ドクオは正義のヒーローになれないようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:38:46.49 ID:55QPUcNd0
('A`)ドクオは正義のヒーローになれないようです 番外編 

『VIP温泉湯煙殺人事件 ポロリもあるよ☆ 〜問題編〜』


〜前回までのあらすじ〜





     )、._人_人__,.イ.、._人_人_人
   <´ 天狗じゃ、天狗の仕業じゃ! >
    ⌒ v'⌒ヽr -、_  ,r v'⌒ヽr ' ⌒
// // ///:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  //
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  /
// //,|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| /
/ // |:::     +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;|// ////
/// :|::       ( (||||! i: |||! !| |) )      ;;;|// ///
////|::::    +   U | |||| !! !!||| :U   ;;; ;;;| ///
////|:::::       | |!!||l ll|| !! !!| |    ;;;;;;| ////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|    ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: :   | `ー----−' |__////



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:40:08.51 ID:55QPUcNd0


       * 以下、何事も無かったかのように再開 *


(;'A`)「こ、これは――」
ブーンの叫び声を聞いてロマネスクの部屋に駆けつけた俺を待っていたのは、信じ難い光景だった。

( ФωФ)

ロマネスクが、血の海の中で溺れる様に仰向けになって死んでいる。
胸部には、血で真っ赤に染まった出刃包丁。
これが、直接の死因になったのだろう。

(;'A`)「ブーン! これは一体どういうことなんだ!?」
俺は叫ぶようにブーンに訊ねた。

(;^ω^)「わかんないお……
      ロマネスクと一緒に朝食を取ろうと思って、
      部屋の呼び鈴を鳴らしても出てこないからドアを開けてみたら……」
ブーンがしどろもどろになりながら話す。

ドアを開けてみた、と今言ったが、
つまりドアに鍵は掛かってなかったということか!?

いや、ブーンが犯人で、嘘を言っているという可能性も充分に考えられる。
決め付けるのは危険だ。



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:41:55.32 ID:55QPUcNd0
(;'A`)「だけど、誰がどうやってロマネスクを?
    出刃包丁なんかで、ロマネスクが殺されるなんて……」
そう、ロマネスクの戦闘能力は群を抜いている。
不意討ちや騙まし討ちをしたところで、こいつの前では無意味だ。
こいつとやって勝てるのは、恐らく素直ヒートぐらい。

殺人のトリックを考えるより、
ロマネスクを殺す方法を考える方がよっぽど大変だと思うが……

( ФωФ)「あ、この番外編では各キャラの戦闘能力は無視して下さい。
       それまで考慮に入れると色々めんどくさくなるんで」
('A`)「いやお前何死体が普通に喋ってんだよ!!」
( ФωФ)「以上説明でした。 では私は再び死体に戻ります。
        勿論私が実は生きていたとか復活したとかそういうトリックではないんでそこんとこ4649」
('A`)「死ね!!」
いや、死んでるんだけど。
てか死体が状況を説明する推理小説なんて聞いたことねえぞ……



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:43:12.29 ID:55QPUcNd0
('A`)「ん……?」
と、俺はロマネスクの死体の手元に何やら血で文字が書かれているのに気がついた。

これは……
ダイイングメッセージ?
いよいよ推理ものっぽくなってきたな
どれどれ、何と書いてあるんだ……?



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:44:46.62 ID:55QPUcNd0









『犯人はセントジョーンズ(作者)』








8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:45:26.39 ID:55QPUcNd0
(#'A`)「いきなり犯人判明しちゃったじゃねえかよ!!」
これおかしいだろ!
普通は一見謎のメッセージ残して隠された意味を見つけるのが、
ダイイングメッセージもののセオリーなんじゃないの!?

ダイレクトに犯人の名前書いちゃったら話終わるじゃねえか!
しかも何だよ(作者)って!
何で作者が直々に犯人バラしてるんだよ!!

( ФωФ)「いやホントに犯人セントジョーンズですから。 マジで」
(#'A`)「うるせえ!!」
お前死体に戻ったんじゃなかったのかよ!!
何でまた生き返ってんだよ!!

イ从゚ ー゚ノi、「何ですって!? この旅館にはそんな悲しい過去が……」
(#'A`)「お前ももう喋んな!!」
ともかく、いつまでも現場を放置しておくわけにもいかず、
俺達は警察に電話するのだった――



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:46:09.11 ID:55QPUcNd0



从 ゚∀从「何だって!? 警察がすぐには来れないだと!?」
ハインリッヒが食いかかるようにツンに詰め寄った。

ξ゚听)ξ「ええ……
      どうやら山道が崩れてしまってるらしくて、早くても来れるのは明日になるだろうって……」
ツンが絶望的な表情で告げる。

从 ゚∀从「糞ッ! だったらさっさとこの旅館から出るぞ!
      いつまでも死体があるようなとこに居られるか!!」
川 ゚ -゚)「無理だな。 警察がこちらに来れないということは、こちらからも外部へは行けないということだ。
     遭難したいというなら止めはしないが」
从 ゚∀从「くッ……!」
ハインリッヒが忌々しそうに舌打ちをした。

