( ^ω^)ブーンがパリイを打つようです

  
20 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/26(月) 02:31:13
  

第三話

                _,,,_ i、`'iヽtr、 i-、
                 ,,、ト亥 ''v!ヾ/| !!ノ |'i .)ヽ, ,、
              ミ、  ミ|トミミ|ヾ))/ノ ノ ´.''彡}ノ!|
             / ≡゙、`vi‖| !以´' <ヾ≡ ノノi
             (r、、i , ン、/  ヽヾ  ≡三.c,,ノ|
             》 )/イ´''''‐-i |iノ iiノ ヾ、ヾ= >
               .|イ{    ,,,,,,,,,,,,、、=---ミミミζl
                  〉 .ィ_r。ァ''"∪   ノミミミミミ丶(忌まわしき術を使うとは、感心しませんな。)
              /.;; /      ;; ;ミ冫"~')ミミ;  (近頃の人間はやんちゃで困る)
              く_ )    冫'" .y,,ノ/ミミミ;|
               l+ +フ / ./:   レ';ヘミミミミミミ;,-.
            ,,:-,,,rー''"./ '  ,,:-、; :: ''、ヘミミミミ〉
           /丶-|~`"''   / /;; ::   ` ノン
           ゝ 、_ `"'''-、_,/  ノ ;;  :: _,,:-' ./
           〉、     /   |__,,:-''"  /
    /"'7ー'''' ̄.〉 .` 丶      |     ./
  __〈  ./_____,,,, 、    ヽ_l :  /|三Ξ|/
/   /      \      ノ-ー''''"     ./

ノエルは、若干の焦りを感じていた。
古参の一人であるボクオーンがなす術もなく葬り去られたからである。
――たった一人の人間によって。



  
21 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/26(月) 02:32:03
  

ィrァ「…誰だ?」

青い髪がゆらりと揺れる。
気配のあった方へ顔を向け、対象を炙り出すかの様に睨み付ける。

(Θ щ Θ)「…私だ、ノエル。…帰ってきたのか、…何年ぶりだ?」

ィrァ「…サグザーか、久しいな。
   お前は私にとっては復讐の対象外…とは言え、表に出ている時に
   ワグナスやスービエが牙をむいた時、私はお前を守れんぞ?」

サグザーと呼ばれた、ローブに身を包んだ男はゆっくりと目を閉じる。

(Θ щ Θ)「私とて古代人の一人、お前に殺されても文句は言えん。連帯責任さ」

ィrァ「…言うな。皇帝――人間達が私を探しに来れば、何れここも戦場になる。
   …ここから離れた方がいいだろう」

(Θ щ Θ)「積もる話もあるし、少し位は構わんだろう?…それにしても、…オアイーブも必死なことだな。
       彼女が、我らの中で最も人間に近いのかもしれん…」

サグザーは、遠くに目をやりながらため息をついた。



  
22 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/26(月) 02:32:40
  

その頃――

 ┌──────────────────────┐
  |┌‐‐.───────────────────‐.┐|
 || lニニニl                             ||
 ||                                 ||
 ||‐iニニニi.iニニニi──────┬─────────┤|
 ||. L∩,,」L∩,,」         i                 ||
 ||                   i                ||
 ||                   i     (^ω^ )     ||
 ||                   i    /" ̄ ̄ ゙̄i      ||
 ||                   i    | ヽ      |     .||
 ||                   i    |        |    .||
 ||                   i    ゝ___丿     ||
 ||                   i                 ||
 |!'‐/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄ヽ───────┘|
 ├─| ─┐|| ナ_ヽヽ    | | |───────‐┤
 |  |  ノ    ノ / _  .── . . |            |
 |  \____   ______/           |
 |         \/                       |



  
23 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/26(月) 02:33:51
  

ボクオーンを倒した一行は進撃を進め、
サバンナ地方へ足を伸ばしていた。
そこで遭遇したのが、土の中から突如として現れる巨大アリ騒ぎである。

/ ,' 3 `「随分と物騒なアリですね」

( ^ω^)「穴を塞ぐだけじゃ埒が明かないお、…親玉を倒すしかないお」

一同は、アリが空けた穴の中に突入する。
一面を埋め尽くす大群には手を焼かれるものの、
親玉であるアリの女王自体は大したことはなかった。

アリによって絶滅の危機に瀕していたモール族というモグラの類似種の感謝を受けつつ、
ブーン達はサバンナを後にする。



  
24 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/26(月) 02:34:37
  

(・∀・)「あぢい…海の男には堪えるぜえ…」

(`・ω・´)「…流石にこれは酷い」

続けて一行がやってきたのは砂漠地帯。
あまりの暑さに、本来の半分くらいしかやる気が出ない。

(;^ω^)「砂嵐で目がシパシパするお。さっさと抜けるに限るお」

砂漠とサバンナの境目、ビハラという街から南へ抜け、
砂漠の大河を渡りテレルテバと言う街へ至る。
いくつかの塔が並ぶ街…しかしその塔の外を、モンスターが徘徊すると言う異様な状況であった。


(´・ω・)「モンスターたちが聖なる塔を占領してしまいました。
      真ん中の塔に、七古参ノエルの部下を名乗るモンスターがいるようです」


――急激に日が暮れていく。
戦いが近いことを予感させるには、十分であった。



  
25 名前:名無しさん 投稿日: 2006/06/26(月) 02:35:14
  

/ ,' 3 `「…とりあえず宿を取ってから…ぐっ……!」

コウメイの体が急に震える。

    _,,..,,ノ)
   ./ 。  `--ーっ 
   l o 3  ⌒_つ
   `'ー--ヽ)‐'''''"

(;^ω^)「ちょ…無理はいくないお!」

/ ,' 3 `「どうも寿命が近いようですねえ。
     流石に基本LPが5では、あまりのんびりも出来ませんか…」

まるで他人事のようにコウメイは呟く。
ギコが眉間に皺を寄せながら怒鳴りつける。

( ,,゚Д゚) 「命を粗末にするんじゃないぞゴルァ!」

/ ,' 3 `「このままVIPに帰っても、高が数日程度しか変わらないでしょう。
     ならば私は、閃光のように輝きながら散りたい。…それだけです」

既に自分の運命を悟っていたのだろう。
ブーンは彼の覚悟を受け入れることにした。

意志の輝きは、何物にも変えがたいものである――

第三話 終





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