( ^ω^)とξ゚听)ξが下校中のようです

  
49: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:00:21.43 ID:pWbQRHPq0
  


(=゚ω゚)ノ「…って訳だから、冬休みは風邪引かないように気をつけるんだよぅ」
(=゚ω゚)ノ「ぁ、あと、ジョルジュはもっかい職員室に来るんだよぅ」
  _
( ゚∀゚)「ぇ、マジっすか もうしませんって マジで 多分ですけど」

教室が笑いに包まれる




从'ー'从「…」
今日は理科室の掃除…ジョルジュ君がいないから、掃除するのは私とブーン君の二人だけ…
私にとっての『チャンス』は…





    そこしかない



  
50: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:02:17.62 ID:pWbQRHPq0
  

    そこしかない




キーンコーン イーチ ニー サーン ダアアアアアァッ アッー

(=゚ω゚)ノ「これでホームルーム終わるよぅ」

きりーつ

れーい




ざわざわ



  
53: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:04:53.99 ID:pWbQRHPq0
  
今年最後の授業が終わり、周りがざわついてる中、ギコは2人を呼ぶ


( ,,゚Д゚)「おい しぃ、クー」
(*゚ー゚)「なに?」
川 ゚ -゚)「なんだ」

( ,,゚Д゚)「ブーンは今日掃除だろ?だから、アイツの掃除が終わるまで、ツンを廊下で引き留めてて欲しいんだ」
(*゚ー゚)「それはいいけど…何で?」
( ,,゚Д゚)「ちょっとしたタイミングを計って欲しいんだ。まぁ…俺の案の一つなんだが…」
川 ゚ -゚)「別にいいが…どのくらい引き留めておくんだ?」
( ,,゚Д゚)「そうだな…俺がツンに見えないように合図するまでだな。」
( ,,゚Д゚)「教室から理科室の方が見えるだろ?あっちが掃除終わりそうだったら、合図を出す。その後は俺がなんとかする」
(*゚ー゚)「わかった。じゃあ、行ってくるね」
川 ゚ -゚)「頼んだぞ?」
( ,,゚Д゚)「任せとけゴルァ」


しぃとクーがツンの所へ向かっていった後、ギコは一つ溜め息をする

( ,,゚Д゚)「…さて、と」
( ,,゚Д゚)「アイツは…どうするんだろうな…?」



  
54: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:08:32.31 ID:pWbQRHPq0
  
━━━━━━━━理科室━━━━━━━━
3階の、少し薄暗い部屋
もちろん、こんな所に好んで来る生徒もいないし、先生もほとんど来ない。
つまりは、放課後━━━━今居るのは、掃除中のブーンと渡辺 2人だけと言う事だ

渡辺はホウキ ブーンはモップがけに分担して掃除をしていた

从'ー'从(…)



教室での会話で、ギコ君はこう言った

( ,,゚Д゚)「…俺が案があるって言っちまった以上、とりあえずはツンに協力しなきゃいけないんでな」
( ,,゚Д゚)「ツンはこっちで足止めしておく… でだ」
( ,,゚Д゚)「掃除が終わって、ブーンを体育館横に連れていく時になったら、俺に合図をくれ」
( ,,゚Д゚)「そうだな…理科室側の廊下の窓を2回 叩いてくれ」


( ,,゚Д゚)「もちろん…その気がないなら叩くなよ」



  
56: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:10:51.21 ID:pWbQRHPq0
  

ギコ君は最後に、こう言った
お前の好きなようにやれ って。
俺が後は何とかしてやる って。

……







从'ー'从(……私は…)







…さん …べさん?



  
61: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:16:38.54 ID:pWbQRHPq0
  


( ^ω^)「渡辺さん?」

ブーン君に呼ばれて、私は我にかえる

( ^ω^)「ボーっとしてどうしたんだお?」
从'ー'从「…ん?なんでもないよ ブーン君」
( ^ω^)「そうかお?何か渡辺さん、掃除中ずっと黙ってるけど…考えごとでもしてたのかお?」

从'ー'从「考え…ごと、か」

…私は……


从'ー'从がブーンに聞く事 >>72

1.ツンの事をどう思っているか
2.自分の事をどう思っているか
3.1と2両方
  
72:猪(友達がvipper):2006/12/23(土) 17:18:34.52 ID:n9Hj79MmO
  
ksk
  
77: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:19:08.88 ID:pWbQRHPq0
  
再安価
>>85
  
85:書初め(大願成就):2006/12/23(土) 17:19:56.01 ID:bRucPEB60
  
ブーンが自分をどう思ってるかを聞く
  
88:書初め(大願成就):2006/12/23(土) 17:20:47.62 ID:bRucPEB60
  
>>85
つまり2だす
  
89: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:20:52.56 ID:pWbQRHPq0
  
>>85
2でおk?
  
