ξ゚听)ξツンが感情を喰うようです
- 3: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:10:35.72 ID:BucZDc1iO
- 14 憎い
(♯´_ゝ`)「うっぜ、弟者うっぜ」
ある街のある家のある一室にある男。
彼は指でキーボードを叩き付ける。
カーテンを締め切った、静かな部屋の隅っこ。
その口からは弟への悪態。
(♯´_ゝ`)「マジむかつく〜なんでアイツばっかりよぉ〜」
男は明かりの無い真っ暗な部屋で、パソコンに自分の怒りをぶつける。
( *´,_ゝ`)「プッ」
突然口元を緩ませ、小さな笑いを浮かべる。
男の視線の先にあるパソコンには、ドラえもんが居た。
( *´,_ゝ`)「弟者えもん…ププッ」
- 4: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:12:19.40 ID:BucZDc1iO
- よく見ればドラえもんではない。
輪郭からすると元が人間のようだ。だが、確かにドラえもんカラーである
目の横から伸びた線の内側は真っ白。鼻は真っ赤。
髪の毛は青く染めてある。
( *´,_ゝ`)「次はスパイダーマンみたいにしてやんよ…」
男は、弟の写真をペイントで加工していた。
時刻は土曜日の昼間である。
――――
( *゚ー゚)「ヒートちゃんは不器用なのよ…
ある程度のコントロールが出来なくて、常に怒りを撒いてるの」
コーヒーを一口含み、しぃが言った。
弁明、という言い方は彼女に悪いだろうか。
- 5: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:14:12.55 ID:BucZDc1iO
- 从 ゚∀从「クー、お前妹と仲良くないって言ってたけど…」
ハインが右隣のクーを見る。
クーは俯きながら、自分を戒めるように言った。
川 ゚ -゚)「ヒートと居ると腹が立つんだ…。
いや…言い訳だな、そんな事は。
怒って学校を辞めて、言い訳で私は…」
高岡がクーの肩に手を回した。
そして励ますように、力強く言う。
从 ゚∀从「なら、謝らなきゃな」
ξ゚ー゚)ξ「意外と優しいのね、ハインは」
ツンが微笑みながら言った言葉に気恥ずかしくなったのか、ハインが腕を戻した。
( *゚ー゚)「ごめんね…無理矢理に彼女を拘束させちゃって…」
- 6: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:16:08.03 ID:BucZDc1iO
- 川 ゚ -゚)「いや、しぃさんは悪くない…。
悪いのは私なんだ…アイツを理解しようとしなかった、私が」
だからこそ
川 ゚ -゚)「だからこそ、ヒートに謝らなくちゃな」
昨日だ。クーが自殺を決意した日は。
たった1日だが、色んな事があった。
彼女の最高の日は、彼女の生きる上で大事な事を見いだした日だ。
その顔はとても清々しく、美しかった。
从 ゚∀从「ギャハハ!頑張れよ!」
川 ゚ー゚)「あぁ…」
ハインが独特の笑い声をあげる。
しぃは、決意した様な強い口調でこう述べた。
( *゚ー゚)「私も…ギコ君に言いたい事があるわ。
恐いなんて言ってゴメン、って」
- 7: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:18:23.64 ID:BucZDc1iO
- 恐怖がギコを変え、恐怖が2人の関係を変えた。
しぃは、決意した。
ギコを助けると
ミ,,゚Д゚彡「俺はギコを止める。
これ以上は兄として…見ていられない」
ギコを助けるという意味合いでは、兄である彼の方が強いかもしれない。
その二枚目な顔から、確固たる決意が見えた。
从 ゚∀从「俺は憎しみの野郎ぶん殴んなきゃ、気が済まないね」
ハインがおどけて言った言葉も、彼女の決意だ。
(´・ω・`)「僕は自分がした事で、一人でも幸せになればいい」
生きる目標が、ショボンには出来た。
強さから逃げ続けた子供時代に、決別をするための目標。
ξ゚听)ξ「私は…生きたい」
- 8: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:20:16.05 ID:BucZDc1iO
- 全員が目標を掲げた。
その結果は、ただ一つ。
( *゚ー゚)「ならやる事は一つ、ね」
从 ゚∀从「ドクオの所に行くか」
ハインが言った時だった。
ショボンの中で、忘れていた事が膨れ上がった。
(;´・ω・`)「しまった!!」
ξ;゚听)ξ「なんですか突然…」
急に大声を出したショボン、5人が驚き彼を見る。
その顔は焦燥感で一杯だった。
(;´・ω・`)「ドクオ君が危ないかもしれない…」
从 ゚∀从「…!?」
川 ゚ -゚)「高岡!?」
その一言を聞くや否や、席を乱暴に立ち駆け出すハイン。
- 10: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:22:09.94 ID:BucZDc1iO
