( ^ω^)ブーンは盗賊のようです
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:30:33.90 ID:baGShgL90
- ('A`)「じゃあ…」
( ゚∀゚)「あぁ、ニダー!ブーン!お前らの出番だ!」
< `∀´>「まかせるニダ!」
( ^ω^)「ニダー!いくお!!」
ニダーとブーンはそういうと暗闇の中へ進んでいった
ブーンはニダーから何かを受け取ると、空中へ高くジャンプする
そしてポーズを取り叫んだ
`∀´> ^ω^)「光魔法!か っ こ い い ポ ー ズ ! 」
ピカァァァッ!
二人が叫ぶと共にブーンの回りから薄い光が発せられる
( ゚∀゚)「相変わらずしょぼいな」
('A`)「かっこよくないからだろ」
<;`∀´>「えぇぇい黙れニダ!今のはただ雰囲気をつけるために言っただけニダ!」
(;^ω^)「そ、そうだお!本気を出せば、もっと凄い光を(ry」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:31:16.92 ID:baGShgL90
- 魔法。と言っていたが、ニダーは魔法など使えない。当然ブーンも、だ
あれは暗闇に出すと昼間集めた光を放つ鉱石、月光石を使ったに過ぎない
ニダーはめずらしい道具などをたくさん持っているので、色んな事で機転が利く
( ^ω^)「あ、なんか見えるお」
光に照らされてうっすら巨大な影が見えた
四人は光を頼りにそれを見た
( ^ω^)「…!」
四人はそれを見た時言葉をなくした
その圧倒な大きさは、どれだけブーン達に感動を与えただろうか
飛行船だ。それもかなり巨大な。
(*^ω^)「すすす、凄いお!」
(*'A`)「飛行船をこんなに近くで見たのなんて初めてだよ!かっこいいなぁ…」
<*`∀´>「帝王に立つウリにピッタリの船ニダ!気に入ったニダ!」
( ゚∀゚)「ほらお前ら、感動すんのはいいけど仕事するぞ。」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:33:06.96 ID:baGShgL90
- これが自分達の物になる。それを考えただけでブーン達は気合を入れずには入られなかった
( ^ω^)「っと、それはいいけどこれをどうやって外に運ぶんだお?」
( ゚∀゚)「操縦して、に決まってんだろ」
( ^ω^)「誰が」
…
( ゚∀゚)「さ ぁ ー 盛 り 上 が っ て ま い り ま し た !」
(;^ω^)「まてまてまて!」
( ゚∀゚)「まぁなんとかなるだろう」
(;'A`)「ほんとに操縦できないのか…」
< `∀´>「いざという時はウリに任せるニダ!きっと隠された能力がかくs(ry」
と騒いでいてもしょうがないので行動にうつすことにした
が、しかし中に入ろうにも扉は固くしまっていた
(#^ω^)「ふんぬぅ!……開かないお」
( ゚∀゚)「あぁ、こんなの俺に任せな」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:34:05.76 ID:baGShgL90
- (#゚∀゚)「おっぱいを求めて30年ッ!
鍛えに鍛えたこの腕の力ァッ!!
ウォオオオオオオオオオァァア!!!!」
ギィィィィィィィlッ!