90:書初め(大願成就):2006/12/23(土) 17:21:21.18 ID:bRucPEB60
  
おk



  
93: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:29:05.05 ID:pWbQRHPq0
  
>>85

从'ー'从「…んーっとね、ブーン君は…私の事どう思ってるのかなって… ぁ、変な意味じゃないよw」
( ^ω^)「お?」

ブーン君はちょっと考えたそぶりをする。

( ^ω^)「家庭科とかだと料理も出来ちゃうし、いっつも明るいし、元気だし…」

私は黙ってそれを聞く

( ^ω^)「頭もいいし、気もきくし… すごい人だと思ってるお 完璧なんじゃないかお?」
从'ー'从「そっか……」


違う

私が聞きたいのはこういう事じゃない。



  
94: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:31:56.25 ID:pWbQRHPq0
  

从'ー'从の次に聞く事
>>108

1,ツンについて、どう思ってるか聞く
2。自分について、もっと聞く
3,自分についてもっと聞きつつ、ツンの事を聞く
4、好きな人を聞く
5、掃除を終わらせる
  
108:ミツバ:2006/12/23(土) 17:35:42.26 ID:JeofM+Xe0
  
1しかない!



  
117: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:41:46.55 ID:pWbQRHPq0
  

从'ー'从「じゃあ… ツンちゃんの事は? …どう思ってるの?」

少し自分の声が震えているのが解る
それを押し殺し、声を出す

聞かなきゃ
これを聞かなきゃ…ダメだ

( ^ω^)「ツン…かお?」

ほんの少し、ブーンの目が細まる。



  
118: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:48:39.85 ID:pWbQRHPq0
  

( ^ω^)「なんでそんな事聞くんだお?」

私は少し返答に詰まるが、すぐに言葉を返す
从'ー'从「ほら、ツンちゃんとブーン君って幼なじみだし、仲も結構いいでしょ?」
从'ー'从「だから…ほら、もしかしたら、ブーン君とツンちゃんって付き合ってるんじゃない?みたいなw」

答えが決まっている質問を相手に投げかける

(;^ω^)「お?いや、ツンとはそんなんじゃないお 普通の幼なじみだお?」
从'ー'从「はは、そうなんだ〜w …」

少しだけ、2人の会話が止まる



  
122: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 17:54:47.72 ID:pWbQRHPq0
  

( ^ω^)「…ちょっと、長い話になるけど…だお」

最初に口を開いたのはブーンだった

( ^ω^)「…ウチの家、ぶっちゃけると貧乏なんだお」
( ^ω^)「小学校の時とかは、そのせいで虐められて…学校が嫌いになってたお」

从'ー'从「…」
私は黙ってブーン君の話に耳を傾ける



  
124: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:02:00.97 ID:pWbQRHPq0
  

( ^ω^)「その事で、親ともケンカしたりもして…もう、この世の中が嫌になってたんだお」
( ^ω^)「…そんな時に、ツンと会ったんだお」

从'ー'从「…」

( ^ω^)「ツンと、初めて会った時に…友達にも親にも言えない事を沢山話したんだお」
( ^ω^)「…そうしたら、ツンも自分と似たような━━━━いや、貧乏とかじゃないけど、悩みがあったんだお」
( ^ω^)「そうやって話してる内に、ツンと仲良くなって…それで、自分の価値観が変わってきたんだお」
( ^ω^)「それで、自分自身が変わって… 性格も明るくなって… 友達もできて…」


( ^ω^)「━━━━要するに、ツンは幼なじみで、人生を変えてくれた人なんだお」



  
125: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:06:27.45 ID:pWbQRHPq0
  

从'ー'从「……そっか」

从'ー'从「ブーン君にとって、ツンちゃんは恩人なんだね」
( ^ω^)「んー…ま、そういう事だお ほらほら、早く掃除しないとだおー」

照れ隠しか解らないけど、ブーン君はモップを持って床にモップを滑らせ始める








从'ー'从「…そっか… 恩人…か」

私は、さっき言った言葉をまた呟いていた



  
127: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:11:47.68 ID:pWbQRHPq0
  

ガタッ ゴトゴトッ

掃除が終わり、清掃用具を片づけ始める

( ^ω^)「コレで掃除 終わりだお」
从'ー'从「そうだね〜♪私が変な事聞いちゃったから、遅くなっちゃったね ごめんね?」
( ^ω^)「ぉ、気にしないでくれお。むしろ、聞いて退屈だったんじゃないかお?」
从'ー'从「そんな事ないよ〜」