- ミ,,゚Д゚彡「おい嬢ちゃん!」
从 ゚∀从「あ!?」
ミ,,゚Д゚彡「俺の車に乗ってけ!」
言いながらジャケットを着込むフサギコ。
内ポケットからキーを出すと、出入口に向かった。
( *゚ー゚)「6人乗れる?」
ミ,,゚Д゚彡「…多くて5人だな」
全員が立ち上がりながら、言葉を交わす。
川 ゚ -゚)「私は一人で行ける。
感情的にも問題はない」
もし喜びが現れても何ともない、とクーは付け足した。
ショボンがエプロンを乱暴に取り、携帯を取り出す。
ミ,,゚Д゚彡「よし、行くぞ」
- 11: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:25:46.33 ID:BucZDc1iO
――――
J( 'ー`)し「はいドクオ、あーん」
(;'A`)「勘弁してくれよ…」
ドクオの病室。
カーチャンことドクオの母親が、リンゴを彼の口に運んでいる。
ドクオは恥ずかしそうに身をよじらせた。
J( 'ー`)し「それにしても…。
ハインちゃん以外に、あんな可愛い先輩と知り合いなんてねぇ…」
自分で剥いたリンゴを食べながらカーチャンが言う。
その目は、成長したねぇ…と言いたげな優しい目だ。
ドクオは少し照れ臭そうに、不機嫌な顔をしている。
- 13: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:28:07.04 ID:BucZDc1iO
- ( 'A`)「そんなんじゃねっつの…。
つーか、いつまで居るんだよ」
J( 'ー`)し「あらあら、母親になんて口の聞き方?」
ドクオはカーチャンの居ない方、窓際を見つめる。
すぐに無理矢理 話題を変えた。
( 'A`)「天気わりぃな…」
J( 'ー`)し「そうねぇ、秋の雨は長いから」
( 'A`)「振り出したのって今日からじゃね?」
J( 'ー`)し「…チッ」
(;'A`)「…!?」
ドクオは首を180°横に回し、舌打ちしたカーチャンを見た。
その時
( ゚∀゚)「よぉ」
- 15: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:30:09.66 ID:BucZDc1iO
- ( 'A`)「…!」
出入り口に肘を付き、にやけた顔でドクオを見る金髪の男。
憎しみの餌、ジョルジュ。
( 'A`)「カーチャン、外行っててくれ」
J( 'ー`)し「…はいよ」
一瞬で理解したのか、病室を出ていくカーチャン。
ジョルジュはゆっくりと中に入ってくる。
( ゚∀゚)「ママの助けはいいのか?」
( 'A`)「…何の用だてめぇ」
挑発しながらゆっくりと、ベッドの左側に近づく男。
ドクオは体を起こすと、一瞬右下を見た。
( ゚∀゚)「一生、感情喰えない身体にしてやろうと思ってよぉ」
- 17: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:32:33.60 ID:BucZDc1iO
- ジョルジュは、両手を黒いダボダボのズボンに入れたまま、
ドクオの間合いに踏み入った。
( 'A`)「…そーかい」
ドクオの右手が握った、来客用のパイプ椅子の間合いに。
(♯'A`)「オラァ!」
言うが早いか、金髪の額をパイプ椅子が襲った。
高速に左から来たそれは、完全に油断していたジョルジュから血を流させた。
(; ∀ )「でっ!」
嫌な音が響く。
左額を押さえるも、指の隙間から血は止まらない。
ジョルジュの顔は、鬼の様な形相に変わった。
ゆっくりとベッドから出たドクオも、だ。
(♯'A`)「これでおあいこだよなぁ?
もうこんなもん使わねぇから、安心しろよ」
- 21: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:38:23.33 ID:BucZDc1iO
- 点滴を無理矢理引き抜き立ち上がったドクオ。
椅子を捨てるように投げると、ベッドの向こうのジョルジュを見やる。
(♯゚∀゚)「てめぇ…ぶっ殺すぞ!」
(♯'A`)「やってみろやぁ!!」
――――
从;゚∀从「なんでそんなにドクオ狙うんだよ!!」
助手席のハインが叫ぶ。
悲痛な叫びだ。
( *゚ー゚)「ギコ君は餌の力を継続したいのよ」
後部座席に座り、窓を流れる景色を見ながらしぃが呟いた。
从;゚∀从「なんでだよ! 死んだら消えるんだろ!?」
- 23: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:40:32.79 ID:BucZDc1iO
- (´・ω・`)「落ち着け。
ギコ君とは違うんだ、ジョルジュは」
ショボンが携帯を乱暴にしまう。
餌の誰かに掛けたのだろうが、誰も出なかったのだろう。
ショボンは怒りに任せ、宣戦布告した自分を呪った。
(´・ω・`)「彼はドクオ君を憎んでいる、ひどくね」
从;゚∀从「憎む!? なんで!?」
(´・ω・`)「彼から直接聞いた訳じゃないが…」
(♯゚∀゚)「ムカつくんだよ!
