ξ゚听)ξツンが感情を喰うようです
- 67: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:23:18.76 ID:NMmYom8aO
- 5 恐怖
( ^ω^)「やっぱり元気ないお?」
ξ゚听)ξ「ちょっとね…」
「ツンちゃーん、呼んでるよ?」
ξ゚听)ξ「え?」
昨日感情を喰う話しは、しぃさんから聞いた
まぁどの感情を喰えるのか判らなかったけど。
心が空いてかなり体調が悪い。何にも集中できない
- 68: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:25:18.02 ID:NMmYom8aO
- ξ゚听)ξ「…あ」
( *゚ー゚)「やっほ、ちょっといい?」
ξ゚听)ξ「しぃさん…」
2限目をボーッと終えて、休憩時間を消化してると
しぃさんが教室前に来てくれた
すごく、安心した気がする
( *゚ー゚)「かなりキツそうだね?」
ξ゚听)ξ「…はい」
( *゚ー゚)「今日の放課後に誘おうと思ったけど、
今すぐ行った方がいいわね」
ξ゚听)ξ「どこに…ですか?」
( *゚ー゚)「カバン持ってついて来て頂戴」
ξ゚听)ξ「あ…はい」
私は教室に戻り、カバンを持つ
- 69: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:27:28.41 ID:NMmYom8aO
- 私の席の前に座っているブーン
彼が、不思議そうに小首を傾げて話し掛けてきた
( ^ω^)「お?ツン帰るのかお?」
ξ゚听)ξ「うん…先生に言っといて…」
( ^ω^)「おっおっ!任せるお!」
胸をドンと叩いて言うブーン
正直少し不安だわ…
( ^ω^)ノシ「お大事にー」
ξ゚听)ξ「うん…バイバイ」
教室を出るとしぃさんがカバンを持ってくれた
嬉しそうな顔で彼女が話す
( *゚ー゚)「彼氏?」
ξ゚听)ξ「え?違います…多分」
- 71: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:30:03.14 ID:NMmYom8aO
- ( *゚ー゚)「ふふ…昨日はごめんね?
あんな事言っちゃってさ」
ξ゚听)ξ「はぁ…あの、そっち4階ですよ?」
しぃさんは下への階段ではなく、
上への、1年生の教室がある4階への階段を登る
しぃさん達3年生は2階で、玄関は1階だ
( *゚ー゚)「私ちょっと単位まずくて帰れないのよ
ついでだし彼らに頼もうと思ってね」
ξ゚听)ξ「…はぁ」
トントンと階段を登っていくしぃさん
私も階段の踊り場まで上がり、しぃさんを見る
しぃさんは上まで上がると、突然ジャンプをした
よく見ればしぃさんの足元へ、何かが飛んで来てた
不思議に思いながら上に上がれば、
飛んできた物は不良っぽい生徒だった
( *゚ー゚)「まぁた喧嘩?」
- 72: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:32:02.56 ID:NMmYom8aO
- しぃさんが話し掛けた人物
片方は長身細身の男の子。顔は…恐い
もう一人は茶髪の女の子で、短いスカートで可愛らしい
从 ゚∀从「ギャハハ!趣味だからね!」
前言撤回
( *゚ー゚)「彼女をバーボンハウスに案内してあげてくれない?」
从 ゚∀从「はぁ?何で俺らが」
( *゚ー゚)「どうせすぐ帰るでしょ?
彼女辛そうなのよ、ほら早く」
( 'A`)「……いいっすよ」
从 ゚∀从「……」
茶髪の子が私を睨む
…やっぱり恐いです、この子
- 73: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:34:06.57 ID:NMmYom8aO
- (;'A`)「初対面の人にガン付けんな馬鹿」
从 ゚∀从「こーゆーのは初対面が大事なんだよ!」
ちょっと馬鹿っぽいな…
( *゚ー゚)「それじゃあよろしくね♪
この2人見た目はアレだけど、根は優しいからさ」
ξ゚听)ξ「はい…」
どうみても不良だが、根は優しいのか…
若干安心し、私は2人に名乗る
ξ゚听)ξ「2年のツンです…よろしく」
( 'A`)「ドクオっす、コイツはt」
从 ゚∀从「高岡様だ!ひざまずけ!」
ξ;゚听)ξ「…しぃさん」
( *゚ー゚)「……。頑張ってね〜」
逃げやがった…
- 74: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:36:08.60 ID:NMmYom8aO
- ( 'A`)「んじゃ案内しますよ」
ξ;゚听)ξ「先生に言わなくていいの?」
从 ゚∀从「俺ら顔パスなんで!ギャハハ!」
ξ;゚听)ξ(個性的すぎるわ…)
( 'A`)「んじゃあ先に校門行ってるんで」
そう言うと、ドクオ君はさっさと行ってしまった
高岡…ちゃんもそれに続く
いきなり置いていかれた…不安だ…
よろよろ階段を降り、玄関までなんとか来れた
カバンはドクオ君が持って行ってくれた
私は靴を履き替え、校門までよたよた歩く
2人は校門前の道路に…
どう見てもウンコ座りです。
本当に女の子ですか。
- 75: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:39:02.35 ID:NMmYom8aO
- 从 ゚∀从「おっせぇ!」
ξ゚听)ξ「…ごめん」
( 'A`)「高岡黙れ。大丈夫っすか?
