(,,゚Д゚)が悪夢の街から目覚めるために頑張るようです

  
9: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 03:00 cChuvUcZO
  

〜3章 招かれた者達〜




(*゚‐゚)「そういえば、まだ名前聞いてなかったよね」 

(,,゚Д゚)「あ、そうだったな、俺はギコ。呼び捨てで呼んでくれてもいいが」

(*゚‐゚)「ギコ…、わかった。私も呼び捨てで呼んで」 

(,,゚Д゚)「わかった。しぃ、まずは他の参加者を捜そう」

(*゚‐゚)「うん。私は番人だから参加者の場所ならわかるわ。まずはここから北にちょっと行った場所に二人隠れてるみたい」

(,,゚Д゚)「北に二人か…」

(*゚‐゚)「急ぎましょう。あいつが来ちゃう」

(,,゚Д゚)「あいつ?」

(*゚‐゚)「この悪夢の最高責任者、王よ」

(,,゚Д゚)「…わかった。急ごう」


ギコにはまだこの悪夢の王の存在をよく知らない
だけど、自分でもしっかりわかる。その王が一番危ない存在だということだ



  
10: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 03:26 cChuvUcZO
  









街灯に照らされた道路を走る二人の人
片方は物静かな顔をしており、もう片方はかなり暗いような目付きをしている
彼等も逃げていた


(;'A`)「ハァハァ・・・、ヒッキー!ついてきてるか?」

(;ー_ー)「ちゃんとついてきてるよ…」

前方に二人の影が現われた
二人は思わずこけてしまう


(;'A`)「ヒィッ…」

(;ー_ー)「もうきたのか?」

(,,゚Д゚)「おい、大丈夫か?」

(;'A`)「ん?猫?」

この二人は身長もギコと同じくらいの人間だった
たぶん、同じ場所から来たのだろう

(;ー_ー)「同じ人か?」

(,,゚Д゚)「きみ達も参加者か。ほら、手をかすぜ」

二人はギコの手につかまり、立ち上がる

( 'A`)「すまないな」

( ー_ー)「ん?きみの隣の女の子…」

(*゚‐゚)「しぃです。」

(;ー_ー)「しぃって番人のはず…」

(,,゚Д゚)「今から話す」










( ー_ー)「なるほど」

( 'A`)「なら敵ではないんだな」

(,,゚Д゚)「そうだ」

( 'A`)「俺はドクオっていうんだ」

( ー_ー)「僕はヒッキー…」

(,,゚Д゚)「俺はギコだ。よろしくな」

( 'A`)「同じ仲間だ。今は助け合うしかないか」

(,,゚Д゚)「それよりドクオ、なんできみ達は番人のことを」

(*゚‐゚)「いい忘れてたけど他の人達は事前に王から知らされてるらしいわ」

(,,゚Д゚)「…そうか」

( ー_ー)「『もうじきおまえ達を殺しにいく』だとよ」 

( 'A`)「だから逃げてたんだよ」

(,,゚Д゚)「王みずからがな…」

( ー_ー)「とにかくここは二手に別れた方がいいな」

(,,゚Д゚)「そうだな。そっちのほうが番人を倒す効率がいいか」



  
11: 安価ミスったorz◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 03:40 cChuvUcZO
  






