( ^ω^)ブーンがK-1のリングで亀田興穀選手と闘うようです

  
551:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 18:31:03.84 ID:J6G6DlLU0
  
亀田戦まであと8日。
ブーンはショボンに連れられて、病院に来ていた。

( ^ω^)「試合前検診にはまだ早いですお?」

(´・ω・`)「いいから、黙って検査を受けるんだ」

( ^ω^)「はいですお」

( ´_ゝ`)「ふむ」

(´・ω・`)「どうですか」

( ´_ゝ`)「・・・だいぶ痛んでるね。特に右ひざのじん帯がね、炎症してるね」

(´・ω・`)「他には?」

( ´_ゝ`)「肩関節、両手首、首、あとこれも右ひざの半月盤に疲労骨折の兆候がある」

(´・ω・`)「そうですか・・・」

( ´_ゝ`)「試合まであと何日だって?」

(´・ω・`)「8日です」

( ´_ゝ`)「無理だね。試合はキャンセルしなさい」



  
553:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 18:38:06.41 ID:J6G6DlLU0
  
(´・ω・`)「・・・だめですか」

( ´_ゝ`)「もしそれでも試合に出るつもりなら、最低一週間は完全な休息が必要だね」

(´・ω・`)「一週間か・・・」

( ´_ゝ`)「今からだともう間に合わないだろう? あきらめなさい」

(´・ω・`)「でも一週間休息させれば出場できるんですね?」

( ´_ゝ`)「試合が終わったら本格的な治療が必要だけどね。でも試合前に一週間も休めないだろ?」

(´・ω・`)「・・・考えてみます」

( ´_ゝ`)「一週間はあくまで目安だよ。無理させる必要はないは思うんだけどね。
まだ若いんだし。では一応薬出しとくから。じゃ次の人」



  
554:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 18:40:23.62 ID:J6G6DlLU0
  
( ^ω^)「どうだったんですかお? なんで僕は結果聞けなかったんですかお?」

(´・ω・`)「ジムに戻ってから話す」

( ^ω^)「お? 浮かない顔してますお?」

(´・ω・`)「うん、ちょっと夏バテだ」

( ^ω^)「酢の物食べるといいらしいですお。ツンに言って持ってきさせますお」

(´・ω・`)「いや、大丈夫だ、ありがとう」

( ^ω^)「そうでかお。ツンの料理は世界一ですお。今度うちに食べにきてくださいお」

(´・ω・`)「そうだな、今度愛の巣を荒らしにいくよ」

ふたりはタクシーに乗り、ジムへと戻った。



  
556:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 18:47:58.30 ID:J6G6DlLU0
  
(*゚ー゚)「おかえりなさい」

('A`)「おかえりー」

川*゚ -゚)「暑い」

( ^ω^)「ただいまだお。お? クーちゃん来てたのかお」

川*゚ -゚)「夏休みだからな」

(´・ω・`)(うひひクーちゃん今日はずいぶんと薄着だぞ)

川*゚ -゚)「・・ショボンさん何か?」

(´・ω・`)「・・・ん、いや、なんでもない。クーラー効いてる会長室へ行こうか。」

(;^ω^)(絶対ショボン変なこと考えてたお・・・)



  
560:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 18:57:44.76 ID:J6G6DlLU0
  