てめぇみてぇに俺は最強だ、自由だ、って
でけぇツラしてるやつがよぉ!」
ジョルジュの右拳が、ドクオのアゴを打ち抜く。
左手は襟を掴み、苦しそうに一息呻いたドクオを逃がさない。
(♯゚∀;)「てめぇみてぇに生きれると思ってる奴が嫌いなんだよ俺ァァア!!」
- 24: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:42:09.93 ID:BucZDc1iO
- 左額から流れた血が、まるで涙の様だった。
(´・ω・`)「虐待だ、両親からのね。
彼は自分の親を憎んでいる。
何でも思い通りに、力尽くでワガママを通す人間全てを」
(♯゚∀;)「不自由な思いを…裏切られる気持ちを知らねぇで!
力振るうお前がムカつくんだよォォオ!!」
真っ白なベッドにドクオを押し倒し、殴る。
ジョルジュの血が、ドクオの血が、ベッドを赤く染める。
(♯゚∀;)「憎くて殺してやりたくなんだよぉ!!」
- 25: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:44:35.77 ID:BucZDc1iO
- 物心ついた時からの傷は、彼の心を深く傷付けた。
ただ息をしただけで殴られた。
風邪をひいたら殴られた。
布団なんか用意しないくせに、殴られた。
少年の心は、彼が孤児院に引き取られても消える事は無かった。
彼は力を信じた。弱いから殴られたのだ、と。
だから、餌の力を手に入れた時、彼は初めて神を信じた。
特別な力。相手に憎しみを与える力。
彼の心の奥底は、憎しみで造られていた。
だからこそ、選ばれたのだと。
親に仕返しを考えた時、両親は死んでいた。
ジョルジュは悲しむ事は無かった。
怒る事も無かった。
ただ、ただ憎んだ。
振るう時の無い力を与えられた事を。
- 26: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:47:13.12 ID:BucZDc1iO
- 特別な力が、自分以外にも与えられていた事を。
自分の友人をボコボコにした男を。
彼の力が、力の感情が【楽】な事を憎んだ。
自分の心が憎しみならば、奴の心は楽しみで造られているのだろう、と。
憎み、憎み、憎み続け。
今、そいつを殴っている。
憎しみを込めた拳で。
ミ,,゚Д゚彡「感情爆発っつってな、餌が自分の撒く感情を強く抱いた時、
普通に撒く何倍もその感情が出るんだよ。病院の時みたいに」
フサギコがハンドルを握りながら、呟いた。
( *゚ー゚)「私がギコ君に、別れようって言った時も起こったわ。
恐怖で心が支配されたの。あんな恐いのは…初めてだったわ」
- 27: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:50:06.47 ID:BucZDc1iO
- しぃが俯き、小さな声で言った。
ギコがどう恐怖を抱いたのか、それはギコ本人にしか判らないだろう。
一つだけ、しぃが判る事。
それはギコを恐がらせた事。
支えてあげなきゃいけないのに、恐怖を抱かせた事。
しぃは、それだけを考えていた。
从 ∀从「なんで…早く言わねぇんだよ!!」
ハインが左手をドアに叩きつける。
そのまま深く俯いてしまった。
(´・ω・`)「本当に…すまない……」
ミ,,゚Д゚彡「……着いたぜ!!」
フサギコが叫んだ瞬間、
まだブレーキの掛かってない車からハインが飛び出した。
――――
- 28: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:53:04.16 ID:BucZDc1iO
憎い…
俺はコイツが憎い…
俺を殺そうとしたコイツが…
憎い
(♯'A`)「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
コイツのせいでぇ!高岡と一生会えなくなるかもしれなかった事が憎い!
(♯'A`)「オラァ!」
コイツのせいで!体の弱いカーチャンを不安にさせた事が憎い!
(♯'A`)「オラァオラァオラァァア!!」
- 30: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 22:59:36.65 ID:BucZDc1iO
- 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
馬乗りにされてただ殴られてるだけの…コイツが憎い!!