お約束ではあるが、
どうやら俺達はこの旅館に閉じ込められてしまったらしい。
さながら、陸の孤島と言ったところか。



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:47:24.36 ID:55QPUcNd0
(´・ω・`)「だけど、誰が、一体何の為にロマネスクを?」
それまで沈黙を保っていたショボンが初めて口を開いた。

( ´∀`)「あア? どっかのイカレポンチが金目当てにやらかしたんじゃねえのかよ」
(´・ω・`)「残念だけどそれは無いね。
      ロマネスクの部屋からは何も盗まれておらず、部屋も荒らされた様子は無かった。
      物盗り目当ての犯行じゃない。
      それに、知らない人が部屋の中に入ってきたというのなら、
      もっと抵抗した跡があっても良い筈だ。
      何より、この旅館に続く山道は、昨日から山崩れで塞がってしまっていて、人の出入りは不可能。
      つまり――」
イ从゚ ー゚ノi、「犯人は、この中にいる、ということか」
ショボンの言葉を遮って、ドス女が続けた。

そんな――
ロマネスクを殺した殺人鬼が、この中にいるかもしれないだって!?

从 ゚∀从「ふざけんな!
      殺人鬼がいるかもしれないような所に、一緒にいられるか!
      オレは自分の部屋に立てこもらせてもらうぞ!!
      一歩も部屋から出ないぞ!!
      それが一番安全なんだ!!!」
うわあ、ハインリッヒ、すごく死亡フラグナリィ……



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:48:46.57 ID:55QPUcNd0
イ从゚ ー゚ノi、「ちぇすとー」
从 ゚∀从「ヤッダーバアァーーー!!」
次の瞬間、ドス女の刀がハインリッヒの首を切断した。

クリティカル!
ハインリッヒは首を刎ねられた!

……じゃなくて!

(;'A`)「ドス女! お前何やってんだよ!?」
いきなりハインリッヒを殺すなんて、横暴にも程がある。
一体、何の目的で――

イ从゚ ー゚ノi、「いや、死亡フラグが立ってので、
       真犯人に殺される前に殺っておこうかなあと」
(#'A`)「お前はアホか!!」
犯人はお前だ!(ハインリッヒ殺人事件の)

イ从゚ ー゚ノi、「どうせハインリッヒは犯人じゃないから大丈夫じゃ。
       登場人物多いと作者が大変じゃし」
(#'A`)「それが本音かよ!!」
だったら最初から登場させてんじゃねえよ!



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:50:08.08 ID:55QPUcNd0
('A`)「と、兎に角――
   落ち着いて状況を整理してみよう。
   ブーン、もう一度ロマネスクの死体を見つけた時の状況を教えてくれないか?」
気を取り直し、俺はブーンにそう質問した。

( ^ω^)「わ、分かったお……
      さっきドクオに説明した通り、朝食を一緒に取ろうと思ってロマネスクの部屋に行ったんだお。
      でも、呼び鈴を押してても反応が無くて、それで中に入ってみたらロマネスクが――」
('A`)「その時間は?」
( ^ω^)「大体、午前8時30分くらいだったと思うお」
('A`)「俺がお前の悲鳴を聞いたのも、確かそれぐらいだったな。
   ――部屋に鍵は掛かってなかったんだな?」
( ^ω^)「掛かってなかったお」
つまり、密室ではなかったということか……

でも、ホテルや旅館に宿泊する際、部屋に入って鍵も掛けないってことがあるだろうか?
その線は、どうにも考え難い。

とすると、ロマネスクが殺されるとは知らずに犯人を招き入れたか、
犯人が何かしらのトリックを使ったか――

('A`)「そういえばクーさん、合鍵はどうなってるんだ?」
川 ゚ -゚)「そうか。 それを忘れていたな。 すぐ確認しよう」
そう言って、俺達は合鍵のあるフロントまで移動することにした。



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:51:19.92 ID:55QPUcNd0



川 ゚ -゚)「これが合鍵だ」
素直クールが、フロントの奥の壁に備え付けられていたキーボックスの蓋を開けた。
中には、赤、黄、青と色分けされた鍵束が並べられている。

川 ゚ -゚)「……どうやら、ロマネスクの305号室の鍵は有るみたいだな」
見ると、確かに305とナンバーの振られた鍵掛け用のフックには、
305と書かれた赤色のキーホルダー付きの鍵が掛けられていた。

('A`)「このキーケースを誰かがこっそり開けたってことは?」
川 ゚ -゚)「それは無い。 このキーボックスの蓋の鍵は、私が肌身離さず持っている。
     もし鍵を使わず無理矢理こじ開けたのだとしたら、蓋が壊れている筈だ。
     加えて、このキーボックスの蓋の鍵は特別で、合鍵も作れない。
     つまり、蓋を破壊しない限り私以外の者が合鍵に触れることは不可能という訳だな」
素直クールが淡々と解説した。

( ´∀`)「つまり、お前ならロマネスクの部屋にいつでも侵入出来たって訳だ」
川 ゚ -゚)「否定はしない。
     だが、私ならこんな真っ先に自分が疑われる様な方法で殺人など起こさないがな」
特に表情を変えることもなく、冷静に素直クールは反論した。

