( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです
- 23:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:27:03.38 ID:+W80BKbE0
( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです
第2話B-PART「あなたとあなた、見えない天秤」
- 24:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:27:23.88 ID:+W80BKbE0
――月曜日。
( つω^)「……ねむいお。」
ブーンは起きて、時計を見る。
8時30分前。
まだ少し早いが、今日はしいと一緒に登校するんだ。
wktkが止まらない。
- 25:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:27:54.70 ID:+W80BKbE0
( ^ω^)「いまからドキドキしてどうするんだおww」
ブーンは朝ごはんを手早く済ます。
( ^ω^)「今日の時間割の準備オッケーだお!」
しいとの待ち合わせは9時30分ころだ。少し早いがいいだろう。
マンションの一つ下、2階がしいのある部屋の階だ。
呼び鈴を押す。
- 26:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:28:39.05 ID:+W80BKbE0
- 少し間をおいた後、パタパタと足音が聞こえてドアが開いた。
(*゚ー゚)「おはよー!ちょっとまたせちゃった?」
( ^ω^)「そんなことないお!ブーンがちょっとはやかったみたいだお!」
(*゚ー゚)「じゃあ、学校いこっか♪」
( ^ω^)「お!」
二人は乾いていて心地のよい空気を感じながら歩く。
少しいつもより寒い。
しいを見ると白い息を吐いているのがわかる。
どういえばいいのだろう。
生きていることをどこか実感していた。
- 27:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:29:04.12 ID:+W80BKbE0
- (*゚ー゚)「今日はさむいねー。」
( ^ω^)「もう12月の中旬だからこれからもっと冷えるお!」
(*゚ー゚)「ブーンちょっと薄着すぎない?絶対それさむいよww」
ブーンの服装は12月だというのに長袖のシャツにジーパンという薄着であった。
( ^ω^)「そうかお?ぜんぜん大丈夫だおwww」
(*゚ー゚)「風邪ひいちゃったらダメなんだから、もっと厚着しないとダメだよ!」
( ^ω^)「す、すいませんお。」
(*゚ー゚)「ほら、今日はあたしがくっついてあげるから、明日からはあったかい格好してきてよ?」
- 28:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:29:24.38 ID:+W80BKbE0
- しいはブーンに寄り添うとニコッと微笑んだ。
(*^ω^)「お、お!明日からあったかくしてくるお!」
(*゚ー゚)「よろしい♪」
二人は幸せの中にある。
しかしブーンの頭の中には、トーチャンのあの言葉。
『一つを得るということは、一つを捨てるということに近しい。』
なぜか、この言葉が頭について離れなかった。
- 29:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 12:29:45.19 ID:+W80BKbE0
―デレ学院大学・校門前―
(*゚ー゚)「じゃ!ブーンまた夜にでも会おうね♪」
( ^ω^)「わかったお!じゃあまたお!」
2時限目は外国語。
ドクオとツンに報告したいことがいっぱいある。
( ^ω^)「おいすー!」
('A`)「おーう。」
ξ゚听)ξ「お、おはよう。」
- 47:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:07:12.43 ID:+W80BKbE0
- ( ^ω^)「今日は寒いお!」
('A`)「さすがの俺もその薄着にはひくわwwwww」
ξ゚听)ξ「よく風邪ひかないわね。」
('A`)「こんな寒い日にHotなニュースがあるんだが、お前らききたくね?」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「kwsk。」
('A`)「このたび、わたくしドクオに、彼女ができました!!!!!!!!!!」
( ^ω^)ξ゚听)ξ
( ゜ω゜)ξ゚△゚)ξ
- 49:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:08:07.93 ID:+W80BKbE0
- ('A`)「こっちみんなwwwwwwwwwwww」
( ^ω^)「そそそそそなんんあなんどくおがjそgwがgjsだ;」
ξ゚听)ξ「そ、素数を数えて落ちつかなきゃ1,3,4?5?8,20?」
('A`)「ちょっとおまえら落ち着けよwww」
('A`)「一応、この人、高岡さんだ。」
そういうとドクオはこの前のコスプレ写真をさしだす。
( ^ω^)「ちょwwwなんでコスプレwwwって美人だしwwww」
ξ゚听)ξ「えええ!!!こんな綺麗な人がなんでドクオと・・・」
ξ゚听)ξ「ってコスプレwwwww」
('A`)「バイト先の先輩でさ、もう知り合ってから2年くらいたつんだが、このコスプレがきっかけっつーか、なんつーか。」
(‘A`)「まあ俺はこの高岡さんと付き合ってくことになったってわけだ。」
