ξ゚听)ξツンが感情を喰うようです

56: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:07:34.76 ID:NMmYom8aO
  
4 シアワセバンジャーイ



教室を出た後、しぃは帰る為に玄関へと向かう
その通り道の廊下に、2人の学生が居た
一人は腕を組み窓側に寄り掛かっている

もう一人は廊下にべったりとあぐらをかいて、
下品な笑い声をあげていた。


( *゚ー゚)「あら」

从 ゚∀从「うわっ!出たよ!」

( 'A`)「…どうも」


2人の名はドクオと高岡。共にしぃとは顔見知りで、感情を喰う
ドクオは彼なりの敬語を使い しぃと話す。
だが高岡に至ってはため口全開である。

見習ってはいけない



57: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:09:03.57 ID:NMmYom8aO
  
( *゚ー゚)「あなた達が放課後に居るなんて…
     明日は雪?いや石の雨かしらね」

( 'A`)「たまには、ね」

从 ゚∀从「まーた金稼ぎか?」


2人はしぃが金を貰い、感情を喰う事を知っている
だが高岡は相手を痛みつけ、哀の感情を喰う事が多い

それに比べればよっぽどマシな行為だ
自覚もある2人は、しぃのやり方に関しては
何とも思っていない様である


( *゚ー゚)「いえ、喰う側の人間が見つかったのよ」

( 'A`)「!?」

从 ゚∀从「新人か」

( *゚ー゚)「あなた達、暇なら手伝ってあげてよ
     私はショボン君に伝えに行くから」



59: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:11:15.01 ID:NMmYom8aO
  
しぃも彼女なりに、心配はしているのだろうか
その項を高岡とドクオに伝えるも…


从 ゚皿从「い〜」

从 ゚д从「や〜」

从 ゚A从「だ〜」

从 ゚Д从「ね!」

(♯゚ー゚)「ハインちゃんは本当に…!」

从 ゚∀从「ギャハハ!自家発電っすか?」


高岡の流れに持っていかれる
沈黙していたドクオが、低い声で言葉を投げる


( 'A`)「しぃさん…その人は」

( *゚ー゚)「幸せを喰うのか、って?」

( 'A`)「…はい」

从 ゚∀从「幸せぇ?」



60: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:13:22.85 ID:NMmYom8aO
  
高岡が怪訝な表情でドクオを見るも、
ドクオは気にも留めず意志の強い目でしぃを見つめる


( *゚ー゚)「…ショボン君の話しじゃあ幸せは」

( 'A`)「あの人は調べただけっすよね?
    なら居ても不思議じゃぁないっすよ」


用意してたかのように言い返すドクオ
高岡も真面目な表情で口を開く


从 ゚∀从「なんだお前、幸せ喰われたくないのか?」

( 'A`)「あぁ」

( *゚ー゚)「……」

从 ゚∀从「けっ」


即答するドクオ
高岡は興味を失った様に2人に背を向けた


( *゚ー゚)「あら?帰るの?」



62: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:14:33.67 ID:NMmYom8aO
  
从 ゚∀从「不良が幸せ感じてたい、だぜ?阿呆くさ」


しぃには高岡から怒りの感情が汲み取れた
何への怒りか、それは失望かもしれない
高岡にとってのドクオは……


( *゚ー゚)「その怒り、喰っていい?」

从#゚∀从「ぶっ飛ばすぞ」

( *゚ー゚)「ふふ…恐い恐い」


一連の流れを右から左に聞き流したドクオ。
彼は壁に預けていた背中の重みを、自分の足に取り戻す


( 'A`)「…てめぇで確かめるかね」

( *゚ー゚)「ありがとっ、ドクオくん
     中々可愛いわよ?彼女♪」


背中を向け歩いていた高岡が急に立ち止まる
瞬間的に、パンチラする勢いで振り向いた



63: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:16:21.49 ID:NMmYom8aO
  
从 ゚∀从「……」

( 'A`)「何だ?」

( *゚ー゚)「…?」



〜高岡の(単純な)脳内〜

ヽ( 'A`)ノシアワセバンジャーイ
↑しねばか

≡ヽ( 'A`)ノワーカワイイオニャノコダー
↑さいあく

ブーッ('ε`(〇≡パ∀从从デヤー

(♯)A`)スミマセンデスタタカオカサン
↑さいこう



从 ゚∀从「よっしゃ!勝負じゃドクオ!」

(;'A`)「…は?」



64: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:18:18.74 ID:NMmYom8aO
  
何故かファイティングポーズをとる高岡
ドクオは困惑していた
そして、彼の難解な脳が急激に働きだす



〜ドクオの(無駄に難解な)脳内〜

高岡は俺に対しては友情なりきな物を抱いていた筈だ
確かに高岡の言う不良が幸せを感じていたいっていうのは
アイツにしたらとても不快な事なんだろう
だがもし、アイツが気付いたとしたら?
幸せを喰う人間がいるとして、そいつに喰われたら。
俺と…高岡の、あの時間が喰われたとしたら!
俺は嫌だ。だから今から確かめに行く。
いや待て待て待て。高岡が俺に敵意を向ける説明にはなっていない
アイツが喧嘩をするときは大体…
腹が減った時とか、むかついた時とか、なんの前触れも無く突然って時もある
つまり高岡は馬鹿なんだ
うん間違いない。馬鹿だ
よし!結論が出た!



( 'A`)「高岡は馬鹿だ」
从♯゚∀从「オラァ!」


ドクオは腕組みをしながら、後方に5m程吹っ飛んだそうな



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