(♯゚∀;)「ガァッ!」
俺の頭を掴んで、後頭部に膝をいれてくるコイツが憎い
(♯'A`)「ッァァア!」
俺に頭を掴まれて、頭を床に叩きつけられてるコイツが憎い!!
(♯;∀;)「ムカつくんだよォォオ」
(♯'A`)「死ね糞野郎!!」
血で泣いてるように見えるコイツが憎い
- 31: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:01:19.27 ID:BucZDc1iO
- 腹に一発入れて、パイプ椅子振りかぶってる
俺が憎い
――――
前方に病院が見え、フサギコさんが叫んだ瞬間だった。
さっきまで祈るように俯いていたハインが、
ドアを蹴破るようにして飛び出したのだ。
ミ,,;゚Д゚彡「無茶苦茶だな…おい」
何事も無かったかのように入り口に走っていくハイン。
すごい速さだ
(´・ω・`)「行こう」
ξ;゚听)ξ「はい!」
- 32: 社長(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:03:09.69 ID:BucZDc1iO
- 私達もフサギコさんの車を降り、ハインを…
ξ;゚听)ξ「もう居ないし…」
今のハインなら、100m9秒掛からないだろう。
( *゚ー゚)「着いてきて!」
しぃさんが先導するように走る。
クーはまだ来てない。
かなり飛ばしてたしなぁ
(´・ω・`)「行くよ」
ショボンさんが走ったのに続き、追うように付いていった。
- 34: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:05:13.14 ID:BucZDc1iO
- 病院の中、昨日来たばっかなのに新鮮な気がした。
2階への大きな階段を駆け上がる。
途中でハインがコケてた
从;゚∀从「いっでぇ〜!」
鼻を押さえながら踊り場で悶えるハイン。
フサギコさんがその細い腕を掴み、無理矢理走らせた。
(;゚ー゚)「そこ右ッ!」
いつのまにか先頭に付いたショボンさんに、しぃさんが道順を伝えた。
言われた通りに曲がった時、急にショボンさんが立ち止まる。
ミ,,゚Д゚彡「どうした!?」
私達も並ぶようにショボンさんの所に行くと、右手には異様な光景が広がっていた。
- 35: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:07:16.86 ID:BucZDc1iO
('、`*川「……」
図書室の…哀の餌。
彼女が比較的広い廊下の真ん中で、両手を胸元で組み立っていた。
異様なのは、その足元。
ピンクがかった制服を着た女性、白い服を羽織ったおじさん、病院のナースさんにお医者さんだ。
彼ら7人程が、膝を落とし泣いていたのだ。
从#゚∀从「またてめぇか!」
ハインが一人突っ込み、哀の子に低いタックルを仕掛ける。
- 36: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:10:08.97 ID:BucZDc1iO
- ('、`*川「…邪魔しないでよ」
祈るように立っていた少女。
それを拝むように、泣く白衣の人達。
ハインがつまずくのは、ある程度予想がついた。
从 ∀从「あべっ!」
ヘッドスライディングをしながら、拝む集団に加わったハイン。
哀の子は、ハインを正に見下していた。
('、`*川「…馬鹿?」
从#゚∀从「うるせぇ!」
ハインが怒りの声をぶつけた時、すごい音がした。
形容するなら、ドガン!かな
何か、が、何か、に、ぶつかった音。
('、`;川「ジョルジュさん!?」
- 37: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:12:28.58 ID:BucZDc1iO
- ジョルジュが、病室のドアにぶつかった音だ。
彼は血だらけになりながら廊下に吹っ飛んできた。
哀の子が駆け寄り、介抱する。
从;゚∀从「ドクオ!?」
ξ゚听)ξ「え?」
血が飛んだ病室から、ゆっくりと赤い人間が出てきた。
頭から血を流し、鼻から血を流し、口から血を流し。
その手には、赤い椅子。
( A )「ハァ…ハァ…」
从;゚∀从「ドク…」
(;´・ω・`)「遅かったか!」
ショボンさんが赤い人間に近付き、口を開けた。
1秒程の間を置き、赤い人間はショボンさんに倒れこんだ。
(´・ω・`)「ハイン!医者の感情を喰え!」
- 39: プロ棋士(コネチカット州) :2007/04/24(火) 23:14:13.30 ID:BucZDc1iO
- 从;゚∀从「…え?」
(#´・ω・`)「早くしろ!!」
戸惑うハインにショボンさんが怒鳴る。
ハインは拝み泣く、医者の感情を喰った。
フサギコさんとしぃさんが、赤い人間の元へ駈ける。
私はクーが来るまで、ずっと立ち尽くしていた。
気付いたら、ただの傍観者になっていた。
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