( ^ω^)ブーンがK-1のリングで亀田興穀選手と闘うようです
- 82:1:2006/08/07(月) 06:50:15.10 ID:ggeuBmPO0
- ('A`)「・・・お? まさか、あんたらも知らなかったのか・・?」
(´・ω・`)「本人の承諾も得ずに、勝手決めるわけないじゃないか。オファーは確かに来た。だがまだ受けてはいない。なのに、勝手に・・・谷川さんに電話してくる」
( ^ω^)「・・・わけがわからんお」
(*゚ー゚)「一体どうなるのかしら・・・」
('A`)「まいったなあ・・・こんなことってありかよ・・・」
- 91:1:2006/08/07(月) 06:58:54.71 ID:ggeuBmPO0
- ショボンが別室で谷川プロデュサーに電話をしている間、ブーン達は会長室で会見の様子を見ていた。
('A`)「しかしあったまくるなあ。ブーン抜きで勝手に会見開きやがって。本来なら対戦するもの同士そろってやるもんだろ」
(*゚ー゚)「そうね・・・でも亀田くんってドラマで見るよりずいぶんといい男ね・・・」
('A`)(会長さんは亀田ファンなのかよ・・・趣味わりいな・・・)
( ^ω^)「おなか減ったお」
('A`)「おまえはどんだけ能天気なんだよ」
(*゚ー゚)「あ、ペヤングなら箱買いしてあるわよ。食べる?」
( ^ω^)「大好物だお!食べますお!」
('A`)(いいなあ・・・俺も食いたい・・・でも減量が・・・ちっくしょう)
- 146:1 ◆piEfblYWC.:2006/08/07(月) 08:49:41.27 ID:kDXtN3OV0
- ショボンが谷川ブロデューサーに電話をかけると言って部屋を出て行ってから30分が過ぎた。
('A`)「ショボンはまだか・・・」
( ^ω^)「ハムハフッハムッ」
(*゚ー゚)「時間かかってるみたいね・・・」
( ^ω^)「ハムハフッハムッ」
('A`)「会見はおわっちまったしな・・・あ、金曜ロードショーでゲド戦記やってる」
( ^ω^)「ハムハフッハムッ」
(*゚ー゚)「・・・見る?」
('A`)「・・・いいや。つまんないし」
( ^ω^)「ハムハフッハムッ」
(*゚ー゚)「そうね・・・」
('A`)「寝るか・・・」
そのとき会長室のドアが開いた。
- 148:1 ◆piEfblYWC.:2006/08/07(月) 08:53:41.54 ID:kDXtN3OV0
- ソファに寝転がっていたドクオが素早く起き上がり、ドアのほうへ顔を向ける
('A`)「えらく時間がかかったじゃねえかショボ・・・」
ξ゚听)ξ「ちょっと!さっきから電話してるのになんででないのよ!」
( ^ω^)「お!ツン!どうしたんだお!」
('A`)「ツンか・・・いつのまに」
ξ゚听)ξ「心配だからきちゃったわよ!ショボンは入り口のところですごい剣幕で電話してるし・・・ちゃんと説明しなさいよね!」
(*゚ー゚)「あら。いらっしゃい」
ξ゚听)ξ「あ、しいさんお久しぶりです!いつもブーンがお世話になってます」
(*゚ー゚)「うふふ、こちらこそ」
('A`)「んとまあ・・・とりあえず座れよ。な?」
- 149:1 ◆piEfblYWC.:2006/08/07(月) 09:02:54.41 ID:kDXtN3OV0
- ドクオがポンポンとソファを叩くと、ツンはドカドカ足音を鳴らしながらソファに座り、手に持っていた紙袋をドカンとテーブルの上へ置いた。
( ^ω^)「お? その紙袋はなんだお?」
ξ゚听)ξ「あんたが腹すかしてるだろうと思ったから、弁当作ってきたのよ!べ、別にいらないんだったら、あたしが全部食べるかいいわよ!」
( ^ω^)「誰もそんなこと言ってないお。食べるお。ペヤングだけじゃやっぱもの足りなかったんだお」
(*゚ー゚)「あらあら。熱々ね。ほほえましいわ」
( ^ω^)「すまんですお」
ξ゚听)ξ「ふん・・・一生懸命作ってきたんだから、心して食べなさいよ!」
( ^ω^)「はいはい心していただきますお」
('A`)(ショボンまだかな・・・)
- 151:1 ◆piEfblYWC.:2006/08/07(月) 09:10:10.25 ID:kDXtN3OV0
- ショボンは何年ぶりかの怒りに体を震わせていた。
(´・ω・`)「とにかく谷川を出せって言ってるだろ!何度同じこと言わせるんだ。俺か?俺は内藤の関係者のもんだ!」
ショボンを携帯をきつく握りめたまま、何度も同じセリフを繰り返す。
冷静になれと自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど、冷静さはショボンの体から抜け落ちていった。
(´・ω・`)「くっそう・・・なんでつながらないんだ・・・」
- 152:1 ◆piEfblYWC.:2006/08/07(月) 09:11:30.22 ID:kDXtN3OV0
- 谷「ふう・・・金につられて勝手に承諾しちまった・・・まああいつらも金さえ渡せば、OKしてくれるだろ。もう後にはひけないしな・・・
それにしてもウヒヒ、これで毎日かおりちゃんを指名できるぜ。ウヒョー想像しただけでたってきやがったぜちくしょう、はあはあはあ」
- 153:1 ◆piEfblYWC.:2006/08/07(月) 09:12:55.56 ID:kDXtN3OV0
(´・ω・`)「こうなったらK−1公式ページにでも田代打つか・・・」
(´・ω・`)「おや・・・携帯に着信が・・・」
(´・ω・`)「はい、もしもし?」
谷「もしもーし谷やんだよー元気―?」
(´・ω・`)「ちょ!アンタさっき俺がどんだけ電話した思ってんだ!」
谷「あはは〜ごめんね〜そんなに怒っちゃいやりんぐ〜」
(´・ω・`)「くっ・・・・コイツ・・・!!まあいい、それよりもこっちがまだ返答してないのに、勝手に組んだりしたんだ?
