( ^ω^)ブーンがK-1のリングで亀田興穀選手と闘うようです
- 586:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 19:51:11.86 ID:J6G6DlLU0
- 亀田戦まであと7日。
医師の助言とおりに、ブーンを休養させるため、ブーンが賄賂を使って購入したという別荘に6人は来ていた。
(´・ω・`)「やっとついた・・・」
川*゚ -゚)「暑い」
('A`)「車で何時間かかったんだよ・・・」
( ^ω^)「10時間だお。でもまだお昼の12時だお」
(*゚ー゚)「あれからすぐ用意して、夜中の2時には出発したからね・・・」
ξ゚听)ξ「ショボンさん、運転お疲れ様」
(´・ω・`)「うん・・・まあ別荘ですこし休ませてくれ」
('A`)「で、別荘ってどれだよ?」
( ^ω^)「あれだお」
- 589:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 20:02:35.04 ID:J6G6DlLU0
- ブーンが指差した先には、大きな白い建物がそびえたっていた。
('A`)「え・・・・?あれって・・・」
(´・ω・`)「おい801総合病院って書いてあるぞ・・目の錯覚か?」
(*゚ー゚)「これは・・・」
( ^ω^)「廃病院を別荘に改造したんだお」
('A`)「ちょwwwww」
(´・ω・`)「帰る」
( ^ω^)「なんでかお?」
ξ゚听)ξ「アンタ・・・こんな物件つかまされるなんて」
川*゚ -゚)(ワクワクしてきた)
- 592:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 20:10:54.75 ID:J6G6DlLU0
- ('A`)「帰るたってまた10時間かかるぜ・・・」
(*゚ー゚)「それはさすがに・・・よね」
(´・ω・`)「じゃあどこかホテル探せばいい!!とにかくこんなとこに泊まれるか!」
ξ゚听)ξ「ほんとバカね・・」
( ^ω^)「お? だって普通の別荘より絶対楽しいお。早く行くお」
(´・ω・`)「誰が行くか!!」
('A`)「あ・・おいクー?」
クーがひとり颯爽と病院へ向かって歩き出した。
( ^ω^)「おっおっおっ。クーちゃん待つお」
ブーンが後に続く。
ξ゚听)ξ「ちょっと待ちなさいよ!!!」
ツンが後を追う。
- 593:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 20:18:50.78 ID:J6G6DlLU0
- ('A`)「クー待てって」
ドクオも病院に向かって走り出した。
(*゚ー゚)「・・・行っちゃったわよ」
(´・ω・`)「なんなんだよ・・・」
二人もしぶしぶ後を追った。
(´・ω・`)「おいこれのどこが廃病院を『改造』した別荘だ。まんま廃病院じゃないか」
ショボンがあたりを見回しながら言う。
建物のペンキは剥げ落ち、かつて庭だったと思われる場所には、雑草が背の高さまで密生していた。
('A`)「おい・・・入り口に注射器落ちてるぞ」
(*゚ー゚)「ずいぶんとほこりっぽいわね」
( ^ω^)「ワクワクするお」
ξ゚听)ξ「しないわよ!」
川*゚ -゚)(あっ怪しい薬が転がってる。持って帰ろう)
- 599:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 20:28:38.66 ID:J6G6DlLU0
- ('A`)「おいクー変なもの拾うなよ・・・毒がついてるかもしれないぞ・・・」
川*゚ -゚)「平気だ」
( ^ω^)「寝室はこっちだお」
ブーンに連れられて5人は二階へと上がった。
('A`)「あ、手術室発見」
川*゚ -゚)「ちょっと入ってみていいか?」
('A`)「後でじっくりと探検しようぜ」
( ^ω^)「ここだお」
ブーンが指差した部屋には『死体安置室』と書かれたプレートが、半分傾きながら貼ってあった。
(´・ω・`)「ぶちころすぞ」
- 601:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 20:32:14.48 ID:J6G6DlLU0
- ('A`)「さすがにここでは寝れねえよ」
( ^ω^)「大丈夫だお。ここだけはキレイにしてあるお。下見でみたんだお」
(´・ω・`)「ほんとかよ」
(*゚ー゚)「とにかく入ってみましょう」
ブーンに連れられてしぶしぶ死体安置室に入る5人。
- 606:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 20:59:03.68 ID:J6G6DlLU0
- 一歩部屋の中に入ると、そこは廃病院の死体安置室とは思えないほど、ゴージャスな寝室になっていた。
20畳はあるかと思える広い室内に、白と黒で統一されたインテリアがゆったりと配置されてある。
見るからにやわらかそうなセミダブルのベッドが6つ見える。
部屋の隅には最新式のキッチン、そして備え付けのバーまであった。
('A`)「おお・・・・!」
(*゚ー゚)「これは・・・」
ξ゚听)ξ「キレイ・・・」
(´・ω・`)「錯覚か!?」
川*゚ -゚)(つまらん)
- 609:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 21:08:56.78 ID:J6G6DlLU0
- ( ^ω^)「だおだお? この格差がいいんだお」
('A`)「まあ・・・変わった嗜好の別荘だよな」
ξ゚听)ξ「死体安置室ってのがちょっと、あれだけどね」
川*゚ -゚)(帰りたい)
(*゚ー゚)「とにかく、ここだけはいい部屋でよかったわ、ねショボン君?」
(´・ω・`)「ふう・・・まあずっとこの部屋にいればいいわけだしな。とりあえず汗流して、休みたい。ブーン、シャワー貸してくれ」
