内藤小説

24: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:25:50.13 ID:/AakpsSSO
  


流石兄弟の兄が叫び声をあげながら銃を乱射している。その近くの物陰に四人は居た。


( ・∀・)「とりあえず、避難させてきました。それと流石兄弟殺害指令ももらってきました」

( ゚∀゚)「よし。人がいない方がやりやすい。それに後もいいしな」

('A`)「うわーあの野郎暴れてんなー。隙だらけじゃねーか」

( ^ω^)「とりあえず撃ってみるお」

パンッ

(;'A`)「ちょwwwまだ撃つな!っていうか躊躇いなく撃てるんだな」

(#´_ゝ`)「グッ…うわああああああああああああああああそこかあああああああああああ!!!」



25: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:27:37.76 ID:/AakpsSSO
  

( ゚∀゚)「クソッ!散るぞ」

('A`( ・∀・( ^ω^)「把握した!」

内藤の一撃が効いたのか流石兄弟の兄は一旦部屋に引いた。その隙に四人は廊下で散った。

(#´_ゝ`)「クソがッ!」

(´<_` )「また腕をやられたのか!」

( ´_ゝ`)「あぁだが今ので冷静になった。流石だろう」

(´<_` )「流石だな、兄者。相手は何人だ?」

( ´_ゝ`)「分からん。だが複数だと思う」

(´<_` )「厳しいな、だが俺達流石兄者なら切り抜けれるはず」

( ´_ゝ`)「同意」



26: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:31:07.93 ID:/AakpsSSO
  
――――――――――――


( ゚∀゚)「仕掛けて来ないな…」

内藤はジョルジュと、ドクオはモララーとそれぞれに別れた。

( ^ω^)「爆弾か何かないのかお?」

( ゚∀゚)「あぁ。来る途中に銃類は持ってきたが、爆弾はない」

( ^ω^)「でももたもたしてたら、他の公安が来て捕まるお」

( ゚∀゚)「だから、逃げたかったんだ」

(;^ω^)「正直すまんお」



27: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:34:17.34 ID:/AakpsSSO
  

( ゚∀゚)「まぁいいさ。どの道奴らとは決着をつけなければならなかった。それより、君は人間相手にも撃てるんだな」

( ^ω^)「死なない程度にやれば良いんだお。多少の痛みは仕方ないお」

( ゚∀゚)「ドクオが言ってたよりも頼りになりそうだな」

( ^ω^)「ドクオは過保護なんだお。今までだって撃った事あるのにお」

( ゚∀゚)「ほー」

――――――――――――


('A`)「内藤の奴、大丈夫かな…」

( ・∀・)「人の拳銃パクって、それでちゃんと当てる辺り心配の要るような人じゃないと思いますよ」

('A`)「悪いな。悪気はないんだ」

(;・∀・)(あるだろ…常識的に考えて…)



28: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:36:55.21 ID:/AakpsSSO
  

('A`)「しかし、膠着状態だな。何か策は?」

( ・∀・)「さぁ…」

('A`)「さぁってあんた公安だろうが。何かあるだろう」

( ・∀・)「あんまり実戦経験はないもので」

('A`)「…力になるんじゃなかったのかよ…」


――――――――――――


(´<_` )「仕掛けて来ないな」

( ´_ゝ`)「ならばこちらから仕掛けるまで」

(´<_` )「援護するから、兄者は爆弾で相手を撹乱してくれ」

( ´_ゝ`)「把握した。行くぞ!」

(´<_` )「合点承知!」



30: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:40:07.55 ID:/AakpsSSO
  
――――――――――――


( ゚∀゚)「…こっちから仕掛け…」


ジョルジュの言葉を爆発音が掻き消す。


( ゚∀゚)「グッ…」

( ^ω^)「おっ!」


更にもう一発。部屋の中から廊下に向けて投げ込んでいるようだ。


( ゚∀゚)「距離を置くぞ!」

( ^ω^)「把握したお!」

('A`)「こっちも離れるぞ!」

( ・∀・)「アイアイサー!」



31: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:42:58.66 ID:/AakpsSSO
  

粉塵が舞い上がる中、より濃い粉塵が流石兄弟が居る部屋の前を覆った。


( ゚∀゚)「チッ煙幕か!」


今度はダダダダダダッとマシンガンの音が鳴る。

('A`)「隠れろ!」

( ・∀・)「サッ」

( ^ω^)「あの部屋の前から撃ってるんだお!こっちも応戦するお!」

( ゚∀゚)「駄目だ!向こう側にはモララーとドクオが居るんだぞ!当たってしまう!」

(;^ω^)「おっ!あの煙幕さえ晴れれば…」



32: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:45:58.58 ID:/AakpsSSO
  
――――――――――――


( ・∀・)「撃っていいですかね?」

('A`)「バッ!向こうには内藤とジョルジュが居るんだぞ!当たる可能性がある!」

( ・∀・)「そうか。じゃあちょっと電話してみます」

('A`)(内藤に負けず劣らずマイペースな奴だな…)

