(,,゚Д゚)が悪夢の街から目覚めるために頑張るようです

  
73: (´・ω・`)◆ArrRj1N9S6 :12/10(日) 02:21 Lyjb/gtCO
  

  〜7章 反転した悪夢〜




(,,-Д-)「……」

(,,゚Д゚)「…着いたか」

そっと瞳をあけ、まわりを確かめるギコ

その世界は正に反転
ビルがあった場所に道路があり、道路があった場所にビルが並ぶ
空は雲と逆で、雲が空を覆い隠すように見える

(,,゚Д゚)「……しぃは…」

俯いたまま考え込みだす…

その時、空からあの時と同じ色の光が降りてきた

ギコはすぐその光に近づく

そして光からしぃが現れた

(*゚‐゚)「お待たせ…ギコ…」

(,,゚Д゚)「しぃ!助かったのか!」

(*゚‐゚)「あなたが私を助けてくれるって言ったんでしょ」

(,,-Д-)「よかった…」

( ゚‐゚)「早く行きましょ。奴等もどこかに来てるはず…」

(,,゚Д゚)「ああ!わかった」

たとえ今いるこの偽りの世界、この世界が反転してしまおうとも、私達の心は決して反転したりはしない
そう心で思いつづけながら奴を追って二人は走りだした



  
74: 昨日は更新できずすいませんっしたorz◆ArrRj1N9S6 :12/10(日) 02:34 Lyjb/gtCO
  



( ゚∀゚)「この世界は久しぶりだな」

(´∀`)「確かあの夫婦の時以来だったかモナ」

( ゚∀゚)「モララー様がてこずる事はめったにないんだが」

(´∀`)「何かヤバいことになる予感がするモナ、あの時もそうだったモナ」

( ・∀・)「御託はいい、さっさと奴等を殺す、それだけだ。行くぞ」

モララーはどこかへ消えた

( ゚∀゚)「ふ…ああいう性格に俺は痺れるんだよな」

続けてアヒャも消えていった

(´∀`)(……あの二人を除く奴等、普通なら死ぬあの反転をどうして免れたモナ…)

(´∀`)(……フサギコの仕業しかありえないモナ)

モナーも消えていった



  
75: ◆ArrRj1N9S6 :12/10(日) 03:03 Lyjb/gtCO
  

 〜ドクオ・ヒッキー編 協力する理由〜



( ー_ー)「…あの人の言う通りに動いたけど」

( 'A`)「なんだってこんな事になってんだろうな」

ドクオとヒッキーはさい果ての夢に着き、反転を免れたものの壊れたビルの真ん中、穴に囲まれて動けない状態になっていた

( 'A`)「これからどうするよ」

( ー_ー)「どうするって…」

( 'A`)「俺は行くぜ、あいつらの力にせめてでもなれるんならな」

( ー_ー)「そんな…黙ってここで待ってようよ…、死んでしまうよ」

( 'A`)「…死ぬ。か…」

( 'A`)「ヒッキー、俺はな、本当の世界ではひきこもりなんだよ。仕事もしてないし母ちゃんの仕送りだけで生きてきたんだよ」

(;ー_ー)そ

( 'A`)「本当に生きてることが嫌になった、でも死ぬことにもやる気がでない、そんな自分が本気で嫌だった…、あの世界から消えたかった」

( 'A`)「そんで、母ちゃんが癌で死んだんだ。重度のマザコンだった俺は、すぐに自殺を始めたさ」

( 'A`)「やり方は練炭、他人の車を盗んでたった一人で死ぬことにした…」

( 'A`)「不思議と悲しくはなかったよ…、多分あの世界には未練の欠片も無かったんだな…、俺は練炭に火を点け、時が来るまで眠ることにしたんだよ」

( 'A`)「で、この世界に来ちまって、近くに倒れていた男、おまえと会った…」

( ー_ー)「……」

( 'A`)「今更あの世界に戻る気は全然ないよ。だから、せめてあの世界に戻る希望を持っているあの二人のためになりたいんだ。あの二人のためなら身代わりにもなる気だ」

( 'A`)「それが、俺を生んでくれたあの世界を裏切った俺の、せめてものあの世界への恩返しだよ…」

( 'A`)「じゃあ俺は行くぜ、ちょうど穴に足場ができている、そこからなら降りれるさ…」

ドクオは穴に落ちようとする

( ー_ー)「待って!」

( 'A`)「?」

( ー_ー)「僕も行く…」

( '∀`)「へっ…、さっさと行くぞ…」

二人はビルを離れ、二人の猫を捜しに走りだした…


〜ドクオ・ヒッキー編〜
fin



  
77: ◆ArrRj1N9S6 :12/10(日) 03:33 Lyjb/gtCO
  






(,,゚Д゚)「しぃ、どこにいるのかわからないか?」

( ゚‐゚)「ちょっと時間かかるけど…」

(,,゚Д゚)「わかった…」

二人は今、公園らしきものに植えられた巨大な木の根に寄り掛かっている

(,,゚Д゚)「ん…?」

前方に一人、よろよろと歩く影が見えた

(;゚Д゚)「おい!しぃ、あいつはモララーか?」

( ゚‐゚)「違うわ…あの人は…」

ミ ゚Д゚彡「間に合っていたのか…」

影はフサギコだった
フサギコは傷ついた右腕を押さえながら話し掛ける

(,,゚Д゚)「どうしたんだよ…その傷」

ミ ゚Д゚彡「ちょっとな…気にすることはない」

(,,゚Д゚)「…そうか」

ミ ゚Д゚彡「……」

( ゚‐゚)「?」

ミ ゚Д゚彡「発動したみたいだな…」

(;゚‐゚)そ「え?」

ミ ゚Д゚彡「まったく…やはりこうなるか」

ミ ゚Д゚彡「しぃ…だったか?。よく聞け」

( ゚‐゚)「う…うん」

ミ ゚Д゚彡「この世界は木で例えるならばただの葉っぱでしかない…、そして番人はいわば根っこ、つまり葉っぱを育てる役割をする。
だから葉っぱ、世界だけを壊したところでまったくの意味がないんだ。根を切り取らないとな」

( ゚‐゚)「わかってる…」

ミ ゚Д゚彡「じゃあしぃは番人になる条件を知っているか?」

(; ‐ )そ

ミ ゚Д゚彡「知っているな」

ミ ゚Д゚彡「ギコ、よく聞いておくんだ…」



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