( ^ω^)ブーンは盗賊のようです
- 4:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 22:48:40.73 ID:cTA+YDWm0
(;^ω^)「…これは…新手のスタンド使いか!!」
「起きたみたいね」
( ^ω^)「!」
突然の声
一人ノリツッコミをしていたブーンも
その声でこの部屋にもう一人、人がいた事に気がついた
川 ゚ -゚)「それじゃあ、さっそくこっちに来て貰うわよ」
( ^ω^)「あなたは誰だお?」
川 ゚ -゚)「話す必要はない」
(;^ω^)「えー」
そういうとさっさと部屋を出て行ってしまった
ここがどこかも分からないブーンは
その女性にホイホイついて行ってしまった
- 6:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 22:52:12.89 ID:cTA+YDWm0
川 ゚ -゚)「ここだ」
女性の言うとおりにその部屋に入ると
ブーンは、一人その部屋に取り残されてしまった
( ^ω^)「…ここはどこだお」
回りの一回り見渡す
暗いがとても広い部屋
テーブルが円を囲むように置いてある
そしてブーンはその部屋の奥
ちょうど壁がガラス張りになっているところに人が一人いる事に気づいた
( ^ω^)「誰だお?」
ブーンが呼びかけると、その人物はゆっくりと
ブーンの方を見た
- 8:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 22:53:59.59 ID:cTA+YDWm0
彡 ^ω^)「……久しぶりだな…と、言ってもお前は分からないだろうがな…」
( ^ω^)「…え?」
ブーンが見たのは、まさに自分と瓜二つの人物だった
(;^ω^)「お、…お前…誰だお!!」
彡 ^ω^)「…まずどこから話そうか…」
――― 一方
ドクオ達も、やっと起きてきて
その違和感に気づいた
(;'A`)<;`Д´>「アッーー!!!」
(;゚∀゚)「どどど、どうした!?」
- 9:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 22:57:09.05 ID:cTA+YDWm0
<#`Д´>「ここ五話ほどウリが一回も出てなかったニダ!!!謝罪と賠償を(ry」
(´・ω・`)「知らんがな」
(;'A`)「ブブ、ブーンがいねぇ!!!」
(;゚∀゚)「ハァ!?」
ξ゚听)ξ「荷物とか武器とかは全部置いてあるわね…ほんとにどこいったのかしら…」
(;゚д゚ )「ムムム…これは事件の香りがするな…」
('A`)「真実はいつも一つ!!まずは何か手がかりが残って無いか探そう」
( ゚∀゚)「バーローwwそんな大げさな事じゃないだろ。散歩だろ、多分」
('A`)「あぁ、そっか。でも一人でフラフラ散歩に行くような奴だったかなぁ…?」
ブーンが連れ去られた事なんてこれっぽっちも考えずにいた
そしてそのブーンは
謎の男と、対峙していた
- 10:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 22:59:16.89 ID:cTA+YDWm0
(;^ω^)「お前は誰だと聞いてるお!」
彡 ^ω^)「私の名前…か」
男はゆっくりとブーンに近づきながら話し始める
彡 ^ω^)「私は…ブーンだ」
(;^ω^)「僕…?意味が分からないお!お前は僕の何なんだお!」
彡 ^ω^)「…私は、お前の父親だ」
( ^ω^)「………え?」
男はゆっくりとブーンとの距離を縮めていく
男は話を続ける
(;^ω^)「そんなハズはないお!!だってトーチャンは、あの時…」
彡 ^ω^)「あぁ。お前の母親…カーチャンと一緒に死んだ…はずだった」
彡 ^ω^)「だが私はここにいる。何故だか分かるか?」
(;^ω^)「…」
- 11:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:02:58.97 ID:cTA+YDWm0
彡 ^ω^)「ブーン。お前は何故旅をしている?」
( ^ω^)「カーチャンの形見の宝石を探してるんだお!」
彡 ^ω^)「カーチャンが常に持っていた宝石…何故あれを探す?」
(;^ω^)「え?何故って…」
( ^ω^)「僕達の家も全部…あの事件で無くなっちゃったお」
( ^ω^)「でも、僕は見たお。あの事件の後
宝石が空を飛んでどこか遠くへ飛んでいくのが見えたお!」
( ^ω^)「カーチャンがとても大切にしてた物だから…」
彡 ^ω^)「だから?」
( ^ω^)「あれはカーチャンに返すべきだお。カーチャンのお墓に供えてあげるべきだお」
彡 ^ω^)「…お前が探している宝石とは…これの事か?」
ブーンの父という男が、手に持っていたのは
AA軍が持っているはずのあの赤い宝石だった
- 12:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:04:41.58 ID:cTA+YDWm0
(;^ω^)「!それは…!