――――――――――――


「おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!…」

( ゚∀゚)「あ、電話だ」

(;^ω^)「………」



33: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:48:03.52 ID:/AakpsSSO
  

( ゚∀゚)「もしもしジョルジュだ」

( ・∀・)『もしもし、こちらモララー』

(;゚∀゚)「携帯とは画期的だな。戦況はどうだ?」

( ・∀・)『こちらは二人とも無傷です』

( ゚∀゚)「こっちもだ。さて作戦だが」

( ・∀・)『あ、じゃあドクオに変わります』

(;゚∀゚)「あ、あぁ」

('A`)『もしもし?おたくの部下はこんな奴ばっかりか?』

(;゚∀゚)「まぁそう言うな。経験は君の方が上だ。それで作戦だが」



35: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:51:57.44 ID:/AakpsSSO
  

('A`)『とりあえずそっちが狙撃してくれ。隠れとく。片付けたら突入でどうだ?』

( ゚∀゚)「いいだろう。この通信を切り次第狙撃開始する」

('A`)『把握した』

携帯を切り、ジョルジュが内藤に声をかける。

( ゚∀゚)「内藤君、いや…内藤、狙撃するぞ!」

( ^ω^)「任せろお!ジョルジュ、いや…おっぱい野郎!」

(;゚∀゚)「…差がありすぎだろ」


マシンガンの音が鳴り響く中、内藤とジョルジュは狙撃を開始した。



36: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:55:06.78 ID:/AakpsSSO
  
しかし、煙幕が正確な狙撃の妨げになっていた。

( ゚∀゚)「オラオラァ!」

( ^ω^)「おっ!おっ!おっ!ってゆうか、マシンガン持って来なかったのかお?」

( ゚∀゚)「拳銃の方がカッコイイだろ」

( ^ω^)「あるあるおwww」

( ゚∀゚)「撃て撃て撃てぇぇぇ!」

( ^ω^)「おっ!手応え有りだお!」

相手のマシンガンの音が鳴り止む。

( ゚∀゚)「…やったか…?」

段々と煙幕が晴れていくにつれて一人の横たわる男の姿が見えてくる。

( ^ω^)「やったみたいだお。…死んでしまったかお?」

( ゚∀゚)「確認する。後ろを付いてこい」

( ^ω^)「…把握したお」



38: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 00:58:08.13 ID:/AakpsSSO
  

ジョルジュを先頭に二人は廊下を壁に沿うように歩いていった。

( ゚∀゚)「銃を構えとけ。脈を確認する」

( ^ω^)「把握」

言われた通りに倒れている奴に照準を合わせて構える。そして、ジョルジュは素早く脈をとろうとする。

ジョルジュがひざまずいた瞬間だった。

( ´、ゝ`)「かかったな、馬鹿め!」

そいつの手にはいつの間にかナイフが有り、それはジョルジュの身体に一直線に向かっていった。

(;^ω^)「アッー」

油断と驚きで一瞬反応が遅れる。



40: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:00:43.90 ID:/AakpsSSO
  

( ´_ゝ`)「死ね!」

刺さる―――内藤はそう思った。

( ゚∀゚)「……バレバレなんだよなー、兄者」

ジョルジュは左手でナイフを持ってる手を止め、右手で相手の顔面に拳銃を突き付けていた。

(;´_ゝ`)「なっ!」

( ゚∀゚)「内藤っ!部屋の中に弟者が居る!」

(;^ω^)「おっ!把握したお」

内藤が振り返った瞬間、渇いた銃声がする。それとほぼ同時に横から強烈なドロップキック。

(;^ω^)「おおっ!」

キィンッと、銃弾が壁に当たり、弾かれる音。



41: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:03:32.07 ID:/AakpsSSO
  

(;'A`)「馬鹿かお前は!」

(;^ω^)「たた助かったお、ドクオ」

ドクオに続いてモララーも部屋の入口に駆け付けて来る。ジョルジュは兄者を取り押さえている。

(;´_ゝ`)「グゥッ。逃げろぉ!逃げるんだ弟者!」

( ゚∀゚)「黙れ!」

兄弟の絆というべきか、兄者の方は弟者だけでも逃がしたいらしい。

('A`)「二人とも仲良く捕まえてやるよ」

(;´_ゝ`)「おのれ…」



42: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:06:06.98 ID:/AakpsSSO
  

( ^ω^)「……」

( ・∀・)「突入しますか?」

( ゚∀゚)「あぁ、モララー。お前がこいつを取り押さえててくれ」

( ・∀・)「わかりました」

('A`)「よし、じゃあ行くか!」

( ゚∀゚)「俺が先頭になる。お前らは…」

( ^ω^)「ちょっと待って欲しいお」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「投降するように言ってみるお」

