( ^ω^)ブーンが機械の体で戦うようです

  
89: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:52:40.46 ID:GP5NGcJvO
  
6話
交戦



  
90: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:53:05.19 ID:GP5NGcJvO
  
暗い荒野をひたすら進む。
終わりはどこにあるんだろう。
いいやこの地は終わってる。
ならばここはいったい―――

( ^ω^)「どこだろお?」



  
91: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:53:43.62 ID:GP5NGcJvO
  
道に迷った。今日で何日目だ。
VIPを出る前にシャキンにもらった無線をなくしたのが痛かった。
幸いバイクは動いているが。

(;^ω^)「うぅっ…進むしかないお」



  
92: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:54:46.34 ID:GP5NGcJvO
  
ガシンガシンガシンガシンガシンガシンガシンガシン―――

バッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッ―――

ξ゚听)ξ「なによ余裕じゃない」



  
93: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:55:09.46 ID:GP5NGcJvO
  
なぜドクオはあんな状態で帰って来たのだろうか。
人間ごときに私達は止められない。

スパッ―――

ξ゚听)ξ「えっ?」

アーマーの右腕が飛んでいった。

ガコン―――

アーマーが斜めに傾いている。足をやられたのか。

ξ;゚听)ξ「なんなのこいつら」

自分の周りには、ただの鉄のかたまりになった仲間のアーマーが無数に横たわっている。

ξ゚听)ξ「ごめんね…帰れないわ」

スパッ―――

世界が黒くなった。



  
94: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:55:50.75 ID:GP5NGcJvO
  
( ^ω^)「ここは?」

真っ暗な荒野にポツンと、いや大きさから言うとドカンかもしれない。そんな巨大な廃工場らしき建物を見つけた。
入るか?
入らないか?
答えは単純。自分には入る以外の道はない。なにより現在地の情報が欲しい。
廃工場の中も人気が無く真っ暗か。荒野と何も変わらない。
目配せをして『何か』を探す。その『何か』は自分でもわからない。



  
95: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:56:14.45 ID:GP5NGcJvO
  
( ^ω^)「これはなんだお?」

ちょっと前に見たことがある。本当にちょっと前だ。
忘れるはずがない。印象的だ。小さい頃から知っている。
そぉ―――

( ^ω^)「あのときのロボットだお」

ということはここは―――

( ^ω^)「ラウンジについてたのかお?」



  
96: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:56:46.23 ID:GP5NGcJvO
  
ではなぜアンドロイド達はいないんだ。
深いことは考えるな。足を進めろ。
怖いのか?

コワクナイヨ―――

階段。
怪しい。怪し過ぎる。
登るしかない。一歩一歩慎重に段を踏み締めて行く。
怖いのか?

コワクナイヨ―――

カッカッカッ―――

誰か来る。
気付いたときには遅かった。



  
97: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:57:08.75 ID:GP5NGcJvO
  
(;・∀・)「…」

(;^ω^)「…」

先手必勝。騒がれては質が悪い。

スパッ―――

(;・∀・)「っつ…」

腕が飛んだ。
苦痛に顔を歪める青年。その顔は人間となんらかわりないもの。



  
98: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:57:43.81 ID:GP5NGcJvO
  
(;・∀・)「その体…君もアンドロイドだろ?なぜ僕達のことを―――」

ボクハニンゲンダ―――

( ^ω^)「僕は人間だお。人間が人間を守るために戦ってなにが悪いんだお?」

(;・∀・)「なに言ってるんだ!君はアンドロイ―――」

ボクハニンゲンダ―――

スパッ―――

目の前には左右対称に二等分になった青年。

( ^ω^)「僕は人間だお」

ボクハニンゲンダ―――



  
100: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:58:54.32 ID:GP5NGcJvO
  
6話




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