('A`)「……階ごとに、キーホルダーの色が違うんだな」
川 ゚ -゚)「ああ。 1階が黄色、2階が青色、3階が赤色という風に、
     キーホルダーの色を分けてある。 分かり易いだろう?」
('A`)「ふむ……」
そういえば、俺が受け取った部屋の鍵のキーホルダーも青色だったな。
2階だから、そういうことだったのか。



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:52:23.02 ID:55QPUcNd0
( ゚∀゚)「死亡推定時刻が分かったぞ」
検死をしていたジョルジュ師匠が戻ってきた。

どうしてジョルジュ師匠が検死出来るのかとかそういう理由は聞かないで下さい。
大人の事情です。

( ゚∀゚)「死亡推定時刻は今日の午前4時から5時の間。
       死因は見ての通り、心臓を包丁で刺された事による失血死だな」
午前4時から5時、か。
ジョルジュ師匠が嘘の時間を伝えている可能性もあるが……
ここで疑ってみても仕方が無い。
となると、次に確認することは……

('A`)「この中で、最後にロマネスクを確認した人は?」
ξ゚听)ξ「夜中の12時ころ、ロマネスクが部屋に入るのを見たわ」
( ´∀`)「俺もだな」
夜中の12時……
ツンとモナーが共犯で、二人同時に嘘を吐いているという場合でない限り、
この情報は信用出来そうだ。
となると……

('A`)「それじゃあ、全員のアリバイを確認することにしようか」
こうして、俺達は昨夜の出来事をそれぞれ語るのだった――



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:54:10.48 ID:55QPUcNd0


〜ショボン、モナー、ブーン〜


(´・ω・`)「温泉といったらやっぱり卓球だね」

( ´∀`)「はン。 まあたまにはこんな餓鬼っぽい遊びも悪くねえかもな」

( ^ω^)「楽しみだお!」

( ´∀`)「見てな。 俺のはみちんサーブで全員ぶっ倒してやる!」

(;^ω^)「君、絶対間違った漫画で卓球覚えてるお……」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:55:22.76 ID:55QPUcNd0
(´・ω・`)「しかし普通に卓球しても面白くないのは確かだね。
      どうだろう、古今東西卓球ってのをやってみないか?」

( ^ω^)「古今東西卓球?」

(´・ω・`)「ルールは至って簡単。
      玉を打ち返す際に、お題にそった単語を言う。
      玉を打ち返す事が出来ても、お題が答えられなかったらアウト。
      逆も同様。 どうだい?」

( ´∀`)「面白え。 やってやろうじゃねえか」

(´・ω・`)「決まりだね。
      よし、じゃあまずは僕とモナーで対戦しようか。
      ブーンは審判。 お願い出来るかい?」

( ^ω^)「おっおっ。 構わないお」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:56:43.88 ID:55QPUcNd0
(´・ω・`)「有難う。 それじゃ、始めようか。
      ところでモナー、最初のサーブ権が無い方がお題を決めるってのでいいかな?」

( ´∀`)「いいぜ。 なら俺からサーブさせてもらう。
      お題はお前が勝手に決めな」

(´・ω・`)「フフフ……そうかい。 ならお題は、『調教系エロゲーのタイトル』だ!!」

(;´∀`)「!!! 何ィ!?」

(;^ω^)「な、何て恐ろしいお題を……!
     ショボンは本気だお!!」

(´・ω・`)「ククク…… 怖気づいたかい?」

( ´∀`)「な、舐めんじゃねえ! やってやんよ!!」

(´・ω・`)「ならば来るがいい。 言っておくが、手加減は抜きだよ」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:58:11.09 ID:55QPUcNd0
( ´∀`)「ほざきやがれ! いくぜッ! 『カスタム隷奴』!」

(´・ω・`)「ほう……そう来たか。 ならばこちらも返礼しなければね。
      『Natural 〜身も心も〜』!!」

( ´∀`)「くッ! 『-もみじ- 〜ワタシ…人形じゃありません…〜』!!」

(´・ω・`)「甘い! 『凌辱ファミレス調教メニュー』!!」

( ´∀`)「チッ……! 『地獄SEEK』!!」

(´・ω・`)「僕のエロゲーコレクションは108まであるぞ!
      『永遠となった留守番 〜パパは帰らない〜』!!」

(;^ω^)「す、すごい……! 何て闘いなんだお!
      一球一球打ち返す毎に、人間として大切な何かを失っていく!
      しかし彼らはそれでも闘いを止めない!
      何故ならそれが、彼らの生きる理由なのだから――」



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:58:48.59 ID:55QPUcNd0



(;´・ω・`)「フウフウフウ…… 中々やるね。
      正直、見くびっていたよ」

(;´∀`)「そっちこそ……
      言うだけはあるじゃねえか……」

(´・ω・`)「そろそろ止めようか。 これ以上続けると、現実に戻って来れなくなりそうだし」

( ´∀`)「だな」

(;^ω^)(既に現実捨ててるも同然とは言えないお……)



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 19:59:41.56 ID:55QPUcNd0
(´・ω・`)「っと、しまった」

