(,,゚Д゚)が悪夢の街から目覚めるために頑張るようです

  
83: クライマックス突入◆ArrRj1N9S6 :12/14(木) 03:32 XvxuxuufO
  

  〜9章 護るべきもの〜


(;゚Д゚)「モララー…」

(;゚‐゚)「気付かなかった…」

( ・∀・)「そう驚くことはないだろう?決められていたことだ」

(;゚‐゚)そ「そうだ。フサギコさん!」

しぃは倒れているフサギコに急いで近づく

ミ;゚Д゚彡「ちっ…俺としたことが…」

傷はとても深く、腹から外が見えそうな程だった

剣は消えた、おそらくモララーの手に戻ったのだろう

(;゚‐゚)「大丈夫?」

ミ;゚Д゚彡「大丈夫だ…ギコ…こい…」

フサギコは近くにあるビルの壁に寄り掛かる

(;゚‐゚)「今しゃべったら…」

ミ;゚Д゚彡「大丈夫だと言っているだろ…、ギコ…さっさと来るんだ…」

(,,゚Д゚)「…わかった」

ギコはフサギコの側に近寄る

ミ;゚Д゚彡「ギコ…悪かったな…今まで何も話さなくて…」

(,,゚Д゚)「……」

ミ;゚Д゚彡「これから俺のことを全て話す…、絶対一つも聞き逃すな…」

ギコは小さく頷いた



  
84: ◆ArrRj1N9S6 :12/14(木) 03:48 XvxuxuufO
  






ミ;゚Д゚彡「ギコ…俺はおまえの父だ…」

(;゚Д゚)そ「えっ?」

ミ;゚Д゚彡「外見も変わっているだろうが、正真正銘のおまえの父親だ…」

(;゚Д゚)「なんで…」

ミ;゚Д゚彡「今から全部話す…」













それは、まだ母がいて、おまえが生まれたばかりの事だった…



  
85: ◆ArrRj1N9S6 :12/14(木) 04:01 XvxuxuufO
  

あの時、俺達はこのナイトメアシティに家族で巻き込まれた


生まれたばかりの子供のためにも、俺達はこの街から脱出することを誓いあった

武器も何も持たなかった俺達は、目的も何もなく
脱出方法もわかるわけがなかった

そしてモララーに会った

奴はこの世界の全てを話した

何故、自分の命が狙われるのにモララーは脱出方法を俺達に教えたのかはすぐにわかった

奴等にはそれが楽しみだからである

生物がどこまで自分に耐えることができるのか、奴等はそれをゲームと呼んで楽しんだ

俺達は逃げたよ…
必死で逃げた…

そして遂に俺達だけが残った…



  
86: テラ眠す◆ArrRj1N9S6 :12/14(木) 04:13 XvxuxuufO
  


川;゚-゚)「フサギコ!早く!」

ミ;゚Д゚彡「わかってる!」

( ゚∀゚)「モララー様、そろそろ時間になります」

( ・∀・)「ほう。ここまで逃げることができる生物は初めてだな」

(´∀`)「そのままほっといても死ぬモナ。どうするモナ?」

( ・∀・)「なーに、もう少し楽しもうじゃないか」

俺達は頭の奥で聞こえたモララーのいうことを聞き、反転の世界に行った

そして、モララーが目の前に現われた

( ・∀・)「さて、遊びも終わりだ。死ねよ」

ミ;゚Д゚彡「くそっ…」

川;゚-゚)「なにか方法は…」



  
102: ◆ArrRj1N9S6 :12/25(月) 14:04 e//vtWsfO
  



( ・∀・)「方法なんてない…もう充分楽しめただろう…」

モララーはじりじりと二人に近付き始める
二人は後退しようとするが、後ろの壁に遮られた


  もう逃げ場はない…


モララーは赤黒い剣を取り出す

