( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです

  
4: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:16:34.27 ID:+W80BKbE0
  
( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです


この世の中、何があるかわからない。
もちろん、大きなことから小さなことまで全部。


聖なる夜。
クリスマスを迎える前の冬の夜。


セカイから見ればごくごく小さな一つの幸せが生まれた。
その幸せをかみ締めている者の名前はブーン、そして、しぃ。

その二人と、二人を支える周りの人達が迎える、初めてのクリスマスのお話。



( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです

第1話「かえりみち」



  
5: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:17:41.21 ID:+W80BKbE0
  

水族館からのかえりみち。
潮風が気持ちよくふいている港際。
ブーンはしいに気持ちのたけをぶつけた。

( ^ω^)「ブーンにとっての今以上は、しいをもっと知りたいってことなんだお。もっともっと知りたい。それに、ブーンのことももっともっとしってほしいんだお。」


( ^ω^)「ブーンの女の子の友達のなかで、しいはやっぱり違うんだお。」


( ^ω^)「出会ってすぐなんだけど、どこか懐かしくて、ほっとして・・・。」


( ^ω^)「ブーンにとっては特別なんだお!!」


( ^ω^)「ブーンは・・・しいに、ブーンの今以上をあげるお!!!だから・・・ブーンにもしいの今以上が欲しいんだお!!」



  
6: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:18:09.38 ID:+W80BKbE0
  
そのことをふと思い出すブーン。

やっぱり告白なんて向いてなかったんだと思っていた。
( ^ω^)(・・・今考えるとブーンはとてつもなく恥ずかしいことを言ってたんだお。)


そう思いながら夜道を二人歩く。
もちろん、しいと手はつないだままだ。



  
7: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:18:32.87 ID:+W80BKbE0
  
(*゚ー゚)「ブーン!なにぼーっとしてんの?」

( ^ω^)「お!?ぼーっとしてたかおww」
(*゚ー゚)「してたよwww車とか気をつけてよー?」

( ^ω^)「がってん承知だお!」

二人は港駅に着くと、ブーンたちのマンションがあるバルキス駅までの切符を買う。


(*゚ー゚)「ちょっと遅くなっちゃったね。」
( ^ω^)「そうだおね。しいをちゃんと家に送るまでがデートだお!」
(*゚ー゚)「へんに頼もしいねww」



  
8: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:19:32.67 ID:+W80BKbE0
  
二人は電車に乗る。

(*゚ー゚)「ブーン明日学校は何時限から?よかったら一緒に行かない?」

( ^ω^)「明日は2時限からだお!外国語だお!」
(*゚ー゚)「じゃあ一緒だね!あたしも2時限から演習だ♪」

( ^ω^)「お!じゃあ一緒にいくお!!」
(*゚ー゚)「寝坊しないでよーw」
( ^ω^)「どーんとこいお!」
(*゚ー゚)「またそれー?w」

バルキス駅につくと、二人はまた手をつないだ。
意識などしていない。

ただただお互いの手が、お互いの手を望んだ。



  
10: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:20:04.62 ID:+W80BKbE0
  
ゆっくり流れる時間の中で、ゆっくり何かが始まる。

そう予感させる夜であった。

(*゚ー゚)「じゃあブーン・・・また明日ね!」
( ^ω^)「お!おやすみだお!しい!」

(*゚ー゚)「これからブーンの彼女としてがんばっていくから、よろしくねw」
( ^ω^)「かかっかかかっか彼女wwwww」


( ^ω^)「ここ、こちらこそふつつつつつかものですがよろしくだお!!」
(*゚ー゚)「かみすぎだよww」



  
11: 理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:20:42.90 ID:+W80BKbE0
  
そういうとしいはブーンに近づく。
手をブーンのほほに当てる。


唇と唇がくっつく。



(*゚ー゚)「……おやすみのキスってやつかなwじゃーね!」
そういうとしいは自分の家に駆けていった。

( ^ω^)「・・・。」



( ゜ω゜)


第1話「かえりみち」完



戻る/第2話