( ^ω^)ブーンが幸せの意味を知るようです

  
311: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:17:12.13 ID:9WLQ9otV0
  


ミ,,゚Д゚彡「残念だったなぁ・・・?」

まったく残念そうではない声でフサギコが言う。

ミ,,゚Д゚彡「なぁモナー、荒巻をここに連れて来て、死刑執行をご覧に入れてもらう、という考えはどうかな?」

彼は道化の様にふざけてみる。

( ´∀`)「フサのお気に召すままに、だと思うモナー」

ミ,,゚Д゚彡「ふ・・・、わかった。俺は荒巻を連れてくるから、お前はここの番人やってろ。
      まぁ、この炎は誰にも越えられんがな」

高笑いと共にフサギコは再び消えた。

川 ゚ -゚) 「ツン!!どうにかして、助けるから!!」

(´<_` )「お前を、死なせはしない!!」

そう言って4人はこちらに駆けてくる。
必死に炎を越えようとするが、体が焼ける臭いがするだけで、ツンの居る炎の中へ来ることは出来なかった。

ξ゚听)ξ 「・・・いいのよ。みんな、もう止めて」



  
313: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:17:54.36 ID:9WLQ9otV0
  

呟くように、しかしはっきりとした口調で、ツンは言った。

从*゚∀゚从「ツン、早まるでない!!」

( ´_ゝ`)「まだ諦めるな!!」



ξ゚听)ξ 「早まっても、諦めてもいないわ。・・・私はただ」




ξ^ー^)ξ 「信じているの。ブーンが助けに来てくれる、ってね」

多分、死ぬ直前まで、いえ、死んでいく中もあたしは信じるのを止めないと思う。
ブーンはあたしを守ってくれるって、約束したもの。



  
315: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:22:08.47 ID:9WLQ9otV0
  


ミ,,゚Д゚彡「やっぱり炎は越えられなかったみたいだな」

フサギコが帰ってきた。

/ ,' 3「ツン・・・大丈夫か・・・?」

荒巻は病院で治療を受けている合間にフサギコに捕まってしまった。
足もまだ満足に動かない。
本当に、無駄死にしに来たようなものだ。

荒巻を炎を外に放り捨て、フサギコはツンの前に立つ。



ミ,,゚Д゚彡「さぁて、最後に言い残すことでもあるかい?」



  
318: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:30:38.70 ID:9WLQ9otV0
  


(;^ω^)「あと、あとちょっとだお!!」

石畳の欠片と欠片の隙間に光が差し込んできた。

(;'A`)「んなろぉぉぉ!!!!!」

ドクオが突風を起こす。
欠片が吹き飛び、人ひとりぶんぐらいが通れる穴が出来た。

(;´・ω・`)「はぁ、はぁ・・・やっと出来たね・・・さぁ、ブーン君から行くんだ!」

(;'A`)「お前が行かなきゃ何も始まらないって!もしかしたらツンが帰ってきてるかもしれないんだしさ!」

汗を拭いながら二人が道を譲ってくれた。

(;^ω^)「ありがとうだお!じゃあ先に行くお!」

そう言って、穴を跳び越した。
びゅう、と冷たい風が頬をなぶる。

動いて汗をかいた後なので、その風を気持ち良いと思った。
そして、ブーンが空の次に目にしたものは。

( ^ω^)「お・・・?」



剣で左胸を貫かれたツンの姿だった。



  
321: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:34:25.44 ID:9WLQ9otV0
  

ツンは、赤く明滅する視界の端で、彼の姿を捉えた。

ξ゚ー゚)ξ 「まった・・・く、今、頃着ちゃ・・・うなん、て・・・ね」



それはそれでブーンらしい。



そう言おうとしたけど、意識が混濁して、言えなかった。
後はもう、落ちていくような感覚だけが残った。

そしてそれも、すぐに消えた。

フサギコの剣に添えたいた手が、ぽとりと落ちた。
ツンは、微笑んだまま眠っていた。



  
326: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:41:20.32 ID:9WLQ9otV0
  


('A`)「どうした、ブーン?」

(´・ω・`)「何があtt・・・」

二人は一斉に口を閉じる。
そう、見てしまったのだ。

あの陰惨な光景を。



  
328: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:41:59.71 ID:9WLQ9otV0
  

(  ω )「ツン・・・ツン・・・」

目の前がちかちかする。ぐわんぐわんと耳鳴りがする。
平衡感覚すら分からない。

今僕は立っている?僕は今座っている?

今僕は生きている?今ツンが死んでいく?

何が現実?何が夢?
夢が何で?理想を夢見る?

生とは何で、死とはなんだ?

