( ^ω^)ブーンがK-1のリングで亀田興穀選手と闘うようです

  
503:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:11:47.21 ID:2JXCh1mW0
  
日焼けのほてりを肌に残したまま、ブーンは追い込みに入る。

亀田戦まであと9日。

ブーン陣営はこの日、世界ランカーのボクサー達を召集。

決死のスパーリングを慣行していた。

ショボンの枯れかけた声がジム内に響く。
それと平行して聞こえてくるのは、パンパンという肉と肉がはじけあう音。

(´・ω・`)「真っ直ぐさがるな!常に周れ!そして止まるな!」

(´・ω・`)「ローだ!ローをしつこく打っていけ!」

(´・ω・`)「詰められたら膝!!」

(´・ω・`)「ワンツーのツーに合せろ!合せて前蹴りを打っていけ!」

(´・ω・`)「前蹴りだ!前蹴り!」

(´・ω・`)「左だ!右のパンチは体開くから打たなくていい!左ジャブとフックだ!」

(´・ω・`)「そうそうガードさせてから蹴りにつなげ!」

( ^ω^)「はいだお!!!」



  
504:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:12:57.60 ID:2JXCh1mW0
  
簡単だけど、ぷち解説

※前蹴り 中足(指の付け根の裏側)や指を丸めた状態のつま先を使って、相手のみぞおちやアゴ等を狙って直線的に蹴る技。
相手が自分の間合いに入ってきた際に、外に追い出すためや、相手の動きを止めるために使うこともある。



  
508:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:18:49.27 ID:2JXCh1mW0
  
('A`)「いつもながら、アイツのスタミナはバケモノ級だな・・・動きが鈍くならない」

ドクオとクーはリング傍でブーンとボクサーのスパーリングを見ていた。

川*゚ -゚)「亀田もスタミナはあるぞ」

('A`)「おう・・・そうだったな」

川*゚ -゚)「あの前蹴りだとまだまだ甘いな。一瞬のうちにステップインしてくるぞ」

('A`)「・・・お」

川*゚ -゚)「ショートパンチが雨のように降ってくるぞ。亀田のコンビネーションはハンパなく速く、そして重い」

('A`)「おい・・・おまえ」



  
509:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:20:47.86 ID:2JXCh1mW0
  
川*゚ -゚)「ダッキングさせるように持っていけば、蹴りの餌食にできるんだが、それにはボクシングを
ある程度やり込んでる必要がある。彼のボクシングテクニックでは無理かもしれんな・・・」

('A`)「・・・やけに詳しいな」

川*゚ -゚)「ボクサーは両足のスタンスを広く取って、状態を安定させているから、回転の速い強いパンチが打てる」

川*゚ -゚)「でもスタンスを広く取って、前足に体重を乗せているとローの餌食になりやすい」

川*゚ -゚)「いいローをもらうと足がそろってくる。パンチも手打ちになりやすい」

川*゚ -゚)「彼のローはリーチも威力もタイミングもいい。ローを徹底的に打ち込め」

('A`)「おい!なんでそんなに詳しいんだよ!」

川*゚ -゚)「・・・ただの格オタだ」



  
510:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:21:47.52 ID:2JXCh1mW0
  
※ダッキング 
ひざをを使って、上体を上下させ、相手のパンチを交わすこと。
ボクシングでは頻繁に見られる防御法だが、キックボクシングではあまりみられない。
足技も使うキックボクシングにおいて、人体の急所である頭部を下げることは、膝蹴りやミドルキックをもらいやすく危険。
ミドルキックの直撃を首に食らうと、最悪骨折する危険性もある。



  
512:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:25:41.30 ID:2JXCh1mW0
  

('A`)「それにしては、やけに実践的な知識じゃねか」

川*゚ -゚)「こんなの誰でも知ってることだ。私の格闘技観戦歴を甘く見るな」

('A`)「・・・そうか」

ドクオは釈然としない表情を浮かべながら、ブーンのところへ歩いていった。

川*゚ -゚)「勝機は・・・甘く見積もって30パーセントってところか」

クーはそうつぶやくと、ジムの外へと出て行った。



  
514:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:31:27.40 ID:2JXCh1mW0
  
('A`)「いけそうか・・・?」

( ^ω^)「調子いいお。このままの状態を持ってけばきっと勝てるお」

(´・ω・`)「まだまだ不安要素だらけだけどね・・・」

( ^ω^)「そうかお? じゃあ今からやるお」

(´・ω・`)「今は休憩しろ。休憩も立派な練習のうちだ」

( ^ω^)「はいだお」

(´・ω・`)「ドクオ、ちょっとブーンにミット打ちさせてやってくれ。細かい支持はこれに書いてある」

ショボンはそう言っドクオに一冊のノートを渡すと、会長室に消えていった。

('A`)「ボロボロのノートだな・・・あれ? これふせんだらけで、どこ見ればいいかわからないじゃねえか・・・」



  
516:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:37:31.55 ID:2JXCh1mW0
  
(*゚ー゚)「調子はどうかしら?」

(´・ω・`)「悪くないです。そろそろ細かい調整にはいろうかと」

(*゚ー゚)「そうね。もうすぐだもんね」

(´・ω・`)「ところで・・・ブーンの体のことなんですが・・・」

(*゚ー゚)「体?」

(´・ω・`)「あいつ、一年半前まではただの素人でした。この一年半で急速に成長して・・・」

(*゚ー゚)「ええ」

(´・ω・`)「確かにテクニックや威力は1流です。そこらのキックボクサーでは話にならないくらい強い」

(*゚ー゚)「そうね。でもそれが何か?」



  
517:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 14:43:44.68 ID:2JXCh1mW0
  
(´・ω・`)「問題は体なんです。あいつの凄いスピードで日々成長している、パンチやキックの破壊力に体が追いついていってない」

(*゚ー゚)「でも筋力トレーニングも相当やってるわよ、彼」

(´・ω・`)「技の破壊力の成長スピードが筋肉が成長スピードをはるかに上回っています」

(*゚ー゚)「・・・」

(´・ω・`)「僕のミスだったかもしれない・・・あいつの才能に浮かれて、あいつにに無茶させすぎた・・・」

(*゚ー゚)「どういうこと?」

(´・ω・`)「体のあちこちにガタが来てます。骨や関節や筋肉なんかに。本人は気づいてませんが」

(*゚ー゚)「・・・・」

(´・ω・`)「もっと早くに気づけばよかったのですが・・・このまま練習を続けて亀田戦に挑んでも・・・」

(*゚ー゚)「負けるってこと?」

(´・ω・`)「ただ負けるのならいい。亀田選手の破壊力に、ブーンの酷使してきた体が耐えられるかどうか・・・」



  
549:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 18:25:48.77 ID:J6G6DlLU0
  
(´・ω・`)「最悪選手生命を絶たれかねない」

(*゚ー゚)「選手生命・・・・」

(´・ω・`)「とにかく、明日にでも検査しにいってきます」

(*゚ー゚)「そうね・・・医師の意見も聞かないとね・・・」


( ^ω^)「ドクオ、そろそろ練習に戻るお」

('A`)「ちょっと待てよ・・まだ休憩時間は終わってないだろ・・・」

( ^ω^)「もう回復したお」

('A`)「ったく、お前は練習熱心すぎなんだよ・・・」

( ^ω^)「ほら、さっさとミット持ってくれお」

('A`)「おk・・・さあ来い・・・」

ξ゚听)ξ「ブーンの奴、今頃がんばって練習してるんだろうなあ・・・今日はハンバーグでも作ってやるかな・・・」





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