(,,゚Д゚)が悪夢の街から目覚めるために頑張るようです
- 24: ◆ArrRj1N9S6 :11/25(土) 03:33 5ZpZ9NZtO
〜5章 存在〜
(,,゚Д゚)「あいついったいなんなんだ?」
(*゚‐゚)「全部知ってそうな感じだったけど」
(,,゚Д゚)「今は兄者達の方が心配だな」
(,,゚Д゚)「しぃ。兄者達の居場所は?」
(*゚‐゚)「大丈夫みたいよ。ビルに隠れてr」
(;゚‐゚)そ「前から一つの生命体が来てる」
(,,゚Д゚)「生命体?ドクオ達か?」
(;゚‐゚)「違う…、これは…敵!」
(;゚Д゚)そ「なっ…!」
(´Д`)「排除シマス。排除シマス。排除シマス。排除シマス。」
その敵はなぜか尻にプロペラが付いて、こちらに飛んできた
(,,゚Д゚)「キモイ…」
(*゚‐゚)「キモイわね…」
(´Д`)「排除排除排除排除排除排除」
(,,゚Д゚)「ちょうどいい、兄者からもらった銃を試すか」
ギコは銃を取出し、八頭身にむかって3発撃った
(´Д`)「排除排除排除排除排除h・・・」
弾は頭と背中に当たり、八頭身はしばらく喋ったあと、動かなくなった
(,,゚Д゚)「どうやら効くみたいだな」
(,,゚Д゚)「急ごう!」
(*゚‐゚)「うん。」
ピー・・・ピー・・・
(´Д`)「ヤラレマシタ…、通報シマス。通報シマス。」
(´Д`)「通報シマスタ………」
- 27: ◆ArrRj1N9S6 :11/25(土) 22:15 5ZpZ9NZtO
夜はやがて朝になる
悪夢の街という空間にも夜があり、そして朝がある
ナイトメアシティは今、夜明けの時間になっている。しかし未だに時計台の針は12時から動かず、見えない時を刻み続ける
(;゚Д゚)(早く、早く急がなければ…)
まわりに高いビルに囲まれた道路を走り続けるギコとしぃ。
途中、しぃはなにかを察したように立ち止まる
( ‐ )「・・・・・」
(,,゚Д゚)「?。どうしたんだ?しぃ」
( ‐ )「…気付かれた…、もう逃げられない…」
(;゚Д゚)「ま…さか…」
「何故、おまえ達の世界の生物は、生きたがる…」
夜明けの街に黒い声が響く…
「何故、逃げる。何故、自分から逝く。何故、我らからの死を認めぬ。」
その声は、心の奥底に響き、聞くだけで恐怖で気絶しそうになる程の威圧感だった
こんな声はギコはもちろん、しぃでさえ聞いたことがない
そして、奴は後ろから静かに歩いてくる
「まさか、裏切れるとは思わなかったよ。しぃ」
「そして…」
( ・∀・)「ようこそ。死と絶望が繰り返される悪夢、ナイトメアシティへ。ギコ」
奴は静かに笑う
- 28: ◆ArrRj1N9S6 :11/25(土) 22:43 5ZpZ9NZtO
(;゚Д゚)「しぃ、逃げるぞ」
(; ‐ )「ダメ…、足が動かない…」
( ・∀・)「トラウマ…か、悲しいものだな。今まで慕っていたものにおまえはつくづく裏切られる。いや裏切ったのか」
(; ‐ )「違う。私は裏切ってなんか…」
( ・∀・)「いや、おまえは裏切ったよ」
( ・∀・)「おまえは自分の父を慕っていた。しかし、父は私が殺した。そしておまえは何をした?」
(; ‐ )そ「・・・・・」
( ・∀・)「おまえは父を殺した私に従った。おまえは父を裏切ったのだよ。『隙を見て私を殺す』という口実の元にね」
(;゚‐゚)「そんな…、私は…」