あそこに横たわる少女にあるのは死?
それは彼女を奪っていく。


─もうあの笑顔を見ることも出来ない


( ;ω;)「ツンんん・・・」

現実を失う事は無かった。でも僕は現実を忘れたいと思った。
ジョルジュさんの"死"によって"死"という事に耐性がついた自分を呪いたかった。



  
331: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:46:56.53 ID:9WLQ9otV0
  

ツンの"あの光景"を見た後ドクオはブーンを見た。
完璧にブーンは茫然自失の状態であった。

仕方がない、それぐらいの傷は負うだろう。
自分も、怒りと涙は止まらなかった。

ショボンもショボンで、わなわなと震えている。
妹の様に接してきた存在が失われること、その辛さは計り知れないものだろう。

ドクオは、2人の肩を叩いてやることしか出来なかった。


ミ,,゚Д゚彡「ほう・・・遅い登場だったな。


     そこの女、"ブーンとか言う奴をいつまでも待つわー"って言いながら死んでったぜ」


もういい!!もういいから!!やめろ!やめてくれ!!!



  
336: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 05:55:51.91 ID:9WLQ9otV0
  

ミ,,゚Д゚彡「その中にブーンとか言う奴がいるのなら大層笑い種だなおい!!」

何処かのおばちゃんの様に手を叩きながら醜い笑いを上げるフサギコ。

('A`)「・・・黙って聞いてりゃド偉そうに言うもんじゃのう、ワレが。
   おどりゃ、アレか?ジョルジュさんも、その両親も殺したクチか?えぇ?」

ドクオが、キレた。
口調が変わっているのは故意なのか。

ただ、確かに言える事は、ドクオの中に「俺が勢いづいたら、誰かもノッてきてくれるかもしれない」
という思惑があったこと。


ミ,,゚Д゚彡「あぁ、そうだとも!!俺が荒巻の一家を皆殺しにしている!!じきに荒巻もぽっくりさ!!」

こいつ、完全に狂ってやがる・・・。
荒巻を抱えたクー達が、こちらに避難してきた。

4人とも、火傷の傷でぼろぼろだった。
それを見て、ドクオの怒りは更にヒートアップする。


('A`)「おどりゃ、人様殺して何が笑えりゃあ。誇れる事なぞなんもありゃあせんわ!!」

ぴしゃりとドクオが言う。
その怒気に、フサギコが初めて恐怖を覚えた。僅かではあったけども。



  
341: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:05:01.31 ID:9WLQ9otV0
  

ドクオの殺気でフサギコがたじろいでいる間、クー達は体制を建て直していた。
クーは廻りに結界を張った。


川 ゚ -゚) 「とにかく、これで人手が増えて助かった。
     そしてドクオ、よくこの中で覇気を上げてくれた。礼を言う」

('A`)「いえ、ついカッとなって・・・。火に油を注いだかもしれません」

( ´_ゝ`)「それでも、あそこでああ言ったお前は偉いよ」

从*゚∀゚从「ツンにあんな事をしておいて、ただで許すわけにはいかん・・・」

(´<_` )「死には、死をもって償って貰うしかない・・・」

(´・ω・`)「でも、彼は相当の手だれでしょう・・・どうやって彼を抑えるんですか?」


ミ,,゚Д゚彡「作戦会議とは悠長だなぁ。まぁいい、待ってやる。
      ただ、再戦が始まれば、全員サイコロ切りにしてちゃんとウェルダンまで焼いてやるよ」

( ´∀`)「みんな死ねばいいモナー」



恐ろしい事を言うが、僅かでも時間を与えられた事に間違いは無い。
出来る限りの作戦を練らなければ、と皆一丸になって考えていた。



  
344: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:10:47.94 ID:9WLQ9otV0
  

(´<_` )「で、これからどうする?」

(´・ω・`)「やはり、皆相打ち覚悟で突っ込むしか・・・」

川 ゚ -゚) 「それはいけない。ショボンとドクオは生きるんだ。私達でどうにかするから」

(´・ω・`)「でも!」

( ´_ゝ`)「大丈夫だって・・・4人ぐらい犠牲出せばきっと勝てるから・・・」



川 ゚ -゚) 「ブーン、ブーンは荒巻さんを見ていてくれ。出来るか?ブーン?」

ブーンはでくのぼうのように立ち尽くすだけだった。



─相打ち?皆殺し?死?生きる?犠牲?死ぬ?死ぬ?死ぬ?殺す?殺す殺す?

