( ^ω^)ブーンが幸せの意味を知るようです
- 245: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 23:44:56.03 ID:gixsYFeC0
- --第6話--
外に出てみると、日は高かった。
というか、珍しい。今まで、雪ばかりで、北の島に来て初めて晴れ間を見た。
そして、ツンのいる所まで遠いはずなのに、どうしてだろう。すぐに着いた。
(´・ω・`)「作者の都合だよ」
('A`;)「アッー!」
いつもの道を通って、ツンの所まで。
ξ゚听)ξ「あら、らっしゃい」
もう慣れた。ツンが何をしてたって。
( ^ω^)「だからってなんで く そ み そ テ ク ニ ッ ク読んでるんだお・・・」
- 247: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 23:45:44.65 ID:gixsYFeC0
- ξ゚听)ξ「よし、ちゃんと逃げずに来た勇気は称えてあげる。
死ぬ気で特訓するわよ?」
( ^ω^)「ちょwwスパルタかおwww」
ξ゚听)ξ「当たり前じゃない。あたしに教えて貰えるだけ有難いと思いなさいよ」
('A`;)「俺・・・ショボンさんに教えて欲しいな・・・なんて」
ξ゚听)ξ「だってさ。どうする?ショボン」
(´・ω・`)「僕よりもツンの方が魔法において優秀だからね。
ドクオ君、ちゃんとツンの言う事聞くんだよ?」
_
( ゚∀゚)「じゃあ、夕方にまた迎えにくるからな。頑張れよ!」
そう言って、ショボンとジョルジュは帰っていった。
- 248: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/20(木) 23:46:41.99 ID:gixsYFeC0
- ('A;)「しょ、ショボンさん・・・やっぱり僕の事嫌いなのかな?」
その頃のショボン
(´・ω・`)「調教して美味しくなったころに
Let'sくそみそ♪」
_
(; ゚∀゚)「(こいつ・・・こんなキャラだったかな・・・)」
それから、ツンとの特訓の日々が始まる。
- 259: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/21(金) 01:06:29.54 ID:rkknb34J0
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初めての特訓の日、ツンはブーンに洗面器に張った水を、ドクオには扇風機を持ってきた。
( ^ω^)「これを、どうすればいいんだお?」
ξ゚听)ξ「最初から何も無いところから水を出したり風起こしたり出来るわけないでしょ?
だから、最初はそこにあるものから自由に操れるようにならなきゃ」
('A`)「どうやって操るんですか?」
ξ゚听)ξ「それはあたしに聞かなくても、あんたの本能の方がよく知ってるわ。
じゃあ、あたしはあっちの部屋で祈りを捧げてるから、頑張ってね」
そういって、ツンは違う部屋に行った。
ブーンもドクオもどうしていいか分からない。
ブーンはぱちゃぱちゃと水遊び、ドクオはこの寒い中扇風機で涼んでいる。
・・・
とりあえず、このままでは埒があかない。
- 353: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/21(金) 22:17:12.84 ID:LAdD+jZE0
- ( ^ω^)「僕の本能が知ってる・・・ツンはそう言ったお」
( ^ω^)「だったら、本能に聞くお!」
('A`)「どうやってだよ?」
( ^ω^)「もしもーし、僕の本能、聞こえてたら返事するおー」
('A`)「ちょwwwアリエナスwww」
(本^ω^能)「どうしたおー?」
( ^ω^)「魔法ってどうやって使うんだお?」
('A`)「マジか・・・精神会話始まったよ・・・」
- 354: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/21(金) 22:17:38.22 ID:LAdD+jZE0
- こちらブーンの精神内。
(本^ω^能)「とりあえずだお、精神を集中するお」
( ^ω^)「はいだお。」
(本^ω^能)「それで、水の流れや、存在、水の全てを感じるお」
( ^ω^)「・・・」
(本^ω^能)「出来たようだお。
じゃあ、そこにある水を、自分で自在に動かしている様子をイメージするお。
さぁ、今だお!集中した精神を解き放つお!!」
( ^ω^)「せいやぁ!だおっ!!!」
Σ('A`)「!!!!?」
ブーンは堅く握っていた拳を天高く突き上げ、手のひらを大きく開いた。
洗面器の中で、静寂を保っていた水が動き出した。
水が螺旋を描きながら、ブーンの腕に付き従う。
ブーンの手のひらの周りに、大きな水の球体が出来あがったのだ。
- 355: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/21(金) 22:18:14.94 ID:LAdD+jZE0
- ( ^ω^)「やったお、動いたお!!水が僕に合わせてくれたお!!」
(本^ω^能)「よく出来たお。後は、それの応用だお。
水は、攻撃だけじゃなくて、水壁を作って盾にしたり、癒しの力を持つ事もある。頑張ってね。」
( ^ω^)「わかったお。ありがとうだお!」
('A`)「ブーンの奴、いきなり出来るようになりやがって。俺だって・・・
あー、もしもし本能さん?魔法ってどうやって使うんすか?」
(本'A`能)「あー、答えるのマンドクセ。別にどうだっていいじゃん。てか魔法なんて使えなくてもよくね?」
('A`)「いや、ちょwwwそれぐらい教えてくれてもいいじゃん!俺魔法使いたいよ」
(本'A`能)「俺が知るかよwwww」
('A`#)「くそ、こいつ・・・・・俺は、俺は・・・」
- 356: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/21(金) 22:18:40.56 ID:LAdD+jZE0
- ドクオが、全身に力を入れる。
( ^ω^)「おっ?」
一筋の風が、ブーンの横を駆けた。
扇風機からだろうか。
その風は力を増していき、ドクオの周りに集まっていく。
ドクオは、大きなつむじ風の中心にいた。
そして。
('A`)「魔法が上手く使えるようになってショボンさんに褒めてもらうんだぁぁ!!!!11!」
ドクオが、吼えた。
つむじ風であったそれらは、幾条もの鋭い刃となり、どこ知らず駆け抜けていく。
ドクオの目の前にあった扇風機が、尊い被害者になった。
- 358: 1 ◆et0cofkO4A :2006/07/21(金) 22:20:41.95 ID:LAdD+jZE0
- ( ^ω^)「ドクオすごいお!扇風機がサイコロ切りだお!!!」
('A`)「あれ、俺・・・?」
呆然とするドクオ。
(本'A`能)「お前には、内に秘めた強い激情がある。だから、静かに荒ぶる風の魔法を授かった。
その激情とは、 愛 、 即 ち L O V E だ。頑張んな、恋するボーイ。」
('A`)「うへへ・・・ショボンさん褒めてくれるかなぁ・・・」
当の本人は、そんな事聞いてなかった。
そんなこんなで、本能と語り合う術を持ったブーンとドクオは、それぞれの魔法を操るのにそう時間は掛からなかった。
--第6話 終--
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