( ^ω^)「この部屋出て真っ直ぐ行って突き当たりを右だお」
(´・ω・`)「ではちょっと行ってくる」
- 611:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 21:13:23.69 ID:J6G6DlLU0
- ショボンがシャワーに行ってしまうと、5人は昼ごはんの準備に取り掛かった。
ξ゚听)ξ「ブーン!野菜切って!千切りね!」
( ^ω^)「はいだお」
(*゚ー゚)「あっ!ちょっとちょっと、いいお酒そろってるじゃない」
('A`)「ほんとだ・・・このワイン高いっすよね」
(*゚ー゚)「ちょっとブーン君、いただくわ」
( ^ω^)「好きに飲んでくださいお」
('A`)「俺ももらうぜ」
ξ゚听)ξ「ちょっと!もっと細かく切んなさいよ!ほんとおおざっぱなんだから」
( ^ω^)「すまんお」
(*゚ー゚)「・・・このワインおいしい!」
('A`)「うはこれはうめえw」
( ^ω^)「喜んでもらってよかったお。この別荘買った甲斐あったお」
- 612:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 21:19:02.36 ID:J6G6DlLU0
- 川*゚ -゚)「おい、叫び声が聞こえるぞ」
ふいにクーが口を開いた。
一瞬、皆が静まり返る。
('A`)「ん・・・・?」
(*゚ー゚)「・・・・ほんとね」
ξ゚听)ξ「ちょっと!気味悪いじゃない!」
( ^ω^)「お・・・・?」
('A`)「なんかどんどん声が近づいてくるような・・・」
ξ゚听)ξ「やだちょっとなんなのよ!?」
(*゚ー゚)「・・・あの声って」
( ^ω^)「ショボンの声だお」
- 615:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 21:35:47.46 ID:J6G6DlLU0
- ブーンがそう言ったと同時に部屋のドアがバーンと勢いよく開いた。
(´;ω;`)「おああああああああ!!!!ビュ−ンたしけて!!!」
ショボンが一糸まとわぬ姿で立っていた。
股間の一物がまだぷらぷらと揺れているあたりが、全力で走ってきたことを表している。
ξ゚听)ξ「やだっ////」
('A`)「うはw」
(*゚ー゚)(・・・意外と太い)
- 616:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 21:37:18.05 ID:J6G6DlLU0
- 川*゚ -゚)「全身が真っ赤だぞ。血か?」
ξ゚听)ξ「あっ!!」
('A`)「おい・・・何があったんだよ」
(´;ω;`)「シャワー浴びてたら、シャワー口から血がでてきたんだ!!ここは呪われてる!!帰ろう!!」
( ^ω^)「ふひひ」
(´;ω;`)「ブーン!!!」
( ^ω^)「仕掛けだお」
(´;ω;`)「へ?」
( ^ω^)「この別荘にはいろいろ仕掛けがあるんだお」
(´・ω・`)「・・・・」
川*゚ -゚)(ウキウキしてきた)
ξ゚听)ξ「なんだ・・・じゃあショボンさんはまんまと引っかかったってわけ」
('A`)「そうゆうことになるなw」
( ^ω^)「どんまいだお」
- 619:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/08(火) 21:40:41.22 ID:J6G6DlLU0
- (´・ω・`)「うう・・・なんでこんな目に・・・」
ショボンは肩を落としながら、もうひとつある、
仕掛けのないシャワー室で偽物の血を洗い流し、ふて寝した。
- 679:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/09(水) 01:19:51.66 ID:FhaQIGkX0
- ワインに夢中になってるしいと、ふて寝しているショボンのふたりを置いて、ブーンたちは午後いっぱい使って病院探索に出かけた。
夜になると、外に出、バーベキューに花火と、試合のことも、体のことも忘れてブーンたちはめい一杯はしゃいだ。
その夜。
- 680:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/09(水) 01:22:39.65 ID:FhaQIGkX0
- (´・ω・`)(まいったな・・・眠れないや)
(´・ω・`)(ブーンはぐっすり寝てるな。あいつの体、少しは回復したかな)
(´・ω・`)(それにしても一番大事な最後の1週間を、まさかこんな廃屋で過ごすことになるとは・・・)
(´・ω・`)(ふう・・・まあ、なるようになるさ。ブーンを信じよう)
ショボンは寝返りを打った。
隣のベットですやすや眠るクーの体が、窓から差し込む月明かりに照らされて、ぽっかりと浮かび上がっていた。
(´・ω・`)(・・・・・・・・うほ)
(´・ω・`)(ふ、ふとももが丸出しだ・・・しゃぶりつきてえ)
- 682:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/09(水) 01:24:20.44 ID:FhaQIGkX0
- (´・ω・`)(はあはあ・・・た、たまらん)
ショボンの夜は更けていく。
- 687:1 ◆piEfblYWC. :2006/08/09(水) 01:30:42.37 ID:FhaQIGkX0
- 廃病院での休暇はあっと言う間に過ぎていった。
ブーンは相変わらずのんびりと休暇を過ごし、ショボンもいつしか心配するのをやめたかのように、ブーンたちと一緒に夏を楽しんでいた。
だがそんな楽園の日々はいつまでも続かない。
やがて終わりがやってくることは誰もが知っていた。
そしてその先には、かつてないほどの過酷な一戦がブーンを待ち受けていることも・・・。
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