( ´∀`)「んあ? どうした?」

(´・ω・`)「いや、ラケットのラバーが剥がれかけてるみたいでね。
      モナー、悪いんだけどそこのセロハンテープをいくつか千切って渡してくれないか?」

( ´∀`)「ったく、しゃあねえなあ」

ピリピリ……ブチッ、ブチッ

( ´∀`)「ほらよ」

(´・ω・`)「ああ、有難う」

( ^ω^)「それじゃ夜も遅いしそろそろ帰るお」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:00:20.41 ID:55QPUcNd0

                    ・

                    ・

                    ・

('A`)「……それで、深夜1時ころに解散したんだな」
( ^ω^)「そうだお」
俺の質問に、三人は一様に頷いた。

('A`)「それからのアリバイは?」
( ´∀`)「ねえよ。 すぐに自分の部屋に戻って寝たからな」
(´・ω・`)「僕もだね」
( ^ω^)「ブーンもだお」
つまり、実質的にこいつらにアリバイは無い……ってことか。

まあいい。
全員の話を聞いてみないことには、話が進まない。

('A`)「それじゃあドス女、お前らの昨夜の行動を教えてくれ」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:01:56.03 ID:55QPUcNd0


〜銀、ハインリッヒ、ツン、素直クール〜


川 ゚ -゚)(非処女)「温泉旅行といったら徹マンだろう」

从 ゚∀从(非処女)「一応解説しておくと、徹マンってのは徹夜麻雀のことだからな!
            徹夜であっはんうっふんすることじゃねえぞ!」

ξ゚听)ξ(処女)「いや、別にそんなこと力説しなくても……」

イ从゚ ー゚ノi、(処女)「まあよい。 風呂での決着もまだついておらぬしな。
           これで雌雄を決するのも一興じゃろうて」

川 ゚ -゚)(非処女)「だとしたら、ただ金を賭けるだけではつまらないな。
           何か罰ゲームをつけるか」

从 ゚∀从(非処女)「だったら脱衣麻雀にしようぜ!
            最下位の奴は全裸で恥ずかしいポーズな!」

イ从゚ ー゚ノi、(処女)「ほう……面白い」

ξ゚听)ξ(処女)「望むところよ!」

川 ゚ -゚)(非処女)「決まりのようだな」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:02:42.00 ID:55QPUcNd0
イ从゚ ー゚ノi、(処女)「ところで、さっきから儂らの顔の横についておる丸括弧は何じゃ?」

ξ゚听)ξ(処女)「……さあ?」

川 ゚ -゚)(非処女)「気にするな。 本編とは一切関係無い」

从 ゚∀从(剛毛)「そうそう」

从#゚∀从(剛毛)「って何だこりゃおい! オレはボーボーじゃねえぞ!
           人並みだっつーの!!」

ξ#゚听)ξ(パイパン)「何ムキになってんのよ……
             って誰がパイパンよ! 私はロリキャラじゃないわよ!!」

イ从#゚ ー゚ノi、(数の子天井)「ふざけるな! 変な設定をつけるな!!」

川 ゚ -゚)(栗が大きい)「……無視して始めるぞ」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:03:39.28 ID:55QPUcNd0


〜南4局 親・素直クール 11巡目 ドラ7〜


イ从゚ ー゚ノi、  7000
川 ゚ -゚)    39000
ξ゚听)ξ  15000
从 ゚∀从   34000


イ从゚ ー゚ノi、(……まずい。 このままでは儂が最下位になってしまう)

イ从゚ ー゚ノi、(最下位を脱出するには、ツンから5200の直撃、それか満貫以上のツモかロン。
       儂の手牌は……)

1…ソウズ @…ピンズ 一…マンズ

1235789DDD二二東



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:04:29.23 ID:55QPUcNd0
イ从゚ ー゚ノi、(4か6を持ってきて東を切ってリーチなら、
       リーチ、一通、ピンフ、ドラ1。 裏が乗らなくとも逆転は充分可能。
       問題は、その4か6を引っ張って来れるかどうか……!)

イ从゚ ー゚ノi、  ツモ・4

イ从゚ ー゚ノi、(来た……! ここじゃ!!)

イ从゚ ー゚ノi、「リーチ!!」

从 ゚∀从「おいおいラス目がリーチかよ。
      こいつは怖いな…… しゃあねえ、安牌だ」

从 ゚∀从    打・東

川 ゚ -゚)「私も降りよう」

川 ゚ -゚)     打・東

イ从゚ ー゚ノi、(くッ……! やはり出ない! リーチをかけるべきではなかったか!?
       否! それだけクーやハインリッヒが当たり牌を切った時に見逃すしかなくなる!
       ミスではない! しかし……!)

