(,,゚Д゚)が悪夢の街から目覚めるために頑張るようです
- 2: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 00:40 cChuvUcZO
〜序章〜
(,,-Д-)「ん…」
(,,゚Д゚)「ここは…、どこだ?」
♂の猫は目を覚ます
しかしそこは、自分が寝ていた場所、自分がいた空間とは雰囲気が違った
この喋る猫、名をギコといい、某大型掲示板の街に住み着く野良猫である
(;゚Д゚)「いったいどこなんだよ。俺はこんな場所には…」
俺は確かにこんな場所にはいなかった…
あのとき、俺は野良猫のボスと喧嘩してかなり疲れていた。そして、自分の住みかに戻り、すぐに眠りにつけた
そういえば帰り道、ピンク色の毛並みの可愛い♀に会った。だけどその猫は他の奴らには見えてないようだった
あの猫は俺にむかってこう言って、いきなりフッと消えた
『眠ってはいけない』
と、しかし俺はそのあと、予想以上に疲れていたみたいで、一気に眠りについた
(;゚Д゚)「夢?」
これは夢なのか?
いや、夢の中でこうも体に感覚があるとは思えない
それに、夢だとしても起きようとする意識があればすぐに覚めるものだ
じゃあここは何処なんだ?
- 3: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 01:09 cChuvUcZO
暗黒に包まれた街から、耳に静かに透き通るような聞き覚えのある声が聞こえる
『眠っちゃったんですね』
そう聞こえた瞬間、ピンク色の透明感のある光暗い空から出て、ギコの前に降り立った
光はやがてギコと同じくらいの猫の形になり、その猫は静かに地面に足をつけた
(*゚‐゚)「せっかく忠告したのに」
(,,゚Д゚)「きみは…あのときの…」
ギコの目の前にいるこの猫は、ギコが住みかに帰る途中に会ったあのピンク色の毛並みの猫であった
彼女はあのとき会った時より、表情が暗かった
そして、彼女と再び会った時、ギコにはある二つの感情があった
一つは生き物なら必ず浮かぶ感情『恋』
そしてもう一つは、この猫はあのとき会った時以外の場所、もっと別の場所で彼女に会ったことがあるという不思議な感情
(*゚‐゚)「やっぱり、ダメなのかな」
彼女は悲しそうに後ろを向く
(,,゚Д゚)「なぁ」
(*゚‐゚)「なに?」
(,,゚Д゚)「きみは誰なんだ?」
(*゚‐゚)「………」
彼女は後ろを振り返らず質問に答えた
(*゚‐゚)「私は…」
(*゚‐゚)「私はこの夢の世界、ナイトメアシティの番人の一人、しぃ」
夢の世界、ナイトメアシティ、番人。ギコには何一つ理解ができない
よく他の仲間から頭がいいと言われていたギコだが、この現状に関してはわからなかった
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