( 'A`)「そうだ。しぃ、番人は何人いるんだ?」

(*゚‐゚)「そうね。まずは番人の部下達だけど八頭身というやつがいるわ。かなり数はいると思う」

(,,゚Д゚)「そうか…」

(*゚‐゚)「次は番人のモナー、かなり冷酷ね。そしてかなり強いわ」

( ー_ー)「モナーか…」

(*゚‐゚)「次はアヒャという番人。かなり残虐な奴よ。双剣みたいな武器を持ってるわ」

(*゚‐゚)「そして、最後にこのゲームの王、モララーよ。王のことは全然わかってないの。何故か私達のいない場所で参加者を殺してるみたい」

(,,゚Д゚)「モララーが王か」

(,,゚Д゚)「よし。じゃあ俺達は他の参加者を捜してくる」

( 'A`)「わかった」

( ー_ー)「気を付けろよ」


二匹の猫は去っていった

そしてこの二人にも『希望』が生まれていた



  
13: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 16:03 cChuvUcZO
  






(*゚‐゚)「いたわ!あそこの三人も参加者よ」

しぃが指差す先には壁によりかかった二匹+一人の影があった
ギコはそれに近付き話し掛ける

l从・∀・ノ!リ「ん?あにじゃ、誰か来たのじゃ」

(´_ゝ`)「ん?」

(,,゚Д゚)「よぉ。」

(´<_`)「誰だおまえ達は」 

(*゚‐゚)「そうね。時間がないから簡単に話したほうがいいわね」













(´_ゝ`)「把握した」

(´<_`)「どうりでおかしいと思ったわけだ。悪夢とはな」

(,,゚Д゚)「俺の名前はギコだ。」

(*゚‐゚)「私はしぃ」

(´_ゝ`)「俺は兄者。」

(´<_`)「弟者だ。で、こっちが」
l从・∀・ノ!リ「妹者なのじゃ」

(,,゚Д゚)「わかった。」

(*゚‐゚)「そろそろ急がないと、もうすぐ時間だわ」

(,,゚Д゚)「あぁ。じゃあな兄者」

(´_ゝ`)「あ、ちょっと待て」

(,,゚Д゚)「なんだ?」

(´_ゝ`)「これをやっとく」

兄者が投げた物をギコとしぃは手に取ってなんなのかを確かめる

それは、一丁の銃だった

(;゚Д゚)「なんでこんなものを」

(´_ゝ`)「もしもの時のために服に隠し持ってたのさ」

(´<_`)「安心汁。弾も補充してある」

(*゚‐゚)「あなた達は?」

(´_ゝ`)「一人に一つずつ持ってらぁ」

兄者達は自分の銃をギコに見せた

(´<_`)「ま、夢の敵に通用するかはわからんがね」

l从・∀・ノ!リ「のじゃ!」

(,,゚Д゚)「ありがたくもらっとくぜ、じゃあな!」

(´_ゝ`)「俺達にはバイクがある。逃げることに関しては大丈夫だろう」

l从・∀・ノ!リ「気を付けるのじゃ」

(,,゚Д゚)「あぁ!」



  
14: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 16:26 cChuvUcZO
  





(,,゚Д゚)「なぁ。」

(*゚‐゚)「?」

ギコとしぃは長い橋を走りながら話しだす

(,,゚Д゚)「あと何人参加者がいるんだ?」

(*゚‐゚)「そうね。ちょっと待って…」










(*゚‐゚)「わかったわ」

(,,゚Д゚)「何人なんだ?」

(*゚‐゚)「残りの参加者は6人、他の人達は自ら命を断ったようね。脱け殻のようなものが見える」

(,,゚Д゚)「……そうか」

ギコには複雑な気持ちが浮かぶ

王の仕業だとはわかっているのに、いったいなんでこんなことに巻き込まれたんだと

だけどギコは決めている、きみを連れてこの街から絶対抜け出すと、どんなことがあろうと、きみを守りぬく、と


(*゚‐゚)「いた!あそこに二人!」

(,,゚Д゚)「おい!大丈夫か?」

そこには二匹の猫の姿があった。しかし、片方は倒れている

(´・ω・`)「ん?そうか、きみ達がこの人が言っていた」

倒れている猫を看病してるように見えたその猫は、なぜかギコ達の存在を知っているようだった

(,,゚Д゚)「どうしたんだ。そいつ」

(´・ω・`)「しらんがな。会った時にきみ達のことを話していきなり倒れたんだよ。でも大丈夫、寝てるみたいだし」

(,,゚Д゚)「そうか」

(*゚‐゚)「なんで私達の事を知ってるのかしら?」

(´・ω・`)「それが…」

「待て、俺から話す」



  
15: ◆ArrRj1N9S6 :11/24(金) 16:52 cChuvUcZO
  

(´・ω・`)「あ、起こしちゃったかい」

ミ゚Д゚彡「いや。問題ない」

その姿は茶色の毛が生えており、まさにギコそっくりの顔をしていた。ただ少し、ギコより身長は高いようだ

(´・ω・`)「日本語でおk」

(;゚Д゚)(この人、何か俺に似てる気が…)

ミ゚Д゚彡(これも…運命ってやつか…)

男は小さく溜め息をついた

(*゚‐゚)「なんで私達のことを知ってるの?」

ミ゚Д゚彡「そんなことはどうでもいい」

(#´・ω・`)(この野郎さっき自分から言うって言ってたじゃねぇか!ぶち殺すぞ!)

ミ ゚Д゚彡「まず俺の名はフサギコ、覚えておいてくれ」

(*゚‐゚)「………」

ミ ゚Д゚彡「と、しぃ。もうそろそろだぜ」
(;゚‐゚)そ

しぃは急いで暗い空からまばゆい明かりで照らされた時計台を見る

時計の針は12時ぴったしになっていた

しかしどの針も12時になってから、まったく動かない

やがて、静かに、だけど地響きが鳴り、心の中から聞こえるようなサイレンが時計台から流れ始めた


(;゚‐゚)「奴の時間。」

(;゚Д゚)「奴?まさか…」

  そう、『王』の時間だ





〜3章 招かれた者達〜

fin



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