ξ゚听)ξ「私も降りるわ」

ξ゚听)ξ    打・6

イ从゚ ー゚ノi、「――――!」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:05:24.37 ID:55QPUcNd0

                 , -──- .、
                , '  ,.へ、    \     _|__  ゝ
      銀→      /  ./  v\     ヽ     |, -‐ 、
               ノ   〈 u \、  ヽ..___, 1 ',  .<|   _,ノ  ロンッ……!
         ,.. -一''´ /⌒i 〉 v v゙ヽ ヽ.__,. !. }
      ∠_-‐    l(7//u { \、l,,`ー'' レ  _|__  ゝ  ロンッ……!
_,,.. -‐'' " ̄,二ニ=‐、 ヽ/'∧ヾ:ヽ._。ン,,  _'.ニラ"´   |, -‐ 、
` 、,,. -‐'' "   │ i.  l |ヽヾ:ミ;;彡  <。_ノ   .<|   _,ノ
.  ヽ         | !.  ! ト、ヽ,\r- v' |ッ'           ロンッ……!
.   ',        | l │U\,.、`'ー`ュ、 :|      _|__  ゝ
   |.       |  !. |.\. ~`'ー= ェェシ`’        .|, -‐ 、  ロンッ
   !        |  |  ト、 ゝ、ー /! |       <|   _,ノ   ロンッ……!
.   !       .> レW%ラ'ヽ`´| | |
.   ,'         │  |%二7 /   | W       _|__  ゝ
  /        |.  |)// ./    |          .|, -‐ 、  ロンッ……!
、/          |  |/ / /     l        <|   _,ノ
 \         |.  l. /,.イ       l_,,. ‐''"           ロンッ……!
   \       |  l /'  l     l         -─-、
    \     | l∠..‐''"レ''" ̄``ヽ           __ノ
.       \ _,,. ‐''"     /      \      o
      , ‐'''`ー-、      {. /´⌒ヽ. ヾ.l i.゙、      o   ロォンッっ……!
ヽ.   /      `‐、     ヽ.)   } .」 } } }     o
.  ` (         、_ \       r'_,ノノ.ノ/
.   \  、 \ \、 ヽ       `         「|
      ヽ. !`、 .) } { |                    |!
       }_ノ .{_/.Lノ `'                 o



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:06:41.89 ID:55QPUcNd0
 _ _               __
 |主 | 、ノ | --|- ヽ/// ,フ_   |ニ|ヽヽ.ノ ┌┼┐ノ十ノヶ┐斤_.斤           「!
. llll亅|/ヽ l, 丿 フヾ.ヽ c_,ノ ノ 亅|.メ | | ,人亅.ー|‐ノノ亅 |三| つ ・・・・・・・・・ o
      ̄       ’ ̄ ̄           ̄            ´ `
                     ,. -─- 、
                   /./ ̄\  ヽ._ -‐ 、
                  ノ./ー- 、  \_,. -‐- 、  i
                 /./' 、  `ヽ:、\__,. -‐ u ! ! β-エンドルフィン
                / /  | \   !}  v v ,. -=キ十      ……!
  チロシン……!     ,. - .ヽ.  !  ヽ、 |! u  /'´_v| |
                   | ,.‐、| |uヾ:ヽ. o }|`ll ;∠-‐'' ̄,ラ | L_
              | |‐、| | /|ヾミ三シ/ ハ o  ./;; | /ヽ.}
. エンケファリン……! | !._,| | |∧ \_ノ } }u゙ミ三彡'  |./V./  ←銀
               ,ノ`ー|/ |∨ヽ、l  / .ノ   =' ノ| |l‐//
             ,∠.-┐〈   N\/`\| {__ノ__,/l/! /'ー ' |
        __ ,r(ノ  / |  |  U∨ /ヽ/ゝ-1__|_」/l/〈 ,イ\|  バリン…!
.  /r'⌒`ー-'   ヽ. ,' |  |   U`ー、/ 7~゙|__.|_」/J'/ | |  \
. /  ) キキキ    )   |   ヽ、u   _ ̄ ̄  v' / )、|
/  (    ……!( l  |    | `ヽ、  ̄ ̄ ,. ‐i´  ,ノ  ` 〜〜〜 、
     ` ー-''⌒ ー- 'l.   ||    ト、  \__,. ‐'´  |   {  ククク…  )
  リジン     │   ||   |ヽ\     r‐;'ニ|   `i ー-〜ー--‐'
   ロイシン   |.    |   |ノ' \ヽ._ ノ.ノ| | ト   |  |
     イソロイシン……!   |ゝ'  `Y-‐'´フノ|ノ |  |.  |   勝ったっ……!


イ从゚ ー゚ノi、「勝った! 第三部完ッ!!」

銀捨て牌
       ↓
西白九H南3八A北中D東



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:08:46.75 ID:55QPUcNd0
从 ゚∀从「…………」

川 ゚ -゚)「…………」

ξ゚听)ξ「…………」

从 ゚∀从「……お前、それフリテンじゃん」

川 ゚ -゚)「チョンボ罰符2000・4000でぶっ飛び終了だな」


         /./                   | |
      _/ /-─'''"~~ ,.二.フ->      ! ,'
    / ./, '-─‐ '" ̄  / '´\\    ,' /
.  / // ニ二u__,/ // u,__ヽ 〉- 、//
  {//-===:、     |.! /  / { | r‐ノ/         /
  /,.イ u   __\、;;;||/ @ 〃,.-;=´イ,ヽ        //
. //ヾ.\ /   @ フ''| |: ミ≡彡' / _\ヽ |       ,' ,'
/ i´r\ヽu`≡==彡v{ .{._,.ノ/u,ノ u_ \!\     / /
  ヽ.ヽrヽ.} r,ラ',ニニ二´-‐''´、 ̄ ./ヽ/ヽ.ヽ ` ー-/ ./  ←銀
    \`、レ',.イー' ( __ } | - ’,. ‐ヘ /  ,| |  _//
.     `//_| rーrー┬ゝィ‐''1´ ,レ'´  /ン ! /、'´ ̄
     //  ! l‐┴‐┴‐┴‐ '"´  /ヽ/ u |、//  `丶
  ,r‐' /   \ヽ.r‐┬‐┬ ''1´.工 -‐'´u  |//\
 / /  /|   \` ┴‐''' ´ ̄ ==''___/// ヽ
/ /  ̄ ̄|   |    `ー、'''"~~´ ̄ ̄   //
./    |   |      \-───‐- 、//