('A`)「するわけねーy………いや……」



43: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:09:50.69 ID:/AakpsSSO
  

( ゚∀゚)「…あぁ…兄者に言わせるのならあるいは」

( ´_ゝ`)「フッ。俺は逃げろとは言ったが投降しろとは言っていない。ましてや言うつもりもない」

( ^ω^)「もう逃げられんお」

( ´_ゝ`)「だったら捕まえてみるんだな」

( ^ω^)「無駄な血を流す必要はないお」

( ´_ゝ`)「プッ。片腹痛いわ」

( ^ω^)「弟が死んでもいいのかお?」

( ´_ゝ`)「……」

兄者が歯を食いしばる。よほど弟思いなのだろう。



44: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:12:11.45 ID:/AakpsSSO
  

外から微かにサイレンの音が聞こえてくる。ここに人が溢れるのも時間の問題だ。

(;・∀・)「ヤバイですよ」

('A`)「じゃあこういうのはどうだ?俺達がお前ら流石兄弟を雇う」

( ^ω^)「……」

( ´_ゝ`)「馬鹿な。お前らはともかく、そこの二人は公安だろう?」

('A`)「あー気にすんな。そいつらは公安辞めるんだとよ」

(;゚∀゚)「まぁそれはそうだが」

(;・∀・)「流石にヤバイというか」



46: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:16:33.77 ID:/AakpsSSO
  

('A`)「なんだ公安に未練があるのか?」

(;・∀・)「公安というか一般人に未練が…」

('A`)「よくわかんねーけど、とにかくあんたらは上に逆らってるんだろ?どっちみち一般人には戻れねーよ」

この辺、ドクオは図太い。

( ゚∀゚)「……好きにしろ」

( ・∀・)「……それもそうだね」

('A`)「よし、ほんじゃ決まりだな」

( ´_ゝ`)「……酔狂な奴らだ」

兄者は口元に笑みを浮かべて、この一風変わった人間達を見上げた。



47: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:20:36.60 ID:/AakpsSSO
  

( ^ω^)「さぁ早く弟を呼べお」

(´<_` )「話しは全て聞かせてもらった!」

(;^ω^)「おっ!聞こえてたかお」

( ´_ゝ`)「どうする、弟者」

(´<_` )「兄者に任せる」

( ´_ゝ`)「ふむ。まぁ命拾いしたと思って引き受けるか」

(´<_` )「その変わり身の早さ、流石だな兄者」

('A`)(こいつら…まぁプロはこのくらい割り切ってにきゃ生きていけないか…)

( ^ω^)「おっ!そうと決まったら早いとことんずらするお!」

('A`( ゚∀゚( ・∀・(´<_` ( ´_ゝ`)
「把握した!」

流石兄者を含めた六人は内藤を先頭にブーンしてその場を後にした。



48: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:22:48.71 ID:/AakpsSSO
  
――――――――――――


( ^ω^)「どうだったお?」

('A`)「駄目だ。シャキーンの所にも連絡がないらしい」

( ^ω^)「ショボン……心配だお」


公安から逃げ出した後、六人は流石兄弟のアジトに居た。この兄弟は各国にアジトがあるらしい。アジトといっても単なる高級マンションだが。

( ゚∀゚)「こんな所をアジトにしてやがったのか」

( ´_ゝ`)「公安などに気付かれるような真似はせん」

(#・∀・)「喧嘩売ってんのか、コラ」

(´<_` )「プッ。公安でもないのに何を怒っているのやら、なぁ兄者」

ここに来てから一時間ずっとこの調子だ。最初は仲裁もしていたが、どうでも良くなった。



49: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:24:58.26 ID:/AakpsSSO
  

それよりショボンが心配だ。

('A`)「まさか荒巻が絡んでるとはな…」

( ゚∀゚)「あいつが絡んでる事件の黒幕も大体あいつだな」

( ^ω^)「ってことは荒巻さんが黒幕かお」

('A`)「ショボンの馬鹿野郎、無茶しやがって!」

( ゚∀゚)「まぁ今回に限っては黒幕は二人だろうな。荒巻と…」



51: ◆P.U/.TojTc :佐賀暦2006年,2006/11/04(佐賀県と談合) 01:27:30.34 ID:/AakpsSSO
  

(´<_` )「デニー・レインズ」

('A`)「そいつがお前らに俺達を生け捕りにする依頼をしたんだよな」

( ´_ゝ`)「あぁ。そしてついこの間、依頼を取り下げた。解約金もよこさずに」

( ・∀・)「それに馬鹿のように怒り狂ったあんたらがドクオの居る公安を襲撃したんだね。バカスwww」

(#´_ゝ`)「貴様が寝てる間に、C4を仕掛けてやるから楽しみにしてろ」

( ^ω^)「じゃあ依頼を取り下げた時点で、荒巻さんとレインズが手を組んだと考えていいのかお?」

('A`)「大筋で間違ってないだろう。証拠にその時点まで公安は動いていたんだろ?」



戻る次のページ