それがここにあるって事はここはAA軍のあのビルの中なのかお…?」
( ^ω^)「でも違うお。僕があの時に見たのは確かもっと大きかったお」
彡 ^ω^)「やはりか…」
男はそれを、持ちながらまた一歩ずつブーンに近寄ってくる
彡 ^ω^)「いい事を教えてやろう。お前が探しているカーチャンの宝石とは
これの事なんだよ」
(;^ω^)「!?さっき言ったとおりそれとは大きさが違うお!
それに形も少し違う気がするお!」
彡 ^ω^)「ブーンよ…これで何が出来るか…お前は知っているな?」
( ^ω^)「シベリアのとある神殿の祭壇に掲げるとどんな願いでも叶えられるって話だお」
彡 ^ω^)「Exactly。そのとおりだ」
- 14:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:08:33.36 ID:cTA+YDWm0
彡 ^ω^)「そして、今から話すことは多分お前が知らない事だ」
彡 ^ω^)「この宝石は、願い事を一つ叶える事に、一回り小さくなるのだ」
(;^ω^)「そ、そうなのかお?」
彡 ^ω^)「これで、大きさの事は理解できたな?そして何故小さくなったのか…
私が、何故生きているのか…」
( ^ω^)「…!」
彡 ^ω^)「そうだ。カーチャンはあの宝石の力を使って私を生き返らせたんだよ
カーチャンは元々、高位の魔法が使える人だった
物質転送魔法でも使って祭壇にあの宝石を持っていったのだろうな」
( ^ω^)「僕が空に飛んでいくのを見たのもそれかお…」
彡 ^ω^)「そして私は、生き返った。だが、カーチャンは既に亡くなっていた…」
彡 ^ω^)「私は、何故生き返ったのか。すぐに理解したよ
カーチャンからあの宝石の話は聞いていたからな。」
- 16:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:09:49.29 ID:cTA+YDWm0
彡 ^ω^)「…だが私は、生き返ったことは喜ばなかった
カーチャンのいない世など…あの時に一緒に死んでいればよかったと思ったよ」
( ^ω^)「…」
そして男は、ブーンと1mくらいの距離まで近づくとそこで止まった
そして再び話を続ける
彡 ^ω^)「長年の時をかけて私はこの地位についた
そしてその地位を利用し世界を探しまわり、ついに宝石を見つけた」
( ^ω^)「あの遺跡の事かお…」
( ^ω^)「あれ?おかしいお。カーチャンが祭壇にあれを送ったなら
宝石は祭壇にあるはずだお…?」
- 17:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:14:53.19 ID:cTA+YDWm0
彡 ^ω^)「宝石は、願いを一つ叶える語毎に、
一回り小さくなり世界のどこかへと飛んでいくのだよ」
(;^ω^)「まるでドラゴンボールだお…」
( ^ω^)「それで…お前は…トーチャンは、あの宝石を使ってどうするつもりだお」
いままで表情一つ変えなかった男の表情が少しピクりと動いた
が、また元の表情に戻り話始めた
彡 ^ω^)「私は…」
彡 ^ω^)「カーチャンを生き返らせる」
( ^ω^)「カーチャンを…?」
彡 ^ω^)「そうだ。だが、それだけではない」
彡 ^ω^)「この世界に住む人間を全て排除する」
(;^ω^)「!?」
その男の言葉にブーンは思わずすくんだ
- 18:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:19:38.76 ID:cTA+YDWm0
彡 ^ω^)「元々、あの事件が…私達の村を山賊が襲った事でカーチャンが死んだ
カーチャンは、最期、とても苦しそうに死んでいった…
今の時代は、腐っている。AA軍の総統となり世界を支配してやろうと思ったが
それでも世界は変わらなかった」
彡 ^ω^)「もうこの世界は駄目なんだよ
こんな世界にカーチャンを生き返らせたらまた同じ事が起こるかもしれない」
彡 ^ω^)「だったら…こんな世界は消してしまえばいいんだよ…
そして…私とカーチャンの二人は、新世界で幸せに暮らすんだ…」
彡 ^ω^)「どうだ…?すばらしいとは思わないか?」
男が言い終わると部屋に少しの静寂が訪れた
そしてその静寂は、ブーンによって崩された
(#^ω^)「ふざけるなお!!カーチャンはそんな事望んでないお!!」
彡 ^ω^)「…そんな事はないさ…カーチャンもきっと望んでいる」
(#^ω^)「……狂ってるお」
彡 ^ω^)「…何?」
- 19:◆63X1NcT632 :2006/07/18(火) 23:22:50.55 ID:cTA+YDWm0
(#^ω^)「そんな事させないお!!!皆がいるこの世界をお前のような奴の好きにはさせないお!!」
彡 ^ω^)「…そうか、残念だよ。ブーン
私の考えに賛同するというならお前を…息子を新世界に連れて行ってやろうかと思って
ここにつれてきたのに…残念だ…」
(#^ω^)「その宝石…返してもらうお!!!」
ブーンが、男に飛び掛る
十八話 終わり
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