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:09:40.09 ID:55QPUcNd0
イ从゚ ー゚ノi、「ぎゃーーーーー!!!」

川 ゚ -゚)「どうやら敗者が決定したようだな」

ξ゚听)ξ「さ、罰ゲームと行こうかしら」

イ从゚ ー゚ノi、「嫌じゃ! そんな屈辱的なこと出切るか!!」

从 ゚∀从「あ、コラ手前逃げんじゃねえ!
      お前ら、手と足を押さえろ!!」

川 ゚ -゚)「了解した」

ξ゚听)ξ「さーて、観念して脱いでもらおうかしら」

イ从゚ ー゚ノi、「やめろ! 服を脱がすな! やめろーー!!」

从 ゚∀从「D・V・D! D・V・D!」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:11:58.58 ID:55QPUcNd0

        イ从゚ ー゚ノi、 <こんな屈辱的な姿で感じるなんて…… 悔しいッ……!
       __〃`ヽ 〈_
   γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |
  !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /
  ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
    ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈  ソ、
      〈J .〉、|   |, |ヽ-´
      /""  |   |: |
      レ   :|:   | リ
      /   ノ|__| |
      | ,,  ソ  ヽ  )
     .,ゝ   )  イ ヽ ノ
     y `レl   〈´  リ
     /   ノ   |   |
     l  /    l;;  |
     〉 〈      〉  |
    /  ::|    (_ヽ \、
   (。mnノ      `ヽnm



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:12:31.57 ID:55QPUcNd0

                ・

                ・

                ・

(#'A`)「ふざけんなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
俺はブチギレた。

散々期待を持たせておいて、
このオチだと!?
Fuck You ! ぶち殺すぞ…… ゴミめら……!

イ从゚ ー゚ノi、「いくら番外編とはいえ、18禁なものを掲載出切る筈がないじゃろが。
       オムライスさんのまとめに※閲覧注意の注意書き付けられたいのか」
何故だろう。
こいつに正論言われると物凄い腹立つ……!



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:13:21.76 ID:55QPUcNd0
('A`)「まあいいや。 で、いつまで麻雀やってたんだ?」
ξ゚听)ξ「深夜の二時半くらいね。
      それ以降のアリバイは、全員無いわ」
ドス女が殺したハインリッヒは除外するとして……
こいつらも全員容疑者候補、という訳か。

こうもアリバイが無い奴が多いと、
全然犯人を絞れないな……

川 ゚ -゚)「ところで、そういうお前のアリバイはどうなんだ?」
素直クールが俺に訊ねてきた。

ふむ、そういえばまだ俺は何も話していなかった。
他の人に聞いた以上、俺も喋らなければ不公平だろう。

('A`)「俺は……」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:14:41.83 ID:55QPUcNd0


〜ドクオ・ジョルジュ〜


『彼女は年上』


しぃと付き合うことになってから、3ヶ月が経った。
最初は待ち合わせしてデートして帰るみたいな感じだったが、
今ではしぃの部屋の合鍵を貰っているくらいに仲が進展している。

だが――

(,,゚Д゚)「はあ…… 未だにキスすらしてねえんだよなあ……」
そう、俺達はプラトニックな付き合いのままだった。

しぃの部屋に招かれたり、自分から押しかけたりすることは何回かあったが、それだけ。
しぃに夕食を作ってもらったり、一緒にゲームをしたり、宿題を手伝ってもらったりするだけで、
それ以上のことには決して発展しなかった。



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:15:17.32 ID:55QPUcNd0
しかし、勿論俺だって健康な思春期の少年。
所謂性欲は並以上にある。

それを知ってかしらずか、
しぃは時折大人とは思えない程無防備な姿を俺に晒すのだ。

前屈みになって胸の谷間が見えたり、
体育座りした時にパンツが見えてたり……

(,,゚Д゚)「ったく、このままじゃ身がもたねえよ……」
しぃの部屋から帰った後の、俺の部屋のティッシュの減るスピードの早いこと。
流石にこのまま生殺しの状態が続いては、理性を保つ自身が無い。



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:15:55.96 ID:55QPUcNd0
(,,゚Д゚)「おーい、しぃ。 来たぞー」
そんなことを考えながら、俺は勝手知ったるしぃの住むマンションに到着した。
が、呼び鈴を押すも返事は無い。

