' 3 `「なんなら私も行きますよ、戦艦の指揮は弟子に任せれば十分です」

( ^ω^)「どうせなら5人で挑みたいところだお、後二人招集して、残りをギコで埋めるお」

そして補充要員として、商船団員のジエンリケ3世(・∀・)とフリーメイジのプロシャキオン(`・ω・´)が呼ばれた

(・∀・)「腕が鳴るぜ。マキ割スペシャルで斬り捨ててやるさ」

(`・ω・´)「伊達に年は食っておりませんぞ」

ブーンは3人を連れ、集落で待っているはずのギコの元へ向うのであった。



第一話 終





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