納得のいく説明をしろ。場合によっちゃ訴えるぞ」
谷「んとね〜ぼくね〜こわーいこわーいヤクザのおじさんたちに脅されてね〜それで仕方なくOKだしたんだ〜あ、これは内緒の話だよっ」
(´・ω・`)「ハア? だからって一方的に決めるのはおかしいだろうが!そもそもヤクザってなんだよ!ふざけるな!」
谷「とにかくそうゆうわけで、よろしくね〜勝手に逃げたりしたら、ビビって逃げ出したって、
マスコミ使って言いふらすからね〜、そうなったらお宅のかわいいくぁいいブーンちゃんの選手生命はおしまいだよ〜」
(´・ω・`)「てめえ・・・・」
谷「それじゃ、試合の詳細と契約書送っておくから、ちゃんと書いて送り返してね〜じゃーアデュー」
(´・ω・`)「・・・・谷川め・・・フランケンみたいな顔してるくせに・・・許さん・・・」
- 271:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 19:58:09.35 ID:NZ6fJ9UO0
- ξ゚听)ξ「で・・・勝手に決められちゃったってわけね」
('A`) 「そういうこった」
( ^ω^)「なにがなんだかよくわからないお」
(*゚ー゚)「ショボン君遅いな・・・」
時計の針は午前12時を指している。
テレビだけがチカチカと虚しく光り、4人はそろそろ帰ろうかと思いかけたとき……
('A`)「ん・・・?なんか練習場から音しねえか?」
( ^ω^)「あれはサンドバックを叩いてる音だお」
ξ゚听)ξ「今頃練習してる人いるの?」
(*゚ー゚)「いないわ。普段なら閉めてる時間だもの」
('A`) 「ショボンか・・・?」
- 272:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:01:53.06 ID:NZ6fJ9UO0
- ( ^ω^)「あのリズムはショボンだお。パンパンパパン、ズドンのリズムはショボンの得意の左ジャブワンツー左フックから右ローのコンビネーションだお」
('A`)「そういえば、そうだな・・・あいつなにやってんだ?」
(*゚ー゚)「音がやんだわ」
ξ゚听)ξ「あ、こっちくるみたいよ・・・キャッ!!」
ツンあそういったと同時に会長室のドアがものすごい勢いで開けられた。
ドアの止め具が吹っ飛び、会長室と書かれたドアはハデな音を立てて倒れ落ちた。
(#´・ω・)「おおおおおおおおお!!!!!!」
(*゚ー゚)「・・・珍しくキレてるわね・・・何年ぶりかしら」
- 274:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:08:53.92 ID:NZ6fJ9UO0
- (;'A`)「おい・・・あれ本当にショボンか・・・」
( ^ω^)「怖いお。練習中の鬼のように怒鳴るショボンのほうがまだマシだお」
ξ゚听)ξ「ちょっと!ショボンさん!どうしたのよ!」
(#´・ω・)「るっせええええええジャリ共はだまってろ!!!」
ショボンはそう怒鳴ると、テーブルを勢いよく蹴り上げた。
ガラス製のテーブルは真っ二つに割れ、ものすごい音が部屋中に響いた。
テーブルの上にあったツンの弁当やお茶が床に散らばる。
ξ゚听)ξ「あっ・・・」
- 275:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:15:46.41 ID:NZ6fJ9UO0
- (;'A`)「ショボン何があったかしらんが、落ち着けよ・・・な?」
(*゚ー゚)「ショボン君、もう昔のあなたではないはずよね?」
(#´・ω・)「もううんざりだ!!!!!!!!カス共が!!!」
(#^ω^)「ツンが一生懸命作ったお弁当・・・」
ショボンが今度は椅子を持ち上げ、会長室のすみに飾ってあるトロフィーめがけて投げようと振りかぶった瞬間、
ブーンがさっと状態を沈めた。
ブーンは片膝を曲げたまま、ショボンの顔面めがけて一気に跳躍した。
ガツンという音ともにショボンの顔が歪み、同時に膝ががくっと折れた。
- 277:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:19:19.33 ID:NZ6fJ9UO0
- (´・ω・`)「・・・っつ」
ξ゚听)ξ「ブーン!!!」
