( ^ω^)ブーンは盗賊のようです

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:46:07.86 ID:3LaC/Ipz0
  
( ^ω^)「…ん?」

ブーンが目を覚ますとそこは森の中だった
さっきまで飛行船に乗ってたブーンにとってこの状況は訳が分からなかった

( ^ω^)「ここはどこだお?」

(;^ω^)「痛ッ!」

辺りを確認しようとしても体がいう事を聞かない
体のあちこちが痛い

( ^ω^)「えーっとこういう時は、思い出してみるのが一番だお!」
     確か、甲板に行って…
     朝日を見てたら後ろからもの凄い風が…」

(;^ω^)「まさか船から落ちちゃったのかお…」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:47:24.09 ID:3LaC/Ipz0
  
( ^ω^)「あ、ドクオ!ドクオはどうしたお!ドクオー!」

辺りが見回せないブーンは声を出してみる
しかしドクオからの反応はなく、むなしく声が響くだけ

ブーンが、むなしく空を眺めてると
それをふさぐように顔が覗いた

ξ゚听)ξ「あ、起きた?」

(;^ω^)「!!1111くぁwせdrftgyふじこlp;@:」

ξ;゚听)ξ「ちょ…落ち着きなさいよ」

急な事にブーンは動揺を隠せない
動けない自分に、近づく少女
何をされるか。ブーンは変な妄想を広げる

(*^ω^)「フヒヒヒヒヒヒwww」

ξ゚听)ξ「ちょwwキメェww助けない方がよかったかしら…?」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:49:06.68 ID:3LaC/Ipz0
  
ブーンはもう一度、その姿を確認する
金髪に、軽装で、軽そうな剣。旅をする道具はひとしきり揃えているようだ
冒険者か何かだろうか

ξ゚听)ξ「…ん?」

( ^ω^)「ジーーーー」

ξ///)ξ「な、なに見てんのよ!」

 ドグァッ!

少女は、赤面して動けないブーンの顔面を思いっきり殴った
ボロボロのブーンは更に鼻血を垂らす

( #)ω`)「い、痛いお…」

ξ゚听)ξ「ま、いいわ。ところであんたなんであんなところで寝てたのよ?」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:50:14.92 ID:3LaC/Ipz0
  
( ^ω^)「あんなとこ?」

ξ゚听)ξ「そうよ。森の中で、爆睡してた時にはびっくりしたわよ…」

( ^ω^)「あー、えーっと、それには深い訳が…」

ブーンは、自分が飛行船で落ちた事からドクオの事まで全てをその少女に話した

ξ゚听)ξ「うーん、あそこにはあんたしか寝てなかったわよ。連れがいたの?」

( ^ω^)「そうだお。一緒に飛行船から落ちたお」

ξ゚听)ξ「それじゃあ、どこか別のところに落ちたのかもね。」

( ^ω^)「!それじゃあ探しにいk!痛たたたたた…」

ξ;゚听)ξ「あーもう寝てなきゃ駄目よ。骨は折れてなかったけど、まだボロボロなんだから」

( ^ω^)(…ドクオ…)


ξ゚听)ξ「あ、私の紹介がまだだったわね。」

ξ゚听)ξ「私はツン。一応冒険者をやってるの」



7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:51:58.64 ID:3LaC/Ipz0
  


外の見えるところから、団長は森を眺めていた
ブーン達を助けられなかった。そう団長は自分を責め続けていた

(  ∀ )「…」

すっかり黙り込んでしまってる団長に
ニダーと荒巻は語りかける

< `∀´>「団長…」

(  ∀ )「俺が…俺がもっとしっかりしていれば…くそッ!」

/ ,' 3「まぁ、そう言うな。今回はワシに責任がある。お前さんが悔やむ事はない」

( ゚∀゚)「…しかし、ブーン達は…」

/ ,' 3「もしかしたら助かっているかもしれないじゃろう?
希望は捨てるな」

( ゚∀゚)「…そうだな…助かっているかもしれないな!」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:53:00.69 ID:3LaC/Ipz0
  
先ほどまで、絶望に落ちていた
団長の顔に明るさが戻った

< `∀´>「けどどうするニダ。下はどこを見ても、森、森、森。こんな広い森じゃ見つけるのは大変ニダ」

/ ,' 3「この近くに街があるじゃろう。一番近いのはミッドガルズか。そこで情報を集めよう」

( ゚∀゚)「いいのか?娘さんの薬は」

/ ,' 3「仲間を見捨てられないじゃろう?そこまで落ちぶれちゃおらん」

( ゚∀゚)「…ありがとう」

/ ,' 3「さぁ飛ばすぞぃ!!」

荒巻はそういうとエンジンを全開に入れる
船はガタガタと機体を揺らしながらも、街へ飛んでいった



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:55:17.10 ID:3LaC/Ipz0
  



体がピクリとも動かない
なんだ?助かったのか?
ゆっくりと目を開ける

('A`)「…ここは…」

ドクオは木と木に支えられていた
どうやら枝がクッションの変わりになったらしい

('A`)「…体は動かないな…くそ…」

ドクオもまたブーンと同じく、飛行船から落下した身
木がクッションになったと言っても、動けないダメージを負っていた
しかし、ブーンよりは軽傷だったので辺りを見回す事ができた
そこにブーンの姿は見えなかった