(  ω )「・・・・とか・・・いお・・・」


川 ゚ -゚) 「え?どうした、ブーン?」


(  ω )「もう死ぬとか殺すとかうるさいお!!」



  
347: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:19:00.83 ID:9WLQ9otV0
  

その時だった。
その場にいた、ブーンを除く全員の人間が光に包まれた。


そして、その光が消えた頃。

皆、6角形の水晶のようなものの中に閉じ込められていた。

(´・ω・`)「これは・・・?」

光源はブーンからであったように見えたから彼の魔法であることは間違いないだろう。
おそるおそる触ってみると、ひやりと冷たかった。

川 ゚ -゚) 「氷の結晶のなかに閉じ込めたか・・・」

この結晶は、ブーンの魔法の集大成であった。

从*゚∀゚从「傷が・・・癒えていく・・・?」

ミ,,゚Д゚彡「ちっくしょ!どうなってんだコレ!剣も通さないし、魔法も使えないじゃないか!!」

('A`)「そうか・・・無効化・・・」

ずっと前に一度だけ使ったあの魔法をドクオは思い出していた。

川 ゚ -゚) 「これで、フサギコの動きも封じた・・・動けるのはブーンだけ、今がチャンスだ!」

クーはブーンに向かって呼びかけた。
しかし、ブーンから返ってきたものは冷ややかな視線。



  
350: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:25:15.11 ID:9WLQ9otV0
  

(  ω )「まだこの期に及んで殺すとか言ってるのかお!!ふざけるのもいい加減にするお!!」

川 ゚ -゚) 「ふざけてなんかいるか!!私はツンの事を思えば・・・!!」

(  ω )「偉そうにツンの事を語るなお!!もう誰もツンの事を語る資格はないお!!


       それに、ウンディーネはツンが死んで辛いと思わなかったかお!?悲しいと思わなかったかお!?」

ブーンの怒声についついウンディーネも怒りがちになる。

川 ゚ -゚) 「悲しいと思ったさ!!だから今!!


(  ω )「復讐をしている・・・って!!?それこそ、ふざけるんじゃないお・・・」

( ;ω;)「ツンが死んで、悲しいと思ったなら、どうして自分が死ぬとか言うんだお?
       フサを殺して、サラマンダーはきっと悲しいと思うお。

       ウンディーネだって、きっと悲しいと、自分を責めるだろうお・・・」


ぽろぽろぽろぽろと大粒の涙を流すブーン。
涙腺の堰が切れたのだろう。



  
356: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:33:07.03 ID:9WLQ9otV0
  

( ;ω;)「人が、仲間が死んで悲しいのは皆一緒だお・・・だから簡単に死ぬとか殺すとか言わないで欲しいお・・・。
       みんな、復讐に取り付かれた殺人鬼になっちゃいけないんだお・・・」


川 ゚ -゚) 「そう、だな。済まなかった。私は死なない、いや、みんな死なないよ」


( ^ω^)「おっ!」

泣きながら、ブーンは笑った。

ミ,,゚Д゚彡「うぉぉぉい!俺放置して何ほのぼのしてんだよ!
      俺は殺人鬼だぜ?いい具合に捕まえたんだから煮るなり焼くなり好きにすればいい」


( ^ω^)「お前を、どうこうしようとは思わないお。
       ただ、サラマンダーや荒巻さんとゆっくり話せばいいと思うお」


ミ,,゚Д゚彡「俺は、ここから出して貰えればすぐにお前らを皆殺しにするぜ?」


(  ω )「・・・」

凍て付くような冷気を帯びた視線だった。
先程とは違う何かにフサギコは畏怖した。



  
359: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:38:19.12 ID:9WLQ9otV0
  

ミ,,゚Д゚彡「そんな睨むなよ」

目線を逸らしながらフサギコが言った。

川 ゚ -゚) 「そうだ、なぁブーン?私が前にあげた水鏡を持っているか?」

( ^ω^)「持ってるけど・・・割れちゃったお・・・」


川 ;゚ -゚) 「新種のバカかお前は・・・まぁいい、出してみろ」

ブーンは懐から割れてしまった鏡を取り出す。

川 ゚ -゚) 「それを地面に置くんだ。そして、その中に水を注ぐ。
     上手くいけば、それで過去を見ることが出来る」


上手くいけばだけどな・・・とウンディーネは言った。

ブーンは言われるままに水を注いだ。

すると、コンパクトサイズであったその鏡が、ブーンが両手を広げたぐらいの大きさまで拡大された。
そして、水を湛えた鏡は、何かを映し出す。



  
362: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:45:12.68 ID:9WLQ9otV0
  

ミ,,゚Д゚彡「母さんと、荒巻・・・!?」

二人が子どもをあやしている姿が映された。
そして、その画像は早送りされ、子どもは大人になっていった。

それは、自分が殺した荒巻の子夫婦。
それが、荒巻と母の子・・・?