(;'A`)「・・・モロにはいったな」
(*゚ー゚)「見事な飛び膝・・・跳躍力、タイミング、スピード、威力、どれをとっても100点ね」
(# ^ω^)「ツンに謝れ」
(´・ω・`)「いたたた・・・」
ξ゚听)ξ「ブーン!!お弁当なんかいいから!!なんてことしてるのよ!!」
(;'A`) 「ショボン・・・平気か?」
- 278:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:20:22.23 ID:NZ6fJ9UO0
- (´・ω・`)「・・・どうやらまたやってしまったようだね・・・すまない・・・誰か氷嚢を持ってきてくれないか」
(#^ω^)「その前にツンに謝れ」
ξ゚听)ξ「ブーン!!もいいいったら!!!」
(´・ω・`)「いや・・・なんかとんでもないことをしてしまったようだね・・・すまないツン、ブーン」
( ^ω^)「氷とって来るお。ショボンを寝かせてあげてほしいお」
('A`)「おk」
- 280:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:21:10.24 ID:NZ6fJ9UO0
- ショボンはうなじのあたりに氷嚢を当て、ソファに仰向けに寝た。
('A`)「・・・でどうだったんだ?ずいぶんと荒れてたようだが」
(´・ω・`)「すまない・・・久しぶりにキレてしまった・・・」
(*゚ー゚)「それはもういいわ。それよりどうなったの? 谷川さんはなんて?」
(´・ω・`)「あいつは・・・ふざけたやつだ・・・勝手に決められて、断ったら、マスコミ使って逃げたっていいふらす気らしい・・」
ξ゚听)ξ「はあ?なにそれ?バカにしてるの?」
('A`)「K−1のプロデューサーともなれば、一介の権力者だからな・・・それぐらいはわかないだろうな・・・」
(*゚ー゚)「困ったわね・・・」
重い空気が流れる。
ショボンが時々氷嚢を動かす音だけがしばらく部屋に響いた。
- 282:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:21:49.91 ID:NZ6fJ9UO0
- ( ^ω^)「・・・ぼくやるお」
(´・ω・`)「!」
('A`)「おいおい・・・何もまだ決まったってわけじゃないんだ。まだいくらでも打つ手はあるぜ」
(*゚ー゚)「そうよ・・・これは立派な犯罪よ」
ξ゚听)ξ「もうブーンは黙ってな!!」
( ^ω^)「お?だってブーンが出ればすべて解決するお」
(´・ω・`)「それはそうだが・・・今回の一番の被害者はブーン、君なんだぞ」
('A`)「そうだぞよく考えたほうがいい」
- 283:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:22:42.03 ID:NZ6fJ9UO0
- ( ^ω^)「一度やってみたかったんだお。なんかワクワクするお」
(´・ω・`)「しかし、負けたら君は・・・」
( ^ω^)「どうなるんだお?」
(´・ω・`)「・・・経歴に傷がつき、後々の汚点になる」
( ^ω^)「経歴なんかいつか汚れるもんだお。キレイなままよりいっそ汚れたほうが気が楽だお」
(´・ω・`)「・・・やったら負けるぞ」
( ^ω^)「そんなの、やってみなきゃわかんないお?」
(´・ω・`)「うむ・・・」
('A`)「・・・どうすんだよ?」
(*゚ー゚)「逆に考えるんだ。これはチャンスだと・・・」
- 284:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/07(月) 20:23:03.72 ID:NZ6fJ9UO0
- ξ゚听)ξ「ブーン本人がやりたいって言ってるんだから・・・」
(´・ω・`)「チャンスか・・・亀田選手に挑むのは、まだかなり早い気がするが・・・」
( ^ω^)「やるお」
('A`)「・・・決まったな」
ξ゚听)ξ「がんばんなさいよ!!負けたら絶交だからね!!!」
(;^ω^)「それは嫌だお」
(*゚ー゚)「そうとなったら、全力でバックアップするわよ」
(´・ω・`)「やれやれ。気が進まないが・・・」
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