( ^ω^)ブーンが幸せの意味を知るようです
- 215: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 21:11:19.40 ID:HUiNH5xP0
- --第5話--
−−守りたかった、それだけなんだ。あの日、守れなかった罪は消えないけど、それを償えるまで、俺は。
( ^ω^)「うー、寒いおー眠いおー。あ、ドクオおはようだお」
('A`)「ういー。ブーン、目の下にクマできてるぞ?」
ドクオはすっかり立ち直ったようだ。なんだか清清しい目をしていて怖い。
僕は・・・ほとんど眠れなかった。何せ、「悩む」なんて事は滅多にしなかったから。
(´・ω・`)「やあ、おはよう。ちゃんと起きてきたね。さぁ、行こうか」
_
( ゚∀゚)「さーぁ、gdgdになるからとばしていくぜ!寒い奴はショボンにテキーラ貰え!」
- 216: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 21:12:22.52 ID:HUiNH5xP0
- というわけでショートカット。あっという間にツンの住居。
( ^ω^)「改めて見ると、やっぱりでかいお・・・」
_
( ゚∀゚)「まぁ、北の島の最高峰の神殿だからな」
('A`)「おじゃましまー」
(´・ω・`)「おや、受付に人がいないね。いいや、そのまま行こう。」
知り合いの特権で、僕達は不法侵入した。
また、昨日のように長い廊下を渡る。そして大きな扉を少しだけ開き、中を覗く。
・・・普通に入っていけば良いのに、どうして僕はこんなにコソコソしてるんだろう?
ξ゚听)ξ
やはり、ツンはそこにいた。
- 217: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 21:13:01.88 ID:HUiNH5xP0
- 椅子に座って、右手に小ぶりな木の棒を2本、即ち箸を握っていた。
ツンの目の前には質素ながらも体に良さそうな食事が並んでいる。
朝食中だ。早く着すぎたようだ。
しかし、ご飯を食べているときまで肖像画の様な美しさを持つツンに惚れ惚れしてしまう。
兄に似なくて良かったね、ツン。
そんな事を考えているブーンには気付かず、ツンは箸を進めていく。
ξ゚听)ξ「ハムッ、ハフハフ!!」
( ^ω^)「キメェwwww」
何度も言うが、ツンは僕の未来の妻だ。
しかし、ヒロインと言うべきツンが普通の登場をする事はないようだ。
- 221: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 21:22:04.18 ID:HUiNH5xP0
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もちろん、僕はツンに見つかった。キメェと言ったのでボコられた。
マゾに開花したらどうしてくれるんだろう。
ξ゚听)ξ「全く、失礼な奴ね・・・」
( ;ω;)「さっきから謝ってるお」
_
( ゚∀゚)「ツンも食事ぐらいはしとやかにしとけ」
ξ゚听)ξ「・・・あ?」
_
(;゚∀゚)「・・・なんでもないです」
('A`)「とんだ巫女様だぜ・・・俺はやっぱり女よりもショボンさんでいいや。って何言ってんだ俺///」
(´・ω・`)「はいはい、本筋に戻るよー。ツン、今日こそはブーン君とドクオ君に洗礼をしてあげてね。」
ξ゚听)ξ「そういえばそうだったわね。まあ、魔法を授けても大丈夫そうだし。いいわ、2人とも、こっち来なさい」
そういって、ツンは部屋の奥に行って手招きする。
そこには、4つの扉があった。
- 224: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 21:29:45.50 ID:HUiNH5xP0
- ξ゚听)ξ「4つの扉にエンブレムがついてるでしょ?それぞれ火・水・地・風を示しているわ。
で、私の足元に魔方陣があるでしょ?あんたたちはそこに立つだけでいいの」
('A`)「どういうことだ?」
ξ゚听)ξ「この魔方陣はね、ご加護を授かる人に最も適した属性を視てくれるのよ。
だから、ここに立てばどこの扉に行けばいいか教えてくれるわ。」
ξ#゚听)ξ「ちょっとあんた。私の話聞いてた?」
(;^ω^)「ふひぃ!き、聞いてましたお!!」
まさか、ツンに見とれていたなんて言えない。
( ^ω^)「ここに立てばいいんだお?」
そしてブーンは魔方陣の中央に立つ。
- 226: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 21:39:02.40 ID:HUiNH5xP0
- すると、どこからともなく声がする。
−ふうむ、魔法に対して中々適性の高い人間じゃのう・・・
( ^ω^)「うわ、なんか喋ったお」
ξ゚听)ξ「大人しくしてなさい」
−純粋で友情に厚く、うほっは嫌いなのか・・・
( ^ω^)「心読んでるのかお。ってかうほっは関係あるのかお?」
−少年よ、守るための力と、戦うための力、どちらが良い?
( ^ω^)「僕は・・・あんまり進んで喧嘩するのは好きじゃないお。守るほうが性に合ってるお」
−そうじゃな・・・ならば少年よ、水の扉を開けるがいい−
- 230: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 22:03:10.75 ID:HUiNH5xP0
- ξ゚听)ξ「水・・・ね。じゃあ、行ってきなさい。それともう一人、ドクオだっけ、魔方陣に来て」
ドクオが魔方陣の上に立つ。ブーンは、水のエンブレムのついた扉を開けた。
そこには、鏡の様に澄んだ湖があった。
ブーンはその湖を覗きこんだ。
氷の様な冷たさを持つ水、その中に美しい女性を見た気がした。
そして、そこからの記憶がない。
目が覚めたら、そこはジョルジュの家のベッドだった。
隣でドクオがまだ眠っている。
(´・ω・`)「やあ。起きたかい?」
( ^ω^)「おはようだお。僕は一体どうなったんだお?」
_
( ゚∀゚)「あぁ、魔法はな、授かるときに拒絶反応が出ないように催眠魔法を使うんだ。
催眠の効果は丸一日。その時間で体が魔法に適応する」
- 231: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 22:05:13.45 ID:HUiNH5xP0
- ('A`)「ふぁぁぁ、おはよー。」
ドクオが唐突に目覚めた。
('A`)「お、ブーン!お前水だったよな!俺さ、風だったよ!!」
( ^ω^)「そうかお。風の扉の向こうはどんなだったお?」
_
( ゚∀゚)「おっと、それは言っちゃあいけねぇんだ。そういう決まりでさ。」
( ^ω^)「そうなんだおか・・・分かったお。これは秘密なんだお」
(´・ω・`)「聞き分けがいいね、よしよししないといけないね。
でね、昨日帰って来る時にツンが、2人に魔法の基本を教えてくれるって」
(*^ω^)「マジかお!!やったお!」
('A`;)「うわ、しごかれそ・・・」
二人の交差する思いを無視して、ジョルジュとショボンはまたブーンとドクオを神殿に連れていく。
- 233: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 22:12:04.03 ID:HUiNH5xP0
- --第5話 終--
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