(,,゚Д゚)「……留守か?」
まあいいや、と合鍵で部屋のロックを外して中に入った。

丁度良い。
しぃが帰って来るまでに、料理でも作っておいてやろうか。
しぃの喜ぶ顔が目に浮かぶ。

(,,゚Д゚)「――って、あれ?」
と、ベッドの布団が不自然に膨らんでいた。
中からは、小さな寝息。
どうやら、しぃは寝ていて俺が来た事に気付いていないらしかった。

(,,゚Д゚)「……ったく、しぃ、起きろー」
悪戯のつもりで、ふとんを剥ぎ取った。
その中から、しぃの姿が現れる。



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:16:33.75 ID:55QPUcNd0
(*゚ー゚)「……あ、ギコ君?」
しぃが目を擦りながら眠りから覚めた。

ピンク色の薄手のパジャマ。
ブラジャーを着けていないからか、胸元にうっすらと乳首の形が浮き上がっている。

(,,゚Д゚)「――――ッ!」
その瞬間、俺の中で理性が音を立てて崩れていった。

もう、我慢出来ない。
しぃの全てを、無茶苦茶にしてやりたい。

――そんな欲望が、頭の中を支配する。

(*゚ー゚)「ごめんね。 昨日徹夜で仕事してたから、熟睡しちゃってて。
    すぐ着替えるからちょっと部屋から出てて――きゃあ!?」
気付いた時には、しぃを押し倒していた。
しぃの体の柔らかさが、触れた手から伝わって来る。



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:17:14.12 ID:55QPUcNd0
(*゚ー゚)「ギ――ギコ君……? どうしたの? 何か怖いよ!?」
しぃが驚いた顔で俺を諌めようとする。

だが、もう止まらない。
止められない。

(,,゚Д゚)「……しぃが――しぃが悪いんだ!
    俺の気持ちも知らないで……! こんな、こんな――!」
俺は乱暴にしぃの衣服を剥ぎ取り、その乳房を

(全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:18:19.08 ID:rdM8IlWZO
ワッフルワッフル

72 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [ワッフルワッフル] 投稿日: 2007/11/25(日) 20:18:29.17 ID:QKUHzESi0
待て!! はやまるな!!

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:18:49.89 ID:SNgInzTzO
ワッフルワッフル

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:19:07.95 ID:ep3g30vRO
それでも!

ワッフルワッフル

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:19:22.34 ID:TkzjDoQa0
ワッフルワッフル

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:19:28.51 ID:7u9rd7Aa0
ワッフルワッフルううううううううううううううううううう



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:18:44.64 ID:55QPUcNd0

                 ・

                 ・

                 ・

('A`)「ってな感じで、ジョルジュ師匠と二人でエロゲやってました」
( ゚∀゚)「ワッフルワッフル」
終わったのは大体夜中の2時くらいだっただろうか。
それ以降のアリバイは、ジョルジュ師匠と同じで持っていない。

イ从゚ ー゚ノi、「…………」
从 ゚∀从「…………」
川 ゚ -゚)「…………」
ξ゚听)ξ「…………」
女性陣が温度の低い視線を投げかけてきている気がするが、
きっと気のせいだ。
そうに違い無い。
多分。



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:19:25.76 ID:55QPUcNd0
(´・ω・`)「つまり、全員アリバイは無いってことだね」
ショボンがやれやれと口を開いた。

( ^ω^)「そうみたいだお」
ブーンもいささか落胆した様子で溜息を吐いた。

( ´∀`)「下らねえ。 とんだ時間の無駄だったな。
      俺はもう帰るぜ」
モナーが呆れた様子で席を立った。

('A`)「ま、待ってくれ! もっと詳しい話を聞けば、何か分かるかも――」
( ´∀`)「そうは思えねえな。 俺も暇じゃねえんだ。
      犯人探しは、明日来る警察に任せりゃいいだろうが。
      じゃあな」
そう言って、モナーは自分の部屋に帰ってしまった。

('A`)「…………」
モナーの言う通り、それ以上有益な情報が得られる訳も無く、
その日はただ無為に過ぎていくのだった――



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:19:59.48 ID:55QPUcNd0


〜翌日、午前8時〜


川 ゚ -゚)「警察が来るのは正午くらいになるそうだ」
全員に朝食の味噌汁を注ぎながら、素直クールがそう告げた。

ξ゚听)ξ「警察が来れば一先ずは安心ね……」
ツンがほっと胸を撫で下ろす。

('A`)「…………」
しかし、ツンが安心しているのとは対照的に、俺は漠然とした不安に襲われていた。
――何だ、この嫌な感じは?

イ从゚ ー゚ノi、「そういえば、モナーがまだ来ておらぬな」
ふと気付いたように、ドス女が言った。

( ^ω^)「そういやそうだお」
(´・ω・`)「ちょっと呼んでくるよ」
そう言って、ショボンが席を立ってモナーの部屋へと向かった。
モナーの部屋は102号室で1階にあるから、すぐに戻って来るだろう。
そう思っていた時――



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:20:37.25 ID:55QPUcNd0
(;´・ω・`)「た、大変だ!!」
廊下の向こうから、ショボンの叫び声が聞こえてきた。
全員の顔が、一斉にショボンの声の方に向く。

(;´・ω・`)「みんな、早く来てくれ!
      何度呼んでも、モナーの部屋の中から返事が返ってこないんだ!
      鍵も掛かったままで、部屋の中に入れない!!」
必死な様子のショボンの声が鼓膜を叩く。

返事が無い――だって!?
まさか……!