( ・∀・)「安心しな…おまえを殺すことで俺はより強くなれるんだ…」


突然、クーはその場で土下座をした

川 - )「お願いです…この子だけでも…」

ミ ゚Д゚彡「…クー」

( ・∀・)「自分の命乞いではなく子供の命乞いをするか…、泣かせる愛情だねー」

川 - )「フサギコ…あなたも…」

ミ;゚Д゚彡「くっ……」

フサギコもその場で土下座を始めた

ミ ゚Д゚彡「お願いだ…ギコだけでも…ギコだけでも戻してやってくれ…」

二人は頭が地面につきそうなくらい頭を下げる

( ・∀・)「んー、どうしようかなー」


モララーは少し考え込むような仕草をしたあと、すぐに口を開いた

( ・∀・)「いいだろう…しかし条件だ…」

ミ ゚Д゚彡「…条件?」

( ・∀・)「おまえ達の子供は元の世界に戻してやろう、だがフサギコ、おまえは我等の仲間になってもらう…そして」

( ・∀・)「フサギコはクーを殺せ」

ミ;゚Д゚彡そ「!」
川;゚-゚)そ「!」

ミ;゚Д゚彡「そんなことできるわけないだろ…」

( ・∀・)「できないのなら子供ごとおまえ達を殺す」


川゚-゚)「……わかりました」

ミ;゚Д゚彡「クー!」

川゚-゚)「そのまえに先にギコを戻して…」

( ・∀・)「おkおk…おまえらにやる気があるならな」

クーの手で眠っていたギコは光に包まれ、空に戻っていった

( ・∀・)「これで元の世界に戻した…さぁ、おまえ達の番だ」

川゚-゚)「…フサギコ」

ミ;゚Д゚彡「お、俺は嫌だ」

川゚-゚)「あなた!」

ミ ゚Д゚彡「………」

クーの目は決意の目になっている

ミ ゚Д゚彡「……わかっ、た」

( ・∀・)「ほら、これを使いな」

モララーは白く光る日本刀をフサギコに渡す

川゚-゚)「さぁ、フサギコ…」

ミ ゚Д゚彡「……すまない」



  
104: ◆ArrRj1N9S6 :12/25(月) 14:15 e//vtWsfO
  






ミ ゚Д゚彡「本当に…すまない…」

川゚-゚)「構わないわ…仕方ないんだから」

川゚ー゚)「フサギコ…あなたと今まで一緒にいれて、本当に嬉しかった…ありがとう」

ミ ゚Д゚彡「…俺もだ…」

フサギコは日本刀でクーを優しく斬った…

川゚-゚)「フサギコ…私はあなたを…決して…恨みはしない…から」

クーはそう言い残し倒れた

ミ ;Д;彡「クー……」

フサギコはクーを抱き上げる

そしてクーは優しい光に包まれ、消えていった…

( ・∀・)「くくく…さぁ、フサギコ、我の新しい同士よ。行くぞ」

フサギコは…モララーに静かについていった…



  
106: ◆ArrRj1N9S6 :12/25(月) 14:27 e//vtWsfO
  








ミ ゚Д゚彡「そして俺は呼び出された人達を殺し続けた…いつしか死神ギコとかいう呼び名もついていた」


ミ;゚Д゚彡「だけど俺はたえきれずモララーを裏切った、ひっそりとこの街で暮らし続けていた…そしてギコ、おまえに会った」

(,,゚Д゚)「じゃあ、俺を育て続けてきた人は…」

ミ;゚Д゚彡「多分、俺の友人だ、もしも帰ってこなかったら子供を頼む、とか言ってたしな」

(,,゚Д゚)「…そうだったのか」

ミ;゚Д゚彡「ふ…俺もそろそろ駄目らしい…」

ミ;゚Д゚彡「ギコ…かならず奴を…モララーを倒し、脱出するんだ…」

「おまえの、護るべきものと一緒に…」



  〜9章 護るべきもの〜
    fin



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