('A`)「ブーン…無事なのかな…」

   「人だ!人がいるぞ!」

('A`)「!」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:57:00.28 ID:3LaC/Ipz0
  
自分の真下。見えないが、声がする。
誰かは分からないが、助かった。そう思ったドクオは助けを求める

('A`)「誰か…誰かいるのか!?」

   「声がしますね。生きてるようです」

その声は、自分へ放ったようには聞こえなかった
どうやら他にも人がいるようだ

なんとかその人達に、助けてもらったドクオだったが
自分で立つ事は出来ず、そこに座り込んでしまった
しかし、一応その人達にお礼を言おうとその姿を確認した

四人の集団で、服は軍服を着ている
三人は同じ服装をしているが一人は特別な雰囲気がする
どうやら、この中で一番偉いようだ
ドクオを助けた人が、その人に何か報告のような事をしている

('A`)「あ、ありがとうございました」

ドクオがそういうと、その人はこちらを向き帽子を取って語りかけてきた



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 22:59:45.52 ID:3LaC/Ipz0
  
(´・ω・`)「やぁ、大丈夫かい?」

('A`)「なんとか大丈夫そうです」

(´・ω・`)「ならよかった。
     私は、ミッドガルズAA軍の中佐で、ショボンという者だ
     君の名前を聞いていいかい?」

('A`)「!AA軍?」

(´・ω・`)「あぁそうだ。何かまずい事でも?」

('A`)「あ、いや…俺はドクオって言います。」

(´・ω・`)「そうか。よろしくな」

(´・ω・`)「ところで、なんであんなところにいたんだい?木登りの趣味でも?」

('A`)「それは…」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 23:01:36.80 ID:3LaC/Ipz0
  

ドクオは、いままでに起こった事の全てを話した
しかし自分が盗賊という事は隠していた
相手は軍。盗賊とバレたら何をされるか分からないのだから

(´・ω・`)「ふむ。なるほどね。じゃあ、動けないみたいだし私達についてくるかい?」

('A`)「はい、お願いします」

('A`)(今ここで無理に断ったら怪しまれるからな…今は様子を見て…)

('A`)(ブーン…大丈夫かな…)



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 23:03:22.41 ID:3LaC/Ipz0
  
( ^ω^)「へぶらっしゃぁぁぁあっ!」

ブーンは、凄まじい勢いでくしゃみを放った

ξ゚听)ξ「ちょ、ちょっと汚いじゃないのよ!
       歩けるようになったのはいいけど、そこまで元気にならなくたっていいわよ!」

( ^ω^)「きっと誰かが噂してるんだお」

ブーンとツンは、森を延々と歩いていた
その道とは言えない道を、掻き分けて進んでいく

( ^ω^)「ところで僕達は、どこへ向かってるんだお?」

ξ゚听)ξ「この森の奥にある遺跡よ。
      wktk遺跡ってとこなの。何人もの冒険者が入っていって出てこなかったって話なのよ」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 23:04:07.83 ID:3LaC/Ipz0
  

(;^ω^)「そ、そんな危ないとこに行こうとしてるのかお!?」

ξ゚听)ξ「なによ。文句でもあるの?」

(;^ω^)「え…いや、じゃあ僕はこの辺で失礼されてm」

後ろに後ずさりするブーンを
ツンはすばやく捕まえる

ξ゚听)ξ「あ ん た も つ い て く る の よ」

( ;ω;)「そ、そんな…まだ死にたくないお…」

ツンに無理やり引っ張られながら
ブーンは、また道なき道を進んでいった



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/22(木) 23:04:54.90 ID:3LaC/Ipz0
  

('A`)「あのー」

(´・ω・`)「うん?」

またドクオ達も道なき道を歩いていた
したっぱのような人たちが、道を掻き分けてくれているおかげで
苦労はしていないようだが

('A`)「今、どこに向かってるんですか?」

長く歩いた疲れが出たのか
ドクオはそんな事をつぶやく

(´・ω・`)「あぁ、まだ言ってなかったね」





(´・ω・`)「wktkって遺跡だよ」



ニ話    終わり



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