そして、鏡の画面が切り替わる。
ヒステリックに暴れまわる巫女が見えた。
きっと先代の方だろう。

彼女は母に何かを言った。
母は泣いていた。

そして、次に映った場面はフサギコと妹者がベッドで眠っている光景だった。
寄り添うのは、母と、荒巻。


鏡は、そこまで映して役目を終えたようにまた小さくなった。

川 ゚ -゚) 「壊れていたから音声は出なかったし、映像も飛び飛びだったが・・・ちゃんと見たいものは見えたな」


( ^ω^)「こんな奇跡は叶うくせに・・・愛する人を救う奇跡は訪れないものだお・・・」

ブーンが鏡を拾い上げながら、誰にも聞こえないような小さな声で呟いた。



  
369: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 06:56:05.59 ID:9WLQ9otV0
  

ミ,,゚Д゚彡「一体、今の映像は・・・」

/ ,' 3「それはわしの口からちゃんというべき事かのう」


フサギコがどこで勘違いをしているか分からないので、荒巻は最初から語りはじめた。

自分が先代の巫女の孫で、自由に神殿に出入りできたこと。
そこでフサギコの母と恋に落ち、子を拾い養ったこと。
だから妻はペニサス一人だということ。

そして、巫女が精神崩壊を起こし、なくなる時に「血のつながったひ孫が欲しかった」
なんて嫌味を叩かれ、泣きながら妹者とフサギコを生みだしたこと。

ミ,,゚Д゚彡「じゃあ、母を殺した理由は・・・?」

/ ,' 3「彼女は、日に日に力を奪われ、衰弱していった上に、"穢れ"へと落ちたのだよ・・・」

穢れ、とは。魔法を与えた相手が非人道的な事を起こすと、精霊の体に負担がかかり、病に落ちることを指す。

/ ,' 3「1日に10人を殺す殺人鬼。通り名を、VIPと言った炎使い。ニュース等で知っておるだろう」

ブーンも、幼心にVIPという殺人鬼に恐怖を覚えたのを今でも記憶している。

/ ,' 3「彼女は、あれのせいで"穢れ"に落ちた」


─気高い心を忘れなかった彼女は、自分が狂って死んでいくのを自分で許せなかった。
 だから、気が確かであるうちに、わしに"私を殺してくれ"、と言ってきたのじゃ。



  
373: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 07:04:18.53 ID:9WLQ9otV0
  

ミ,,゚Д゚彡「だったら、母を殺したとき、「俺はまだ血を求める」って言ったのは・・・?」

/ ,' 3「あれは・・・VIPを、あやつを捕まえに行ったのじゃよ。おかげで、右腕は使い物にならんようになったがの」


──そんな、そんな・・・じゃあ。

ミ,,゚Д゚彡「全部・・・俺の独り相撲だったってことか?」


/ ,' 3「・・・そうなるのう。お前さんは若くして力を持ちすぎたのじゃ」


そんな事言われたって。
荒巻が父親だって言われてもピンとこないのに。
俺は、俺は、復讐のつもりで肉親を殺していたのか?

俺は、俺、何のために──


ミ,,゚Д゚彡「はは、俺、バカだよな・・・今まで、何のために・・・



     もうさ、今まで殺してきたたくさんの人の為に、償いをもって死ぬっきゃないじゃねぇか・・・」



  
376: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 07:08:21.27 ID:9WLQ9otV0
  


( ^ω^)「フサギコ・・・!!いや、サラマンダー、荒巻さん、モナーさんの結晶を開放するお」

ぱきん、と澄んだ音がして結晶が割れた。

モナーとサラマンダーは自分の足でフサギコの結晶の前まで歩を進める。
荒巻はブーンが抱きかかえてフサギコの前まで連れていった。


( ´∀`)「俺は、どこまでもフサに付いていくモナ」

从*゚∀゚从「わらわの兄はお前じゃ!」


/ ,' 3「お前は・・・わしの大事な息子・・・ペニサスの形見じゃ・・・易々死ぬと言うてくれるな」


ミ,,゚Д゚彡「・・・!!」


( ^ω^)「これが大事な人の・・・肉親やそれに値する人の言葉の重さだお!
       ちょっとは生きる気力わいたかお!?」



  
378: ◆OLIVIA/O7I :2006/10/10(火) 07:13:20.57 ID:9WLQ9otV0
  


ミ,,゚Д゚彡「お前、お人よしってよく言われないか?」

( ^ω^)「フサギコも、言われないかお?元々僕は、お前を傷つけるつもりはなかったお。
       ちんぽっぽにあれだけ懸命に尽くせる心があるなら、きっとこっちの明るい世界に帰ってこれると思ったんだお!」


その時、結晶が次々と音を立てて割れた。


川 ゚ -゚) 「ブーン!!」

ブーンは、魔法の行使のし過ぎのために、ふらりと倒れていった。

( ^ω^)「ツンの体・・・頼みましたお・・・」

そう言って、ブーンは気を失った。
しかし、ツンの結晶は解放されないままだった。

--最終話 前編 終--



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