( ・∀・)「そして今、おまえは私を裏切っている。それは事実であり、そして確信だ」
( ∀ )「さぁ、どうするんだ?戦うか?それとも私に従うか?」
『我に従え、さもなくば抗え』
この状況はヤバい…、それをいち早く気付いたギコはしぃの手を無理矢理ひっぱって、モララーから離れるように逃げていく
(;゚Д゚)「しぃ!いくぞ!」
(;゚‐゚)「う、うん…」
しかしモララーは追わない、確信してるからである
やがてギコとしぃは見えなくなった
( ∀ )「ふ・・・逃げるか・・・」
- 30: ◆ArrRj1N9S6 :11/25(土) 23:03 5ZpZ9NZtO
その頃・・・
〜フサギコ編〜
(´・ω・`)「ギコ達、大丈夫かな…」
ミ ゚Д゚彡「さぁな・・・」
(´・ω・`)「あのとき、なんでギコ達に教えなかったんだい?」
ミ ゚Д゚彡「・・・・・」
(´・ω・`)「素直じゃないなぁ…」
(´・ω・`)(こういう性格が一番嫌いなんだよな。ぶち殺すぞ)
瞬間、ビルのガラスが割れ、中から誰かが入ってきた
(´∀`)「やっぱり、ここに隠れていたモナ」
ミ;゚Д゚彡「ちっ!ショボン!おまえは屋上に逃げろ!」
(;´・ω・`)「え?…う、うん。わかった」
ショボンが屋上への階段を上っていく、モナーはそれを追い掛けに行く
(;´・ω・`)そ「ヒ、ヒィッ…」
逃げるショボンを追い掛けるモナーをフサギコは止める
ミ ゚Д゚彡「久しぶりじゃないか…モナー」
(´∀`)「死神ギコ…また俺達に楯突くモナ」
ミ ゚Д゚彡「もうその名前は呼ばれる気はないな」
(´∀`)「いいだろう…、場所をかえてやるモナ」
モナーの言葉を残し、二人は消えた
(;´・ω・`)(一体なんなんだ!みんな狂ってるよ…)
- 32: ◆ArrRj1N9S6 :11/26(日) 00:03 GUsAPnQIO
ここは地下鉄
人のいないこの街では、無人の電車が止まることなく動き続けている
二人は動き続ける電車の天辺に降り立った
(´∀`)「さ、勝負モナ。おまえもまだ力はだせる筈モナ」
ミ ゚Д゚彡「・・・・・」
(´∀`)「相変わらず無口モナね。ならば…」
(´∀`)「こっちから行ってやるモナ!ナイトメア・ウェポン発動!」
モナーの手に先端に二つの刄がついた緑色に激しく光る棒が現われた
ミ ゚Д゚彡「ふっ・・・、目が痛くなるな。趣味の悪い色しやがって!」
フサギコの手から日本刀が現われる
(´∀`)「もうナイトメア・ウェポンを使える力はないみたいモナね」
ミ ゚Д゚彡「使えなくても充分勝てるぜ!」
(´∀`)「試してやるモナ!」
二人は電車の上で激しく切り合う、一歩でも間違えれば確実に殺されてしまう
金属と金属がぶつかり合うような音が地下鉄の中で大きく響く
しかし、モナーのほうが力は上なのか、フサギコは押し切られていく
(´∀`)「落ちたものモナ。死神ギコと言われた時のおまえの力とは比じゃないモナ!」
ミ;゚Д゚彡「くっ・・・」
(´∀`)「さぁ!とどめモナ!」
モナーは自分の武器を、横に大きく振るう
フサギコは反応が遅れ、吹き飛ばされて電車の角にぶらさがる状態になってしまった
ミ;゚Д゚彡「くそぉ・・・」
勝利を確信したモナーはゆっくりとフサギコに近寄り、電車から落とそうとする
(´∀`)「つくづく哀れな奴モナ。もう飽きたモナ。」
(´∀`)「死ね」