- 51:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:08:50.69 ID:+W80BKbE0
('A`)「俺もしんじらんねーんだけどなwwww」
ドクオは照れているのか髪の毛をいじっている。
( ^ω^)「なんにしても、おめでとうだお!!!」
ξ゚听)ξ「そうよ!おめでとう、ドクオ!」
(*‘A`)「うひひwwww」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「きっめぇwwwwwwwww」
('A`)「あれー?」
――よし、次は自分のホットなニュースを言わないと。
( ^ω^)「ブーンからもHOTなニュースがあるんだお!!」
ξ゚听)ξ「・・・。」
('A`)「おー!発表しろ発表しろ!」
( ^ω^)「実はだお―」
- 52:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:10:19.85 ID:+W80BKbE0
ガラッ
(`・ω・´)「よーし授業はじめるぞー!!」
( ^ω^)「先生がきちゃったお!授業終わったら発表するお!!」
('A`)「なんというタイミングのわるさwww」
ξ゚听)ξ「……。」
もちろん、このときツンは知っていた。
ブーンは、しいと付き合うことになったことを――
- 53:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:11:25.18 ID:+W80BKbE0
- (`・ω・´)「よしじゃあUnit1の3行目からー。」
(`・ω・´)「I was a pen!」
( ^ω^)(‘A`)ξ゚听)ξ「No.it is Tom!」
(`・ω・´)「But! Tom is pen.」
(`・ω・´)「Pen is Television!」
(`・ω・´)「So, Tom is Television!」
( ^ω^)「Its very nice!」
(`・ω・´)「よーし!おまえらなかなか筋がよくなってきたな!」
(`・ω・´)「次の授業は、なぜトムはテレビなのか、それについて考察するぞ!じゃあ終わりだ!」
シャキン先生の授業は意味がわからないのが魅力だ。
トムとテレビがなぜ一緒なのかでもう4ヶ月はしている。
もう12月なのにまだUnit1だ。
- 54:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:14:41.20 ID:+W80BKbE0
――昼休み――
('A`)「よし!ブーンのHotなニュースきかせてもらおうか!!!」
( ^ω^)「えー……おほん!」
( ^ω^)「ブーンにも…彼女さんができたお!!!!!!!!!」
('A`)「え……?」
ξ゚听)ξ「……。」
ドクオは、ブーンが一瞬何を言っているのかわからなかった。
('A`)「え…あの、そ、そうなのか!!!!!!お、おめでとう!!!!」
ξ゚听)ξ「・・・おめでとう。」
- 55:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:15:51.67 ID:+W80BKbE0
( ^ω^)「ありがとうだお!!!」
('A`)「えっと……やっぱり相手は、しいさんなのか?」
( ^ω^)「だお!」
ξ゚听)ξ「……あたし、ちょっと調子悪いから医務室いってくるね。」
( ^ω^)「え、大丈夫かお?ついていくお!」
ξ)ξ「いい。いらない。」
ブーンはついていこうとしたが、ドクオにとめられた。
('A`)「はぁー…こりゃ大変だよな。」
( ^ω^)「なにがだお?」
('A`)「ツンは俺にまかせとけって。ブーン次の授業スポーツ実習だろ?いってこいよ。」
( ^ω^)「…お。わかったお!ツンによろしくだお!!」
('A`)「おうよー。」
そういうと、ドクオはツンをおいかけていった。
- 56:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:17:50.96 ID:+W80BKbE0
キャンパスを駆けるツン。
ξ)ξ「はっ・・・はっ・・・!」
キャンパスの人気が少ないベンチへと座り込む。
ξ)ξ「・・・ひぐっ。」
息が切れるほどはしった。
苦しい。
それ以上に、胸が苦しい。
ξ;凵G)ξ「うっ・・・ブーン・・・。」
ξ;凵G)ξ「ブーン!!!!」
('A`)「やっぱり泣いてやんのw」
ξ;凵G)ξ「・・・・ドクオ。うるさいわよ!!」
('A`)「・・・ごめん。」
- 57:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 15:18:48.55 ID:+W80BKbE0
- ('A`)「あのさ、俺みたいな恋愛経験もなんもないやつはフォローの一つもいえないけど、あきらめるのと、我慢だけはしないほうがいいぜ?」
ξ)ξ「……わかってるわよ。そんなこと……。」
ξ)ξ「でも……もうしいさんと付き合ってるじゃない……。」
('A`)「それでも、ツンはブーンが好きなんだろ?だから泣いてるんだろ?」
('A`)「それくらいなら俺でもわかるぜ?」
ξ)ξ「……。」
('A`)「気持ちくらい伝えてもバチはあたんねぇってwwwいってこいよwww」
ドクオはツンの肩をポンポンとたたきながら言う。
ξ゚听)ξ「……そうね。何も言わずに終わるより、いいもんね。」
第2話B-PART「あなたとあなた、見えない天秤」 完
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