鈍い音を立てながら扉は団長によってこじ開けられた
団長は、力自慢で盗賊とは思えないほどのパワー持っている。まさに親分だ
ブーン達は、開いたそこから船に侵入した
( ^ω^)「なかなか広いお。これなら団員全員入れるお」
( ゚∀゚)「なんか生活出来そうなくらい家庭用品が整ってるな…
じいさんはこの船で生活でもしようとしてたのか?」
「というより今まさに生活してるがのぅ」
;^ω^);'A`);゚∀゚);`∀´>「!!!!!!!1111」
後ろから声がした。
ブーン達が慌てて後ろを確認するとうっすらと老人の姿が見える
各々、武器を構え戦闘できる体勢を取ると老人が口を開いた
/ ,' 3「ふむ、盗人がこんなところになんのようじゃ?」
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:34:36.21 ID:baGShgL90
- (;゚∀゚)「くっ…まさか住み着いてるとは…」
/ ,' 3「正式には、整備中だったんだがな」
< `∀´>「こうなったらぶっとばしてやるニダ!」
ニダーが地に転がっていたパイプを持ち老人に向かっていく
/ ,' 3「やれやれ…荒っぽいの」
ウィィィィンッ
暗闇の奥、老人の横からなにやら巨大な影と音が見えた
そしてその影から何かが物凄い勢いでニダーに向かっていく
ニダーに向かってくる何か。遠くにあるときは分からなかったが
月光石の光の範囲内にそれが入ると、何なのかが分かった
<;゚∀゚>「がっ…!」
機械の腕だ。それも大きな
腕に殴られたニダーは鈍い声を出し、壁まで飛ばされた
- 21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:35:09.24 ID:baGShgL90
/ ,' 3「無駄な抵抗はよした方がよいぞ。おそらく、これはお前らが束になっても勝てんよ」
老人が一言そういうと、機械の動く音と共に
ゆっくりとその全体像がブーン達の目に映る
それは、大きなロボットだった。
左腕には機関銃、右腕には棍棒のようなもの
ブーン達はそれを見るのは初めてであったが、体が危険と悟った
(;^ω^)「うっ…」
(;゚∀゚)「万事休す…か…」
そのロボットと老人からは、すさまじいプレッシャーが感じられた
ブーン達は、プレッシャーに当てられて動けないままあっさりと捕まってしまったのだった。
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:35:36.90 ID:baGShgL90
[ノ゚∀]ノ 〜∞
[_]
/ >
間
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:36:43.15 ID:baGShgL90
- 大きなテーブルとイス
優に10人は座れるであろうそのテーブルにブーン達は座っていた
そしてその大きなテーブルの上には、大量の料理がある
歓迎されているのか、いまいち状況がつかめないブーン達は戸惑うばかりだった
/ ,' 3「ホレ!どうした、食わんのか?」
(;^ω^)「えーっと、状況がさっぱり分からないのですが」
(;'A`)「俺達は、盗賊としてこの船に忍び込みました」
/ ,' 3「うん」
(;゚∀゚)「じゃあその盗人になんでこんな豪勢な持て成しをしているのかと」
(;^ω^)「ま、まさか…毒殺!?恐ろしい子…!!」
/ ,' 3「アホか」
老人は自分の事を荒巻と言った
荒巻は、笑顔で語り始めた
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:37:23.69 ID:baGShgL90
- / ,' 3「ここに、人が来てくれるのは何年ぶりになるだろうか…
ワシは昔から研究が好きでな。毎日家にこもっては色んなものを作っていた。
が、しかし町の連中は、ワシを変人扱いして町から追い出した。
そしてこんな山奥に隔離しおったのじゃ」
( ゚∀゚)「自分から来たんじゃなかったのか…」
/ ,' 3「人と会う事など、なかった。客が来る事など到底なかった。
ワシにとって盗賊でもなんでも客人が来てくれる事は本当に嬉しい事だったんだよ」
( ^ω^)「……」
/ ,' 3「という事だ!さぁ食ってくれ!」
( ^ω^)「…」
( ;ω;)ブワッ!!
/ ,' 3「!?ど、どうしたんじゃ?」
( ;ω;)「あ、荒巻さんは何も悪い事をしてないのに…ヒドイ話だお…」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:38:04.83 ID:baGShgL90
- ('A`)「ただ研究をしていただけなのに…」
/ ,' 3「…ありがとうな。お前らは優しい目をしているな。
盗賊をするには、惜しいくらいだ。何故そんな事をしている?」
ブーン達は自分達の目的と飛行艇の事を荒巻に全て話した
/ ,' 3「なるほどなぁ…母親の形見をねぇ」
( ^ω^)「そのためにはどうしても飛行艇が必要なんだお」
/ ,' 3「条件を呑んでくれるというなら良いよ」
('A`)「マジか!?」
( ゚∀゚)「で、その条件とは?」
/ ,' 3「ワシを盗賊団に入れること」
…
(;゚∀゚)「え?」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:38:47.23 ID:baGShgL90
- / ,' 3「聞こえなかったのか?ワシを仲間に入れろと言ってるんだ」
(;^ω^)「え、いや、…なんでいきなり?」
/ ,' 3「話せば長くなるんじゃがな。ワシには、たった一人の娘がいるんじゃ。
しかし娘は謎の奇病にかかってしまった」
/ ,' 3「ワシは、病気を治すために色々な方法を大陸中を探したが結局全て駄目じゃった…。
しかし、ある時。別のどこかの大陸で、その奇病を直す方法があると聞いたのじゃ。
そしてそれは秘薬「エリクシル」によって直せると分かった」
/ ,' 3「しかし、その秘薬は世界に一つしかなく、また既にとある人の元へ渡ってると分かったんじゃ」
( ゚∀゚)「つまり俺達にそれを盗って来て欲しいってのか?」
/ ,' 3「そうじゃ。聞けばその人はとても頑固者でな。
おそらく買ったり譲ってもらったりなんてことは出来ないじゃろう。
ならば、残った方法は一つ。」
( ゚∀゚)「盗む…か…よし。いいだろう。その話乗った!」
/ ,' 3「決まりだな!」
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:39:29.16 ID:baGShgL90
- <;`∀´>「なんつーか強引な…」
ボカァッ!!