私達は、理科室を出る
少し顔を傾け、廊下から窓ガラスの向こう側を見る



そこに居たのは、教室の窓からこっちをさりげなく見つめているギコ君だった



  
134: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:34:46.04 ID:pWbQRHPq0
  

从'ー'从「…」
私は、どうするべきなんだろう

……







私は━━━━━━━━



  
136: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:35:51.99 ID:pWbQRHPq0
  




>>145




1,窓を叩く
2,窓を叩かない
  
145::2006/12/23(土) 18:39:20.09 ID:jYxk0vof0
  
だれもいねーのかよ
1



  
155: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:45:30.26 ID:pWbQRHPq0
  
>>145

( ,,゚Д゚)「……」

ギコは、理科室の廊下を見つめていた
渡辺がこちらをちらりと見る

そして━━━━






コン              


               コン



少し間をあけて、渡辺は軽く、窓を2回叩いた



  
157: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:52:58.25 ID:pWbQRHPq0
  

( ,,゚Д゚)「アイツが決めたんなら…な」

ギコは、窓から目を背けてしぃ達の所へ向かった




(*゚ー゚)「…でね、そこのカフェがすごい雰囲気良くて〜」
川 ゚ -゚)「ほう、そんな場所があったとはな。最近出来たのか?」
ξ゚听)ξ「へぇ…」

しぃとクーは、ツンとおしゃべり…もとい、足止めをしていた

ξ;゚听)ξ(やばい…今日が最後なのに、なんで…)
ξ;゚听)ξ(まぁ…ブーンも掃除で帰るのは遅れるから、大丈夫かも知れないけど…)


(*゚ー゚)「でさぁ、今度3人でそこに行ってみない?」
川 ゚ -゚)「いいんじゃないか?なぁ、ツン」
ξ゚听)ξ「へ? ぁ、そうねー あはははは」





ξ;゚听)ξ(どうしよう…)



  
162: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 18:59:15.66 ID:pWbQRHPq0
  

( ,,゚Д゚)(…そろそろ離れてくれ、2人とも)

ギコが廊下にいる2人に、ツンから見えない位置から身振り手振りで合図をだす

(*゚ー゚)「!   …ぁ、そろそろ私帰るね?」
川 ゚ -゚)「…そうだな。私も部活がある。ツンは部活休みだろう?」
ξ゚听)ξ「ぇ?あ、そうよ。休み。」
(*゚ー゚)ノ「じゃあ、私達はこれで…」
川 ゚ -゚)ノ「またな」
ξ゚听)ノ「うん。じゃーねー!」







ξ゚听)ノ「…」


ξ゚听)ξ(…そろそろ行ったかな?早くブーンの所へ…)



  
163: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 19:07:37.07 ID:pWbQRHPq0
  

ツンがまさにブーストをかけようとした時、後ろから声を掛けられる

( ,,゚Д゚)「ぉ、ツン ちょっと頼みがあるんだが」
ξ;゚听)ξ「っ!… 何よ!今急いでるんだけど…」
( ,,゚Д゚)つ「あぁ、ちょっと悪いんだけど、このゴミ ゴミ捨て場に捨てて来てくれねーか?」

そう言って、ギコはゴミ袋をツンに差し出す

ξ;゚听)ξ「へ?そんなのアンタが行きなさいよ!」
( ,,゚Д゚)「いや、ちょっと俺も急ぎの用事があってな お前もう帰るだろ?一石二鳥じゃないか」
ξ;゚听)ξ「そんな事言っても、私にも用事が…」
( ,,゚Д゚)「別にいいじゃねーか いつか、なんか奢るからよ?」

ぁぁ、 コレじゃあラチが開かない

ξ#゚听)ξ「もう!!そんな言うなら持ってくわよ!!」

ツンはギコの手からゴミ袋をもぎ取る

ξ#゚听)ξ「いい!?これは貸しだからね!?」
と、言いながらツンは階段を駆け下りていった





( ,,゚Д゚)「…ふぅ」



  
187: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/23(土) 20:19:49.93 ID:pWbQRHPq0
  

( ,,゚Д゚)「さて、これで俺は…もう用済みだな」

ゴミ捨て場に行く途中には、体育館横の廊下を通らなくてはならない
ここからゴミ捨て場… 体育館横に着くには、多少時間がかかる。

…後は、渡辺だ

窓を叩いた と言うことは、ブーンを体育館横に連れて行くと言うことだ。

渡辺は、本当に黙って連れてくるのだろうか?








いや、俺が考えてもしかたない
後は、渡辺と ブーンと ツン次第だ



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