川 ゚ -゚)「お前達は先に行っててくれ!
     私はフロントから合鍵を持ってくる!!」
俺達は、急いでショボンの所へと走り出した。



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:21:15.55 ID:55QPUcNd0



('A`)「ショボン! どうしたんだ!!」
俺達はすぐさまモナーの部屋の前へと駆けつけた。

(;´・ω・`)「みんな! ドアが、ドアが開かないんだ!
      モナー! 居るなら返事をしてくれ! モナー!!」
ショボンが何度もドアノブを回してドアを押し引きしていたが、
ドアは一向に開く様子を見せない。

まさか、モナーはこの部屋の中で既に……!

川 ゚ -゚)「合鍵を持ってきたぞ!!」
俺達に少し遅れて、素直クールが合鍵を持って走って来た。



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:21:48.57 ID:55QPUcNd0
(;´・ω・`)「貸してくれ!」
ショボンが乱暴に素直クールから鍵を受け取り、
鍵穴にキーを差し込んでガチャガチャ動かした。
青色のキーホルダーが、ショボンの手の動きに合わせて揺れる。

焦っているからか、
中々鍵が開かないようだ。

(;´・ω・`)「開いたぞ!!」
叫ぶと同時に、ショボンは勢い良く部屋のドアを開け放った。
その中にあったのは――


( ´∀`)


うつ伏せに倒れた、モナーの死体だった。



83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:22:24.53 ID:55QPUcNd0
('A`)「モナー!」
思わずモナーの死体に駆け寄った。
が、既にモナーは事切れていて、何の反応も見せない。

('A`)「…………!?」
と、死体の傍に薬瓶が転がっているのが目に入った。

青酸カリ。
これは――毒薬!?

ξ゚听)ξ「見て! こっちにこんなものが!!」
ツンがそう言って、机の上を指し示した。
そこにあったのは一枚の紙切れ。
そしてそこにはワープロ書きで――



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:23:53.30 ID:55QPUcNd0



もう何もかもお終いだ。
告白しよう。 ロマネスクを殺したのはこの俺だ。
彼には、以前『銀獣』の着替えを盗撮していた現場を見られて以来、
多額の現金をゆすり取られていた。

だが、それももう限界だった。
あの夜――度重なる金銭の強要に堪えられなくなった俺は、
発作的にロマネスクを殺してしまったのだ。

急いでその場から逃げ出し、何食わぬ顔で振舞っていたが――
思い出してしまったのだ。
ロマネスクを包丁で刺した際、包丁を素手で握ってしまっていたことに。

恐らく警察が来たら、すぐに指紋から俺が犯人であることを突き止めてしまうだろう。
だが、俺は警察に捕まるのだけはまっぴら御免だ。
だからせめて、牢屋に入る前に自分で自分の命を絶とうと思う。

旅館の全員に迷惑をかけてしまって、本当に悪かった。


                                    〜モナー〜



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:24:39.86 ID:55QPUcNd0

                ・

                ・

                ・

(,,゚Д゚)「モナーの遺書通り、ロマネスクに刺さっていた包丁からは、
    モナーの右手の人差し指の指紋が検出された」
旅館のある地域を管轄する警察署の刑事ギコは、俺達にそう告げた。

('A`)「本当なんですか?」
(,,゚Д゚)「ああ。 少し不鮮明ではあったがな。
    しかし、充分証拠としては充分なレベルだ。
    君達には、これから警察署でそれぞれ個別に調書を取らせてもらう。
    何、まあそんなに心配しないでくれ。
    犯人は自殺してるんだし、すぐに帰れるさ」
そう言って、ギコさんは笑った。

事件の真相は、モナーがロマネスクを殺害し、
犯人として捕まることを恐れたモナーが自殺。
その話で、全てが円く収まりつつあった。



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:25:17.47 ID:55QPUcNd0
だが――本当に、そうなのか?
事件は解決した筈だ。

なのに、何だこの違和感は。
何か見落としている。
何かが、引っかかっている。
何かが――

('A`)「…………!」
と、俺はとある一つの事実に気がついた。

まさか、『アレ』は!
だとしたら――
そうか!!

イ从゚ ー゚ノi、「どうした、マスク仮面?」
('A`)「……分かった」
全てが、一本の線で繋がった。

全て分かった。
だとしたら、真犯人は……!



93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/25(日) 20:25:57.99 ID:55QPUcNd0
('A`)「全員、集まってくれ。
   この事件の真犯人が分かった」
イ从゚ ー゚ノi、「!?」
(´・ω・`)「!?」
( ^ω^)「!?」
川 ゚ -゚)「!?」
ξ゚听)ξ「!?」
( ゚∀゚)「!?」
(,,゚Д゚)「!?」
全員の視線が俺に集中する。
しかし俺は、それに少しも怯む事無く、はっきりと断言した。

('A`)「殺人天狗は、この中にいる!!!」


                〜解決編に続く〜



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