<;`Д´>「アイゴォォォッ!」
/ ,' 3「なんか言ったか?」
<;`∀´>「いいえ、なんでもありません。」
;'A`);^ω^)(こえぇww)
/ ,' 3「聞こえてるぞ」
(;^ω^)「ちょww心まで読むなwww」
/ ,' 3「よし。それじゃあ行くかの」
(;^ω^)「え、もう行くの!?」
/ ,' 3「当たり前じゃ。思ったらすぐに行動にうつさんと損するぞ」
('A`)「他の団員はどうすんだよ」
< `∀´>「別にいいニダ。他の団員が何人いようが大して変わらんニダ」
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:40:23.47 ID:baGShgL90
- ( ゚∀゚)「後で、伝書鳩でも出しておけば大丈夫だろう」
( ゚∀゚)「それで、その薬をもってる奴はどこにいるんだ?」
/ ,' 3「ここから南西に行ったところだ」
('A`)「南西…フレンスブレグ大陸か…」
( ゚∀゚)「よし。それじゃあ行くか!出航だ!!」
気づいたら、夜は明け太陽が昇り始めていた
空にゆっくりと上がっていく飛行船を太陽は照らした
( ^ω^)「綺麗な朝日だお」
/ ,' 3「そこから甲板に出れるぞ。そこなら丁度朝日が見えるだろう」
( ^ω^)「マジかお!ドクオ見に行くお!」
('A`)「マンドクセ」
( ^ω^)「そう言わずにいくお!目も覚めるお!」
(;'A`)「あー、分かったから引っ張るな」
- 30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:40:43.30 ID:baGShgL90
- ブーンと、引っ張られるドクオは
そのまま甲板へ走っていった
( ゚∀゚)「しかし、高いところから見るといい景色も更によく見えるな」
ガラス越しに、団長が言う
/ ,' 3「そうじゃろうな。ワシもテスト飛行の時に見たが、絶景じゃtt…」
( ゚∀゚)「…?どうした?」
/ ,' 3「大切な事を言うのを忘れてたわ」
< `∀´>「?じらすなニダ。早く言うニダ」
/ ,' 3「この辺って突風が凄いところなんだよね。
だから甲板になんか出て行ったら飛ばされるかもわからんね」
゚∀゚) `∀´>「…」
;゚∀゚);`∀´>「なにィィィィィィィィィィィィッ!!?」
(;゚∀゚)「ブーン!ドクオ!」
慌てて、団長が扉を開けるとそこから突風が船内に流れ込む
ゴォォォォォッ!
(;゚∀゚)「ぅお…くっ…」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/21(水) 23:41:09.28 ID:baGShgL90
- / ,' 3「なにをしてるんじゃ!早く閉めろ!」
(;゚∀゚)「あいつら、体重は軽いし力もない!もしかしたら飛ばされてるかもしれないんだ!」
無事でいてくれ
団長がそう願うも、予想は当たってしまった
風に押されつつも、必死の思いで甲板を覗いたが
そこに二人の姿はなかった
(;゚∀゚)「くそぉぉ!ブーーーン!ドクオーーー!」
…
( ´ω`)「…」
鳥のさえずり、風でざわめく森
倒れるブーンに一つの影が近づく
ξ゚听)ξ「あら?」
一話 終わり
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