( ^ω^)ブーンは盗賊のようです

19:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:12:29.67 ID:4A3vaiqV0
  


(;゚∀゚)「急げ!!」

ジョルジュ達は走っていた

(;^ω^)「た、大変な事になったお!」

そこには一緒に走るブーン達の姿もあった
ジョルジュ達は見事、ブーン達を助け出したのだった

しかし、予想以上に騒ぎが大きくなった
そこには、大きな事情があったのだ



―――それはほんの三十分前



20:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:14:24.28 ID:4A3vaiqV0
  

( ^ω^)「ほんとに暇だお」

ξ゚听)ξ「あーあ、白馬の王子様が助けに来てくれないかしら」

('A`)「それはないだろ」

ブーン達は、相変わらずまったりと
その牢獄の中で雑談をしていた

ξ゚听)ξ「いいえ!きっと今に、白馬にまたがり私を助けに来てくれるわ!」

('A`)「俺らは置いてかれるのか」

ξ゚听)ξ「ホラ!きっとそこの壁を突き破ってくるのよ!」

('A`)「そんな事があるわk」

 ドオォォォォーーーーーーーーーッん!

ツンが指した壁が突然、煙を巻き上げてぶち壊れた



21:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:15:54.96 ID:4A3vaiqV0
  

(;'A`)「んなバカな…」

ξ*゚听)ξ「ほら見なさい!王子様が助けに来てくれたのよ!」

煙の中からは王子様…
では、なく聞き覚えのある声がした

     「ゲホゲホッ、壁を突き破るなよ!騒ぎを大きくしてどうすんだよ!!」

     「別に構わんニダ!むしろこうなったら徹底的にやるニダ!!」

     「やれやれだぜ…あ、じゃなくてやれやれじゃわい。」

( ^ω^)「そ、その声は!!」

煙から出てきたのは、よく見慣れた姿。
飛行船ではぐれたあの3人だった

(*^ω^)「団長!!ニダー!荒巻さん!!」



22:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:17:57.94 ID:4A3vaiqV0
  

ξ゚听)ξ「あら、おっさんじゃないのよ。なによ、期待して損した。」

(#゚∀゚)「あいさつだな、ねぇちゃん…」

( ゚∀゚)「大丈夫かブーン!今助けるぞ!」

そういうとジョルジュは、その自慢の力で
鉄格子をねじ開けた

( ゚∀゚)「無事か?」

( ^ω^)「大丈夫だお!助けに来てくれるって信じてたお!」

('A`)「さっきまで、そんな事一言も言ってn」

(;^ω^)「アッー、さぁ早く逃げるお!
     こんなに大きい音を立てちゃ敵にバレるお!」

(;゚∀゚)「あー、いやその事なんだけどな。」

    「こっちだ!逃がすな!」

穴の開いた壁の遠くから、軍兵と思われる
複数の声がする



23:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:19:22.66 ID:4A3vaiqV0
  

('A`)「もう見つかっちゃってる訳か」

(;゚∀゚)「だーもう、細かい事は気にするな!早く行くぞ!」

( ^ω^)「あ、待って欲しいお!こっちの子も助けて欲しいお!」

( ゚∀゚)「あ?」

ξ゚听)ξ「早く助けなさいよ!」

(#゚∀゚)「……だが断る!!」

ξ;゚听)ξ「ちょ…なんでよ!!」

(#゚∀゚)「俺はこういう礼儀のなってない女が嫌いなんだよォォーッ!!」

(;^ω^)「そこをなんとか!僕を助けてくれた子なんだお!」

( ゚∀゚)「ブーンを…?…チッ。今回だけだぞ!有難く思いな!!」

そういうと先ほどと同じように、鉄格子をねじ開けた

ξ;゚听)ξ「あー助かった。ありがとね。」

(#゚∀゚)「最初から素直に言っとけばいいものを…」



24:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:20:49.80 ID:4A3vaiqV0
  

/ ,' 3「何をしとるんじゃ!急げ!!」

 ドォォォーーーーッン!!

荒巻は、そういうと先ほど壁を突き破ったロボットで
もう一度壁を砕き別の道を作った

( ^ω^)「急ぐお!」

全員は、全力で走りだした


そして、今にいたる――


(;^ω^)「で、どうするお!!どこから逃げるお!」

( ゚∀゚)「おそらく、さっき来た道はもう使えないだろうな…」

(●), 、(●)「ちょっといいですか?」

話をしているとそこにダディが割って入った



25:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:23:04.18 ID:4A3vaiqV0
  

( ^ω^)「ちょwwwwwwwあんた誰だおwww」

(●), 、(●)「ある時は、キタキタ踊り24代目継承者!ある時は、情報屋ダディ!!
        その名は…名探偵コナ」

(;^ω^)「バーローwwwwwそこまで聞いてないおww!
      どうするんだお!」

(●), 、(●)「えーっとですね。こうなったら強行突破しかないですね。正面玄関から」

( ^ω^)「ちょwwwマジかおww」

( ゚∀゚)「確かに、方法はそれしかなさそうだな。
     これだけの人数がいるんだ!なるとかなる!!」

( ゚∀゚)「いくぞォォーーーーーーーーーーッ!!」

 ドォンッ!!ドォン!バゴォン!!

ビルのあちこちで起こる爆発
それは兵隊を次々と呼び寄せる
しかし、ブーン達はそれもなぎ払い突き進んで行った


―― 一方ビル50階…



27:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:26:06.50 ID:4A3vaiqV0
  

(  )「なにやら騒がしいな…」

川 ゚ -゚)「どうやら、侵入者達が暴れているようですね」

(  )「まさか、あのシャーミンがやられるとはな…」

( ,,゚Д゚)「おっしゃぁあ!俺が行くぜ!俺が潰してくる!」

(  )「待て」

幹部の一人が背中に担ぐ大剣を握り、部屋を出ようとしたが
それを男は止めた

( ,,゚Д゚)「チッ」

(  )「クー、ショボンと通信をとれ。あいつに行ってもらう」

川 ゚ -゚)「分かりました」

(  )(ショボン…私に歯向かうというなら徹底的に利用してやろうじゃないか…)



28:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:27:41.11 ID:4A3vaiqV0
  


―ショボンの部屋

(´・ω・`)「はい、分かりました」
 
 ガチャリッ

ショボンは電話を切ると、一度ため息をつく

(´・ω・`)「感づかれ始めたか…まぁ、これを持っている事がバレなければそれでいい…
      利用されてやろうじゃないか」

そういうと懐に入れてあった宝石を手に持ちギュッと握り
それをまた懐にしまった

(´・ω・`)「それじゃあ…仕事か…」

ショボンの目つきが、遺跡で見せたあの目つきに変わった



――― 一階、フロアー



29:◆63X1NcT632 : 2006/06/28(水) 23:28:29.43 ID:4A3vaiqV0
  


( ^ω^)「ついたお!」

ブーン達はなんとか一階に辿りついていた
もう既に見えている入り口に向かい全力で走る

( ゚∀゚)「あともう少しだ!」

ブーン達が出口に手を伸ばそうとしたその時
出口の扉が、冷気を帯び一気に氷ついた

(;゚∀゚)「な、なに!?」

(;^ω^)「で、出口が…まさか…」

ブーンは寒気を感じて後ろを向く
そこには見覚えのある一人の男が立っていた

(´・ω・`)「やぁ、またあったね」

(;^ω^)「…いやな再会だお…」




七話          終わり



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