辛いならタクシーでも呼びますよ」
从 ゚∀从「10分くらいなんだから歩け!」
ξ#゚听)ξ「…歩くわ」
ドクオ君が、高岡…の頭を叩く
ドクオ君は優しいみたいだな
不器用な感じだけど、優しさは感じる
( 'A`)「行きますか。キツかったら言ってください」
ξ゚听)ξ「…うん、ありがと」
ドクオ君と高岡が先を歩く
私は2人に話しかける
詳しく知りたかった、どういう人達なのか
- 76: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:40:24.52 ID:NMmYom8aO
- ξ゚听)ξ「2人は、何を…喰うの?」
从 ゚∀从「哀。まぁ悲しいってやつだな」
( 'A`)「俺は楽しい感情っすね」
ξ゚听)ξ「なんか…逆な気がする」
从 ゚∀从「あ?どういうイテッ!」
( 'A`)「コイツこんなんすけど、気にしないでいいっすわ」
ξ゚听)ξ「あ…うん」
不良…か。
そういえば、3年生にすごい恐い人が居るとか聞いたなぁ
もし、ツルんでるの見られたら…。あ…!
ξ゚听)ξ「さっき…先に行ったのは…」
( 'A`)「嫌でしょ?変な噂は」
从 ゚∀从「…どういう意味だ?」
高岡が足を遅め、不思議そうな顔で尋ねた
- 78: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:42:56.23 ID:NMmYom8aO
- ( 'A`)「高岡が格好いいってよ」
从*゚∀从「ギャハハ!そうか、そうか!」
ξ゚听)ξ「……」
仲がいいんだな、この2人…
相性が合ってるみたい
( 'A`)「ん、着きました」
从 ゚∀从「相変わらずボロっちいぜ」
商店街から外れた場所に、それはあった
茶色の木造建築で、黒板の簡易メニューが表に置いてある
上に「バーボンハウス」と描かれた看板がある
高岡が扉を開けると、カランコロンと音が聞こえた
高岡とドクオ君に続いて、私もバーボンハウスに入った
中からはコーヒーのいい薫りがした
- 80: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:44:32.64 ID:NMmYom8aO
- (´・ω・`)「やぁ、この練乳はサービスだから…」
从 ゚∀从「んな甘いもん飲めるか」
( 'A`)「どうも」
ξ゚听)ξ「…こんにちは」
カウンターの中に、ピンクのエプロンを着け
グラスを磨く男性が居た
(´・ω・`)「ん、君がツンちゃんだね?
しぃさんから話しは聞いたよ。
僕はショボン、今年で21だ」
ξ゚听)ξ「初めましてツンです。それで…」
(´・ω・`)「君の感情の件だけど、まぁとりあえず奥においで」
ショボンさんはカウンター奥にある扉を開いて入った
私達もショボンさんに続き奥に入る
何故かそこには4畳程の和室があり、
小さめのテレビと薄型PS2が置いてあった
- 81: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:46:05.51 ID:NMmYom8aO
- (´・ω・`)「喜びを感じ無いのはおかしいからね」
ショボンさんはDVDのパッケージを開け、
ディスクをPS2にセットする
( 'A`)「映画?」
(´・ω・`)「リング2を借りてきた」
リング2…貞子のやつだ
从;゚∀从「んげっ!?」
ξ゚听)ξ「恐怖…ですか」
(´・ω・`)「あぁ、嫉みならお手上げだけど」
16インチくらいのテレビから、光と音が発せられる
- 82: 造船業(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:49:00.47 ID:NMmYom8aO
- ( 'A`)「俺は、作られた恐いのは平気だ」
(´・ω・`)「僕も平気な方だよ」
从;゚∀从「……」
( 'A`)「ツンさん、高岡を見てください」
(´・ω・`)「マヌケな面でしょう?」
―――ッ!!
ξ;゚听)ξ「はぁ…はぁ…」
胸が…苦しい…
(;´・ω・`)「おや、マズイね。早送りしよう」
- 83: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:50:10.94 ID:NMmYom8aO
- ( 'A`)「ツンさん、高岡を見て」
ξ゚听)ξ「…うん」
( 'A`)「何か見えますか?」
ξ゚听)ξ「……アホ面が」
从#゚∀从「あぁ!?」
(´・ω・`)「ふざけてる場合じゃないよ」
从;゚∀从「ギャー!」
(;'A`)「突然叫ぶな馬鹿!」
从;∀从「だってよぉ…ギャー!」
ξ;゚听)ξ「あ…何か…霧みたいな…」
叫ぶ高岡から、紫色の霧が登るのが見えた
(´・ω・`)「…よし、恐怖で正解だ」
- 84: ドラッグ売人(コネチカット州) :2007/04/17(火) 23:52:04.77 ID:NMmYom8aO
- ( 'A`)「その霧を吸うんです」
ξ゚听)ξ「うん…」
私は高岡から出てる霧を、吸い込む
恐怖という感情が、私に流れ込んでくる
正体の解らぬ物…それが私に、危害を加える
その時に私は、恐怖を、覚える
私の頭の中は、様々な恐怖を、受ける映像が
私が考えうる、恐怖の映像が、映し出された
ξ;゚听)ξ「…あ゙…はぁ…ぁ」
心が…満たされた
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