両手で電車にしがみついているフサギコの右手を先端の刄で突き刺す
あまりの痛さにフサギコは両手を離し、かなりの速さで動く電車から落ち、転げていく
(´∀`)「…間違いなく死んだモナ。かつて死神と言われたあいつも、今ではこの程度モナ」
モナーは静かに去っていった
ミ;゚Д゚彡「くそ・・・」
ミ;゚Д゚彡「まだ終わる気は…ない…」
ミ;゚Д゚彡「俺はあいつを助けるために戻ってきたんだ…。まだ…終わらせない…」
- 45: ◆ArrRj1N9S6 :11/28(火) 23:58 Jofq0+CaO
奴から逃げるため、長い長いトンネルを抜けるギコとしぃ
トンネルのせいでわからないが、外はもう朝になっている
しかしギコにはそんなこと気にしている暇はない。奴から逃げる。それしか頭には残ってないからである
(;゚Д゚)ハァッ・・・ハァッ・・・
( ‐ )「・・・・・」
しぃはギコの手にひっぱられ走っている
しぃは繋がれたギコの手を無理矢理放す
(;゚Д゚)「どうしたんだ?」
( ‐ )「…もう無理よ」
(;゚Д゚)「…しぃ?」
( ‐ )「あいつには絶対勝てないわ…」
(,,゚Д゚)「・・・・・」
( ‐ )「…諦めましょう…、この世界を創った奴に勝とうなんて馬鹿げてるわ…」
(,,゚Д゚)「…本当に…、そう思っているのか?」
( ‐ )「…仕方ないのよ」
パシィッ・・・
乾いた音がトンネルに静かに響く…
(; ‐ )「…」
(,,゚Д゚)「…叩いたことは謝る…だけど」
(,,゚Д゚)「俺だって無理だと思ってるよ…。でも死にたくないんだ。こんな現実離れした世界、こんな夢の世界で、終わりたくないんだ…」
(,,゚Д゚)「そして、俺はしぃと一緒に帰りたいんだ。しぃがいないといけない気がするんだよ…」
( ‐ )「・・・・・」
(,,゚Д゚)「しぃと初めて会った時からなにか普通の人とは違う気がしたんだ。しぃとは何処か違う場所で会った事がある気がしたんだ」
( ‐ )「…私だって」
(,,゚Д゚)「?」
( ゚‐゚)「私だってギコと初めて会った時からそんな気持ちになっていたわ。今まで会った人達とは全然違う気持ちだった…、そしてその気持ち通り、ギコは私を守ってくれている」
( ‐ )「でもあいつだけは、絶対無理なのよ」
(,,゚Д゚)「・・・・・」
- 46: ◆ArrRj1N9S6 :11/29(水) 00:34 p4JPI7nwO
(,,゚Д゚)「しぃ。」
( ‐ )そ
ギコはしぃを強く抱き締めた後、静かに離した
(,,゚Д゚)「夢というのには、3つの意味があるんだ。いや、俺はあると思っている」
(,,゚Д゚)「1つ目は『ごく普通の夢』、2つ目は『悲しく、嫌な事が起きる悪夢』。3つ目は」
『本当の真実へと導いてくれる、正夢』
(,,゚Д゚)「…きみは独りで悪夢を見続けてきた。だけどこれからは、俺がきみを守り続ける。」
(,,゚Д゚)「しぃ。」
『真実を照らす光を求めて、この悪夢からでよう』
『必ず、きみを護るから』
( ;‐;)「…ギ…コ…」
(,,゚Д゚)「だから今は俺に着いてきてくれ。俺がきみを導いてあげるから」
『俺がきみの正夢になるから…』
( ;‐;)「ギコ…ありがとう…」
しぃは倒れるようにギコに抱きつき、静かに泣き続けた
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