会長室に入ると、ひんやりとした空気がブーンたちの頬を撫ぜた。

しいが運んできた麦茶をそれぞれが手に取り、ソファに腰掛ける。

(´・ω・`)「まず、すまないんだが、クーちゃん、席を外してくれないか?」

('A`)「お・・・? 関係者のみってやつか? じゃあ俺も外すかな」

(´・ω・`)「いやドクオはいい」

川*゚ -゚)「わかった。近くのセブンで涼んでくる」

(´・ω・`)「すまない」

('A`)「終わったら迎えいくし」

川*゚ -゚)「頼んだ。では」

クーが部屋から出て行くと、ショボンは大きく息を吐いて、口を開いた。



  
561:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:06:38.96 ID:J6G6DlLU0
  
('A`)「まじかよ・・・」

ショボンが話し終えた後、最初に口を開いたのはドクオだった。

しいがそれに続く。

(*゚ー゚)「・・・キャンセルしたほうがよさそうね。ケガのためだって公表すれば、それほどキズはつかないでしょう」

(´・ω・`)「これはトレーナーの僕に全責任がある。無茶なスケジュールを組んだ僕のせいだ」

ブーンはさっきからずっと黙っていた。

('A`)「確かに技術が向上すれば、それに比例して、体への負担は増えるものな・・・なんで気づかなかったんだろう・・・」

(*゚ー゚)「ほんとね・・・あたしたちブーン君の才能ばかりに目がいっていたわね。いくら天賦の才があるといっても、それに耐えるだけの体がなければ・・・」

(´・ω・`)「すまない、ブーン」



  
563:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:11:37.07 ID:J6G6DlLU0
  
( ^ω^)「・・・」

('A`)「今回は回避しろよ・・・もともと無茶に組まれた試合だったんだ。かえってよかったかもしれない・・・」

(*゚ー゚)「しっかり回復して、また一から体を作っていきましょう」

(´・ω・`)「そうゆうわけなんだ、ブーン」

( ^ω^)「いやですお」



  
566:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:18:39.14 ID:J6G6DlLU0
  
(´・ω・`)「!」

('A`)「おいおい・・・何も逃げるわけじゃないんだぜ・・・無理に対戦することはないって」

(*゚ー゚)「そうよ。まだ若いんだもの、チャンスはくらでも巡ってくるわ」

( ^ω^)「だって、もうお金もらっちゃいましたお」

('A`)「は? 金?」

( ^ω^)「谷なんとかさんって人の使いの人が、承諾してくれたら1000万やるって
電話かかってきて、講座教えたら本当に振り込んでくれましたお」

(´・ω・`)「・・・聞いてない」

( ^ω^)「だって内緒にしてくれって言われましたお」

(*゚ー゚)「ブーン君・・・」

('A`)「おま・・・・」



  
568:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:23:02.72 ID:J6G6DlLU0
  

(´・ω・`)「いますぐ返すんだ!!」

( ^ω^)「もう使っちゃいましたお」

(´・ω・`)「何にだ!!!」

( ^ω^)「別荘ですお」

(´・ω・`)「べっ・・・」

('A`)「豪勢な買い物したな・・・」

(*゚ー゚)「ブーン君・・・もの買うときはよく考えて・・・」

(´・ω・`)「今はそんなことはどうでもいい!!!とにかく別荘はなしだ!!金は返してもらえ!!!」

( ^ω^)「キャンセル料かかるって言ってましたお」

(´・ω・`)「それぐらい払ってやる!!!いくらだ!!!」



  
570:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:25:17.58 ID:J6G6DlLU0
  

( ^ω^)「たしか2千万って言ってましたお」

(´・ω・`)「・・・・うっ」

(*゚ー゚)(・・・絶対騙されてる)

('A`)(・・・悪徳業者だな)



  
572:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:30:33.67 ID:J6G6DlLU0
  
ショボンはブーンが払い込んだお金をなんとか取り戻そうと必死に交渉した。

だが時すでに遅し、払った金はもう戻ってはこなかった。

(´・ω・`)「だめだ・・・あの会社何言っても聞きやしない」

('A`)「あーあ・・・」

( ^ω^)「なかなかいい別荘ですお。今度遊びに来てくださいお」

('A`)「もうこれは笑うしかねーよ」

(´・ω・`)「あはは・・・」

(*゚ー゚)(ショボン君泣いてる・・・)



  
577:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:37:33.02 ID:J6G6DlLU0
  
明らかに不正なお金をブーンは受け取り、しかも使ってしまった。

これはこれまで何一つ不正な事に手を染めていないブーン陣営にとって、大きな痛手となった。

試合を断ろうにも、こちらにも非があるため断ることができない。

( ^ω^)「だから試合やりますお。1週間休めばいいんだお?」

(´・ω・`)「・・・なんてこった」

('A`)「事実は小説よりも奇なりだな」

(*゚ー゚)(ああ・・・ショボン君かわいそう)





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